やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

「スター・ウォーズ」ファンでない私が見た神話

歴史の仲間入り


スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を見てきました。初日の1回目に!
というわけで感想を書きたいのですが、その前に「スター・ウォーズ」過去作のことを書きます。


スター・ウォーズ」について語るのは難しい。難しいというか、正直に言うと怖い。だって「スター・ウォーズ」だもの。これはもはや映画ではない。神話であり信仰であり宗教だから。まるでコーランや聖書について語るようなもの。


そもそも、私は「スター・ウォーズ」のファンではありません。今まで見たことがありません。しかし友人が「チケットを確保したのだが一緒に行く人が行けなくなったので代わりにどうだ」と誘ってくれて、そこで初めて過去作を見ました。2週間で6作見ました。ちゃんと4~6、1~3の順番を守って見ました。しかし、ご飯食べてビール飲んで風呂入った後で部屋のソファで見ていたらなかなか集中力は続かない。寝落ちを繰り返しながら見ました。ファンの方、すみません。


ファンでもない私のざっくり感想。
●4
そんなに盛り上がらなかった。なぜこれがそんなに神格化されているんだろう。
●5
面白い!全てのエンタメの元ネタはここにある!ワクワクとドキドキしかない!
あと、親子の設定はここだったのか。6だと思っていた。
●6
レイアとルークの兄妹設定いる?ストーリーに何も関わってこないけど。これは友人に訊いたら「ハン・ソロとの三角関係を整理したかったからじゃない?」とのこと。なるほど。
ラストの皇帝との決着シーン、あんな「よっこらしょ」でいいのか!
●1~3
1本にまとめろ。


古い作品なので、脚本にしても演出にしても特撮にしても、粗はあります。しかし、この時代にこの作品があったらそりゃ熱狂するよな、と思いました。それと同時に映画はちゃんと進化しているんだな、とも感じました。今の映画の方があらゆる面で進化している。
しかし、これは「スター・ウォーズ」を批判するものではありません。「すごい」というのはその時代に対してどれだけ進んでいるかということなので、やはり「スター・ウォーズ」は別格なのです。やすきよダウンタウンが今のM-1に出ても優勝できないでしょう。しかし、あの時代では圧倒的に抜きん出ていたのです。


あと、「遠い昔のはるか彼方の銀河」という設定によりSF映画に対する科学的なツッコミを無効にしているのがいい。この映画は単なるSF作品ではないのだ。
どの星に降り立っても酸素濃度も重力も地球と同じ。宇宙でも地球の空と同じように自由に飛べて機内は全て重力があって酸素無くても大爆発。いいんです。ここはツッコむところではありません。


4~6の一応の主役はルークですが、全然魅力的じゃない。6のオープニングでハン・ソロを救出に行くときも全くのノープランで全然強くないし。ハン・ソロが魅力的なキャラ(昔の少女マンガに出てくる不良みたいな感じ)なので余計にルークに感情移入ができない。
レイアが美人でないことにはみんなが見て見ぬ振りなので私もスルー。


その他、人間以外のキャラはみんな素晴らしい。
R2-D2は優秀で有能で素晴らしい。C-3POのような「本筋にあまり関わらないにぎやかし」という立ち位置は今のマンガでは欠かせないキャラですが、この時代にこういうキャラクターはいたのかな。後世まで愛される作品になるのにはR2-D2とともにこういう「知らない人でも知っている」キャラが必要ですね。
チューバッカはエピソードを重ねるごとに好きになっていく。特にエピソード7は必見!
ジャバザハットは気持ち悪くていいねえ。
その他変な宇宙生物が当たり前のようにこの世界にいるのがいい。誰も「こいつは何だ!」とならないのがいい。この時期のルーカスが「多様性への寛容」とかまで考えていたとは思わないけど。
あと、ルーカスって恋愛とか女性の心理とかを描くの下手だよね。


さて、旧シリーズについてはこの辺で。次回「フォースの覚醒」について書きます。私はニワカなのであまり込み入ったことは書けませんが。



「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」予告編