やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』、賛成派に転向します!

古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう


先日『スターウォーズ/最後のジェダイ』を見て、賛否両論のこの作品を私は「否」と判断したのですが、2回目を見に行ったら「賛」に寝返ったのでその報告を書きます。
前回の感想↓
ese.hatenablog.com
レジスタンスの無能ぶりやフィン何もしていない問題など、前作でのダメ出し部分は今回も変わらずマイナスポイントなのですが、「古い時代は終わりだ。俺たちが新しい時代を作る」と言ったカイロ・レンの言葉にぐっときました。これは新シリーズを新しく作るぞというライアン・ジョンソンの宣言なのですね。私が否定派だったのは私が「変化を嫌う旧世代」だったからだ。
ハン・ソロが死に、ルークは役割を終え、レイアは組織を消滅寸前に追いやってしまいました。銀河系の新しい時代を作るのは新しい世代なのだ。


ただ、これは『7』でやってほしかったなーと思います。新時代の宣言は新シリーズの最初にかましてほしかった。
『7:フォースの覚醒』は大好きなのですが、旧世代への目くばせが過ぎるなーとは当初から思っていました。ストーリーも極論すれば『4』を違う演者で見せているだけとも言えます。まるで古典落語のような世界。
なので、『8』を見てから『7』を思い返すと、『7』は新シリーズの「エピソード0」というか「登場人物紹介の予告編」とすら思えます。
とはいえ、『7』の伏線を全部無視したのはいかがなものか、とも思います。その辺はシリーズ全体で相談しておいてくれよと思っています。レイの両親問題とか。
『7』が好きだと『8』は認められなくて、『8』をアリにすると『7』を否定したくなるブレブレの私。にんげんだもの


スター・ウォーズ』はこれまでずっと「血筋の話」だったのが、今作でそれに縛られることなく「フォースは誰にでも発現する可能性はある」としたのは大きな変更です。「誰でもヒーローになれる」という宣言。
ここをアリと認めると、この「本当の新時代に舵を切った決断」に称賛を送るようになり、ナシと判断すると「それはスター・ウオーズではない」になります。どっちがいいという話ではなく、その人の感じ方です。


ラストで少年が箒を手にする場面、ここ、箒がフォースの力で動いているんですね!私、1回目のとき気づかなかった!!1回目のときは「ヒーローに憧れる少年」だと思っていたのですが、「ジェダイになれるかもしれない少年」なんですね!
エピソード9が今作の何年後の設定なのかは分かりませんが、「あのときの僕です」という形で登場する可能性もありますね!


まとめると、「8、よかったよ。でもこれは7でやっておくべきだった」です。


古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう

古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃないだろう