やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

あいみょんにエキサイトメントしてしまった

世に憚るぞ


あみみょんに惚れてしまった。
彼女の曲を初めて聴いたのはラジオで流れていた『君はロックを聴かない』で、そのときは「コバタケみたいなアレンジの曲だな」くらいの印象でした。
でも何となく気になっていたのでアルバム『青春のエキサイトメント』を聴いたら、これが素晴らしい!
私は過去作を全く聴いていないのでこのアルバムしか語れないのですが、才能ありまくりでしょ。過去作では歌詞が過激でメンヘラっぽく言われたこともあるようですが、まったくそんなことはないし、今後そんな風評はどっかいくでしょう。


彼女は歌詞が素晴らしいと言われていて、それはもちろんその通りなのですが、私は彼女を素晴らしいメロディメーカーだと思っているのです。いい曲を書く。キャッチーなポップスを書く。
そして、声がいい。これは好みの話ですが、彼女のようなちょっとざらつき成分のある声が好みなのです。


というわけで、音楽に関しては作詞作曲歌唱と全部がいいのだ!あいみょん株があったら全財産分買うね。上がること分かっているもの。こんな確実な未来はそうないぜ。
では、アルバムの曲についてちょっとずつ感想を書きます。


1.憧れてきたんだ
この曲、アコギ1本で始まり、徐々に楽器が足されていきますが、何とずーっと1コードです。しかもAメロからサビまで1コード!すげー!
テクノやヒップホップなどのトラックとして繰り返しコードはたまにありますが、それでも1コードループは少ないです。ファンクも少ないコードで延々演奏する音楽ですが、ヴァースだけとかの場合が多く1曲丸々というパターンはほとんどありません。
しかも単調なメロディではなくきちんとポップスとして素晴らしい曲を、1コードで成立させているのです。はい、才能あるぅ~!


2.生きていたんだよな
語りの入る曲は少し気恥ずかしいのですが、慣れればなんてことない。尾崎だって語っていたよ。絵音だって語っているよ。
www.youtube.com
この曲はメロディも素晴らしいですが、やはり歌詞に触れないわけにはいかない。

「危ないですから離れてください」
そのセリフが集合の合図なのにな

「今ある命を精一杯生きなさい」なんて綺麗事だな
精一杯勇気を振り絞って彼女は空を飛んだ
鳥になって雲をつかんで
風になって遥遠くへ
希望を抱いて飛んだ

この逆説と皮肉と真理を突いた歌詞。素晴らしい。


3.君はロックを聴かない
www.youtube.com
初めて聴いた曲。最初の印象は「90年代っぽいな、もっと言うとコバタケっぽいな、もっと言うとマイラバっぽいな、もっと言うと『Hello, Again』っぽいな」というものでした。コード進行もそんな感じ。
まあ、「○○っぽい」はどうでもいいのだ。この曲だってパクリでもオマージュでもないし。単に、いい曲でしょ?名曲でしょ?
イントロからAメロからBメロからサビまで、ずーっといい曲、いいメロディ。ポップスとして素晴らしい。
歌詞も全部素晴らしいので全部抜き出して語りたいのですが、ひとつだけに絞って書く。

フツフツと鳴り出す青春の音
乾いたメロディで踊ろうよ

ダラダラと流れる青春の音
乾いたメロディは止まないぜ

このBメロの部分、「青春」を上手く表現している!
青春とは「何だか分からん突き上げる衝動」なので「フツフツと鳴り出す」のであり、だから「踊ろうよ」なのです。また、青春は明確な夢や目標が定まらないモラトリアムな期間でもあるので「ダラダラと流れる」のであり、だから「メロディは止まない」のだ。素晴らしい。
ひとつだけ文句をいうと、曲の終わり方の「ゆっくりジャラーン(しかもメジャーセブンスコード)」の締め方は好きではない。普通に着地させてよ。


4.マトリョーシカ
アルバムなのでこういう箸休めの佳曲も必要なのだ。正直個人的にはこのアルバムの中でいちばんピンとこない曲ですが、いい曲です。他が良すぎる。
歌詞が女性目線の恋愛ソングだからかな?


