ライブ力
真心ブラザーズ毎年恒例中野サンプラザ公演に行ってきました。今年のタイトルは「今年も恒例!サンプラザ!ホントです!」。これはこの日がエイプリルフールだからこのタイトルなのかな?
散りかけの桜とともに。結局、中野サンプラザっていつまであるの?
この日はPA席と同じ並び。遠いけど、真心ブラザーズだから別にいいや。PA席付近だから音いいはずだし。
実は今回のライブ、最速先行で当選していたのですが、入金を忘れて流してしまったのです。なのでどんな席でも文句は言いません。多分最前席だったのになー。
そもそもホールは傾斜が付いているのでどこでもステージがよく見えていい。前日ライブハウスにいて「近いのに全然見えねえ!」と思っていたのでなおのこと。
セトリはこちらをご覧ください。
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私は真心ブラザーズは『善意の第三者』から聴いているなかなか古いファンなのですが、そんな私でもついていけない初期曲・レア曲のオンパレードでした。このライブは毎年恒例でツアーやリリースは関係ないし、お客さんも毎年来る人が多い(私もそうだ)ので、いろいろ掘り出してこういうセトリになるんだろうな。
YO-KING「正直このライブはしんどいのよ。ツアーじゃないから1回こっきりで、しんどいなと思いながら曲を覚えて。まあやったら楽しいんだよね」
今日の桜井さんはワイシャツにチョッキ。
Y「それ、省エネルック?村上春樹に似ている政治家が着ていたやつ?」羽田孜のことをそんな喩えで言う人初めて見た。
Y「今日は朝から気分がいいのよ。やるっきゃないでしょ。土井たか子」今日は政治家の日?
YO-KINGはマイケル・ジャクソンのTシャツにシャツをお召し。私の席からはよく見えなかったけど。
Y「後半、ここぞ!というところで脱ぎますから。ジャイアント馬場のようなつまんない上半身が」見たい!
今回はレア曲連打でしたが、『愛のオーラ』を聴けたのは嬉しかった。この曲の入った『I will Survive』は今年発売20周年ですが、完全再現ライブやってくれませんか?
途中、二人だけで弾き語りコーナー。
Y「僕たちテレビ番組に出るために組んで、すぐデビューだったので、デビューするまで二人でライブしたことないんですよ」あーそうか、なるほど。
真心の初期の曲は配信とかで聴けるのかという話題で、
桜井「僕に訊かれましても」
Y「またまたー、ITの革命児でしょ。『IT』って『桜井』の略だもん」
桜井「いっこも合ってないところが面白い」
Y「人生いい感じ」
桜井「俺も。一点の曇りもなく」
Y「人生いい感じって思っている二人だから30年続くんだろうね」
桜井「お互い『俺の方がいい感じ』って思っているから」
Y「ええええーーーー!!??俺よりいいと思ってんの?」
桜井「当たり前でしょ。俺ほどじゃないだろって」
Y「衝撃的だわ…。でも俺はこんな幸せで桜井はそうでもないから悪いな、って思ってたのは取り越し苦労だったのか。またひとつ肩の荷が下りたよ」
この他にもいろいろしゃべっていたけどもう何も覚えていない。
ライブは後半戦。ここから盛りあがりコーナーです。
『レコードのブツブツ』は、ビバさんのドラムで聴くと何か変な感じ。8ビートに我慢できず16を叩きたくなる衝動を必死に抑えている感じ。ファンキーでグルーヴィーなビートは得意だけどスクエアなビートは苦手なのかな?
『サティスファクション』はポップスとしては変な曲だけど、いい曲。こういう既存のポップスのフォーマットでないメロディや構成でもいい曲にしちゃうのがYO-KINGの才能であり桜井さんのアレンジなんだな。
今回の『愛』は、Aメロでのホーンの部分が音源よりだいぶルーズ(リズム遅れ目)に演奏していて(もちろん敢えて)、それがいつも以上にグルーヴを生んでいた!これで曲全体のリズムは遅くならないんだからすげえ。
曲終わりでビバさんが次の曲を叩きだすのですが、バンドメンバーの動きは止まる。
桜井「ビバさん、それ、次の曲です」やっちまったな、ビバさん!
正しい次の曲は『ENDLESS SUMMER NUDE』でした。このくだりもまさに生演奏ならではのハプニングで面白かったですが、ライブの流れとしては途切れずそのまま演奏した方がよかったよね。熱がちょっと途切れた。
で、ビバさんが間違えたその次の曲は『Song of You』でした!この曲は「わいわい踊って(歌って)」というお客さんが歌うパートがあるのでライブでは盛りあがる。こういう曲はCDで聴くよりライブで体験した方がいい曲に感じる。だって共演しているんだもの。
アンコールで歌った『Very Very Very』がよかった。すごくすごくすごくよかった。
さらにダブルアンコールもあり、大団円に欠かせない『RELAX~OPEN~ENJOY」で締め。この曲はオーラスとして間違いないけど、たまには別の曲でもいいのになーと思っています。『Keep on smiling』とかどうすか。
終わってしまった。2時間半くらいやってくれましたが、開演が17:30なので、まだ20時。おかげで地方民の私も日帰り出来ました。ありがたい。19時開演22時終演というライブだと帰れないもの。長いライブはありがたいけど、帰れないのは困る。
真心ブラザーズ@中野サンプラザ終了。
— エセ@4/14&4/22RHYMESTER (@ese19731107) 2018年4月1日
回を重ねるごとにディープな曲レアな曲マニアックな曲が増えている。
そしてトークは回を重ねるごとに長くなりぐだぐたになっている。
なのに、最後は大盛り上がりで大団円で大満足になる。真心マジックやで。
今回のライブの感想はこれに尽きる。あんなぐだぐだなのに、結局大満足で笑顔になっている私がいる。これがライブ力。
真心ブラザーズは今年の9月にオリジナルアルバムを出すそうです。去年出したばかりなのに。これも2019年の30周年に向けての布石なのかな?次はMB'Sでの豪華なアルバムを期待しています。
このエントリを書くにあたり、曲名などを間違えないようにWikipediaを見ながら書くのですが、そこで真心ブラザーズのオリコン順位を見てびっくり。
真心ブラザーズってこんな売れ方なのに今の立ち位置にいるのが不思議。 pic.twitter.com/kP9gou3MpM
— エセ@4/14&4/22RHYMESTER (@ese19731107) 2018年4月3日
よくこんな順位で今まで契約切られないもんだな。それはこうやっていいライブを積み重ねてお客を増やし離さず30年やってきたからなんだろうな。
正直に言うと昔ほどの真心熱は薄まっているのですが、やはりライブを見ると楽しい。次のアルバムも楽しみです。
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