やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

スピッツの「魔法のメロディ」の秘密に少し迫る

迫ったり分かったりしてもできるわけではなく…


スピッツは好きですが、そこまで熱心なファンではありません。最初に知ったのは『君が思い出になる前に』あたりかな。アルバムだと『空の飛び方』ですね。買ったアルバムもあるしレンタルで済ませたアルバムもありますが、ほぼすべてのアルバムは聴いていると思います。そんな中途半端なファン歴です。


今年、スピッツは結成30周年を迎え、コンプリートシングルコレクションという3枚組のベストアルバムが発売になりました。これも購入でなくレンタルで済ませてしまったのですが、これが当たり前だけどめちゃめちゃいいのです。
マサムネさんのメロディがいいなんてことは「夏は暑いよね」「雪は冷たいよね」みたいな「この世の真実」なわけですが、これがアルバム3枚45曲もあると「このアルバムを聴き続ければ大学にも合格できる」「ダイエットに成功」「運命の人に巡り合える」なんてことすら起きそうなクオリティなわけです。
そんなスピッツの曲の良さは私みたいなもんがいくら語ろうといくら書こうとほんの一端しか解明できないわけですが、それでも書く。だって魔法にかかっちゃったんだもん。


ちなみにスピッツについては過去に↓のような楽曲分析のエントリを書いたことがあります。
ese.hatenablog.com
ここでほとんど書いてあるし思っていることは何も変わっていないので、今回はこれ以外の部分、具体的にはコード進行とそれに付随する要素に絞って書きます。


マサムネさんの書く曲は、コードが単純です。『チェリー』なんてコード5個しかありません。それもC・G・Am・Em・Fの王道コードのみ。こんなの、ギター始めて1週間で弾けます。しかし、1週間経っても1年経ってもこの曲は書けません。これが才能です。
私の考える「いいメロディ」とは、「メロディがこう来てほしいところにちょうどよく来る」感じです。しかしそれはありきたりだとベタになるしもちろん外れすぎると「いいメロディ」になりません。そういう「予想を裏切り期待に応える」グッドメロディをマサムネさんは30年も生み出し続けているのですよ。これが才能です。
下手な喩えですが「セックスが上手いメロディ」な感じ。相手が求めているところに的確にヒットさせる。それもありきたりやマンネリでなく、いつでも新しいのにいつでもど真ん中な感じ。自分にこんな性感帯があったのか、と開発される感じ。


マサムネさんのメロディは鍵盤で音符を辿り易いメロディです。つまり歌詞と音符の数が一致していることが多いメロディです。
ここにはヒップホップの影響がありません。最近の世間の曲はどれもヒップホップを経由した曲が多く、それは時代的に当然のことなのですが、マサムネさんメロディにはそれがない。
ヒップホップを経由した音楽というのはメロディよりもリズムを優先した音楽で、少ない音節にたくさんの言葉を詰めこみます。そのおかげでリズムが強化されトラックやビートに合うメロディになるのですが、メロディよりリズムが優先されているのでキャッチーさに欠けます。
これだけ古今東西あらゆるメロディが出尽くした現在、普通のコード進行でキャッチーなメロディなんてもう存在していないのです。だから違うアプローチでメロディに補助輪を付けて少しでもメロディに力を持たせようとしているわけですが、そもそものメロディに力が足りないのだから、いくら上げ底してもたかが知れています。
しかし、マサムネさんは王道のコード進行でまだこの世に存在していなかったど真ん中のメロディを書くのです。この展開、このメロディの動き、何で誰も思いつかなかったのか!これが才能です。


もうひとつ、マサムネさんの歌詞はメロディの抑揚と日本語の抑揚が一致しています。これにより、いいメロディがよりすんなり耳に心に入ってくるのです。わざと普通の日本語とは違う音節・イントネーションのメロディを当てることにより引っ掛かりを生むという手法もありますが、マサムネさんはそれよりもすんなりと歌詞とメロディが沁み込む歌詞の書き方をしています。
(歌詞の内容やその解釈についてはきりがないし今回のエントリの主題と外れるので割愛します)


