歳を取ると温泉が好きになる。おっさんになるとサウナが好きになる。おっさんが歳を取ると水風呂が好きになる。
水風呂>サウナ>温泉
なぜ歳を取ると温泉が好きになるのか。なぜおっさんになるとサウナが好きになるのか。その謎を探るべく、取材班はアマゾン奥地へと飛んだ。
分かりませんでした。
何で歳を取ると温泉好きになるのかな。なぜおっさんになるとサウナ好きになるのかな。
私は、若い頃は熱いお湯に短時間入ってすぐ出るような温泉の入り方でした。いわゆるカラスの行水。そもそも温泉に入りたい!という気持ちすらなかった。家は一人暮らしなのでシャワーしか使わないし、たまにビジネスホテルに大浴場が付いていても部屋のユニットバスで済ませちゃうような生活だったのに、なぜ変わったんだろ。
正確にいうと、温泉好きよりもサウナ好きの方が先に来た。
サウナで汗をかくのは、普段運動をしないこともあり、こんなに汗をかく機会はないので、気持ちいい。しかもサウナでかく汗は、ちょっとした運動では出ないような大量の汗をかく。身体の内部にある汗の根源(ここにストレスや毒素などが含まれている感覚)を絞り出すような汗のかき方なので、その無理矢理感も含め、気持ちいいのです。
その頃は、水風呂が苦手でした。
だって、100度の空間から15度の水中に入るんでしょ?そんなの、体にいいわけない。それどころか心臓に負担を掛けすぎて死んじゃうよ!と思っていました。
しかしいつの間にか、水風呂サイコー!になっていました。なんでだ。加齢のなせるわざか。
サウナで火照った体を、水風呂に沈める。ここでポイントは、動かないこと。動くと水流で冷たさを感じてしまいますが、じっとしていると体に膜が張ったような感覚になり、水風呂の冷たさを感じないのです。
そのままじっとしていると、徐々に水風呂の冷たさが体に染みこんできて、体を冷やしてくれます。
ギリギリまで冷やして、出る。しばし休んで、またサウナ。あとはエンドレスリピート。
しかし、私は巷間言われている「整った」という感覚を味わったことがありません。そんな急に覚醒するものですか?チャクラが開くの?うーむ、よく分からない。普段から自律神経に乱れがないからあまり感じないのかな?
勝手な想像ですが、これは女性のオーガズムみたいなものではないか。みんな気持ちいいけど、イケるのは一握り。ある程度経験を積まないとイクことができない。この喩え、間違ってる?
そして、最後に温泉。
昔は温泉も水道水もそんなに違わないだろと思っていましたが、最近になって「温泉ってすごい」と思うようになりました。肌にいい。肌のトラブルを治してくれる。湯治って、本当なのね。今さら実感しました。
そうなってくると、熱いお湯よりぬるめのお湯の方が長時間・何回も入れるのでお湯の好みも変わってきます。人は変われる。
水風呂に目覚めたことにより、たとえサウナがあっても水風呂のない施設はとてもがっかりしちゃいます。シャワーじゃダメなんだ!シャワーは単なる冷たい水流。水風呂は火照った体を包んでくれる魔法の冷たい膜。全然別もの。
というわけで、最近では
A:温泉、サウナなし
B:温泉、サウナあり、水風呂なし
C:なんちゃって温泉(水道水に何か加えた温泉もどき)、サウナあり、水風呂あり
だったらC→B→Aの順ですね。温泉よりも水風呂の方が優先順位高い。
つまり、水風呂に入るためにサウナに入っている感覚。
基本的な入り方は、
●まず体を洗う
●温泉に入る
●露天風呂があったらそちらにも入る
●湯船にじっくり入ったら、露天風呂の外で体をクールダウンさせる
●水分を取る(可能ならペットボトルを浴場内に持ち込む)
●体の水滴を落とし、いざサウナへ
●サウナは基本10分
●水風呂は2分くらい
●再びサウナ→水風呂のセット(途中、水分補給)
●サウナ&水風呂のセットは2~3回
●水風呂で体を冷やしたらまた温泉へ
●じーっくり入って、出る
こんな感じです。
温泉・サウナ・水風呂の温度により時間や回数は変更します。
あー、気持ちいい。
浴場を出たら、休憩室・ラウンジ・ロビー的な場所でしばし休む。あー、最高。
施設によってはちゃんとしたご飯を食べる場所があるところもあるので、午前中に温泉に入り、昼食を食べ、昼寝したり本を読んだりしつつ、再び温泉に入る、なんてのがこの世でいちばんの贅沢な気がしてきました。しかしまだそこまで一日オールはしたことありません。昼食の際にビールを飲めば非の打ち所のない休日が完成するのですが、地方民は車移動なのでこのいちばんの快楽ポイントを加えるのが難しい。誰か運転して。退職したら毎週1回こういう過ごし方をしたい。
何のオチもない文章ですが、これは現在温泉帰りでこれを書いているためです。ヒネリも悪意も批評的視点もない、ただ「温泉・サウナ・水風呂いいよ」という文章。これでいいのだ。みんなが温泉に入れば世界は平和になるのだ。
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