ステイホームしてないけど
新型コロナ、終わりそうで終わらないですね。新しい生活様式、やってますか?私は地方住まいということもあり、あまり生活は変わっていません。毎日仕事に行き、スーパーにも行き、普通に暮らしています。ステイホームしていません。
もちろんマスクはしているし対人距離もとっていますが、テレワークなどないし車通勤ですから満員電車も関係ない。
そうはいっても自粛の日々。飲み会禁止は別に構いませんが、県外への移動禁止が困る。ライブも全部中止だし映画館も温泉もやってない。することがない。行くところがない。
というわけで、映画です。映画館に行けないのでレンタルで映画を見ていました。
ブログのネタがないので見たものをだらだら貼っていこう。
まさにタイムリーな一作。数年前に見たときは「リアリティはあるけど物語としてそこまで盛り上がらないなあ」と思いましたが、今見たらそのリアリティが現実とリンクして緊迫感を生み、それがそのまま物語になっていました。
これは2011年の作品で、既にTwitterもFacebookもあるまさに現代。ただ今と違うのは、ブロガー役のジュード・ロウが「政府の陰謀が!隠蔽が!」とフェイクニュースも交えて世間を煽る部分で、政府が正しい・きちんとしているから個人ブロガーのフェイクニュースが「悪いこと」として描かれるのに対し、現在は日本もアメリカも政府の情報が正しいのかあやふやになっているため、ジュード・ロウの立ち位置がぶれちゃうこと。確かに政府の陰謀かも、隠蔽かもと思ってしまうと善悪の軸がずれちゃう。
『パラサイト』のポン・ジュノ監督作品。この映画の元ネタになった事件の犯人が見つかったというニュースを見て借りてきました。
面白かったけど、ソ・ガンホのパク刑事って何もしてないですよね。あと、彼は人を見る目がないので、ラストショットで「映画を見ている犯人を見つめる」という効果が薄れちゃうなあと思いました。頭は良くないし粗野で暴力的だけど勘はいい、真偽を見抜く力がある、というキャラ設定だったらよかったのになー。
ガリーボーイ
うーん、あまり切実さを感じなかったなあ。ラップバトルもビートなしでラップしたりMCバトルではなくソロのパフォーマンスで競ったりと、私のイメージするラップと違っていて、あまり乗れなかったです。
MV作ってそれが評判になって、というヒットの仕方だと、「それ、ラップでなくてもよくね?ロックでもよくね?」と思ってしまいます。あと、父親の壁を乗り越えるときにラップすればいいのに。ラップは言葉の音楽だぞ!
主人公から「どうしても俺はラップでなきゃダメなんだ!」という強い衝動を感じることができませんでした。
アルキメデスの大戦
途中まで2時間ドラマか!と思うような説明セリフ・ダサい演出の数々にげんなりしつつ、菅田将暉力で何とか見ていたら、クライマックス~ラストにおける力業の決着で盛り上がり、結果「面白かった」に着地しました。
エンドロールの止めは舘ひろしでしたが、作品の貢献度からいえば田中泯でしょう。その他、浜辺美波の書き割り感(生きている人間と思えない薄っぺらさ)、鶴瓶の鶴瓶感(お前、鶴瓶だろ)、小林克也のベストヒットUSA感(あの声)、國村隼の國村隼っぽさ(安定)、舘ひろしのハズキルーペ感(無駄にダンディ)など。
コリン・ファースはもちろん素晴らしかったですが、それ以上にジェフリー・ラッシュが素晴らしかったです。王族に対しても自分のフィールドでは自分の方が強い。ユーモアと厳しさのバランスが上手い。柳のような強いしなやかさを感じました。
ただ、物語としては開戦を国民に告げるスピーチにより国民の士気を上げるという結末で、確かに感動はしたのですが、「でも、原稿読んでるだけだよね」も少し思ってしまいました。原稿にないアドリブが入ったりすれば「本当の王の言葉」になるのですが、そういうわけにはいかないもんなー。そこをオリジナル要素にするわけにもいかないしなー。
- 発売日: 2020/03/03
- メディア: Blu-ray
やはり素晴らしい。仕事はできるけど傲慢な性格。しかし女性は少し苦手。セリフに頼らずキャラ設定を分からせる作り。素晴らしい。
ラストのびっくりオチにはびっくりを通り越して唖然としてしまいました。そんなことある?そんなことできる?ちょっとやりすぎというかできすぎな感じがするなー。
- 発売日: 2014/03/05
- メディア: Blu-ray
この作品のジョニー・デップは能年玲奈(のん)みたいだなと思いながら見ていました。
これでまた「ジョニー・デップはコスプレ俳優」という私の偏見が強まった。
このシリーズ、実はひとつも見たことがなかったので、1と2を見てみました。
うん、やはりヤンキー気質は私とは合わない。ただ、アクション映画はアクションがよければそれでいいので、そういう意味では十分満足。ストーリーは頭を1ミリも使わなくていい分かりやすい設計。これはめちゃめちゃ金をかけたVシネマや!
