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やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

映画「ラ・ラ・ランド」 感想

映画

映画って総合芸術


映画『ラ・ラ・ランド』を見てきました。公式サイト↓
gaga.ne.jp
普段私はミュージカル映画は全く見ないのですが、この作品はずっと前から「最高!」「最高!」という熱狂しか聞こえてこないので、その熱に浮かされるように劇場に足を運びました。また、この作品はアカデミー賞を獲りまくるはずなので、その渦の前に見に行こうと思い、行ってきました。


素晴らしい!映画って素晴らしい!


映画って、当たり前ですが物語(=脚本)だけではなくて、構図・編集・照明・衣装・音楽などすべてが合わさってひとつの作品になるわけです。映画って総合芸術なのです。なのに私は普段脚本の辻褄とか登場人物の行動原理とかばかりに気を使ってしまう見方をしています。つまんなくて狭い映画の見方だな。
それが、この作品では私のつまんない目を引っぺがされました。ワンカットで撮る撮影、季節ごとの変わり目では昔の映画を思わせるカットのつなぎ方、日常と非日常を区別する照明、画面映えも考えられた登場人物の衣装、本作の主役の一つでもある音楽。どれも素晴らしい!


(以下、ネタバレ含みます)
オープニングの渋滞の高速道路でのミュージカルシーンでまずやられました。いきなり100点が出た!
これ、どうやって撮っているのでしょうか。ワンカットなのですが、本当にワンカット?信じられない!
登場人物のカラフルな衣装や画面のずっと奥にいる人たちもしっかり踊っているところなど、どこをとっても素晴らしい。作品タイトルが出た時点で私は拍手してしまいました。


その後もミュージカルシーンはどれもワンカットなのですが、その準備やテイク数などを考えると恐ろしくなります。自分がこの作品の出演者だったらそのプレッシャーに耐えられるかしら?
部屋の中でルームメイトとパーティに行くかどうかの場面。部屋を動きながらカメラも動きながらの歌唱シーン。駐車場での場面はダンスシーンになる前の普通のお芝居も含めてずーっとワンカット。しかも時間は夕暮れ寸前のマジックアワーで失敗は許されない。ああ、怖い。ああ、素晴らしい。


ミュージカルって非日常な演出で、ずっとワクワクしながら見ていたのですが、ラストは「現実ってそうだよね」という終わり方でした。考えればそうなるしかない(あそこで夫や子供を捨ててセブに走る方がおかしい)わけですが、そのせいで見終わった後の高揚感やカタルシスが少し薄れてしまいました。
そうなるしかない結末だし納得のいく脚本なのですが、もしラストも分かりやすいハッピーエンドだったらより一般的にも受けるのではないか、なんてことを考えました。


主役の二人は、素晴らしかったです。
セブ役のライアン・ゴズリングは、『ドライヴ』しか見たことないのですが、優しそうな目がステキ。スタイルもいいので、ワイシャツでもベストでもスーツでもどれもカッコいい。
ピアニストの役なので劇中で何度もピアノを弾くのですが、彼は元々ピアノ弾けるのかな?この作品のために一夜漬けなんて無理ですよね?


ミア役のエマ・ストーンは『アメイジングスパイダーマン』のヒロイン役が有名ですが、私見ていません。『バードマン』に出ていたときは「目がデカすぎる」という印象でした。
それが、本作ではかわいい!キュート!コーヒーショップでの作り笑いと本当に嬉しいときの笑顔の差がいい。
あと、彼女はおっぱいがでかすぎないのがいい。背中丸出しのセクシーな衣装を着る場面が何度もありましたが、エロくならないのがいい。それは見ている私の目線の話ですが、エロすぎないのがよかったです。
彼女の着ている服はどの場面でもステキでしたね。普段衣装なんて目がいかない私がそんなことを思うのですから、相当いいのです。


その他、監督の前作『セッション』に出ていたJ・Kシモンズもバーのマスター役で登場。セブをクビにするのは店の要望通りの演奏をしなかったからですが、『セッション』を見ている私からすると「テンポがずれていたからでは?」なんて勘ぐりしちゃった。ファッキン・テンポ!
また、セブをバンドに誘う役でジョン・レジェンド!これはびっくりした!劇中で歌う曲もとても素晴らしい曲でした。