5.ふたりの世界
www.youtube.com
若者はいいねえ、と思ってしまう曲。
Aメロで

お風呂からあがったら
少し匂いを嗅がせて

という歌詞があるのですが、これってどういう状況?風呂上がりのボディーソープやシャンプーの香りをってこと?何となくもっと生々しい状況を思い浮かべてしまいました。
サビの言葉詰め詰めの譜割りも好き。
あと、2番のAメロで

それはFコードそれはGコードそれはDコード

という歌詞があるのですが、実際の曲中のコードはこうではありません。これって、弾いていて混乱しないのかな?と余計なことを思ってしまいました。
ついでに。MVでは拡声器を持って街を歩くあいみょんですが、女性ミュージシャンが拡声器を持っているだけで椎名林檎を思い出してしまうので、後輩たちが使いにくくなるじゃないか!林檎さん、あなたのキャラの強さはときに暴力です。


6.いつまでも
愚痴ソングですな。

死んだ後に天才だったなんて
死んでも言われたくないもんな

そりゃそうだ。死後評価なんて本人にとって何の意味もない。
でもラストでは

そうだよな
そうなんだ
まだまだ燃えていたいんだ

と前向きになるいい曲でした。


7.愛を伝えたいだとか
www.youtube.com
これもとてもいい曲いいメロディなのですが、コード進行を追うとAメロからサビまでほぼ同じループ!さらに大サビの「ろうそく焚いて~」の部分まで同じ進行。すげえ!この子のメロディセンスは素晴らしい。
あと、声を少し加工してあったりアレンジのサウンドだったりサビのコード進行だったりが椎名林檎『丸の内サディスティック』を思い出すのですが、思い出すだけで似てはいません。そんな記事を目にしましたが、引き合いに出す必要はないのでは。


8.風のささやき
このコード進行もベタで王道。ギター初めて1週間で弾けます。しかし、この曲を作れと言われたら彼女しか作れません。それを「才能」といいます。スピッツ尾崎豊ブルーハーツもコードは簡単、メロディは分かりやすい。でも誰も作れない。才能ってそういうこと。


9.RING DONG
女友達とのやり取りの曲。単なる正論でも「何でも許す」でもなく、硬軟取り混ぜの励ましソング。
歌詞は全部いいのですが、その中でもつかみの

ため息は酸素の無駄使いさ

って素晴らしいフレーズだな!


10.ジェニファー
この曲はあまり歌詞は体に入ってこないのですが、メロディがいい。特にサビ。ぐっときちゃう。何か私の心を引っ掛けるんだよなー。これぞフック、これぞキャッチー。
全然言語化できていなくてすみません。


11.漂白
www.youtube.com
おー、こんなきちんと構築した曲も書けるのね。抑えたAメロ、Bメロ終わりでサビにつなげる盛り上げ(サビへのジャンプ台!)、そしてグッドメロディのサビ!さらに大サビがまたいいメロディなのよ。そしてラストでまた落ち着いて終わらせる、素晴らしい構成。


素晴らしいアルバムでした。
彼女の曲は「アコギで作っているなー」というのが透けて見えるのですが、鍵盤は弾けないのかな?もし鍵盤でも曲を作れるようになったらさらに武器倍増、才能開花ですよ。期待しています。
あと、1stアルバムにありがちなのが「これまでに作った曲のベスト盤」というやつで、2nd以降そのレベルの曲を作れないということがたまにあるのですが、彼女は既に200曲も作っているそうなので、その心配は無用のようです。


今は弾き語りでライブをやることが多い彼女ですが、バンド編成でライブ見たいな。2018年、売れますのでよろしく。知っておくと来年自慢できます。


青春のエキサイトメント

青春のエキサイトメント

『M-1グランプリ2017』 感想

MVPは芸人さん、次点はお客さん


M-1グランプリ2017』を見ました。面白かった!
M-1関連のエントリ↓
ese.hatenablog.com
ese.hatenablog.com
去年の大会はツイートしながら見ていてそれで満足したのでブログには書きませんでした。今回もTwitter片手に見ていましたが、書く。


今回は、敗者復活組を最初に発表するのとネタ順をその都度クジで決めるというのが大きな変更点。
これはとてもよいと思います。毎回敗者復活組は番組の一番盛り上がるところで登場して、しかも「敗者復活だ!いったれ!」という空気も後押しするのでとても有利。一度負けている敗者なのに勝ち上がった決勝組より有利にするやり方はずいぶん前から改善を求められていました。なので、とてもよい。
ただ、今回のゆにばーすの出来と得点を見ると、やはりトップバッターが不利なのは変わらずでしたね。
クジでネタ順をその都度決めるのは、良し悪しですね。個人的には控室で異様な空気の中自分たちの順番を待っている芸人さんを見るのが好きなので、ずーっとイスに座って待っているのはあまりいいことではないような気がします。
なので、私が提案するのは、
①番組開始直後に敗者復活組を発表
②彼らが到着するまでに過去のおさらい、今大会のルール説明、審査員の登場と紹介などを行う
③トップバッターは敗者復活組で固定
というものです。その他の演者たちは、オープニングでクジを引くか事前に決めておくかはどっちでもいいですが、その都度よりも順番が分かっていた方が私はいいと思います。


