やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

映画『猿の惑星 聖戦記(グレート・ウォー)』 感想

シーザー一代記


猿の惑星 聖戦記』を見てきました。公式サイト↓
www.foxmovies.jp
前作の感想↓
ese.hatenablog.com
このリブートシリーズは本作で完結なのですね。私はてっきりオリジナルに倣って5作で完結させるものだと思っていました。長くなり過ぎずちょうどいい。


さて、前作『新世紀』は第1作『創世記』の10年後、本作はその2年後の設定です。ということは、人間、わずか12年で滅びちゃうのか!早い!弱い!


コバの反乱により人間との全面戦争が避けられなくなった本作の時代。さらにこの時代になると人間側に寝返る動物もいて、より事態は混沌としている。
シーザーは捕虜を生きたまま送り返し、「人間が攻めてこなければ戦わない」というスタンスをとりますが、人間どもはそうはいかないので戦いは収まることがありません。
もうこの作品内では「猿、進化してるなー」「進化しすぎだろ」という感心やツッコミは無用です。猿と人類は完全に対等の関係であり、米国vsベトコンのような構図です。


素晴らしいリーダーとして君臨していたシーザーですが、妻と子供を殺され、復讐に燃えます。エイプの仲間よりも復讐を優先してしまい、側近からも「まるでコバだ」と恐れられます。
この辺は「いくら身内を殺されてもシーザーなら組織としてのリーダーを優先するんじゃない?」と思いましたが、そうしないと話が「人間との対決!」にならないので仕方ない。そして脚本もその辺の無理を感じさせない筋運びでした。
(でも軍を追っていく様子は「丸見えじゃねーか!」と思いましたが)


途中、病に侵された少女と出会います。ひとりぼっちにさせられないので連れて行く猿の軍団。オランウータンの背中にしがみついたら臭いだろうなーと思いながら見ていました。
もうひとり、動物園から逃げ出したバッド・エイプとも出会います。貧相な見た目は『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラムみたい。


ようやく軍の施設に到着すると、何と仲間が捕えられていました。そしてシーザーも捕えられ、強制労働に従事させられます。ドラクエ5みたい。
そこから脱走計画を練る猿軍団。『大脱走』じゃねーか!
そして大脱走と最後の戦い。ここでオープニングでシーザーが逃がした兵士がシーザーをボウガンで撃つ!そして危機一髪のところでシーザーを裏切ったゴリラがこの兵士を撃つ!ここ、上手いなあ。オープニングからの人間関係が全部フリになっている
大爆発と大雪崩。劇場で見たので音の迫力が素晴らしく、いいシーンでした。


さあ、大雪崩で人類滅亡してシーザー一座は新天地へ。そこでシーザーはボウガンの傷がもとで亡くなってしまいます。神話の始まり。


これでオリジナルの『猿の惑星』第1作につながる?猿が人類を家畜扱いしている未来につながる?うーん、ちょっと違う未来になりそう。パラレルワールドとしての未来なのか。コバが勝っていたらオリジナルの未来になるのかも。もしくはコーネリアスの子孫が猿の王国を築いていく中で人間に対する扱いが変わっていくのかな。


上にも書きましたが、シーザーが薬で知能向上してから12年で人類滅亡ですよ。いくらなんでも早すぎる。あの薬で知能向上したエイプはほんの数十頭。進化に対するツッコミは無用ですが、それにしても一族進化しすぎ。
前作の感想にも書きましたが、エイプの進化と人類の衰退を描くためにそれぞれ50年ずつくらい間を空けた方がいいのでは。世代交代や教育・文化の蓄積がエイプを一族ごと進化させるのでは。
このシリーズをシーザー一代記として描くために短い年月でまとめる必要があったのかもしれませんが、もっと壮大にしてもいいのでは。ゴッドファーザージョジョのように主人公が変わっていくお話でもいいのに。


あと、本作に登場するキーパーソン、ノバ。この子、意味ある?ストーリーにも何もからんでこないけど。
バッド・エイプも、あまり意味なし。こんなの仲間のエイプで十分。コメディ担当なのかもしれないけど、彼だからこその必然がありませんでした。あと、そもそも動物園脱出組は薬の効果を受けていないのでいくら飼育員のそばにいたとしてもしゃべれないぞ。


