やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

選挙の「これいる?」

2014年の衆議院総選挙が終わりました。
結果に満足はしていないし投票率が低いことも不満ですが、民主主義の手続きに則った選挙の結果なので従うしかありません。


で、今回の選挙を通じて、「これって必要?」と思うことがいくつかあったので、今回はそれを書きます。


■即日開票
投票所は朝7時にスタート。ということは、準備する人は朝6時くらいに投票所に行って準備をします。私の住んでいる地区は当日大雪だったので、除雪作業だけでも大変だったでしょう。そして開票作業をして、遅い人は家に帰るのは夜1時くらいじゃないかな。
今、盛んにブラック企業とか長時間労働とかが問題にされていて、それこそ今回の選挙でもそのことを公約に掲げた候補者もいたはずです。なのに、その選挙でまさにその問題になっていることをさせるのはなぜ?
こういうことを書くと「俺だってそれくらい仕事しているよ」とか「お金出るんだから文句言うな」という意見が出ると思うのですが、なぜマイナス基準に合わせなきゃいけないんだ。自分がマイナスになっているところに引きずり落としてどうするんだ。みんなでプラスになった方がいいじゃない。


翌日の午前中に結果が出るんじゃ、遅いですか?何か問題がありますか?
今回の総選挙には約700億円かかっているそうです。翌日開票にすれば開票人員のコストは何割か削減できますよ。
新聞もきっちり深いところまで掘り下げた記事書けるし、印刷所や新聞配達の人にも無理させないし。


■開票速報
途中経過を逐一報告する必要あるの?全部終わったら結果発表すればいいじゃない。
開票速報って、マスコミ(テレビと新聞)の人たちがはしゃいでいるだけに見えるのです。最新の開票状況に基づき、見出しを差し替え、記事を書く。「俺、こんなにヒリヒリした仕事してるぜ」って感じ?
その感じは否定しませんが、そもそもそのヒリヒリは不必要じゃないですか、という話です。


■開票速報のテレビ番組
全局でやる必要ある?私はそもそも開票速報自体不要だと思っていますが、必要と感じたり見たいと思っている人がいるので、番組自体はあってもいいと思います。でも、全局でやる必要はないでしょう。
今回も「THE MANZAI」が選挙のあおりを受け、放送時間が変更になりました。(この番組は2年前の選挙でも同じ目に遭っています。かわいそう。)
放送時間変えずに堂々と放送すればいいのに。多分時間帯視聴率トップを獲れたと思います。同じようにテレ朝はフィギュアを放送すればいいのに。
視聴率が取れるから放送するのでしょうか?「政治」や「報道」が偉いと思っているから当然のように放送するのでしょうか。投票率が6割に満たない現在、選挙番組を見たいと思っている人はどれだけいるでしょうか。そんなに多くないのに、さらに全局がやったら共食いじゃないか。
でも、「報道」だから放送するの?普段あんなに視聴率第一主義なのに。もっと多様性があっていいと思います。
今日のレンタルビデオ屋は大繁盛だったそうです。


出口調査
これも、開票速報のためにやっているのでしょうが、いらないですよね。
投票締め切り直後に当選確実が出るのは、この出口調査の賜物なんでしょうが、いらないですよね。ほんの数時間後に正確な結果が出るんだから。
マスコミは総選挙にかかる費用を批判することもありますが(あれ?でも今回見た記憶が無いな。誰かに配慮したのかな?)、マスコミ自身も不必要なコストをかけているのでは。
自分たちの調査が実際の結果と近似ということを以って選挙が正確に行われていることを確認しているのかな。それだったらまだ意味はありますね。


■当落予測・各党の議席予測
これは、本当に何のためにやっているのかが分かりません。誰か教えてください。
それよりも、各選挙区の各候補がこの選挙までにどういう行動・発言をしてきたのか、今回の選挙に対してどういう公約を掲げているのか、そっちを詳しく報道して欲しいです。
同じように、最高裁判所裁判官の国民審査も、普通の生活をしていたら判断材料が絶対に足りないです。そこでこれも過去の裁判の判決とその内容を教えてくれればいいのに。
それこそが「国民の知る権利」でしょ。


■「投票日」と「期日前投票
「投票日」って言うから「この日に行かなきゃいけない」という感じがしますよね。実際は期日前投票で投票するのと全く一緒なのに。
お年寄りなんて、毎日時間はあっても、投票日に投票に行くでしょう?そう刷り込まれているんですよね。
なので、期日前投票・投票日と分けるのではなく、「投票期間」という言い方にするのはどうでしょうか。そして「投票日」は「投票最終日」にするのです。
もっと期日前投票が一般的になって、投票最終日に風邪や悪天候などのアクシデントによる「投票できなかった」が減ることを望みます。


■投票に行かない人に行くようにするには
これは今回の本題とは別ですが、ついでに書きます。
新聞で「投票に行こう」と訴えても、行かない人は新聞なんて読んでいません。ネットでも「行かないとこんなに損だよ」などの記事がたくさんありますが、行かない人はそんなページをクリックしません。
私のTwitterでは選挙に関する呟きやリツイートも結構ありましたが、行かない人のTLでは全く選挙の話題は出ないのでしょうか。
「投票に行こう」のCMもありましたが、あれ見て「行くつもりなかったけど、投票に行こう!」って思う人は多分ゼロです。

島根県 第47回衆議院議員総選挙のCM動画 - YouTube

第47回衆議院議員総選挙等CM 福井県選挙管理委員会事務局 投票日 ...
(私の住んでいる地域のCM見つけられなかった)
この「ある問題を論じても、その当人はその世界にいない」問題。これって、どうすればいいのでしょうか。


以上です。
選挙結果はもうしょうがない。でも、これらは次から何か対応できるのではないでしょうか。どれかひとつでも、何とかならんかな。


(↓これは宣伝じゃないので買わないように)

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