やりやすいことから少しずつ

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岡村靖幸新曲「ビバナミダ」&ブルーレイ「むこうみずでいじらしくて」 感想

お楽しみはこれからだ

「むこうみずでいじらしくて」
岡村ちゃんの新曲「ビバナミダ」とライブDVD「むこうみずでいじらしくて」。
私は限定とかフィギュアとかグッズとかにはあまり興味がなく、コレクター趣味もないのですが、今回は「手書きサインが入っているぞ」なので、シングル発売記念も合わせてご祝儀相場で限定版をポチってしまいました。


発売日に届きました。
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この中にサインが入っているのね…。
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入ってなかった…。
ブックレットもいらない(写真ではなく文章が良かった)ので、これだったら限定版でなくてもよかったかも。Tシャツも好みの色ではありません。まあ、どのみち外着として着ることはないのでいいのですが。


で、肝心の内容ですが。
音がいい。ライブの現場でも音がいいと思っていましたが、ブルーレイではさらに各楽器がはっきり聞こえます。観客の声もちょうどいい入り方。「5!!モンキー」があんなアレンジだったなんてライブの最中は気が付きませんでした。
ギャラクシーのいる公演なので、見栄えがしてよいですね。踊りのリレーとか彼女たちと絡む感じとか。当然お客さんは岡村ちゃんばかり見るわけですから、岡村ちゃんひとりでデンスしまくりは疲労しまくりですよね。スーツ着ながらだし。なので、ダンサーの導入は岡村ちゃんの負担軽減にも役立つので、今後ともギャラクシーをぜひ使ってください。
本編もブックレットも、岡村ちゃんメガネ外さないのね。私が見た公演は違う会場だったのですが、こんなに頑なにメガネだったかなあ。何度も見ているので記憶があやふやだ。メガネ取って欲しいなあ。


気になったのは、歌と映像。
歌が、あんまり上手くない。フェイク入れているのもありますが、メロディを丁寧に歌ってくれていない。フェイクでもいいのですが、それでも音程が怪しい部分がいくつもありました。もしファンでない人がこの映像を見たら、ファンになってくれるかな?難しい気がするな。
(でも、生でライブを見たら全員ファンになる自信はある)
ボーナストラックでは七尾旅人さんとセッションで「アヴェ・マリア」を歌っていたのですが、これがいい声!太って以降、岡村ちゃんの声の一番いい場所はこの中低音なんじゃないの?確かに高い声の方が魅力的だしポップに聞こえますが、岡村ボイスのストライクゾーンが変わったのであれば、今後の曲もそこに合わせて作ってもいいんじゃないでしょうか。
映像は、ライブの演出のせいもあるのですがちょっと暗い。岡村ちゃんは黒いスーツだし、映像のモニターもないので、暗い会場で歌う黒い岡村ちゃんばかりを映している感じ。
オープニングは良かった。カット割りもドキドキワクワク感が良かった。でも途中からのゲリラ撮影っぽい撮り方はイマイチだと思いました。少しならいいけど、あれだけ使うと単に手ブレの多い映像に見えてしまいました。ボーナストラックの弾き語りは素人が撮った記録映像みたいだし。
2ちゃんと見ると皆さん「客席映し過ぎ」と言っていますが、私は「客席映してヨシ」派なので、文句はありません。客席を映すことにより盛り上がりも感じられるので。


といろいろ思うのは、復活以降もう何度もライブを見てきて、既視感があるからです。実際ライブの最中は恍惚トリップですが、こうやって冷静に見ると「もう勝手知ったる岡村靖幸感」も感じてしまうのです。
このマンネリを打破するのは、やはり新曲です!


「ビバナミダ」
岡村ちゃんの新曲「ビバナミダ」。もちろん近くのCD屋さんに予約していたのですが、あの「鼻血ブー握手会」の勃発により、代官山オンラインでポチってしまいました。CD屋さんは馴染みなので「一旦店売りしてください。もし月末まで売れ残っていたら今月中に買いに行きますので」と伝えました。ありがとうTSUTAYA。月末までに売れることを祈っています。が、この田舎に岡村ベイベがいるとも思えないので、私が買うことになるでしょう。


で、そのCDですが、待てど暮らせど届かない。金曜日の夜に状況をチェックすると「入荷待ち」だって。ライブの日が来ちゃうよー、と思っていたら土曜日に届いた!金曜の時点で発送済みじゃない!私を振り回さないで!
もちろん握手会の引換券も♡
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曲の感想は、ライブの際に聴いたものと大差ありません。

新曲は、イントロからAメロは最近の岡村ちゃんらしくヘビーファンクな1フレーズ押し通しパターンですが、Bメロでポップになり、サビではキラキラ大爆発!これはいい!いい曲だ!
「禁じられた生きがい」以降の岡村ちゃんは、クラブサウンドに傾倒したキックやベースの強い、重いサウンドが多かったですが、この曲はポップ。ポップスです!メロディーメイカーであり職業作曲家でもある岡村靖幸の実力を見ました。
ファンクでありながらJ-POPとしてもきちんと成立している名曲です。

岡村靖幸ライブツアー2013「むこうみずでいじらしくて」 at 新潟 へ行ってきました! 感想(その1) - やりやすいことから少しずつ


新曲がずっと出なかったのはいろいろ要因はあるのでしょうが、やはり「歌詞」の問題が大きかったはず。それがこの「元は他のアーチストに提供する曲が流れて岡村ちゃんの曲になった」という話。これは僥倖ですよ。
歌詞が書けないから新曲が出せない。でも曲は作れる。他人への提供曲なら歌詞は他人が書けばいい。その話が流れていい曲が宙に浮いた。ここで岡村ちゃん自身の新曲という光が見えた。
これで、今後も他人提供の歌詞で新曲が出るかもしれません。もちろん岡村ちゃん自身の歌詞で聴きたいですが、新曲が出ないよりマシでしょ。


西寺豪太さんのラジオは聞いていないので詳細は分かりませんが、ジャニーズに提供するはずだった曲なのですか?シングル用かアルバム用かは不明ですが、このパワーの曲をアルバム用にするわけないですよね。シングルだったはず!妄想断言。
でも、結果的にはこの話は流れてよかったです。もちろんそれが岡村ちゃん自身の新曲につながったからですが、もうひとつはこのタイミングで世間に「岡村靖幸」が広まっても、プレゼンできるものがないからです。いまだに「家庭教師」ですか?確かに名盤ですが、「今の岡村靖幸」ではないです。サザンを紹介するときにいまだに「いとしのエリー」ってわけにいかないでしょ?
なので、NEWアルバムを出して名実ともに完全復活をした段階で、世間にも堂々と胸を張って「才能のあるミュージシャン、ここにいますよ」と紹介したいのです。


さあ、ライブ、そして握手会。その先には「アルバム」!楽しみはまだまだ続くぞ!



岡村靖幸「ビバナミダ:2 minutes version」 - YouTube
YouTubeで岡村ちゃんの動画を探すといつもキモイおっさんがいますが、あれは私じゃないですよ。あの人も愛情あふれて素晴らしいのですが、もうちょっとやり方があるのでは…と思ってしまいます。

ビバナミダ

ビバナミダ

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