ついでに。この作品がオリジナル1作目につながっているとすると、この人類崩壊前にテイラーの乗ったイカルス号は打ち上げられていることになります。うーむ、科学技術の進歩としても矛盾がでますな。まあ、そこはSF映画におけるヤボなツッコミなので見逃すとしよう。


本作は「聖戦記」と謳っているわりに、人類vsエイプの構図が不完全(ラストの戦いは単なる脱走劇)だし、エイプの勝利や人類の滅亡が明確でないのでカタルシスが足りない。そして着地した結末もオリジナル1作目につながる円環構造になっていない。
というわけで、あまり絶賛という感想ではありませんでした。見ている間はずっと面白いんだけどね。


映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』 感想

やれることはまだある。やるかやらないか、認めるか認めないかだ。


映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』を見ました。公式サイト↓
shin-kansen.com
もともとホラーやゾンビ映画はあまり得意ではない(怖いから)のですが、Twitterであまりに評判がよかったので見てきました。
面白かった!


ゾンビ映画は「謎の疫病発生→ゾンビ登場→拡散・パニック→どうやって倒すか、どうやって生き延びるか→最後まで生き残ったのは誰か」という王道展開があります。テンプレともいう。
この枠内でゾンビ映画のほとんどは作られてきて、過去に名作がいくつもある中、どうやって新しいゾンビ映画を作るかというのが作り手の腕(才能・アイデア・技術)なわけです。
王道のコード進行でありきたりではない新たな名曲を作れ、という依頼と同じ。過去の焼き直しではなく、ゾンビ映画のルールを逸脱することなく、名作を作る。難しい!


できていました。
新幹線という限定された空間で密室ホラーの要素も入れた設定。車両の号車で区切られる「安全・危険」の領域分け、次の号車へと進むアクションゲーム感などもこの設定で上手く作用しています。
そして、新幹線の中だけでは飽きてしまうので次の空間設定へと進める脚本の上手さ。
また、登場人物がちゃんと生きていて、それぞれにふさわしい行動と生き様・死に様を見せてくれる人物造形と脚本のリンク。この人だからこういう行動をとる→その結果状況が良くなるもしくは悪くなる→最終的にこの人はこうなる。だってこういう人だから。
実は主人公がいちばんその辺の行動原理を描けていなかったのですが、それもラストへの壮大なフリだったのです。


ゾンビ映画には、その作品内での「ゾンビとしての行動条件」があります。この作品では
●走るタイプ…物陰に隠れるのではなく、一生懸命走らないと殺される。電車に乗れるか捕まるかという危機感の設定にも上手く作用しています。
●知能は低い…ドアを開けることはできないので、扉を閉めればとりあえず危機回避できる。ここはちょっと都合いいなと思いましたが。
●暗闇では目がきかない…新幹線の走るトンネルを上手く利用できる設定。
●物音に反応…相手をおびき寄せる技に使える。
などが本作における「ゾンビのルール」です。


主人公のいけ好かないファンドマネージャーと娘、妊婦の妻を守る肉体派おっさん、自分本位のわがままおっさん、青春真っ盛りの野球部男女、一市民代表のおばさん姉妹、敵かな?味方かな?のホームレスお兄さん。
これらの登場人物が危機を拡大・回避しつつ、順番にゾンビの餌食になっていきます。みんなに肩入れしちゃうから「えー、こんな死に方かわいそう過ぎる!」「えー、こんなクソ野郎まだ生きてる!」「ここで活躍するのか!」等々こちらの感情も動かされます。


クライマックス。ここまで散々わがまま放題で他人を盾にして生き残ってきたおっさんがゾンビ化してラストバトル。何とか生き残ったが自分も感染してしまった!
ここで娘と妊婦の女性に遺言を託し、自決。うわー、主人公死んじゃうパターンか!お父さんと離れたくない娘の「ごめんなさい」で涙腺決壊!


