やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

今さら「メメント」 感想

「手法」考えたモン勝ち


ほんと今さらですが、「メメント」を見ました。
傑作・話題作という話は散々聞いてきたし、だからこそ話の内容も何となく知っています。お話が遡っていくんでしょ、実は嫁を殺したのは…って話でしょ。
なので、今さら私が語ることは何もありません。でも、書いておかないと1ヶ月もすれば私は内容を忘れてしまうのです。この映画の主人公を笑うことは私にはできません。彼の刺青の代わりがこのブログです。


逆から語られるというのは知っていたのですが、本当にブロックごと逆に編集されているのですね。斬新だけど、なかなか頭がついていかない。
見終わって、肝心の犯人は分かりましたが、物語全部をちゃんと理解できていないようなモヤモヤが残りました。そして特典映像を見ると、「もうひとつのメメント」が。
これはこの物語を時系列通りに編集し直したバージョンです。これをもう一度見て、ようやくスッキリ。いろいろなぼんやりがつながりました。


この手法は、この物語だから使えた手法ですよね。違う物語でこの手法を使っても意味がないし、2度目以降は「またこのパターンか」になっちゃう。
物語自体も面白かったですが、この手法あってこそですよね。スリムクラブが爆発したのはあの「ゆっくりしたテンポ」だったからで、「昔一緒に暮らしていましたよね」「塔を建てました」というボケ自体はたいしたことないと思うのです。そして、この手法(ゆっくりとしたテンポ)が受けたからといって、他のコンビがそれをやっても絶対にウケない。
というわけで、この「手法」を考えたクリストファー・ノーランの勝利です。


私はこの映画のオチも変な展開も何となく知った状態で見て、さらに順列バージョンも見て理解しましたが、映画館で見た人たちは一度で理解できたのでしょうか。
あと、嫁の殺害方法がちょっとがっかり。残虐シーンは見たくないですが、もっとひどい殺され方の方がよかったな。



「メメント」予告編


メメント [DVD]

メメント [DVD]

メメント [Blu-ray]

メメント [Blu-ray]

メメント [DVD]

メメント [DVD]

メメント/スペシャル・エディション [DVD]

メメント/スペシャル・エディション [DVD]