こんな素晴らしい作品を作り上げた監督はデミアン・チャゼル。脚本も彼。まだ32歳ですよ!恐ろしい。これでアメリカの映画界は後50年安泰だ。


もう、見ている間中ずーっと「すげーすげー」と高揚感だけの128分でした。そしてラストの「あったかもしれない未来」に胸かきむしらされる。この作品はラブストーリーではなく「夢を叶えること」がテーマなので、これでいいのだ。


映画史に残ることは間違いないしアカデミー賞も獲ること間違いないので、迷っていないでさっさと見に行きましょう。DVDではなく、劇場で。


ese.hatenablog.com
ese.hatenablog.com

Ost: La La Land

Ost: La La Land

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

ラ・ラ・ランド-オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: サントラ,ジャスティン・ハーウィッツ feat.エマ・ストーン,ジャスティン・ポール,ジャスティン・ハーウィッツ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック
  • 発売日: 2017/02/17
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログを見る

分かり過ぎてツラい「人付き合い苦手あるある」

雑感

私の場合


これを読みました。
omocoro.jp
分かる、分かるぞ。分かり過ぎて読んでいてツラい。その中でも「ものすごく同意!」と「私はそうでもないなあ」と温度差があるので、私の場合を書き出します。


01~06遠くから知り合いが来た場合
完全同意。顔見知り程度の知り合いと出会っても、何を話せばいいのか。私の場合は「あ、どうも」の会釈でおしまいだな。会話すらしない。
知り合いでなくても、歩いて追い越すときなどは異常な緊張感を覚えます。田舎は歩いている人があまりいないので、マンツーマンでの闘いになるのです。


07~08趣味
確かに、以前は映画もライブも一人で行くことは嫌だったけど、今は何も気にならない。ライブは待っている間に会話したいし、映画もライブも感想を語り合いたい。でも行く人がいないので仕方ないのだ。映画もライブも本編中はどうせ一人だし。行く人がいないので仕方ないのだ。


09筋トレ
以前は部屋で腕立て腹筋スクワットくらいはやっていました。ジムにも行きたいなと思っていましたが、「まずジムに行っても恥ずかしくない体にしなければ」と思い、行くことができませんでした。
しかし数年前、無職で時間が余っていたのでようやく勇気を出して行ってみました。そしたら田舎の平日の昼間なので年寄りばかりで全然恥ずかしくなかったです。
そして今、完全に何もやっていません。体はダルダルです。


10休日
そこまで思わない。行きたいところへ行く。でも誰にも会わない。


11~13昼ご飯
今は職場の自分の机で食べるのでこの辺の感覚はありません。


14電話が苦手
同意。メールの方が推敲できるしじっくり考えられる。会話だとよく理解していないのに雰囲気で「そうですね」と言ってしまい、後で後悔する。そして切った瞬間に重要な事項をもう忘れている。
電話をかける前も緊張します。散々シミュレーションしてからでないとダイヤルできません。


15~18声かけられること
分かるけど、声かけられるのはうれしい。自分からは何もできないので、声をかけてもらうのはうれしい。


20夜の外出
家に帰ったらもう出ない。ビール飲んじゃうし。誰かに誘われても腰が重くて動けない。


21仕事中にコンビニに行く理由
コンビニには行きませんが、トイレに行きます。個室に入ってTwitterチェックしちゃう。


22~24
分かる。ひとりの仕事の検索はしないけど。
BBQは肉やビールが美味しいからするのではなくて、みんなでワイワイするのが楽しいからするんでしょ?


25~26仕事・バイトの条件
同意。ワイワイできる才能はとてもうらやましい。


27~30同じ方向に歩く顔見知り
分かる。歩きで同じ方向に顔見知りがいると面倒。1と同じく可能であればルートを変える。


31知らない人は平気
これが今回いちばんの同意ポイント。そうなんです。見知らぬ人には話しかけられるんです。その場限りの付き合いで今後のことを考える必要がないから。
たぶんリアルの私を知っている人は私のことをコミュ障だと思わないはず。人当たりいいんです、私。
でも、二度目まして以降が苦手。何を話せばいいのだ。