では、それぞれのネタの感想を書きます。ちなみに私は準決勝や敗者復活戦などは一切見ていません。ネタ番組もほとんど見ないので、芸人のキャラについてはあまり知りません。そんな素人目線です、という逃げを打って、書く。


①ゆにばーす
「ホテルに泊まる」
彼らのネタは見たことありません。『ゴッドタン』で川瀬名人を取りあげた回を見たくらい。彼がM-1に並々ならぬ意気込みを持っていることは知っています。しかし、トップバッター。さて、どうなる。
面白かった!
ネタも面白かったですが、それ以上にお客さんが温かくてよかった!毎回トップバッターが苦戦するのは審査員が基準点として置きにいくのと、お客さんが温まりきっていないから、という二つの理由があります。そのうちのひとつは解消されました。今回はここ以降もずっとお客さんは盛りあがっていて、とてもよかったです。お客さん、ありがとう!
ネタはボケてツッコむ、正統派の流れ。「1階」というボケもオチにつながっていてきれい。でも、もっと上手くなるしもっと面白くなるぞ。sと、川瀬名人の『ゴッドタン』の回に期待。


②カミナリ
「一番強い動物は?」
カミナリは前回上沼さんに「叩くのはいかがなものか」と言われていましたが、今年はどうか。
叩いた!これが彼らの漫才スタイルなのでこれでいいのです。また、この叩きはたくみくんのノリツッコミの「気づき」の合図なので、必要なのです。上沼さん、認めてあげて。
彼らのネタはまなぶくんの間違い発言のボケをたくみくんが正すツッコミという流れなので、見ている私たちがまなぶくんの間違いに気づいてしまうとたくみくんのツッコミが活きないという弱点があります。それをカバーするのがツッコミの語彙なわけですが。
面白かったですよ。オチの「モグラ」がもっといいチョイスだったらなお良しだけど。


とろサーモン
「旅館の女将」
彼らは面白いけど、久保田がクズなので、いまいちブレイクしない。でもそれで腐っている方が彼らに似合うというジレンマ。
面白かった!途中の猿のくだりはイマイチだったけど。オチでなかなか終わらない「続行!」もよかった。ボケとツッコミと両方で笑いを取っているのもよかった。


スーパーマラドーナ
「合コン」
私、田中君好きなので評価甘くなるのですが、今回も面白い!田中は変人なので「会話→訂正」よりも「泳がせて外からツッコむ」今回のやり方は大正解だと思います。
ネタ中のボケが途中にも活きてきて、最初のオネエもラストにからんでくる。大吉先生も言っていましたが最後のオチでもうひとつ何かあればさらによかったのに。「オネエそっちやったんかい」で終わってもよかったのでは。


かまいたち
「怖い話」
ぼやき漫才は、基本マイナスのことを言うので、「漫才を見ていて楽しい、面白い」というプラスの感情を少し下げることになります。ブラマヨの漫才のようにぼやきの内容がしょうもないとか間違っているとかならいいのですが、正論だとマイナスの効果が強くなります。
今回も「怪談はおかしい」というぼやきなので、正しくて困る。でも、それをはねのける面白さでした!後半からテンポもテンションも上がっていくネタ構成も上手い。
あと、卍って今女子高生の間では別の意味で使われているので、彼女たちが見たら違う感じに見えるのかな?


マヂカルラブリー
「野田ミュージカル」
私、今回で唯一はまらなかったネタでした。ああいう突拍子もないボケは、はまれば爆発だけどはまらないとポカーンだからなー。
野田君、緊張していたね。ツッコミの村上君はまだ上手くない。
今田さんの「最後までやり切りました」という発言は「ウケなかったけど」という言葉がその前にありますね。


さや香
「歌のお兄さん」
全く知らない、お初のコンビですが、面白かった!今の若い子は見た目もシュッとしてますな。
ネタの空気が「楽しい」なので、見ていて応援したくなる。声も出ていた。最初の挨拶でちょっと噛んだのが痛いし、つかみのMステはイマイチでしたが、歌のお兄さんにはまってからは最初の空気を完全に消してくれた。
でも、見返したらまだ詰めきれてないというか伸びしろがあるとも思ったので、また来年、待ってるよ!
上沼さんの「彼らは漫才から離れてもスターになると思う」という発言、私も同意です。


