やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

USJは「過剰」だった(その2)

誰かみたいなんて面白くないし、誰かになりたい僕じゃもうないし(by GAKU-MC


昼飯を食べ、ちょっと酔っぱらい、午後の部スタート。
お次は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。
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ビフ(あの不良ですよ!)がデロリアンを盗んだので、ドク(もちろんクリストファー・ロイド!)に頼まれて新型の「8人乗りのデロリアン(私たちが乗るマシン)」に乗ってビフを追うというストーリー。
この導入部だけでもう楽しい。私、DVDの3部作持っているくらいこの映画好きなんです。
過去未来を行き来するのですが、スパイダーマンに比べると見劣りしちゃうのは否めない。でもこの世界に入り込めただけでファンである私は嬉しいのです。
で、この映画での「未来」って、2015年なんですよ。ああ、あの未来世界ってもう来年なのね。30年で世界はそんなに変わらないのね。あの頃の未来に僕らは立っているのかなあ。
実現されるのはナイキのシューズくらいか。↓
ナイキ、バック・トゥ・ザ・フューチャーIIの自動靴ひも調節シューズを来年発売 - Engadget 日本版


場内を歩いていると、外界が見えてしまう箇所がいくつかありました。
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高速道路を走る車たち。立地的にしょうがない部分もありますが、この辺やっぱりTDLは徹底されていて偉いな。
あと、この写真だと多分パレードに使う山車が写っています。この辺のツメも甘い。


続いて「ウォーターワールド」。
これもショーなので時間が決まっています。私たちが場内に入ってすぐ締め切られました。まあ、またナイスタイミングだわ。
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会場は満員だったため、最後列正面から立ち見。イルカショーみたいだな、と思いながら開演を待ちます。
開演まで、お兄さんが前説をしています。盛り上げのイェーやブーイングのブーなど。そして左右にいるお兄さんたちが前列の人たちにバケツに入った水をかけています。水しぶきとか水滴ではない量の水をかけていますが、前列の人たち大丈夫?今日は天気もいいけど、寒い曇りの日でも同じことやっているのかな?クレーム来たりしないのかな?そんな心配をするほどばっしゃばっしゃと水をかけまくっていました。
さて、いよいよ本編スタート。これがものすごい迫力でした!
ジェットスキーで会場内をぐるんぐるん走り回り、10mはあろうかという高さから人が水面に落ち、命綱なしで女性が滑車で滑空します。
さらに爆発あり、炎上あり、飛行機が飛び込んできたり、悪役の身体に火が点いて最上部から飛び降りたりと、アトラクションの域を完全に超えたパフォーマンスを見せてくれました。
えー、これを毎日何回もやってるの?すごすぎ。
ちょっとびっくりしちゃった。こんなの、絶対TDLじゃできないわ。私は最後列にいたのに、爆発で熱かったもん。
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火薬の量が尋常じゃない。過剰すぎる。
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↑火が点いた悪役が落ちる瞬間。


過剰すぎるアトラクションを後にし、「ジュラシック・パーク」へ。
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これは、TDLジャングルクルーズとスプラッシュマウンテンみたいなもんです。ベタだけど楽しい。
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この辺は平和。この後に異変が起き、最後はティラノサウルスが襲ってきて水へどぼーん、です。
このゾーンは、アトラクション外の地面も化石の跡があり、世界観がきちんとできています。他のゾーンももっとそれぞれの色を出せばいいのに。
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どんどん行きましょう。お次は「バックドラフト」です。
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これは、映画の撮影シーンを間近で見る、というアトラクションなのですが、これも過剰でした!
映画の撮影ということでスクリーンにはロン・ハワード監督やカート・ラッセルが登場して撮影時の解説をするのですが、深夜の通販番組みたいだな、と思いながら見ていました。俳優の演技のせいか吹き替えのせいか。
そして、目の前にある一斗缶に火が点きました。なるほど、目の前で火を見せるのね。と思っていると、クルーのお姉さんが「奥へどうぞ」と次の部屋へ案内します。
そこはたくさんのドラム缶などが並べられた部屋。ほお、このドラム缶に火が点くのか、と思っていると…。
火が点くどころじゃない!火柱、炎上、爆発の連続です。熱い熱い熱い!怖い怖い怖い!そのうち上部に設置してある棚が崩れたり天井に広がった炎の波がこちらに近づいて来たり、途中から「これ、どこまでが演出?」「マジでヤバいってことないよね?」「事故じゃないよね?」と、熱いどころか恐れを感じるくらいの迫力でした。自分が子どもだったら泣いてたな。
過剰すぎるってば。すごすぎて笑えないよ!


