やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

舞台「コースター2017」 感想

芸能人は美しい


舞台『COASTERコースター2017』を見てきました。公式サイト↓
COASTER コースター2017
この舞台は2007年の再演なのですね。初演は見ていません。
会場は南魚沼市民会館。
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ここ、キャパ1200もあるのです。こんな地方でしかも平日、さらに「舞台」という演目。不安しかない…。
と思って会場に着くと、何と客席は4割くらいしか埋まっていませんでした…!
以前同じ会場で見たウルフルズのときもお客の入りが7割くらいで「やべー、申し訳ない」と思いましたが、そのときよりもさらに寒い状況でした。申し訳ない。

美術品ばかりを狙う大泥棒は、いつも通りに手際よく仕事をやり遂げる……はずだった。
定休日のバーに忍び込み、ターゲットである絵画に手を伸ばしたその瞬間、賑やかに入ってくる2人の人影。
「新任のバーテンダーです!」
とっさに発したこの言葉が、彼の運命を決定づける──
流行作家、謎のカップル、オネエの警官、そして本物のマスターとオーナー。次々とバーにやってくる、ひとクセもふたクセもある者たちと、名画を巡って繰り広げられる手に汗握る攻防戦。大泥棒は、はたしてここから逃げおおせられるのか!?
空前絶後のラストが、あなたの心に一輪の薔薇を咲かせる!

このさわりのストーリーから「他人を装うことで巻き起こるコメディ」かと思っていましたが、コメディ要素もたくさんありつつミステリーがメインのお話でした。
「コースター」はこのバーの名前ですが、物語が泥棒?バーテンダー?贋作?保険調査員?大泥棒?とどんどん変わっていくジェットコースターのような話の展開も含まれているんだろうな。


面白かったです。脚本にツッコミどころはありましたが、舞台は「目の前で役者が演じている」「その瞬間のやり取り」が大事なので、あまり気になりませんでした。


役者さんについて。
●西村雅彦
本作の主役。西村さんは『古畑任三郎』の今泉君など、いじられキャラのイメージがありますが、生で見た西村さんはとてもイケメンでした。あまり「禿げ感」もない。
今さら注文つけることなんてありません。素晴らしい役者でした。
浅利陽介
子役から活躍されている浅利さんは、顔が美しい。そして声がいい。小さい。劇中、この地方の方言や特産品をセリフに入れ込んでくれていました。素晴らしいサービス精神。
MEGUMI
MEGUMIといえば今はDragon AshのKjの嫁ですが、もともとはグラビア→バラエティと熾烈な戦場を勝ち抜いてきた猛者です。まあ、だからKjをゲットできたのでしょうが。
グラビアの時代から「おっぱいはすごいけど美人ではない」というイメージでしたが、生で見たら美人でした。当たり前だけど、さすが芸能人。
本作では刑事役だったのでおっぱいは強調されていませんでしたが、それでもでかい。そして下がっている。年月と年齢は非情だ。
本多力
ヨーロッパ企画という劇団の俳優です。ごめんなさい。知らなかったです。幼い声の持ち主と雨上がり決死隊蛍原さんのようなおかっぱ頭。濱田岳的というか。コメディ要員でしたが、個人的には声が苦手でした。
鴈龍太郎
存じ上げなかったのでWikipediaで調べたら、何と勝新太郎中村玉緒の息子だったのか!
本作では帰国子女という設定で英語交じりのセリフを話します。あまり活躍せず。
デビット伊東
B21スペシャルのデビです。私は以前彼の出る舞台を見たときはあまり間がよくなく、「芸人なのに!」と思った記憶があるのですが、今回はよかったです。
舞台が始まってだいぶたってからの登場だったので、そのタメがフリになっていてそれだけで面白かった。
カーテンコールではボケもツッコミもして、場を盛り上げてくれました。
飯島直子
飯島さん、きれい!スタイルがいい。足が細い。もう49歳なのか。見えない!
役どころはちょっとぼんやりしているというかおっとりしている役で、そのせいであまり「役者として素晴らしい!」とは思わなかったのですが、その美しさだけで十分です。これも舞台ならでは。


カーテンコールで演者の皆さんが一言ずつ挨拶をしてくれたのですが、飯島直子さんは新潟に対する思い入れも思い出もないらしく、「とってつけたなあ」という挨拶をしてくれました。正直でよろしい。


舞台はバーのセットが組んであり、階段もあって高さ・奥行きを使えるようになっています。さらにカウンターではビールサーバーから実際にビールが出ます。お金かかってる!
舞台のセットチェンジはありませんでしたが、舞台はその場にいながら時間を止めることも別の空間に移動することも過去の時間を演じることもできます。それが舞台の魅力。
そして何より、繰り返しになりますが「目の前で役者が演じている」がいちばんの魅力です。


でも、お客の入りは4割でした…。土日だったらまた違ったのかな。
舞台は、人気俳優でもテレビに出ていないと地方の人には知名度がありません。でもこの舞台はテレビに出ている人がたくさんいて、それでもこんな有り様か…。
残念ですが、これが田舎の現実。たぶんもうここで舞台が行われることはないでしょう。
あーあ、もったいない。こんな素晴らしい舞台を生で見る機会なんてないのに。


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