⑧ミキ
「漢字が苦手」
私、ミキの人気がいまいち分からないのです。関西では特に人気ですが、その人気のすごさと自分の分からなさのギャップで、彼らのことを正当に評価できていません。
今回のネタも「小学生みたいなボケばかりだな」と思いながら見ていました。あまり「兄ちゃん兄ちゃん」言うのもどやねんと思うし昴正のツッコミは声が苦手だし。
でも点数高いのねー。


⑨和牛
ウエディングプランナー
上手い!登場からノータイムで設定に入り、それがひとつのボケになっているのが上手いなー。
和牛は上手いし面白いのですが、パワハラモラハラのネタも多くて、さらに演技も上手いから見ていて面白いのに嫌な気分になることがあります(上記かまいたちのところで書いたことです)。水田の顔も楽しい顔ではないので余計に。
それが、今回はそこを上手く外してきたのがよい。「肩触んなよ」の部分はあったけど。オチで前半の回収があるところもコンテスト向きのネタ。


ここでどのコンビが残って落ちたかで今田さんとスタッフの間でごにょごにょひと悶着。ぐだぐだのままCMにいきましたが、ここでこのスタッフは偉い人にしこたま殴られたことでしょう。この熱と流れを削ぐなよー。


ジャルジャル
「ピンポンパンゲーム」
うわー、ジャルジャルだー。ジャルジャルだなー。ジャルジャルしかできないネタだー。毎回「どういう発想やねん」と「よくこの発想を笑いに変えられるな」と「どんだけ練習したんだろ」をいつも思ってしまいます。
これはネタとして面白い、はもちろんですが、「ゲームとして面白い」というinteresuting(興味)や「こんなことをこのテンポでよくやれるな」というwonder(感嘆)もひっくるめての「面白い」ですね。
ただ、これがM-1で勝てるネタかというと、結果のとおりそうではないわけで。彼らがすごい・面白いは分かりますが、「このコンテストで勝つためのネタ」はまた別なんじゃないかという気もします。「そこをあえて自分たちらしさで強行突破」という擁護意見も分かりますが、M-1で勝つことを目標にするなら、そこは違う選択肢をチョイスすべきだったのかもしれません。あくまで結果論ですが。
また、このネタ順も彼らには不運でした。ミキ・和牛という優勝候補が連続で来て、次にジャルジャル。見ている方の集中力も少し弱くなるのは仕方ありません。しかもネタ前にCMが入り、空気も熱気も集中力も一旦リセット。さらに上で書いたスタッフのとんちんかんも加わり、流れとしてよくないタイミングでした。
ネタ順はクジ引きなので仕方ないですが、CMの入り方は何とかならなかったのかな。9組目を引く時点で10組目も分かるのですから、ラスト2組はCMでまたがず、連続でやってほしかったです。


最終決戦①とろサーモン
石焼き芋
私はこの時点で、和牛優勝だな、ミキの勢いも怖いな、と思っていてとろサーモンはノーマークでした。彼らの芸風を考えてもここでスベって爪跡を残す方がいいんじゃないかと思っていました。
しかし、ネタは面白かった!久保田のクズな部分が上手くネタに反映されていてよかったです。


最終決戦②ミキ
「ダースベイダー」
うーん、やっぱり私ははまらないなあー。「名札付きのワル」「高倉健緒形拳」「光GENJI」とかのボケは年配漫才師のネタみたい。あと、総書記とか「見失う・見送る」のボケは1本目ありきのかぶせなので、それも好きじゃない。
ただ、テンポと間は素晴らしい。兄弟ならではのシンクロ具合も素晴らしい。会場もウケていました。


最終決戦③和牛
「旅館の女将」
とろサーモンが1本目に旅館の女将のネタをやったのを分かっていてこのネタを持ってきたのは、彼らの自信の表れでしょう。同じテーマでも俺たちの方が面白いぞと。
で、実際面白かったのですが、このネタは上でも危惧した「水田嫌な人ネタ」なのです。とても上手くてとても面白いのですが、嫌なやつに素直に笑えない部分もありました。とはいえ、二人のセリフ回し・間・演技は申し分なし。上手い!