ラストは軍に撃たれそうなところを歌声で回避。うわ、冒頭のあれ、伏線になってる!お父さんに聞いてほしくて練習した歌が、お父さんに救ってもらった命を軍から救った。上手い!


ゾンビ映画というテンプレとルールと使い尽くされた表現方法の中、もっと新しいアイデアはないか、もっと面白い設定はないか。大人が一生懸命考えて実現させた傑作映画です。
ハリウッド映画に比べればお金はあまりかかっていません。CGもアラは見えます。それでもこれだけの作品が作れるのです。ゾンビ映画というお客を選ぶ題材でこれだけお客を呼べるのです。
『マッドマックス怒りのデス・ロード』でも『シン・ゴジラ』でも、極端に尖った作品だったからこそ傑作になり、評価されました。
これだけみんなの好みが細分化して国民的ヒットが生まれなくなった現在、最大公約数を目指して70点取るよりある程度の母数の中で5億点取った方が結果的にヒットの幅は広がるのではないでしょうか。
ゾンビ映画でなくてもいいのです。映画会社はもっと作り手を信じて、作り手はもっと観客を信じて、面白いものを作ってください。


新感染 ファイナル・エクスプレス (竹書房文庫)

新感染 ファイナル・エクスプレス (竹書房文庫)

レキシ武道館ライブ2017に行ってきました!(10月11日)感想

好感度100%男


レキシ武道館公演に行ってきました。今回は2日目「不思議の国の武道館と大きな稲穂の妖精たち ~キャッツの日~」のレポです。
1日目「稲穂の日」についてはこちら。
ese.hatenablog.com
初日は、ツアーの内容とほぼ同じでした。もちろんそれでも十分楽しかったのですが、個人的には武道館だからいろいろ変えてくると思っていたので少し残念な気持ちもありました。まあ、残念:2、楽しい:1096くらいですけど。
なので、この2日目も少しは変えてくるかもしれないけど基本ツアーの流れかなーと思っていたのです。
しかし、それはすべてこの日の大いなるフリだったのです…!!!!


オープニングの映像は同じ、1曲目『KATOKU』も同じ(まあ、この映像からはこの曲しかできないので当然なのですが)。ああ、やっぱり昨日と同じ流れか、と思っていました。
しかし2曲目に『年貢 for you』!おお、いきなり変えてきた!そして途中で「今日は旗本ひろし(秦基博)の誕生日なんですよね。誕生日だからゲストに来ると思っていた人いるでしょ?誕生日にレキシのゲストなんて来るかい!」と笑わせた後、「ひろしの誕生日を祝して」と『GIRL』のサビ部分を歌ってくれました!


『KMTR645』では昨日と同じくイルカ大量投入。ライブで盛りあがる曲だなー。キュッキュッキュー!
続いてのメドレーでは『妹子なぅ』『LOVE弁慶』『流鏑馬の馬』をつなげた『妹子の馬LOVE』を披露。おおお!新しいメドレーだ!この日のため?このツアー他の公演でもやってた?この日のためだったらすげー。こんな大変なこと、この日1日のためだけにやるなんて!
途中の脱線コーナーでは安室ちゃんの『Don't wannna cry』、星野源『恋』(レキシを超えてゆけ 星野は越えられない)を織り交ぜてくれました。


『SHIKIBU』の後、ゲストコーナー。昨日はニセレキシ(ユザーン)でしたが、今日は誰かなー。ユザーンでした!いや、いいんですけど。
ここでも十分過ぎるほど笑わせてくれて、『Takeda'』へ。この日は前日よりぐだぐだでした。途中ユザーンが池ちゃんに蹴り入れてましたよ。
その後もう1曲やる流れで「まあ、ここは2日間同じだよな」と思っていたら、この日は『古墳へGO!』のfeat.タブラバージョン!これは面白い!元曲がさらにパーカッシブになってとてもよい!
さらにこの曲の途中から『マツケンサンバ』に変化!元気出せ!遣唐使渡和久)とニセレキシの3人でマツケンサンバを踊ります。何て無駄に豪華でくだらない脱線。