ちょっと落ち着きたい。かわいいやつにしよう。そう思って「スペースファンタジー」へ。
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これは、TDLのスペースマウンテンみたいに、宇宙を駆け巡るやつです。
しかし、こっちは「ぐるぐる回る」のです。私、バイキングとかコーヒーカップとかの遠心力系が大の苦手で、ビビりながら乗りました。楽しかったけど、ビビり過ぎてちゃんと楽しめなかった。ヘタレめ。


まだ時間はあります。お次は「ジョーズ」。
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これは、TDLでいうところのジャングルクルーズです。つまり、船長さんのキャラと演技力にかかっているのです。
これもベタですが、楽しかった。船長のお兄さんも上手かったし。ただ、ジョーズの目がかわいくて、もっと怖い顔でもいいのにな、と思いました。


次の「シュレック」で初めてちゃんと並んだのですが、60分の待ち時間表示だったにもかかわらず、30分足らずで中に入れてしまいました。今日はどこまでも運がいいな。
これは3D映像に加えて、座席が振動したり水しぶきや風やシャボン玉などが体感できるというものです。
これは子どもも楽しめる内容でしたが、水しぶきが多すぎ。「ロンハー」の竹山くらい濡れちゃった。(すみません、それはさすがにウソです。大げさに書きました)
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これで全てのブックレットを使い果たしたのですが、昼食でエクスプレスパス付きのメニューにしたので、もう一度優先でアトラクションを楽しむことができるチケットがあるのさ。
というわけでもう一度スパイダーマンを楽しみました。2回目でも楽しい!


帰りのバスはまた長旅になるので、軽めの夕食(とビール)をいただき、お土産を買い、そろそろお別れの時間です。
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出口付近にはスヌーピーたちがいました。
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朝にも見たユニバーサルオブジェがライトアップで幻想的に光っています。
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さよなら、スヌーピー


帰りのバスはさすがに疲れていたのでぐっすり眠ることができました。なので、着いたときも疲労感はほぼなし。
行く前はこの弾丸ツアーにビビっていましたが、全く問題なしです。USJだけ行くならこれが一番いいのでは?
ただ、風呂に入れないので、これからの季節はちょっと厳しいかも。ウィラーの梅田バスターミナルの着替えブース(パウダールーム)で全身拭いたりすることはできますが、それで我慢できない人は難しいかな。
でも、このツアー良かったです。


結論。楽しかったです。
そりゃ、TDLと比べればキャスト(クルー)の数から全体の世界観から神が宿る細部まで、敵わないところだらけです。
でも、キャラクターのかわいさやパレードのゴージャスさではなく、大人もビックリする「過剰さ」で勝負するのはとてもいいと思いました。同じ土俵で戦っても勝ち目ないもんね。


今回のエントリの小見出しに書いたのはGAKU-MCの「僕は僕で誰かじゃない」の歌詞の一節です。ディズニーを目指すのではなく、自分の武器と特長は何かを考え、それを伸ばす。それが全国の遊園地・テーマパークが生き残る秘訣だと思いました。富士急ハイランドなんて何年も前から「日本一・世界一のアトラクション」を作り続けていて、それが特長ですからね。
USJもハロウィンの季節には園内をゾンビが徘徊し、子ども立ち入り禁止になるゾーンもあるそうです。いいことだ。TDLのかわいいハロウィンとは一線を画す、怖いハロウィン。いいことだ。


さて、またおなじみのセリフで締めよう。
次回は彼女と!