一縷の望み、精神論、希望的観測。このときはまだ。
今年で4回目になる『人間交差点フェス』に行ってきました。私は第1回目から皆勤です!
www.nkfes.com
晴れ過ぎて暑かったり曇りで涼しいとかいろいろありましたが、今年は雨です。数日前までは何とかこの日までは曇りでしのげそうだったのに、日々天気予報は雨の時間を早めやがって、もうどうあがいても降ることは確定している天気予報。
というわけでフジロック並みの雨装備で会場に向かいました。
来たぞーーーー!!!!あー、でもやっぱり曇りだと映えないね。
今のところ風はそんなに強くない。このままならいけるぞ。無理だけど、精神論で頑張れ!
まずはご飯とビール。
毎年書いているけど、夕方になると疲れて肉を食べられない体になるので今のうちに肉を補充。
このフェスはヒップホップ勢が多く出るフェスなのに、こういう子供にやさしいところが好き。小学生以下は保護者同伴で入場無料なんだぜ。
会場内をうろうろしていたら岸社長がいたのでご挨拶(向こうは私のことなど知らないけど)。「開催おめでとうございます。天気もつといいですね」と言ったら「一緒に頑張りましょう」と握手してくださった。いい人!この親にしてこの子あり。いい人にはいい人がつく。さすがRHYMESTERの社長。
会場ではセク山さんが毎年恒例のDJタイム。そしてこれも毎年恒例の『ヒップホップ体操』が流れたとき、何とサイプレス上野が登場!今日の出演者でもないのに!「この体操のためだけに来た」だって。彼は偉いなあ。
本編始まる前にトイレに行っておこう。
今年は、トイレが男女で別ゾーンになっていました。これ、とてもいいですね!女子トイレはたくさん用意してあったのかな?
いやほんと、細かいところまで気が配られているフェスですよ。
しかし、既に時おりポツリと雨が当たる。おーい、まだ午前中だよ!予報では15時からだったはずだろ!
なので、本降りになる前に飲み食いできるものはしておこう。宇多丸さんのヒートアイランドカレーと玉こん、あとビール。
去年もチリポはありましたが、今年は「リ」のフォントを斜めにして下ネタ度UP。お店のお姉さんはお客からのセクハラ注文をいくつ受けたことでしょう。宇多丸さんを訴えようぜ。
食べながら、オープニングアクトのハイパーヨーヨを聴く。私、彼女たちのことは「ライムス好きのヤヴァいラップアイドル」くらいの認識なのですが、合ってますか?
で、肝心の曲ですが、完全にRHYMESTERチルドレン!ラップのフロウも宇多丸さんDさん両方いいとこ取りのラップ(宇多丸成分7:D3くらいの感じ)。
このフェスに出られた感謝を伝えて、ラストには『人間交差点5月13日10:40』という、今日しかできない新曲を披露!後で「評判いいんでちゃんと出そうかな」と言っていましたが。
ヤンハスさんは全然見ていないので記憶がないです。
さあ、オープニングアクトが終わって、いよいよ本編スタート。その前にライムスの3人が登場して前説。3人ともストライプの揃いの衣装です。
宇多丸「上ちょがいきなりタダ働きしてましたね」
D「俺たちも出ること知らなかったからね」
宇「ひどいよ天気ってさ。天気予報見たら、青い雨ゾーンがぐわーっと来ているわけよ。精神論とか希望的観測を打ち砕く青いやつが」
JIN「お酒の飲み過ぎ注意!痴漢もしないこと!」
D「お酒と痴漢のコンボがいちばんダメ」
宇「この会場内で痴漢したら死刑ですからね。できる限り残虐なやり方で」
D「いろんなアーティストが出るんで、自分の興味ないグループも心開いて見てもらいたい。『アウェイだったよ』って言われると俺らが凹むんで」
この前説で、何度かマイクの音が一瞬切れる宇多丸さん。
「何だよー、天気ばかりかマイクまで。(袖のスタッフに言われて)え?マイクの持ち方が悪い?(持ち直すと直った)あー、すいませんね!」とキレる宇多丸さんでした。
覚えているのはこの辺が限界。
さて、本編最初のアクトはNakamuraEmi。
彼女は声がいい。メロディをラップのアプローチで歌うので、「フロウで歌う」という感じ。ラッパーはリリックとフロウ、シンガーは声とメロディが武器でその人のスキルを見せつけるものですが、彼女は両方持っている。これってすごく強い武器ですよ。ラッパー方面からも、竹原ピストルのようなメッセージシンガー方面からも、そしてポップス方面からもアプローチができるし支持も得られる。日本語ラップの突破口はここにあるかもしれない。