32定食屋で話しかけられて
そこまでは思わないけど、あまり距離詰めてこないで、とは思います。服屋さんとかでも。用があったらこっちから声かけるから。


33~34友達・知り合いの距離感
そこまで思わないけど、言われてみれば、納得する。


35距離感
踏み込めない。なので職場の同僚の家族構成も彼女がいるかどうかもどこに住んでいるのかも、何も知らない。でもこれは、踏み込めないのもあるけど、単に他人に興味がないだけ、の方が大きい。


36目を見て話す
意識していないけど、絶対にそう。なので、人の顔を覚えられない。顔を見ていないから。


37自分の意見
時と場合と内容による。仲良しの前ならウザがられるほどしゃべる。会議では一言も発しない。


38~39トイレ個室
完全にそう。


40集まりのポジション
うーん、逆に「あれ、来てたの」と思われるのが恥ずかしいから一応「俺いるよ」アピールはする。何の効果ももたらさないけど。


41美容院での会話
分かる。会話しなくていいです。今通っている床屋さんとは付き合い長いので会話するけど、そんなに自分のことを語りたくない。


42変な想像
それはない。


43子供の頃
同意。昔は勉強ができたのでクラス内のポジションはあった。あと、当時はスクールカーストなんて言葉もなかったし、そんなことを考えたこともなかったので、カースト下位だったことに気づかなかっただけかもしれない。


44マンガ
そこまでマンガとリアルをリンクさせないな。ウシジマくんは染みるけど。あ、私が『ワンピース』にはまらないのはそういうことなのか?


45人付き合いに悩んで
検索するほど悩んでいない。というか、それすら面倒で改善する気もない。


46~50とはいえ
そうなのだ。分かっているけど、それと実践できるのは別ものなのだ。


コミュ障なんてほとんどの場合病気でもなんでもなくて、単に行動を面倒くさがっているだけ。こういうのは「慣れ」なのだ。
オードリー若林さんも「年取ってコミュ障治った」と言っていたし有吉弘行さんも「年取って人見知りってダサい」と言っていました。そうなんだよな。やるかやらないかだけ。
でも、それをできるかどうかが別問題。そして私は何もしないので今日もぼっち。


映画「愚行録」 感想

映画

嫌な気持ちと嫌な映画は別物


映画『愚行録』を見てきました。公式サイト↓
gukoroku.jp
原作は読んでいません。


(以下、ネタバレあります)


本作は「イヤミス(読後感が嫌な気持ちになるミステリー小説)」の映像化と聞いていて、確かにその通りでしたが、湊かなえさんや真梨幸子さんの方がイヤミスだなーと思いました。やはり人間関係の悪い感情を描くのは女性の方が上手い。男性だと類型的で分かりやすい表現になってしまう。


面白かったです。映像的にはアクションもないし派手な惨殺場面もないし地味な絵面ですが、徐々に解きほぐされる被害者の素顔と妹の独白によりぐいぐいと見る側を引き込んでいきます。
エリートサラリーマンと美しい奥さんの評判も、別の人から話を聞くとまた違う印象になる。さらに別の人から聞くとまた違ったものに。人の印象や評価は主観的なもので、自分の見たいように見るし都合のいいように解釈する。妬みや僻みが相手の見え方を歪めてしまう。
そしてクライマックスの衝撃。おお、そうだったのか。おお、そんなことを。おお、そんなインモラルな秘密を。


本作を見た後に公式サイトを見たら「仕掛けられた3度の衝撃」とありました。
①一家殺人事件の犯人
②主人公田中が起こす殺人
③光子の子供の父親
ということですよね。


①一家殺人事件の犯人
犯人は田中(妻夫木聡)の妹光子(満島ひかり)でした。これは考えながら見ている人には分かったのでは。私は推理しながら見ないので、クライマックスでは素直に驚きました。
動機も、『怒り』の森山未來よりは納得できるものでした。ああ、もうあの子になるのは無理なんだ、という絶望。
この告白も、劇中では独り言として言っているのが上手い。精神的に不安定な表現であり世間にはまだ知られていない秘密の事実を映画を見ている私たちだけに伝える表現。上手い。


②主人公田中が起こす殺人
物語の後半、田中(妻夫木聡)は宮村(臼田あさ美)を殺します。ここびっくりした。突然どうした!
これは、妹を守るために一家殺人事件の犯人に近づいた宮村を殺したわけですが、私は映画を見ている最中はそのことに気が付きませんでした。
そう、そもそも田中がこの事件の調査をしたのは、事件の真相を知っている人はいないかを調べるためだったのです。これも気がつきませんでした。その後ネット徘徊で知りました。そうだったのかー。
つまり、田中は妹がこの事件の犯人ということを知っていたのですよね。その辺の描写はあったのかな?間接的に読み取れ、ということなのかな。原作を読んでいない人でも気づけるものなのかな?私がにぶいだけ?


