やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

真心ブラザーズ ライブ「Keep on traveling」 感想

生っていいよね

今年1月のライブがあまりに良く、その場で今回のライブチケットを申し込んでの参戦。
NEWアルバムが出たのでそれのリリースツアーとなり、そして最終日。以前のエントリで書いている通り、アルバムは個人的には不完全燃焼だったのですが、ライブは果たして。
(アルバムの感想はこちら真心ブラザーズNEWアルバム「Keep on Traveling」 感想 - やりやすいことから少しずつ


会場はZEPP DIVERCITY。お台場に新しくできたダイバシティという商業施設の中にあるライブハウスです。台場には既にZEPP TOKYOもあるのに、なぜまた作ったのかな?
目玉の等身大ガンダムを見ながら会場入り。私は世代的にはファーストガンダムど真ん中なのですが、なぜか全く知識も興味もありません。当時、友達はガンプラ作りに勤しんでおりましたが、私はなぜかロボダッチというプラモに熱中しておりました。


話が逸れた。真心です。
今回はホールではなくライブハウスなのですが、なのに椅子席。私を含めて客層の年齢を考えたら正解だと思います。実際、モッシュやダイブをするようなアーチストではないので、自分のスペースを確保しつつ盛り上がるには椅子席の方がいいですね。ライブハウスなので、椅子席とはいえフラットな作り。でも9列目なのでまずまずの好ポジションといえるのではないでしょうか。
当日は日曜日ということもあり、16時開場、17時開演という早いタイムスケジュール。私は早めに会場に行ったのですが、ガンダムにもいろんなお店にも興味がなく、時間を持て余し、会場してすぐに中へ入りました。そしたら全然混んでない。こんなコンサートってあるの?いくら指定席とはいえ、もう少しわくわく感も含めてファンは早くから会場入りするもんじゃないの?


開演時間が近づいてくるとようやく席が埋まって一安心。でも当日席もあったからソールドアウトではなかったのでしょう。とはいえ、ヒットチャートを賑わすような音楽ではないし、全国を回った上でここで2デイズだもんな。そう考えればすごいと言わざるを得ない。


開演時間を10分ほど過ぎたところでSEが変わり、会場は手拍子で迎える。そこに真心の二人とMB'sのメンバー合わせて10人が登場。もう真心はベテランだしカリスマな演出もいらないので、「幕が落ちたらそこに降臨!」みたいなスタートではないのですね。
1曲目は「朝が来た」。NEWアルバムからボブ・マーリーの曲です。続いて「サニー」。これが名曲なら映画「宇宙兄弟」でももっといい扱いになったのに…。そして3曲目でいきなり「空にまいあがれ」。これは本編ラスト付近がいいんじゃないの?もったいない。
ちなみにこのブログタイトルは、この曲の「大したことなどないのさ やりやすいことから少しずつ」という歌詞から来ています。


ここでMC。「俺のすごいところは余計なことを考えないっていうところだね」「楽しいだけで来ているからね、俺の人生今のところ」「リンカーンはこう言っています。『人は幸福を追い求めた分量に応じて幸福になる』と」。相変わらずではありますが、最近曲のメッセージとしてはあまり聞くことのできないYO-KINGの「俺幸福論」をたくさん聞けて幸せでした。
こういう曲もっと書いてよ。


そしてまた演奏に戻り、「タイムマシン」「日曜日」「生きる」「話」を演奏。
「タイムマシン」は桜井曲ですが、いい曲だ。
「日曜日」はあまりライブで聴くことはない曲ですが、何だかダブっぽいアレンジになっていました。照明も合わせていい感じ。
「生きる」はAメロを桜井さんが、サビをYO-KINGが歌うのですが、CDだと気に入らなかった桜井さんのボーカルのタイム感が、このライブでは良くなっていた。ツアーを経て上手くなってきたのかな。


ここで桜井さんの地元神奈川ソング「カモン!カナガワン!」を演奏する前に振付師南流石さんとカナガワンダンサーズが登場し、私たちにも振付を教えてくれました。そして一緒にダンスしながらコール&レスポンス。楽しいけど難しいですね。南流石さんの声と明るくぐいぐいくるキャラが倖田來未に似ていてちょっと苦笑い。お友達にはならないタイプだな。
続いて「キスっていいよね」。この曲ってアルバムでも異色すぎてスルーできないのでライブでもやらざるを得ないとは思うのですが、聴かされる私たちはどんなテンションで聴けばいいのだ。と思っていたらYO-KINGが「この曲は笑っていいのか感動していいのか分からない。だからキョトーンが正解」と言ってくれました。なるほど、さすがYO-KING。ありがとう。
個人的にはこの曲は「ゴッドタン」の「マジ歌」レベルの曲だと思うのですが。プロの歌手がこんな曲をCDに入れちゃいけないよ。日村が歌ってゲストが牛乳吹き出すような歌だ。


