藤子不二雄A展に行ってきました! 感想
魔太郎が足りない
六本木ヒルズ展望台東京シティビューで開催されている「藤子不二雄A展」に行ってきました。公式サイト↓
tcv-fujiko-a-ten.roppongihills.com
六本木ヒルズはこういう展示会をいろいろやってくれてうれしい。でも、今回は「展望台東京シティビュー」なのね。森美術館は「カタストロフと美術のちから展」、森アーツセンターギャラリーは「カードキャプターさくら展」でした。
カードキャプターさくら展の列ハンパない!すげー。
で、藤子不二雄A展は困るほどの混雑ではなく、楽しく見ることができました。
魔の巣にいるのはもちろん喪黒福造です。
ここは展望台なので、景色を見ながら回れます(入口部分は)。
嵐大野君の絵。大野君は上手いなー。
映えるフォトスポットがありましたがひとりの私はスルー…。
では、内部へ。
ここにもフォトスポットが。しかしひとりの私はスルー…、と思っていたら係員が「撮りましょうか?」と声をかけてくださいました。かたじけない。撮ってもらったのですが、ゴルフをしないのでフォームが変。バッティングセンターみたいな自分でした。載せないけど。
会場内にA先生のVTRが流れていて、『プロゴルファー猿』の必殺技「旗つつみ」はA先生の実体験なんだそうです。あんなこと、実際に起きるのね。
『怪物くん』は「『怪物』だと怖いけど、『くん』が付くだけで親しみが出る」「来月から新連載が決まっていたけど、そのときまだキャラクターの顔もできてなかったの。でもあるときフッとこのキャラクターが降りてきてね。僕は前もって考えておくのが苦手で追い込まれた方がいいアイデアが出るの」ということを語っていました。そういや、『ドラえもん』もギリギリまで何も出てこない始まり方でしたね。
『怪物くん』『忍者ハットリくん』はA先生なのか。この辺はまだ「藤子不二雄」名義だったから私たちは別々に書いているなんて知らなかったもんなー。
ハットリくんは、今見ると無表情で怖いな。
ここからブラックユーモアゾーン。
この真っ黒な額を、フラッシュで撮影すると
このように絵が浮かび上がる!ここだけフラッシュ撮影可。
私、『魔太郎がくる!!』が好きだったのですが、この展示会ではあまり採り上げてくれなくて残念。美味しいラーメン屋の北京ダックの話とか好きだったのになー。
『笑ゥせぇるすまん』ゾーンです。ゾーン!!
この喪黒福造、横から見ると凸凹していて、正面から撮ると立体的に見えるのですが、見える?
喪黒福造って「友愛事業団外務主任」という所属・肩書だったのか。
ここでは『笑ゥせぇるすまん』一話が壁面に掲載。高層ビルの展望台から女の子の生活をのぞき見することをけしかけ、その気にさせて「告白しちゃいなよ」と背中を押し、夫(彼氏?愛人?)に「悪い男が彼女の家に行きますよ」と密告の電話をかけ、その男はボコボコにされるという内容。こんなの、笑ゥせぇるすまんじゃなくてただの「ものすごく嫌な奴」じゃないか!
後半はマンガではなくそこから派生するいろいろ。
これは魔太郎の衣装。魔太郎はどこでこの生地見つけてきたんだ。
この方の作品がとても素晴らしかった!写真には写らない美しさがあるのだ!
こういうのを見ると藤子不二雄だってヒットしなかった作品たくさんあるんだよなーと思う。打席に立つことが大事。そうでなきゃ三振するかもしれないけどヒットもホームランも打てないもんな。
終わってしまった。
楽しかったけど、少し物足りない。それは私がA先生の大ファンではないからなのかな。あと、こういう展示会は「大きく見せる」も大事ですが、「原画をそのまま見せる」も大事だと思うんですよ。もうあの頃の原稿なんて残ってないのかな?
この展示会は年明け1月6日までやっているので、まだ間に合います。現地でチケット買うと1800円ですが、当日であってもローソンやセブンイレブンなら1500円でチケット買えますから、ぜひご利用ください。
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