こんなに笑わせた後、『最後の将軍』で感動させるレキシめ。憎い奴。


渡さんとのぐだぐだいちゃいちゃタイムはほぼ同じだったのかな?細かい部分覚えていない。で、この後は昨日は『キャッチミー岡っ引きさん』でしたが、この日は『古今to新古今』。いい、いいぞ!
この曲の後半ではスティービー・ワンダー『Sir Duke』へスライド。
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この曲はゴダイゴの『ビューティフルネーム』なのかな?と思っていましたが、この曲っぽさもありますね。昨日からキーボードを弾く池ちゃんはスティービーワンダーっぽいなーと思っていたので、我が意を得たり!という選曲でした。


この次、昨日は『アケチノキモチ』でしたが今日は『墾田永年私財法』。いい曲いっぱい持っているのは強いなー。
憲法セブンティーン』では昨日と同じく各メンバーのソロ回しがあり、とてもオレ得。
『刀狩りは突然に』ではツアーと同じく『ラブストーリーは突然に』へのスライド。毎回上手いなあ。
『きらきら武士』で本編終了。


アンコールの『狩りから稲作へ』ではB'zの『ultra soul』(稲トラソウル!)、米米CLUB『君がいるだけで』(頭の稲穂を指しながら「これが本当の米米CLUB」)ドリカム『LOVE LOVE LOVE』(ラブラブ稲を叫ぼう 稲を呼ぼう)と国民的大ヒット脱線。
やついいちろうさんの大稲穂様コーナーも昨日より上手くいき、失笑ではない大笑いになりました。まあ、どちらに転んでも面白いのですが。


終わったら21:30。昨日より15分も短い!曲数変わっていないのに何が違うんだろう。


途中のぐだぐだの部分がスリムになったのかな?全然分からなかったです。昨日も今日もずーっと面白かったです。


いやー、こんなに変えてくるとは。曲の差し替えならまだしも、メドレーの組み直しとかユザーンとのコラボとか、きちんと準備や練習が必要なネタをこの日のためだけに仕込んでくるとは!
同じミュージシャンのライブ連続2日間で2日目の方が感動するとは。今回のツアーを見ていない人からすると初日と2日目、どっちがよかったのかな?


笑った。感動した。笑いながら感動して涙を流す私がいました。まるで全盛期の松本人志のあの感じ。
www.dailymotion.com
ミスチルでもサザンでも、アンチはいます。「知っているけど好きじゃない・嫌い」はどんな人にもいます。しかし、レキシにはいないんじゃないか?と本気で思っています。武道館できるクラスのミュージシャンでいちばん誰からも愛されているのでは。「知名度×好き度」ではNo.1なんじゃないか。「レキシ嫌いな人ゼロ人説」を「水曜日のダウンタウン」で立証してほしいです。


KATOKU

KATOKU

Vキシ(CD)

Vキシ(CD)

レキシ武道館ライブ2017に行ってきました!(10月10日)感想

武道館などもはや日常


レキシの武道館ライブに行ってきました。今年は何と2デイズ!レキシも大きくなったものよ。
今回は2デイズということで、これは2日間違うことをやるに違いないと決めつけ、2日間ともチケット取っちゃった。私、熱狂的なファンみたい!
というわけで今回は1日目のレポです。
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ネタバレですが、この日はツアーとほぼ同じ内容でした。
なので、今回のエントリでは私が行ったときのツアーと違った部分だけ書くことにします。そうしないとレキシのレポはいつまでたっても終わらないから。
ese.hatenablog.com
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オープニングの映像、『KATOKU』『大奥~ラビリンス~』までは一緒。『大奥』では後半にPerfumeの『ポリリズム』『チョコレイトディスコ』を挟んできました!先日対バンしたばかりですもんね。


『KMTR645』ではツアーと同じくイルカの投入がありましたが、武道館なので数が多い!
私、この日は2階席前側正面だったので、ステージもよく見えるしお客の様子もよく見える、とてもいい場所でした。皆さんが一斉に手を振る光景は、お客の私でもアガる!演者の皆さんはこんな光景見たらやめられなくなるよなー。なので、イルカの跳びはねる様子もとてもよく見えました。
ここでもツアーと同じく岩崎良美『タッチ』にスライド。曲を止めてお客に説教です。「イルカに夢中で曲聴いてないやろ!ディスクガレージ、イルカ回収!手数料ばっかり取りやがって」今日イチの喝采が出ました!w