『かかってこいよ』のサビ部分なんて完全にラップのサビですよ。
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演奏はアコギとドラムだけ。これが、二人とも上手い!特にギターはアコギ1本とは思えないほど、何でもできちゃう。トラックのような演奏もあればグルーヴ全開の演奏もできる。素晴らしい。そして、ドラムはスネアの音がとてもいい。私好み。
「20代の頃はバラードとか、愛も知らないのに愛を歌っていて。で、30手前でRHYMESTERさんの音楽に出会って、自分の生ぬるさとダサさに嫌気がさして、一旦音楽を辞めて仕事を頑張るようになりました。まずは人間的にちゃんとしなきゃと思って。そこでできた曲が今の自分の音楽の土台になっています。だから今日ここに立てていることが信じられないです」
どうでしょうか。初見の人(私もそうだけど)にも絶対刺さったライブになったと思います。彼女はこの後高知で仕事があってすぐ移動だったそうで、出演者たちとの絡みが全然なくて残念。途中Dさんがこのことを言っていて、「だから今年じゃなくて来年出そうかって話もあったんだけど、たぶん今年中にブレイクしちゃうから今年出てもらった」とのことです。そうなるといいな。
お次はSCOOBBIE DO。
彼らとRHYMESTERはこれまで音源でもライブでも何度も共演していて、今さらというか満を持してというか、ようやく今年このフェスに出演となりました。
ese.hatenablog.com
RHYMESTERが「キングオブステージ」なら彼らは「ライブチャンプ」なわけで、ライブがいいことは分かっている、ライムスとコラボすることも分かっている。こんな高いハードルだったのに、軽々と超えてきました。
まず、音出しリハで山下達郎さんの『Ride On Time』を演奏していたのですが、その演奏がめちゃめちゃいい!ドラムとベースとギターの音が、一体化している。くっついている。演奏が上手すぎてギターもベースも当て振りに見えてしまうほど。
あれ?このバンド、こんなに演奏よかったっけ?いや、もちろん彼らの演奏が素晴らしいことは知っているし何度も見ているのですが、それにしたってこんなによかったっけ?と驚くほどよかったです。
本編は『AWAY』でスタート。
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その後『真夜中のダンスホール』『ensemble』を演奏して、いよいよコラボタイム。『What's Goin' On』『やっぱ音楽は素晴らしい』。
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「この世は顔次第」で宇多丸さんかわいいお顔披露。
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(↑このMV、「フューチャリング」と書いてあるのが気になる。「フィーチャリング」でしょ)
この曲はJINさんのヴァースもあるのですが、JINさん、年々ラップ上手くなってますね。
その後『Back on』『Cold Dancer』でおしまい。いやー、素晴らしかった。コヤマシュウさんはMCのセリフがいちいちチカッコいい。そして絶対に噛まない。あと、バンドだけど踊るのがいい。お客を楽しませる、一緒に踊らせるのがとても上手い。
スクービーのライブ見て腰が動かない人なんているのかな。いたらそいつはEDだ。いや、EDすら勃たせるのがスクービーだ。#NKFES
— エセ@5/18&5/26岡村靖幸 (@ese19731107) 2018年5月13日
喩えはひどいですが、本当にそう思いました。多分ファンでない人でも掴まれたのでは?
とりあえず今回はここまで。この時点ではたまに雨がぱらつくくらいで、まだ「曇り」の範疇です。それがこの後…。

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