やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

NO NUKES 原発について

Life goes on


今日は3月11日なので当然あの震災についていろいろ思うことはあるのですが、思うままに書くと取り留めなくなってしまうので、原発についてだけ書きます。


私は「反原発」です。
あの震災が起こるまでは、原発について思うことはほとんどありませんでした。でもあの地震と事故があり、そして2年経った現在でも何も解決も収束もしていない現状(もちろん「冷温停止状態」なんて!)を見るにつけ、反原発以外の選択肢は私の中ではありません。


確かに、あの震災は「想定外」でした。それでも「だからしょうがない」とは思えないのです。「想定していた以上のことが起こったんだからしょうがない」のであっても、その結果がこの現状です。被災者が地元に帰れないのは地震でも津波でもなく、放射能が原因です。
私たちの想定を超えた事態が起こったとき、それを収める術を私たちはまだ持っていないのです。つまり、原子力という力はまだ私たちが扱うべき力ではないのです。


今後、今回以上の地震や津波に耐えうる構造や仕組みになったとしても、その時のリーダーが菅直人のような人間だったらうまく機能しないでしょう。さらに極端な例ですが、隕石や他国からの攻撃の場合は全く打つ手がないのです。
現実的に考えてそんなことは起きないと思いますが、それでも万が一何かが起きたら、今の福島と同じく、私たちには打つ手がないのです。
立派な河川工事を行ったのでもう洪水は起きないぞ、と思って工事をしても、想定以上の雨が降るかもしれない。川の中に何か堰止めるものが置かれてしまうかもしれない(人為的な機械かもしれないし、自然の巨大な流木かもしれない)。そして川が溢れてしまっても、水さえ引けば街は元通りになります。でも、放射能が流出したら、元通りにはならないのです。


原発デモがYahoo!ニュースで取り上げられていましたが、上位のコメントは「代替案を出してからデモやれ」「経済はどうすんだ」「お前らも電気使ってんだろ」という内容がほとんどでした。
代替案って、私たちは政治家でもないし学者でもありません。明らかに危険だと分かっているものに対し、解決策を出さなければ意見を出してはいけないのでしょうか。
そもそも、現在原発不稼動でも経済は動いています。アベノミクスにより、株価も円も絶好調です。代替案必要ですか?何か問題でも?
※私はアベノミクスはうまくいかないと思っていますが。
経済は、という人は、放射能より経済の方が大事なのでしょうか?もし今後日本で同じことが起きたら、それこそ日本経済はジ・エンドです。
そこまで悲観的な予想をしなくても、目先の1年2年の経済に一喜一憂する必要がありますか?人生は長いです。もっと先まで続きます。ずっと右肩上がりの人生なんて有り得ません。そして私たちが死んだ後も子孫や日本や地球は続きます。なら、目先の経済よりももっと長い目で「より良い方向」へ向くべきではないでしょうか。
そして、脱原発を宣言することにより退路を無くし、国も企業も新エネルギーの開発に力を注いだら、それがうまくいった時に、それこそ「日いづる国日本」になるのではないでしょうか。その技術で世界を救えるようになるかもしれません。
それが太陽エネルギーなのかメタンハイドレートなのかシェールガスなのかはたまた全く新しい技術なのか分かりませんが、HV車が登場してから20年も経たずガソリン車でリッター30km超を実現させる日本の技術なら、あながち夢物語だとは思わないのです。
「お前らも電気を」なんて言い分は詭弁にもならない単なる言いがかりなので相手にする必要はありません。


原発がないので電気料金を上げるのも、本当にそれしかないなら(あらゆる手段を講じたのなら)受け入れます。電気が足りないので節電を、というなら当然協力します。
現在電気は足りている状況ですが、それでもお店や公共施設は節電を継続しています。お店の節電は「コスト削減」以上の意味はありませんが、それでも慣れてしまえば不便はないですよね。
エレベーターを止めるなど、障害者や高齢者に優しくない節電はするべきではありませんが、今までが過剰な電気を使っていたのだから、適度な節電はこのまま社会に浸透していくと思っています。


現在作業中の福島第2原発は、廃炉まで約40年かかるそうです。これも机上の理論なので、実際はもっとかかるかもしれません。そしてその間も放射能は撒き散らされ、汚染水はどんどん溜まっていきます。
現在世界中で稼働している原発も、その廃燃料の行き場や処理方法は決まっていません。コンクリ詰めにして地下10kmくらいに埋めればいいや、ってそれはどこに埋めるのですか?
そもそもコンクリ詰めで埋めるという方法も、それこそ「臭いものには蓋」ですよね。何も根本的な解決にはなっていません。
放射能を無力化する技術ができていないのに原発が動いているというのは、やはり異常なことだと思うのです。


政治というのは起きるかもしれないリスクと起きないかもしれないコストを秤にかけて選択・決断していく仕事ですが、この原発については「起きたらおしまい」なリスクなのです。そんな重大なリスクを「多分起きないから大丈夫だよ。コストがもったいないじゃん」と言う政治家を、私は信任しません。


アベノミクスについても汚染がれき焼却についてもふるさとへの帰還についても言いたいことはたくさんありますが、長くなるので本日は書きません。原発については明確に「反原発」ということだけ、しっかり書いておきます。
この問題は様々な意見があると思います。私も知識不足により間違っていることがあるかもしれません。ですので、意見がある人はぜひ聞かせていただきたいです。教えていただきたいです。


そして明日からまたアホなことも書いていきます。人間は真面目と悲壮感だけで生きているのではないから。
タランティーノ曰く、殺し屋だって昨日見たテレビの話をすることもあるはずだって。