こうした、日本語の抑揚とメロディの一致に加えて、コードの一致も大きいです。
●例1『楓』は(カポ1で)キーはCですが、サビはEmから入ります。この切ないマイナーコードで歌詞は「さよなら~」なので曲調と歌詞が一致して、聴いている側はより切なく感じるのです。
●例2『春の歌』はキーAでサビの「春の歌」の部分はD→Eと展開します(「うーたー」の部分)。これでちょっと前のめりな感じがして、春の「新しいことに一歩踏み出すぞ」という曲の印象と一致するのです。
※コード進行は、基本的に「キーのコードがゴール」が原則です。いろいろなコード進行を経てキーのコードに戻ると、聞いている側は「一件落着」と感じるのです。そしてそのコード進行ですが、キーがAの場合はD→E→Aと戻るといちばん収まりがいいです。これが王道のコード進行。それを、サビ頭でいきなりD→Eとやるとつんのめっている感じがするのです。
●例3『ロビンソン』はキーはAですが、サビはDから始まってF#mで終わります。サビのどこにもAは出てこないので上記の「一件落着」感はありません。で、サビ終わりの歌詞は「ルララ宇宙の風に乗る」です。つまり、宇宙の風に乗っちゃうので着地せず飛んでいくので、このコード進行でいいんです。


このように、マサムネメロディは単にキャッチーなだけでなく、歌詞やコードまであらゆるものがその曲に合うようにできているから、よりいい曲に聴こえるのです。
と分析したところで自分がこのようなメロディを書けるわけはなく、やはり天賦の才が必要なんですよねー。


ちなみに上記の過去エントリは2013年に書いたもので、その中で「秦くんはあと20年後に国民的ヒット曲を出すんじゃないかと思っています」なんて書きましたが、20年後どころか翌2014年に『ひまわりの約束』書きましたね。秦君ごめんなさい。


CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-

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映画『ドント・ブリーズ』 感想

体液軍人


映画『ドント・ブリーズ』を見ました。公式サイト↓
bd-dvd.sonypictures.jp
公開時から話題でしたが、私の住む地方では上映されず、レンタルでの鑑賞。


ジャンルはホラーですが、実際はサスペンス。盲目だけどめちゃ強い退役軍人ジジイと悪ガキ強盗の闘いと鬼ごっこ。しかし途中からこのジジイの強さに「このモンスター級の強さ、ホラーじゃねーか」と思いながら見ていたら、あの監禁部屋で「うわ、こいつヤベー奴だ。ホラーだ!」と確信しました。さらにその後の冷凍精子を解凍してスポイト注入する場面なんて「ホラーよりおぞましい!」と思うに至りました。


オープニングは空から街を見下ろすショット。徐々にカメラが下がっていくと、誰か歩いている。カバンでも引きずっているのかなーと思いながらカメラが寄っていくと、何と引きずっているのは人間!このオープニングショット、超いい!怖いけどカッコいい。いきなりぞわっとさせる素晴らしいオープニングでした。


家の中の攻防はネタに限りがありそうなのにいろいろアイデア満載で素晴らしかったです。見えないから音を立てなければすぐそこにいても分からない(本当に見えてない?気づかれてない?という緊迫感も)という特殊ルールや「自分は見えるが相手は見えない」という有利な条件が電源を切ることにより同条件以下になるところとか。
家での攻防からようやく脱出して一件落着かと思うと、犬の登場。上手い。ようやく犬に勝利したと思うと背後からジジイ!そしてあのオープニングにつながる。怖え!


ただ、こういう作品では追う側と逃げる側のどちらかに感情移入しながら見るものです。危ない、逃げろ!とか逃がすな、追え!とか。それが、この作品ではどちらも理があり非があるので、どちらにも肩入れできない。
強盗側はいくら家庭の問題があろうと盗みは犯罪だし、ジジイ側は娘を殺された悲しみは理解しても犯人監禁はやりすぎだし。どっちでもいいので、善悪はっきり分かれていた方がよかったなー。ホラー映画ということでジジイをモンスターに描くなら、盗みに入られても仕方ない悪ジイだったり悪ガキも脅迫されて仕方なしに盗みに入るという事情があったりとか。