③光子の子供の父親
田中ですね。
それにしても、父親から性的虐待を受けていた妹とそんな関係になるとは。いくら辛い子供時代で妹を守るために兄が父親に立ち向かったとはいえ、兄妹で一線を越えるのか…。ここが個人的には一番イヤミスでした。


役者の皆さんは素晴らしかったです。特に現在と大学時代(10年くらいの時代の変化がある)を演じた皆さんは素晴らしい。髪型等で変わるものですね。満島ひかりはこんなに変わらなくていいのかな?と思いましたが。
妻夫木聡(田中。週刊誌記者)
オープニングでお年寄りに席を譲れと強制された彼は足を引きずる演技をします。席を譲れと迫ったおっさんはバツが悪くなりますが、演技なのです。田中嫌な奴だな、という性格描写を一発で行う上手い表現。『ユージュアル・サスペクツ』のカイザー・ソゼかよ!
満島ひかり(光子。田中の妹)
無理して頑張っている大学時代は痛々しくて見るのが辛かったです。もちろん演技は文句なし。
途中出てくる無数の手は大学時代に弄ばれたトラウマの表現ですね。私は汁男優が多数出てくるAVを思い出してしましました。汚れた心。
小出恵介(田向。被害者)
明るく利己的な男。見ようによっては嫌な奴だけど、利用できるものは利用する素直で正直な奴ともいえる。この憎めないズルさは小出君っぽいな、と思いました。いや、これは小出君がそういう人ということではなく、小出君に明るく言われたらいろいろ納得してしまうなーと思ったのです。
松本若菜(友季恵。被害者田向の妻)
劇中、あーこの顔見たことあるけど名前出てこないーと思いながら見ていました。でもエンドロールで名前見てもピンときませんでした。ウィキ見てもどれもピンとこない。何となく見たことあるだけなのか。
天真爛漫で純粋・純真らしくてでもしたたかな女性。女子アナのような女性のヒエラルキーの頂点です。かわいいは正義
彼女は光子を複数の男に紹介して「公衆便所」のように扱わせていたのですが、そこまでする動機は分からないなー。
臼田あさ美(宮村。友季恵・光子の同級生)
大学時代は首にチョーカー付けているファッション。こいつはメンヘラくせえ。途中で彼氏に突撃したり彼を奪った女(友季恵)にビンタ食らわせたりと案の定メンヘラっぷりを発揮。しかし友季恵は泣き叫ぶわけでもなくビンタをお返し。こっちの方が怖い!
ラストで田中に殴り殺されるのですが、殴られる瞬間の演技は当たっている感じがあまりしなかったなー。
市川由衣(稲村。田向の元カノ)
女は怖いなー。
中村倫也(尾形。宮村の元カレ)
彼の大学時代と現在の変わりっぷりがいちばん上手かった。前髪とヒゲでこんなに変わるのね。そして、演技も自然で上手いなー。
私は普段テレビドラマを全く見ないので彼のことは何も知らないのですが、ウィキ見たらドラマだけでなく映画も舞台もたくさん出ているのね。そして画像検索するとどれも顔が違う。まだ30歳なのでこれからさらに人気者になりそう。
眞島秀和(渡辺。田向の職場の同期)
彼のことも知らなかったです。関西弁でしたが、山形出身なのですね。私は関西弁ではないので気になりません(というか上手いと思った)でしたが、関西の方が見たらこの関西弁はどうだったのでしょうか。
逆ハニートラップみたいなことする悪い奴。この女優さんの名前を知りたいのですが、どなたでしょう。演技であんな猫なで声を出しているのか、素なのか。ああいう声苦手。