さあどうなる。個人的には和牛かなと思いましたが…
とろサーモン!!
びっくり!テレビ見ながら声出たわ。


いやー、そうか。今回は最終決戦に進めなかったコンビも含めてみなハイレベルだったので、どこが優勝しても文句ないです。とろサーモンは1本目3位からの大逆転といわれていますが、優勝は最終決戦の出来で決めるので、1本目は関係ないのです。1本目は最終決戦のネタ順を決められるアドバンテージがあるだけ。
とろサーモン、おめでとう!
ちなみに各審査員の点数の分布はこの通り↓


今回のネタのタイトルは↓ここの記事から拝借しました。
gendai.ismedia.jp
この記事の熱は大好きですが、「毎回別のネタなのはすごい」は同意しますが「毎回別のネタだからすごい」には同意しません。予選でどんなネタをしたかは決勝大会では関係ない。この場で面白いネタをしたコンビが勝つのだ。


今回はTwitter片手に見ていて、私が「面白い!」「イマイチ」と思ったネタに対して真逆の感想を呟く人がいて、それが面白かったです。なので、今回負けたコンビも、「あなたたちがいちばん面白かった!」と思ってくれている人はたくさんいるので、胸を張ってください。たまたまこの大会のルールでこの審査員だったからこの結果だっただけ。芸人の勝ち負けはここで決まるわけではない。10年後、20年後、30年後、まだまだ芸人人生は続く。


M-1グランプリは新しいスターを発掘する、と同時になかなか諦めきれない芸人にきっかけを与える、というのが当初の目的だったはず。それが「結成15年」と枠が広がったおかげでこのふたつの目的はぼやけてしまいました。現在の芸能界が40歳でも若手扱いなので全体的なスパンの伸長は仕方ないかもしれませんが、新鮮さや新しい才能よりも上手さの方が勝ってしまうようになり、そこは不満です。
また、審査員も2015のときは過去の優勝者が務めましたが、今回は上沼さん・巨人さん・小朝さん・渡辺リーダーなど、過去に逆戻り。新しい才能を見出すのが古い人たちでいいのか。


↑これは2015年大会のときのツイートです。私も「そうだ!新時代へ!」と思ったのに、また戻った。
このふたつで、M-1グランプリという日本最高の漫才大会が「上手い漫才師を決める大会」になるのはもったいないです。「新しく、面白い漫才師を決める大会」であってほしいです。


すげー長くなった。5,000字超えたよ。全体感想と個別のネタ感想分ければよかった。


M-1グランプリ2016 伝説の死闘! 〜魂の最終決戦〜 [DVD]

M-1グランプリ2016 伝説の死闘! 〜魂の最終決戦〜 [DVD]

M-1グランプリ2015完全版 漫才頂上決戦 5年分の笑撃~地獄からの生還…再び~ [DVD]

M-1グランプリ2015完全版 漫才頂上決戦 5年分の笑撃~地獄からの生還…再び~ [DVD]

2017年11月ツイートまとめ(その2)

















































































2017年11月ツイートまとめ(その1)





















































清水ミチコ『国民の叔母 清水ミチコのひとりジャンボリー』at新潟りゅーとぴあ に行ってきました! 感想

アプローチと出来上がるもの


清水ミチコさんのコンサートツアー2017ライブに行ってきました。去年に引き続き会場は新潟りゅーとぴあ
f:id:ese19731107:20171126143558j:plain
「国民の叔母」っていいキャッチフレーズですな。
前回のライブレポを置いておきます。↓
ese.hatenablog.com
今回のオープニングでは天龍源一郎のモノマネで「ケータイの電源切ってね」という注意アナウンス。もちろん字幕がなければ何も聞き取れません。


登場した清水ミチコさんは、あれ、去年より痩せている(ような気がする)!
で、歌う曲はオリジナル。さらに誰のマネでもない。んんん?と思っていると曲の歌詞でも「あなたそう思っているでしょう」と歌い、「実は口パクなんです」という種明かし(ここも歌の一部)!「口パクだからコーラスも輪唱もできる」というネタでした。
おう、これって岡崎体育じゃん。


最初のMCで「清水ミチコのライブ初めて来た人ー?」で半分近く手を上げるお客さん。「私、ライブ初めて31年なんですけど、今まで何してたんですか」
「2回目以上の人ー?」で残り半分のお客さん。「これはファンが減っているのではなく、ファンが拡大していると解釈しよう」
上手い。