ラストもジジイは生きていましたというオチですが、盲目なのでさすがにカリフォルニアまでは追ってこないはずなので「終わっていない」「逃げきれていない」という怖さがないのがもったいない。
盗みに入る前に航空チケットを購入しておいて、現場で落とす→空港で同じ便の別の席を再度購入→実はジジイがそのチケットを持っていて、同じ便で遭遇、というオチはいかがでしょう。


面白かったです。ホラー的な演出の怖さもサスペンス的な「逃げ切ったと思ったらまだ終わっていなかった」の脚本の上手さもどちらも両立している。そして88分という短さ。「100分を切る映画に名作は多い」という私の持論を裏付ける1本になりました。あとは、上に書いた感情移入(肩入れ・応援)のしにくさ。そこだけがもったいないなー。


この作品は映画館の暗闇&大人数で見たらより面白かっただろうな。まさに暗闇!とか自分たちも息をひそめる!とか。


不倫報道をなくす方法はあります

でも不可能です


不倫報道がなくならない。
不倫は確かに悪いことですが、刑法に違反しているわけではないし、双方の家庭以外に利害関係者はいないわけで、私からすれば「お前関係ねーだろ」「よそはよそ、うちはうち」しか思わないのですが、不倫報道はなくならない。


本当に叩く人が分からない。お前関係ねーだろ。「きちんとした説明が必要」とか言ってんじゃねーよ。お前関係ねーだろ。


みんなそんなに不倫報道好きなの?私はもうゲロ吐きそうです。


なぜ毎日長時間放送するかというと、視聴率が取れるからです。なぜ週刊誌が毎週不倫ゴシップを掲載するかというと、雑誌が売れるからです。
つまり、みんなが見るから買うから不倫報道はなくならないのです。


ということは、誰もそのニュースを見なければ、誰もその雑誌を買わなければ、不倫報道はなくなります。需要がないから。
これは、鶏が先か卵が先かという話ではありません。確実に視聴者・読者が先です。見る人・買う人がいなければ番組でも取り上げないし雑誌でも追及しません。
ここに私たちのリテラシーが試されているわけですが、現実はこの通り需要があるので供給はなくなりません。不倫報道をなくす方法はありますが、それは不可能なのです。


また、ネット記事のクリックもこの報道に加担する行為です。見るだけであっても、批判的な意見を付託しても、クリックはクリック。好意的・批判的な感想は関係なく、PV数でしか評価されない世界です。テレビ番組にケチつけながら見るのも同様。
ここでもリテラシーが試されています。とにかく無視。クリックしない。それしかない。
でも、見ちゃうよねー。開いちゃうよねー。にんげんだもの


不倫報道がなくならないのは私たちが見たいからです。そこを認識しないとダメ。強い心で無視しましょう。
NO CLICK, NO GOSSIP


そして、テレビ番組を作っている人たちにもお願いがあります。
多分作っている人たちだって「毎日こんなくだらないゴシップネタやりたくねーよ」と思っているのでしょう。「でも数字が取れるからやめられない」と思っているのでしょう。
「自分が面白いと思っていないネタ」を放送するより、「自分が面白いと思っているネタ」を放送したいでしょ?本来、テレビは世間より半歩前で「これが面白い・新しい」を提示する役割だったはずです。新しく面白いものを見つけること、それを「面白く見せる」こと、それがテレビの魅力であり力のはず。それをせずに「結局、食・動物・ゴシップ」に逃げるのは、文字通り逃げです。そりゃテレビは老人しか見なくなるわ。


ついでに。
私が有名人のプライベートを撮影してTwitterにアップしたら叩かれるのに、マスコミは叩かれないばかりかお金が儲かるんですよ。これってなぜなんですか?同じ盗撮で、マスコミは週刊誌やテレビなど、より大勢の目に触れる発表の仕方です。なぜなんですか?純粋に疑問です。誰か教えてください。


映画『日本で一番悪い奴ら』 感想

バカまじめ


『日本で一番悪い奴ら』を見ました。公式サイト↓
www.nichiwaru.com
『凶悪』の白石監督だし『凶悪』と同じく実際の事件を題材にした作品なので、見る前は重くてシリアスな作品なのかなーと思っていたのですが、完全なエンタメ作品でした。
面白かった!