「レキシのライブは曲数が少ないと言われるので、画期的な方法を編み出しました。みんな知ってるかなー、メドレーって言います」知ってる!
『妹子なぅ~RUN 飛脚 RUN~真田記念日』の3曲メドレー『飛脚記念日なぅ』もツアーと同じなのですが、このただ次の曲につなげるだけでなく、AメロからBメロで別の曲にさらにサビでまた別の曲にという細かい移り変わりは、いくらリハ済みとはいえ、すげえ。バンドメンバーの皆さん、あんたすげえよ。


『SHIKIBU』の後、MC途中でラブラの乗った台がステージ上に運ばれてきました。わあ、もう誰が出てくるか分かっちゃった。「2014年の武道館では秦基博、去年は松たか子さんというゲストが出てくれましたが、今回は唯一にしてスペシャルなゲストです、ニセレキシ!」知ってた!


ここから曲が始まるまでが長い!そしてめちゃ面白い!笑いすぎて顔が痛い。でも何も覚えていない!
初めて聴いた本家『Takeda'』ですが、タブラってすごいいい音するんですね。そしてユザーンってとてもタブラ上手いのですね。当たり前だ。
CD以上にグダグダの『Takeda'』を終え、もう1曲おねだり。おお、これは予想していなかった。ユザーンがタブラを叩くと、あれ、何だか聞き覚えのあるメロディが。これは『solt&stone』じゃないか!
後半ではニセレキシ(ユザーン)のタブラと蹴鞠Chang(玉田豊夢)のドラムのソロ対決があり、これがとってもよかった!「8小節の2ターン」とか、『フリースタイルダンジョン』みたいだな、と思いながら見ていました。


こんなに笑わせて、次の『最後の将軍』でしっとり聴かせるお館様、ずるいです。緩急がすごすぎて耳キーンなるわ。


元気出せ!遣唐使渡和久)さんとのグダグダでまた死ぬほど笑う。ツアーと同じネタが多いのですが、池ちゃんも渡さんも初めての掛け合いのようなやり取りをするのがすごいなー。渡さんは実際追い込まれているところがありますが。
で、散々笑わせて『キャッチミー岡っ引きさん』で盛り上げて次の『アケチノキモチ』でまたしっとり聴かせる緩急野郎。完全にお館様の手のひらで転がされています。


憲法セブンティーン』では各パートのソロ回しがあって、これも大好物。そして各楽器が弾きまくりの中「いっぺんに言われても分からない 聖徳太子じゃあるまいし」とオチるわけです。素晴らしい。
『年貢 for you』『きらきら武士』で本編終了。


アンコールでもツアーと同じ映像(やついいちろうと岡井ちゃんのグダグダな妖精コント)だったのですが、ラストの部分は「武道館に来ているみんな」と武道館バージョンになっていました。これ、撮るときから武道館公演は決まっていたのかな?


そして稲穂の妖精池ちゃん登場。『狩りから稲作へ』です。
曲の途中で何やら足音が会場に響きます。ズズーン、ぴょん。ズズーン、ぴょん。ダチョウ俱楽部のアレを私たちもやっていると、何と大稲穂様が登場!(画像探したけど見つからない!)
大稲穂様、高さ5メートルほどもあり、顔がリアル池ちゃんなので、怖い!『大日本人』を思い出しました。
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2014年のハニワ、2016年の大仏に続くデカモノはこれか!
キャッツの妖精やっつん(もしくはきゃっつん)と相変わらずのぐだぐだコントで楽しいひと時。やつい「そもそもリハで『大稲穂様登場後、フリー』ってそんなノープランで上手くいくわけねーだろ!」とぶっちゃけ。いや、これがいいんやで。


ラスト、オルゴールの箱に戻り(指は『T2』の「アイルビーバック」!)、大団円。と思いきや、スタッフの黒い幕で隠されながら箱の後ろ柄ステージ脇へハケる池ちゃん丸見え!ラストまでしっかり作りこまれたコントでした。