ここから一転してロックンロールタイム。「アメンボ」「明日はどっちだ」「どか〜ん」の3連発。
「アメンボ」はCDではOKAMOTO'sが演奏していましたが、MB'sだとベースのブリブリ感があまり聞こえない。そもそも、私はMB'sは皆さん演奏は素晴らしいのですがベースだけはあまり好きではないのです。単純にベースラインがあまり聞こえない。1音1音を細かく区切り過ぎな気がするんだよな。


さて、ライブも折り返し地点。
50円玉(今更気づいたけど、50円玉って50CENTから来ているのか。全然違うじゃん)による「炎の後半戦」。相変わらずラップ下手だな。ラップ嘗めんなよ。
ここでぐだぐだになりつつもここから「Song Of You」「EVERYBODY SINGIN' LOVE SONG」「拝啓、ジョン・レノン」のアンセム3連発。コール&レスポンスがある曲はやっぱり盛り上がりますね。
そして本編最後はアルバムの1曲目「胸を張れ」。本当はもっとふさわしい曲はたくさんあると思うのですが、まあよしとしよう。


おなじみアンコールですが、あまり待たせずに登場。服装も変わってない。
ここで私はまだこの先も長くあるもんだと思っていたのですが、そうではなかった…。
「あの曲やりますか?」とYO-KING。やるでしょう。やってくださいよ。「今梅雨入りしましたが、梅雨の先には何がある? …メリークリスマス」何てセオリー通りのボケなんだ。でも間が良かったのですげー面白かった。
そして「ENDLESS SUMMER NUDE」。確かに名曲ですが、個人的にはもう演奏しない日があってもいいのでは。浜省の「J-BOY」のように逃げられない曲なのかな。
続いて「Keep on Smiling」、そしてオーラスは当然「RELAX〜OPEN〜ENJOY」。
「Keep〜」はバンドメンバー順々に見せ場があり、それぞれ格好いい。
「RELAX〜」はもちろん大名曲。今まで聴いた中で一番テンポゆっくりだったような気がします。この曲はタメがあるのがいいので、テンポが遅い方が盛り上がります(個人的に)。


というわけで全て終了。ここで時間は19:40。まだこんな時間だよ。会場の撤収の取り決めとか日曜日で地方から来ているお客に対する配慮とかいろいろあるのでしょうが、それでももっとやって欲しかった。


ライブ全体の感想としては、1月の方が良かったです。
1月はリリース関係ないライブなので名曲てんこ盛りでしたが、今回はNEWアルバムのリリースツアーなので、NEWアルバムからの曲が半分。そのため、NEWアルバムがイマイチと感じてしまった私はそれらの曲も今一つ乗り切れず…。
「新しい夜明け」「愛」「リズム」「愛のオーラ」「BABY BABY BABY」「突風」「FLY」「COSMOS」など、やって欲しい曲はいくらでもあるのになあ。


あと、今回のライブはキーボードがいつもの小川文明さんではなく、HAKASE-SUNという方でした。なぜ文明さんじゃないんだ。体調でも悪いのかな。単なるスケジュールの問題?


とはいえ、目の前で演奏するという「ライブ」はやっぱりいい。カラオケの音をそのまま流すようなライブより、それぞれの楽器の音が重なってグルーヴが生まれるのは気持ちがいい。次のアルバムが良かったらまた行きますが、そうでなければライブはちょっと真心断ちをしようかな、とも思っています。そして飢餓状態になったらまた行こうかな。いや、アルバムを聴くだけで飢餓状態になるような名曲を生み出してもらうのが一番いいな!
また名曲といいライブをお願いします!


当日のセトリ。
1 朝が来た!
2 サニー
3 空にまいあがれ
4 タイムマシン
5 日曜日
6 生きる
7 話
8 カモン!カナガワン!
9 キスっていいよね
10 アメンボ
11 明日はどっちだ!
12 どか〜ん
13 炎の後半戦
14 Song of You
15 EVERYBODY SINGIN’ LOVE SONG
16 拝啓、ジョン・レノン
17 胸を張れ

アンコール
18 ENDLESS SUMMER NUDE
19 Keep on smiling
20 RELAX~OPEN~ENJOY


ちなみに並行してやっている二人だけの弾き語りツアーのセトリ。
1.サマーヌード
2.マイ・バックページ
3.コーヒー
4.青木橋に陽は落ちて
5.イナズマに乗って
6.君にだけ
7.JUMP
8.愛のオーラ
9.500マイル(YO-KING)
10.メトロノーム(桜井秀俊)
11.ビーンマンの歌
12.君と金さえあれば
13.のりこえるの歌
14.OFF
15.ぼくのギター
16.夜空
17.ALL IANT TO SAY TO YOU
18.どかーん
19.どかーん
20.空にまいあがれ
————————————
21.Keep on smailing
————————————
22.キスっていいよね

こっちの方が「マイバックページ」「JUMP」「愛のオーラ」とかやってるじゃん。
それにしてもダブルアンコールで「キスっていいよね」で締めなのか…。

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