検挙点数のためにヤクザやチンピラとつながりを持ち、拳銃検挙のために拳銃を購入し、拳銃検挙のために覚醒剤の密輸を見逃す。本末転倒!しかもこれ、警察組織ぐるみですからね。しかもこれ、実話ですからね。
キャラクター造形は映画オリジナルだそうですけど、エピソードは全部本当にあったことなんですって。映画を見た原作者が「2点事実と違う。俺は捕まるときは暴れなかったしさすがに警察署内でセックスはしてない」と言っていますが、違う点それだけかよ!それ以外は事実なのかよ!


綾野剛演じる諸星は、やったことだけ見れば警察官の風上にも置けないワルですが、映画を見ていると「バカまじめ」だっただけなのでは、と思うのです。柔道が強かっただけで警察にスカウトされ、何となく入ったから「市民の安全を守るために」なんて思ってもいないお題目を唱え、ようやく見つけた憧れの先輩のようになりたくて言われるままに裏社会に飛び込んでいく。そして先輩がいなくなった後は自分がこの街の顔役になっていた。
その後も上司に「拳銃何とかならんか」と言われるから拳銃を仕入れたり宅急便で送らせたり。バカまじめなんです。まじめなんだけど、バカなんです。


ついには「拳銃200丁を仕入れるために、まずは覚醒剤20㎏の密輸を見逃す」という本末転倒な計画を立てます。それも警察署の上司や税関職員も含めた会議で決めているのです。
「え、拳銃買うの?」「え、覚醒剤見逃すの?」上司の言い分、もっともです。「はい(それが何か?)」「拳銃と覚醒剤、どっちが大事なんですか!」諸星の言い分、おかしいです。しかしこの組織では諸星の言うことがまかり通るのです。


S(スパイ)の舎弟の結婚式に出席して「これからもチャカあげような!」なんてスピーチする諸星。しかもこの結婚式には警察の上司も同席している!この世界、何が正常なのか分からなくなる!


さすがにやり過ぎで地方に飛ばされてついには自分も覚醒剤に手を出してしまい、お縄に。しかし諸星以外の逮捕者は一人も出ませんでした。繰り返しますけど、これ、実話ですからね。
稲葉事件 - Wikipedia
wakatake-topics.com
そう、この作品は「日本で一番悪い奴」ではなく、「日本で一番悪い奴ら」なのです。その「奴ら」は諸星の仲間ではなく、北海道警察の内部の人たちでしょう。これだけの事件を起こして誰も逮捕されない、誰も責任を取らない。こいつらが一番悪い。


役者は皆さん素晴らしかったです。
綾野剛
細すぎて貫録が足りない、柔道が強そうに見えないという外見的弱点はありますが、演技はとてもよかった。彼は脇で光る役者だったのに、いつの間にか主役で輝く役者になりましたね。
バカまじめな純情青年が街の顔役になる場面(振り向いてタバコの煙を鼻からぷかーっと出す場面)、覚醒剤を打ったときの反応、シャブ中のかすれた声など、「これぞ役者!」な演技をしてくれました。
●YOUNG DAIS
チンピラ舎弟役が上手い!「ちーっす」の感じが上手い。ラッパーよりこっちが本職になるのかなー。『TOKYO TRIBE』よりもよかったよ。
植野行雄(デニス)
パキスタン人役なので片言日本語で済むのが幸い。そして上手かった。コントではなく映画の演技としてコメディができているし、シリアスな演技もよかった。
中村獅童
この人絶対歌舞伎役者よりヤクザ役者の方が上手い。「はいこんちはー」、これ、日常で使いたくなるセリフ!使っても誰も気づいてくれないだろうけど。
ピエール瀧
リリーさんとともに「本編がっつり出なくてもおいしいところ持っていきます」な人だなー。
矢吹春奈
この映画で初めて脱いだのかな。脱ぎ損にならないように今後も頑張れ。グラビア時代よりおっぱい縮んだのかな、水着で盛っていたのかな、とかを思っていました。演技は及第点。脱げなかったら起用されなかったでしょう。
瀧内公美
この人知らなかったのですが、おいしい役。あとで調べたらこの人も脱げる人なのになぜ本作では下着止まりなんだ。おっぱい必然の場面でおっぱいが出ないと何かしら裏事情(もともと脱げない人なのか本作の契約なのか)を勘ぐってしまう。これだけいろいろやっている作品なんだから、そんなゲスの勘繰りさせないようにきちんと脱がそう。何となく詭弁を弄しているような気もするが、本心です。
木下隆行(TKO)
ヤクザの怖い親分でなぜ木下なのかー。演技はそんなに悪くないけど、どうしてもTKOがちらつくのでよくない。怖い人なんて他にもたくさんいるのになぜ彼をキャスティングしたんだ。
●その他
警察の上司の皆さん、キャバクラのおばちゃん(ブスすぎず美人すぎず、ちょうどいい顔。なおかつおっぱいがリアリティを増す)、皆さんナイスキャスティング、ナイス演技でした。