高級車がばんばん登場し、ばんばん壊れていく。ハリウッドはお金があるなあ。
ポール・ウォーカーの陽性なイケメンは妻夫木聡のよう。それで次に彼がキャスティングされたわけではないと思うけど。
劇場で見ましたが、もう一度。
今回の方が面白かった!フレディの哀しさがより伝わってきた。物語は分かりやすいしゲイ部分は生々しさを抑えてあるので老若男女対応。そしてラストのライブパフォーマンスで大団円!
この作品は監督が次々降板するという変則的な制作状況だったのに、この大ヒット。結局は音楽の力なのでしょうか。
- 発売日: 2017/06/30
- メディア: Blu-ray
レネー・ゼルウィガーとコリン・ファースが好きになる要素やきっかけはよく分かりませんでしたが、レネーの魅力でずっと見ていられる。ちなみに私にとってはあれはデブではなくちょうどいいぽっちゃりです。
うむむ、グズグズ男とワガママ女の話にしか見えなかった…。恋愛が大好きな人にとっては「これぞリアルな恋愛!」なのかもしれませんが、私は恋愛そのものにはあまり興味がないのだな。
途中のミュージカル演出は、完全に『モテキ』ですね。この作品が2009年、『モテキ』映画版が2011年。ビンゴ。こちらを知った上で『モテキ』見たかった!
ラストの展開は「そんなうまい話があるか」ですが、映画なのでこれでよし。失恋を癒やすのは新しい恋をするのがいちばん。
アニーホール
アニー・ホール [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]
- 発売日: 2018/03/16
- メディア: Blu-ray
私、ウディ・アレンを全然見たことがないのですが、これはよかった。吹き替えの羽佐間道夫さんのしゃべりがとてもよい。そしてウディ・アレンのひねくれた考え方も自分と似ている。
『(500)日のサマー』と同じ構造ですが、こちらの方が「恋愛ってそういうものだよね」としっくりきました。主人公に対する自分の距離感の違いかしら。
アニメ版は見たことあるのですが、原田知世版はお初です。かわいいな!剛力彩芽みたいだなと思いながら見ていました。アイドル映画なので棒読みは構わない。こういう作品だから「僕は2660年からきた未来人なんだ」と言われても素直に受け入れる。昔はリアリティラインが低くても成立していたから自由でいいなあ。
お話は分かりやすい。運命の人、理想の人は実在していなかった。悲恋と消される記憶。そして出会う未来。記憶はないけど気づく(のか?)二人。新海誠『君の名は』じゃん!
ただ、そこまで「名作だ!」とは思えませんでした。公開当時に見ていたら違う感想だったんだろうなー。
- 発売日: 2013/08/07
- メディア: Blu-ray
全然期待せずに見たのですが、とてもよかった!特に大きな物語はないのに、作中の登場人物も見ている私たちも笑顔になれる作品。じんわりとよかった。
1987年がメインの舞台で、この80年代の描写が素晴らしかったです。街ゆくエキストラたちの髪型や服装、バックに映る広告や自動車など、ちゃんと「あの頃」になっていました。こういうのってお金がかかるので大変だと思いますが、とても大事。ここで「完全に現代じゃん」がいくつも映り込むとそれだけで冷めちゃう。『ソロモンの偽証』のスマブラの幟とか。
しかし、長い。160分は長い。お話としても切れるところはあるし、それ以上に各シーンごとが無駄に長い。たぶんわざと長回しにして出たアドリブまで入れるからこうなる。元々特に何も起きない物語なのにテンポまで間延びしていると眠くなるしそれだけで「つまんね」と思いそうになる。編集、大事。
こんなところです。元々家のテレビでレンタルDVDを見ると劇場に比べて8掛けくらいの面白さになってしまうので、どれも劇場で見たらもっと面白く感じられるんだろうなーと毎回思います。
あと、最近は奥さんと一緒に見ることが多いので、完全に入り込めない。集中できない。やはり映画はひとりで見るもんだな。