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映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』 感想

トムドキュメント


ミッション:インポッシブル」シリーズ最新作「フォールアウト」を見てきました。公式サイト↓
missionimpossible.jp
この作品はシリーズありながら毎回独立した話で、前作を見なくてもついていけるのですが、今作は監督が前作から続投ということもあり、物語としてもつながっています。お話自体は単独で成立するのですが、登場人物が前作から連続で出る人が多いので、何も知らないと混乱するかも。なので、前作「ローグ・ネイション」は見ておいた方がいいと思います。
前作の感想↓
ese.hatenablog.com
「ネタバレあります」なんて書いてありますが、あらすじにはほとんど触れていないな…。


前作の感想にも書いたとおり「本人がスタントなしでアクションしている」「CGでなく実際にアクションしている」というのは映画の面白さをは別物で評価のポイントではないと本作を見る前も思っていて、何なら今でも思っているのですが、これを見たらそんなの関係ねえ!すげーもんはすげーんだよ!と簡単に手のひら返しをしてしまいました。
だって、すげーんだもん!!


7,000メートルを超える高度からスカイダイビングし、地上ぎりぎりでパラシュートを開く。まあ、そんな映画は今までもありましたが、これは、マジです。トム・クルーズが実際にこの高高度から飛び降り、落下しながら演技をしながらトラブルに対処しながらアクションしながら落下するのです。
ノーヘルバイクで混雑するパリ市街を爆走し、エッフェル塔ラウンドアバウトで逆走しながら車をかわし、最後は車に衝突。
そしてラストは実際にトムがヘリを操縦して無茶な動きをする。


これ、映画とはいえトム・クルーズが実際にやっているのです。「やっているように見せる」ではなく、「実際にやってる」のです。それもスタントマンではなくトム本人が。
これ、もはやアクション映画ではなくトムドキュメントじゃん!


映画見ながら「危ねーよ!」「そこまでやるのかよ!」「トムじゃん!」「トム、そこまで!」「トム、もういい!」「トム!!」と叫びながら(心の中で)見ていました。あまりのトムの頑張りっぷりに笑ってしまうほど。


トムの骨折の原因となったビルの飛び移りは、映画全体から見ればそんなに大層なアクションシーンではないのですが、「トムが実際にやっている」という事実を元にして見れば「あの距離、マジで飛んだのか!」「あんなぶつかり方すれば、そりゃ折れるよね」と納得しかないいいシーンでした。あのしがみつき、痛い!
トム・クルーズ、56歳ですよ。顔はちょっと丸くなりお腹は少し出てきて(だから今作は裸シーンはなし)たまに高橋由伸永島昭浩に見えるときもありますが、それでもこのアクションを実際にやっているのはすごすぎる。ちょっと一旦落ちつこうぜ。このままエスカレートしていったらいつか撮影中に大きな事故に遭っちゃうよ。もっとスタントやCGに頼っていいんだぜ。


この映画は一応スパイ映画なので、「実はあいつは裏切り者」みたいなどんでん返しもあるし、イルサの存在が「IMFvsアポストル」という単純な構図にしないので物語の筋運びとしてちょっとややこしい部分もありますが、ラストのアクションの目的が「爆弾を止められるか」というド直球なので、結果的には「あー、すっきり!」という清々しい感想に落ち着きます。


ただ、この作品は「ミッション:インポッシブル」です。ガジェットが魅力の作品です。その部分は今回ほとんどないんだよなー。面白便利グッズをもう少し登場させてほしかったなー。


そんなことは些細なこと。どかーんでぐわーんでどっひゃーなアクション超大作です。必ず劇場の大画面で見てください。3Dや4DXならなお楽しめそう。
今回も物語についてはほとんど触れることはなかった…。