見る前は「途中で悪の道に踏み外す警察官」作品だと思っていたのに、見ている最中はずーっと「正義のために拳銃を摘発する警察官」なのです。組織のために(正確には検挙点数のために)職務に励んだ警察官は、逮捕された後も「早く警察に戻ってまたしっかり仕事をしたい」と言うのです。バカまじめだから。


神奈川県警や大阪府警の不祥事がたまにニュースになりますが、これは不正や悪事が表面化するだけまだ真っ当で、全く何も出ない地方警察の方が危ない、なんていう話も聞きます。怖い。実際はどうなんでしょうかね。


というわけで、面白かったです。R15ですがそんなにグロい場面はありません。覚醒剤を扱っているのとおっぱいが出るのでR15になったのでは。


恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白 (講談社文庫)

恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白 (講談社文庫)

『フジロックフェスティバル2017』 に行ってきました!感想(7月30日)

前日、雨と泥と長靴にやられてほとほと疲れ果て家に帰った私は、帰りの道すがらドラッグストアで「休足時間」を買い、何枚も足に貼りまくり、泥のように眠りました。
ese.hatenablog.com
しかし翌日、なぜか私はまた越後湯沢駅にいました。
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晴れてるぞーーーーー!うひょーーーー!
浮かれた私は昨日使うことのなかった日焼け止めを顔に腕に塗りたくり、シャトルバスの列に並びました。
しかし暑い。昨日は雨だったのでアーケードの中に並ばされましたが、今日は炎天下の下。なぜだ。雨降っていなくてもアーケードの中でいいんだぜ。
昨日より到着は遅れましたが、列は昨日より短く、15分ほどの待ち時間で乗車できました。


わくわく。今日は焼けちゃうな。汗かいちゃうな。喉乾いちゃうな。
しかし。山道を上っていくにつれて雲が増えていく。
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どんよりしてるじゃねーか。
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まあいい。ご飯を食べよう。しらねば丼とビール。ねばねばは美味しい。ビールももちろん美味しい。
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今日の私はTシャツにスパッツ(タイツ?これ、何ていうの?)。前日の雨があるので足元は長靴。昨日くるぶしが靴擦れしてしまったので厚手の靴下も。
と美味しくビールを飲みながらご飯を食べていたら、ヤツがやってきましたよ…。


雨。


やっぱり降るのね。仕方ないので再び雨具を着る。うおー、スパッツの上から雨具ズボンを穿くと、蒸すわー。汗ばむわー。
さっき塗った日焼け止め、意味なかったわー。
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雨対策は人それぞれ。笠の人も結構いました。これ、蒸れなくていいですね。個人的には「SEX山口方式」と呼んでいます。
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(参考画像)


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何はともあれ、フジロックーーーーーー!俺だーーーーーーーー!
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グリーンステージではロン・セクスミス。帽子がかわいいロンセク。
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回収したペットボトルがゴミ袋になります。このゴミの山は資源の山なんだぜ。昨日見たときより山は大きくなっており、何だかこれもひとつのアートに見えます。
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ところ天国のハイジの森カレー。いつも食べたいけど並んでいるので諦めていたのですが、このときは列が短かったので今だ!と思い並びました。
しかし私はつい10分前にご飯食べたばかりだった。10分前のことも覚えていないなんて認知症かもしれん。
それでも、こういう場所だと食べれるんだよなー。フェスマジック!