この作品は『愚行録』なので、文字通り人の愚行が描かれています。それは光子の一家惨殺であり田中の殺人であり。しかしそれだけではなく彼ら兄妹の両親もひどい親だし、他人のことを好き勝手言う周りの人たちもちょっと悪いです。
特に田中が話を聞きに行った被害者周辺の人たちは「ちょっと悪い」のですが、これは普段の私たちでも十分ありえることで、この行動や考え方だけで「悪い」とは言えないと思います。この微量な悪意や妬みがバランスを崩すと悲劇を生んでしまうのでしょうか。


分からなかったことがあります。
エンディングで田中は妊婦に席を譲ります。オープニングとの対比ですが、これはどういう意味なのでしょうか。席を譲る/譲らないという対比なのか、相手が妊婦だからということなのか。そしてその意味も。
また、上にも書きましたが友季恵が光子に男を紹介する理由が分かりません。そこまでひどいことをする理由があるのでしょうか。
どなたか、教えてください。


あと、少しツッコミを。
これだけ大変だった子供時代を過ごしたのに、光子はよく大学に行けたな。奨学金なのかな?
また、ラストで宮村を殺した田中は他人(尾形)の吸い殻を現場に残して誤認逮捕をさせるのですが、そんなに上手くいくかな?アリバイもあるだろうし防犯カメラもある。こんな小細工警察には通用しないと思うのですが。


でも、面白かったです。見終わった後は気分爽快にはなりませんが、その気持ちと映画の評価は別のもの。嫌な気持ちになりながら、映画は高評価。
内容分かった状態でもう一度見たい。



映画 『愚行録』予告編【HD】2017年2月18日公開
この作品↑では兄妹なのに、この作品↓では殺人犯と被害者。

悪人 (特典DVD付2枚組) [Blu-ray]

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「人間交差点フェス2017」 その交わりとつながり(その1)

RHYMESTER 音楽

予習用にどうぞ


今年も5月14日(日)に『人間交差点フェス2017』が開催されます。祝!
公式サイト↓
www.nkfes.com
毎年出演者とRHYMESTERのつながりを書いているので、今年も書きます。いつもは全出演者が決定してから書くのですが、それだとボリュームが大きくなりすぎるので、今年は分けて書くことにしました。
過去のエントリ↓
ese.hatenablog.com
ese.hatenablog.com


ANARCHY
うむむ、いきなりあまり知らないです。名前はもちろん知っていますが、音源は聴いたことありません。ハードコアアンダーグラウンドのラッパーというイメージだったのに映画『HiGH&LOW THE MOVIE』に出るのかー、と思いました。それくらいの知識です。
なので、もちろんRHYMESTERとのつながりも分かりません。コラボで曲を作ったこともないしな。
というわけで書くことがない。誰か詳しい方、補足お願いします。
今現在、世間でいちばん知られているのはこの曲じゃないでしょうか。
www.youtube.com
フリースタイルダンジョン』を見ていると流れるCMです。これはカッコいい。リミックスでのカットの仕方もカッコいいし、リリックビデオとして歌詞が出るのもカッコいい。
フェス当日はRHYMESTERと何か絡みあるのかな?


Base Ball Bear
ベボベです。フロントマンの小出さんは以前からライムスファンを公言しておりまして、2013年にはコラボ曲を出しています。
www.youtube.com
これ、好き。ヒップホップの人とのコラボでよくある「平歌ラップ、サビメロディ」ではなく、双方が絡み合った構成。
MVのワンカット撮影もカッコいい。
彼らはギターロックバンドとして若者に人気があるので、ここから若いファンを獲得しよう。


クレイジーケンバンド
タイガー&ドラゴン』の「俺の話を聞け!」が世間的にはいちばん有名だと思いますが、彼らとRHYMESTERのつながりは古いです。2002年に『肉体関係 part 2 逆featuring クレイジーケンバンド』でコラボ。その後も何度かライブにゲスト出演してくれました。「R20」というイベントのときなんて開会宣言だけのために来てくれたこともありました。
www.youtube.com
また、メンバーの小野瀬さんは2011年のミニアルバム『フラッシュバック、夏』に収録されている『サマーアンセム』という虚構でギターを弾いてくれています。
www.youtube.com
そして、追加!この曲があったのを忘れていた!くまたろうさん、ありがとうございました。
www.youtube.com
上の2曲はRHYMESTERのステージで、こっちはCKBでやるのかなー。


KIRINJI
こういうバンドともつながりがあるのがRHYMESTERの強み。まさに全方位外交。
おしゃれシティポップのイメージのある彼らがまさかヒップホップグループとコラボするとは。
www.youtube.com
私、兄弟が分かれた(別れたとは書きたくない)後のキリンジを知らないのです。音源もチェックしていません。なので、こちらもあまり語れません。どなたか補足を!