えーっと、あと何やったっけ。去年に続いてのツアーなので同じネタも多いんだろうなーと思っていたのですが、ほぼ全部新ネタでした!でもほとんど覚えていない…。前回のレポでも書きましたが、普段ライブレポはネットでセトリを探して、それを見ながら記憶を手繰るのですが、それがないと何も出てこない!人の記憶ははかないものよ…。


順不同ですが、覚えているものだけ書こう。
「聞き取りにくい『アナと雪の女王』」で天龍源一郎中森明菜瀬川瑛子をやっていました。天龍源一郎→声ががさつき過ぎで聞き取りにくい。中森明菜→そもそも声が出ていない。瀬川瑛子→にゃおにゃお言っていて聞き取りにくい。
今回も弟イチロウさん登場。今回も細野晴臣さんのモノマネ(ミチコさんは矢野顕子)をしてくれたのですが、そもそも細野晴臣さんの歌声をよく知らないな。
「サビのピークで音を外す女優」というネタは去年もやっていたのですが、お気に入りなのかな。あの人そんなにいじらないであげて。
瀬戸内寂聴さんの講演会というネタでは、ありがたい説法と思っていたら通販番組のように商品紹介するという内容。これ、本当に寂聴さんのHPにあるそうです。調べたら、本当にあった!
www.onsei.co.jp
本当に転ばぬ先のステッキあった!わーお、笑えるような笑えないような。


幕間では映像が流れるのですが、これが今回も秀逸。
モンゴルで本格的なホーミーを習ってモンゴルのラクダに聴かせるというもの。くだらなくていい。
また、今回も松尾スズキさんとショートムービーがあってよかった。今回もくだらなくて面白かった!中学生がひとりでラーメン屋に入って替え玉を頼もうとしたらアジア人女性の店員さんに無視されるという内容。これだけ書くと全然面白さが伝わらない。あと、この話どこかで見たぞ。TVブロスの松尾さんのコラムだったかな?


今回も作曲法モノマネがあってよかった!これ、大好き。
今回はスピッツ槇原敬之、ゆず、サカナクション椎名林檎、B'z、ミスチルaiko山下達郎は外れていました。このネタは本人たちの曲をよく知っている方が楽しめます。あと、メロデイやコード進行のクセを知っている方が楽しい。
槇原敬之は私ちゃんと聴いてきてないので、クセが分からず残念。ゆずは「前向きな歌詞を16分音符に歌う」「まるで学校の先生のよう」「得意科目は国語・社会・体育。でもいちばん得意なのは道徳」というあたり、上手いなあ。
B'zはとにかく最後に「ウルトラソウッ!」。


ひとり紅白歌合戦ではまずSHISHAMO。これ、もちろん実際の紅白歌合戦の出演者発表前からやっていると思うのですが、先見の明アリ!ちなみにスクリーンに映るモノマネのコツは「ひらがなのように歌う」と表示されていました。なるほど。
その他クリープハイプゲスの極み乙女。の白組はやはりあまり似ていない。お客さんもクリープハイプなんて知らないのでは?ただし、井上陽水はお見事。
聖子ちゃんは「タメが強すぎて歌が遅れる」というモノマネ。どんどん遅れていってAメロ歌詞でBメロになったりしてラストは「心の岸辺に咲いたピー」になっていました!上手い!
えーっと、あと誰がいたかなー。もう覚えてないー。


アンコールでは矢野顕子さんの「ひとつだけ」を弾き語りしてくれたのですが、これが、顔まで似てくる不思議。完全に憑依でした。


終わってしまいました。2時間20分くらいかな。去年に続いてのツアーだったので半分くらいはネタかぶりするものだと思っていましたが、ほぼ新ネタ(もしくは私が見たことないネタ)でした。


清水ミチコさんのネタを見ると、岡崎体育のことを考える。お笑いの人が音楽ネタをやっていて、音楽性が高くなったためライブツアーできるレベルになっている人と、ミュージシャンが面白いことを考えて曲をネタとして作る人。反対のベクトルから始まり、同じような表現方法になっている。
これは、どちらが正しいとかどちらが優れているとかの話ではない。ミュージシャンというフリがあれば面白へのハードルは下がるし、お笑い芸人がレベルの高い音楽をすれば称賛されやすい。いろいろな表現方法があっていい。


前回に引き続き楽しい時間でした。開演時間・終演時間が早い(16:00開演、18:20終演)のもいい。他のミュージシャンも見習うように。



【ものまね】清水ミチコ 「松任谷由実・ドリカムの手法」

歌のアルバム

歌のアルバム