ホワイトステージのTHE NOVEMBERSを聴きながらさらに奥を進む。やはり「日本人が英語で歌ってるなー」と分かってしまう。洋楽と何が違うんだろ。
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目的地はジプシーアヴァロン。DJみそしるとMCごはんです。
しかし、知らないお兄さんが手遊びの歌を歌っている。君は誰だ。
どうやら前座だったようで、ようやくおみそはん登場。ケロポンズも一緒です。ああそうか、今回は「DJみそしるとMCごはんのケロポン定食」だった。
最初はケロポンズの出番。さすがに子供の扱いが上手。大人も一緒に踊っています。いい雰囲気。
しかし、私はおっさんなのでどうも馴染めず、おみそはんまで待てずに退場。


レッドマーキー付近で休憩。DYGLが聞こえる。こっちは完全に洋楽に聞こえるなー。何が違うんだろ。
雨は止んだ。
グリーンステージではルーカス・グラハム。私、彼らのこと何も知らないのですが、とてもよかったです。調べたらボーカル・ベース・ドラムの3人がメンバーでキーボードとホーン隊はサポートメンバーなのかな?でもアー写見ると4人で写っている写真が結構あるんだよな。
声がいい、曲がいい、演奏がいい。ボーカルのルーカス・グラハムは可愛げがあってお茶目でチャーミング。やはり愛嬌って万国共通で大事なんだな。


ホワイトステージへ移動。
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今日は昨日より「モテキ」ごっこしている人が多い。
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うわ、トクマルシューゴ開演前なのにこんなに人がいる!レキシ待ちの人もいるんだろうけど。
久しぶりにトクマルシューゴを見ましたが、相変わらず浪人生みたいな大学生みたいなレンタルビデオ店のアルバイトみたいな顔しているな。そしていつもの「変な楽器や楽器でないものを楽器として使うへんてこなアレンジ」です。
正直、これがあまり曲にとってプラスになっている気がしないんだよなー。グルーヴの強化とか裏メロでの効果的な鳴りとかになってないんだよなー。
途中、明和電機の社長が登場。変な羽根を付けて変な楽器や変な機械を操作・演奏していました。オタマトーンも。変だなー。(褒めてます)
明和電機はラストにも登場して再びセッション。


さあ、レキシです。
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4列目あたりまで来れた!前の人のリュックから覗く稲穂が私の頬を叩く。
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いつもの法螺貝の音色とともに池ちゃん登場。手にはイルカの浮き輪(浮き輪じゃないか。ビニールの抱き枕みたいなやつ。何て言うの?)「訊いていい?ここ本当にフジロック?」
その通りです!あなたが以前「コミカルすぎる」と言われて出る前から出禁になったフジロックです!
1曲目は『KMTR645』。イルカを客席にも投げてくれるのでみんなでキャッキャ。後ろを振り返ると
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山川出版社の旗が!さすがレキシ!さすが歴史!本当に関係者なのかしら?


続いては『KATOKU』。ここも普通に歌う。レキシなのに!
「そろそろ他の人の曲やった方がいい?はい、リクエスト!え?ビョーク?…あ、ビョーク知らねーや」
「他にリクエストは?」という流れからチェッカーズ涙のリクエスト』をワンコーラス。


続いて『SHIKIBU』。おー、シングルで畳みかけるねー。そしてここまでコンパクト!テンポよく進む。おお、これは曲数期待できるぞ、と思っていました。この時点では。


「改めまして、ケビン・コスナーです!」いつものやつ出た!
「後ろの人はYUKIちゃんに行く人?さようなら、レキシでした!」というフリから「思い出はいつも稲穂だけどそれだけじゃお腹が空くわ 本当は切ない夜なのにどうしてかしらあの人の稲穂も思い出せないの」とジュディマリ『そばかす』を披露。フジロックならでは! 
「あっという間に、残り2曲となりました。次の曲が超長いから」もう次の曲分かった!


