『風とロック芋煮会2018』に行ってきました! 感想(その4)
色、味って大事
長くなってしまいましたが、今回で完結です。前回までのお話↓
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大トリは石川さゆり。
セトリはもう全然覚えていませんが、もちろん『天城越え』と『津軽海峡・冬景色』はもちろん歌ってくれました。
当たり前だけど、歌が上手い。私は演歌は積極的に聴きませんが、これはポップスとは別のジャンルですね。もっといえば別の種目というくらい違う。シンガーソングライターではなく、プロの作詞家作曲家の作った曲をプロの歌手が歌う。そこには歌唱力とか情感が表現されていて、「俺の気持ちを聞け!」とか「私のことを歌ってくれてる!」というロックやポップスとは違うジャンルです。
歌が上手いのはもちろんですが、「絶対に全員が知っている曲」を何曲も持っているのは強い。演歌なんて聴かない人でも知っているというのは本当にすごい。上記2曲に加えて『ウイスキーがお好きでしょ』まであるんだぜ。
今回はクラシックギター、チェロ、キーボードの3人のみ。これだけなのに十分なオケになります。チェロなんて単音でしか鳴らないのに、曲全体を覆うような響きがある。面白いなー。
途中で亀田誠治さんも登場して、ベースも加わりましたが、個人的にはベースレスで十分な演奏でしたよ。
後半で亀田誠治プロデュース、いきものがかり水野良樹作詞作曲の新曲を歌ってくれて、もちろんいい曲だったのですが、「演歌風味のポップス」で、なんとなく物足りない。ド演歌は苦手ですが、もっと大胆なメロディの曲を書いてほしかったなー。
ラストで全員登場してマイクリレーと合唱。でんぱ組の子が何人か歌っていて上手くてびっくりした!
そして箭内さんから来年の発表。今年は「イモニー学園」、来年は「村祭り」だそうです!もう来年のテーマやタイトル発表するのね。もう来年の芋煮会は始まっているのね。
普通のフェスならここで大団円感動のラストですが、このフェスはここから草野球、芋野球があるのです。感傷に浸るにはまだ早い。
芋野球の会場は隣のスタジアム。ここ、野球場二つあるのね。
内野は既に満席だったので外野に行こう。
遠くて何も分からないけど、別にいいのだ。この空気を楽しむのだ。
野球ですが、ルールはゆるい。マウンドの位置もストライクゾーンも自由自在。やさしい野球。
ゆるいけど、結構ちゃんとした野球でした。いいヒットも素晴らしいプレイもあって、楽しかったです。
時間が来たらその回で終了。引き分けという平和的な決着でした。
このフェスは、ロックインジャパンなどとは思想も方法論も全然違うフェスですね。ミュージシャンがお客さんと一体となって楽しむ、カッコつけさせない、垣根を作らないフェス。
地元ブースもたくさんあり、募金コーナーもたくさんあり、儲けを優先していない。さすが無料の冊子「風とロック」を作り続けている箭内さんのフェスだなー。
今回は雨で環境はあまり良くなかったし屋台の参加券ゲットの方法もよく分かっていなかったので、来年リベンジしてもっと楽しみ尽くしたいです!
- 作者: 箭内道彦
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