以上、第一弾のメンツでした。
2年前、初めてこのフェスの開催を聞いたときは「人間交差点って名前ダサくね?」と思ったのですが、もう馴染みました。それどころかこういうフェス・こういうメンツこそが人間交差点だよなーと思うようになりました。
ヒップホップというある種固有のジャンルなのに、あらゆるジャンルとつながりを持つRHYMESTERは、日本語HIPHOPのパイオニアでありつつ現代のカルチャーを大きくつなげる存在です。
Zeebraが日本語HIPHOPを『フリースタイルダンジョン』『B-BOY PARK』というやり方で広めようとしているのに対し、RHYMESTERは他ジャンルの音楽・他分野のカルチャーとつながって広めようとしています。どちらが正しいとか正解はありません。いろいろな方法で外へ、世間へ広がってほしいです。


さて、第二弾以降のメンツ予想。
スキマスイッチ
彼らのセルフカバーアルバムでコラボしており、彼らのツアーにも参加しているのだから、お返しの出演もあるでしょう。本命。
Creepy Nuts
昨年はオープニングアクトだった彼らですが、この1年で世間の認知度も含めて成長しました。『タマフル』に『水曜The NIGHT』に出演した彼らが出ないわけがない。彼らのツアーがあるので、情報解禁しないだけだとにらんでいます。これも本命。
●SKY-HI
彼も出るはず。若手ラッパーのフックアップも先輩の大事な仕事。対抗。
サイプレス上野とロベルト吉野
去年も出たし今『水曜The NIGHT』で宇多丸さんと一緒に出演しているので、今年も出る予想。対抗。
●DANCE EARTH PARTY
EXILEのUSAなどがいる音楽ダンスユニット。ここにMummy-Dが参加した曲があるので、これ、来そうじゃない?大穴。
●PUNPEE
RHYMESTERはPUNPEEが大好きなので、今年も呼んでくれそう。穴。
藤井隆
最近音楽活動に力を入れている藤井さん。『タマフル』でも歌手として特集されたりゲストで呼んでもらったりしているので、十分可能性はあるぞ。大穴。
●ドラマ『カルテット』のメンバー4人、もしくは椎名林檎
これはさすがにないと思っていますが、書くのは自由だ。主役を食ってしまうから無理かなー。超大穴。


他いないか!昨年はオープニングアクト含めて12組出ていたので、もっと出るはず。
去年のリップ・ゴスペラーズ、一昨年のキングギドラスチャダラパークラスの人たちは出ないかな。まあ、KREVAのことなんですが。


また新たなメンツが発表されたら書きます。
行こうか迷っているあなた、行きましょう。迷っているということは少しは興味があるんでしょ?じゃあ行きましょう。
会場はリストバンドをしていれば出入り自由。ビーナスフォートなどにも行けますので、疲れたら冷房の効いた室内で休むことも可能です。
しかも、小学生以下は親同伴で無料ですよ、無料。小学生以下ということは、小学6年生も無料なんですよ。会場内には子供が遊べるスペースもあるので(保育士さん的な人がいるか不明)、そこに預けて親はライブに熱狂、ということもできます。
こんなに自由でホスピタリティも充実したフェス、なかなかないですよ。
そして、ヒップホップのフェスだから怖い輩が多いのではと心配しているあなた、ご安心ください。主催がRHYMESTERなので、そんな輩はいません。普通の音楽フェスと変わらない客層です。


どうですか。行かない理由は何もないでしょ。行って楽しみましょう!