というわけで、もちろん『狩りから稲作へ』。
もちろんすんなりと終わるはずなく、途中サングラスを外して「どうも、サンダーキャットです」というフジロック用新ネタを入れてきました。
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そしてスティービー・ワンダーの『Isn't She Lovely』を。
www.youtube.com
これもフジロック用の仕込みだなー。
キャーッツ!で終わったかとおもいきや、まだ終わらない。「5年前、『フジロック出たい』って言ったら関係者がライブを見に来て『コミカル過ぎますね』で断られたフジロックに出ることが出来たということは、フジロックがコミカルになったということでよろしいですか?運営の方!」
そして「コミカルといえば」という流れでドリフの『いい湯だな』をワンコーラス。
そしてやっと大団円。結局20分近くやっていたのでは。


さりげなく池ちゃんが手拍子をしているので私たちも手拍子をするでしょ。そしたら「そんなに言うならアンコールやりますか」だって。すっかり私たちは池ちゃんの掌の上。でもさっき「あと2曲」って言っていたけど。
「今日だけは武士をフジに変えて歌っていいですか」で『きらきら武士』!しかしすぐに「やっぱり『フジ』は歌いにくいので戻していいですか」だって。いいんやで。
終わってみれば50分で5曲。多いのか少ないのか。前半いいペースだったのに『狩りから稲作へ』が長すぎるんだよ!でもそれがレキシ。
池ちゃんは真面目だなー、というのが感想。真面目にボケを一生懸命やってくれた感じがしました。稲穂を振っているファンの熱や愛も感じた。レキシはいつでもピースフルだな。


笑顔のままグリーンステージへ移動。
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YUKI!もしくはYO-KINGの嫁!
YUKIちゃんはいつまで「可愛い生命体」でやっていくつもりなんだ、と思っていたのですが、この日のライブを見て「あと50年くらいは可愛いままだな」と確信しました。
YO-KINGは家に帰ると毎日YUKIがいるんですよ。YUKIは家にいると毎日YO-KINGが帰ってくるんですよ。私、犬でいいからこの家に住まわせてもらえないかな。

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「甘えん坊将軍」を飲む。お酒じゃないのか。甘酒+青りんごジュースですが、ほぼ青りんご。飲み終わるころに若干の甘酒感。他のアーティストドリンクも試せばよかったな。


さて、帰るぞ。
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フジローーーーーーーーーーック!また来年ーーーーーーーーーーーーーーーー!
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本日最後の食事。うどんうまい。
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そうだ、フジロックのリストバンド交換所付近には整体があるんですよ。私はやってもらわなかったけど、これいいですね。しかも24時間営業!


シャトルバスを待っているが、一向に来ない。
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前方と後方。私の前もなかなかの列ですが、後ろに伸びる列はヤバい。どんどん伸びていく。昨日は待ち時間ゼロで乗れたのに。
1時間くらい待ちようやくバスが来たときは、5台くらいいっぺんに来た。時間での契約なんだろうけど、もう少しバランスよく配車できないのかな。もう20年ここでイベントしているんでしょ。


終わってしまいました。フジロックは、何もお目当てがなくても楽しい。そのうえで、いくつか要望などを書きます。
nanaco電子マネーが使えるお店が増えていてよかった。これ、どんどん増やしてほしい。小銭やお釣りがないというのはお客・お店双方の面倒くささからの解放です。
●トイレの増設。数より箇所。探すのも並ぶのも嫌だ。これ、毎年お願いしているけど(ただここで書いているだけだけど)、何とかならんのか。
●リストバンド交換所では注意事項のアナウンスがエンドレスで流れているのですが、これだけ外国人も来るフェスなので、英語バージョンも作ってほしいです。
●入り口でもらえるタイムテーブルが書かれた冊子は、小さいステージが書いていない。そこにフジロックの魅力があるのに、なぜオミットするんだ。
越後湯沢駅でのシャトルバスの並ばせ方。土曜日は雨だったのでアーケードの中で並びましたが、日曜日は炎天下の下。なぜだ。どんな気候でもアーケードの中に並ばせておくれよ。
●グリーンステージの無人のイス。これ、誰もいなかったら問答無用で畳んでいいことにしようぜ。
●木道亭と苗場食堂は、見るスペースが無さすぎ。見たいのに通路の邪魔になるので見れない、見たいのにスペースが狭くて見えない。
といろいろ書きながら、どうせ来年も行くんだろうな。惚れた弱み。