人間交差点 / Still Chainging

人間交差点 / Still Chainging

映画「クリーピー 偽りの隣人」 感想

映画

ワールドに引き込め


映画『クリーピー 偽りの隣人』を見ました。公式サイト↓
creepy.asmik-ace.co.jp
(以下、ネタバレあります)


ネットで評判を見ると、賛否両論ですね。「ありえない・辻褄が合わない」「警察無能すぎ」など。確かにその通りです。でも、私は面白いと感じました。


私は黒沢清監督作品をほとんど見ていないのですが、それでもこの監督の記名性は分かります。光と影、明るさと暗さ、そよぐ風、じっとりと舐め回す長回しのカメラ。黒沢清だなー。
なので、そういう「黒沢清ワールド」の中で楽しんだので、リアリティの部分は気にならなかったです。いや、もちろん気にはなりましたが、この作品においてリアリティの追及は重要視しなくていいと思うのです。


私は、映画は「キャラクターが大事」「動機・行動原理が大事」だと思っています。その登場人物は生きているか、その人は本当にそんなセリフを言うのか、そんな行動をするのか。
で、本作の香川照之。生きている!いてほしくないけど、いる!わざとオーバーアクト気味に演じているのでしょうが、「何だかよくわからない気持ち悪さ」「絶妙な会話のできなさ」が画面の向こうから滲み出していました。
なので、ありえない展開もあまり気にならなかったのです。この人、この作品の中にいるから。


香川照之は「どうせ演技すごいんでしょ」と思っていたらやはり十分すごくて、彼に隠れてしまうのですが、実は竹内結子がとてもよかったです。
夫(西島秀俊)に隠れて電話をしていたことを問い詰められたときのキレた言い方、徐々にダウナーになっていく様、愛犬を殺されそうになっても抵抗できない様(顔を伏せて耳をふさぐだけ。直接的に香川照之の行動を止めることはしない)、そしてラストの号泣・慟哭。素晴らしかったです。


その分、西島秀俊は物足りなかったなー。日常から非日常へと変わっていく様子があまり表現できていなかったように思いました。刑事であり教授であるくせに結局お前がいちばん分かっていない、という役回りなのでこれでいいのかな。


あと、この夫婦は「実は最初から破たんしていた」ということなのですが、その辺をもっとほのめかしてほしかったです。ちょっとした祖語とかすれ違いとか。
ついでに言うと、セリフがぎこちない。セリフっぽいセリフだなーと思うところがいくつかありました。先日『紙の月』を見たのですが、これは原作が女性作家なので、気づく細かさやそれを表現するセリフの言葉遣いなどが「上手いなー。さすが作家、さすが女性」と思ったので、余計気になりました。


警察無能すぎ問題は、もう少し何とかしてもらいたかったです。取り調べ中に簡単に逃がしすぎ。容疑者の家に単身乗り込みすぎ。
この辺をもう少しリアリティのある展開にしてくれれば、世間の評価も違ったと思うので、残念。


この作品は原作があって、私は未読なのですが、もともとは北九州で起きた監禁事件が元ネタのようです。
北九州監禁殺人事件 - Wikipedia
matome.naver.jp
概要を読むだけで震える。というか、怖すぎて最後まで読めない。人間はこんな非道いことができるのか。そして人間の心はこんなに簡単に壊れるのか。あー、怖い。


であれば、「打たれるとダウナーになり香川照之に従うようになる薬」なんかに頼らず、マインドコントロールで周りの人間を破壊・篭絡してほしかったです。そうであってこそ「香川照之怖い」になるので。
また、同じように娘に母親を銃で殺す場面も、香川照之本人に撃たせるのではなく、娘に説得だけで撃たせるべき。自分では何もしてないけど凶悪なことをやっている、という怪物なのだから。


フィクションは「ウソ」なので、それを「ホント」だと納得させる説得力が必要です。そのための設定であったりディテールであったりセリフであったり演技であったりするわけですが、それがこの作品では「黒沢清ワールド」という異世界に招くことで実現していました。
お話はほころびがいくつもありますが、役者の皆さんの好演・怪演により説得力を持たせ、ほころびや辻褄を感じさせない出来でした。
そして何より、黒沢清ワールドに引きずり込めば何が起きてもアリに思えてしまう黒沢力というかブランド力のすごさを再確認。賛否両論があるように特大ヒットする作品ではありませんが、ファンは満足の一本でした。


クリーピー 偽りの隣人[Blu-ray]

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消された一家―北九州・連続監禁殺人事件

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クリーピー (光文社文庫)

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