おしまい。18:30のジャストオンタイムで始まりましたが、終わったら21:45。長い!そしてメドレー3曲をカウントしても16曲。1曲当たり12分の計算。どーなっとる!w


でも、せっかくの武道館なのにツアー本編とほぼ同じなのね。せっかくの武道館なのにゲストはユザーンだけなのね(ユザーンは悪くないよ!とってもよかったよ!)。というのも正直な感想としてあります。
いや、違うんだ。もはやレキシにとって武道館は特別な場所ではないのでしょう。武道館も通常公演としてライブができるほど、レキシの基礎体力が上がったのです。そう思うことにしよう。


しかし、これが翌日のフリになるとは…。


■『不思議の国の武道館と大きな稲穂の妖精たち ~稲穂の日~』セットリスト
01. KATOKU
02. 大奥~ラビリンス~
03. KMTR645
04. 飛脚記念日なぅ (メドレー)
05. SHIKIBU
06. Takeda’
07. salt&stone
08. 最後の将軍
09. キャッチミー岡っ引きさん
10. アケチノキモチ
11. 憲法セブンティーン
12. 年貢 for you
13. きらきら武士
【アンコール】
14. 狩りから稲作へ
レキシ、武道館2daysに“大稲穂様”降臨「俺が一番楽しかった」 | ORICON NEWSより転載。


映画『エイリアン コヴェナント』 感想

登場人物全員バカ


映画『エイリアン コヴェナント』を見てきました。公式サイト↓
www.foxmovies-jp.com
この作品は『エイリアン』シリーズの前日譚で、『プロメテウス』の続編にあたります。私は『プロメテウス』はまったくはまらなかったのですが、本作はどうか。
ese.hatenablog.com


感想。ダメでした。
小見出しにも書きましたが、登場人物が全員バカなのです。宇宙飛行士ってエリート中のエリートしかなれないんじゃないの?どんなときだって理知的で理性的な判断・行動をするものではないの?
もともと宇宙飛行士にはそういうイメージがあり、さらに『オデッセイ』を見てからよりその意識を強めていたのに何だこれは。
ese.hatenablog.com
と思ったら、『オデッセイ』もリドリー・スコット監督作品じゃねーか!リドリー、どうしちまったんだよ。お前、そんな奴じゃなかっただろ。もっとまともな奴だったじゃねーか。


ホラー映画ではバカな登場人物が勝手な行動をすることで事態が悪化するのは定番で、お約束みたいなテンプレ行動です。なので本作もそれに従っているのだと思うのですが、でも宇宙飛行士はそんなにバカじゃないし自分勝手な行動しないよ!
●何か、良さげな星があるよ。行ってみよう。→行くな!
●トイレに行ってくる→死亡フラグ
●病人を隔離→でも開けちゃう→エイリアン拡散
●エイリアンを撃ち殺すぞ→船内で銃を乱射→宇宙船爆発
●嵐がひどいので星に近づけない→でも行く→行くなってば!2,000人の命を預かっているんだろ!


もうひとつ。宇宙についての描写がテキトーすぎ。謎の星に到着したら空気も重力も地球とほぼ同じでした。そんなわけねーだろ!百歩譲ってそうだとしても、どんな大気組成になっているか分からないから宇宙服着て行動するだろ!登場人物もバカだし映画の作り手もバカかよ。
宇宙で科学の常識を無視していいのはスターウォーズだけだよ。


さらにもうひとつ。アンドロイドの立ち位置が中途半端。この世界のアンドロイドはどれくらい意思や感情を持つ設定になっているのか分かりませんが、無意味なところで人間に寄せすぎ。役者が年をとったからアンドロイドも老化させるな。驚いたときに驚いた顔をするな。アンドロイド同士の闘いで喧嘩アクションをするな。肉体的に痛めつけるのとアンドロイドの機能停止を狙うのはまったく別ものだぞ。


最後に。主人公が魅力ゼロ。
このシリーズはリプリーから始まり毎回強い女性が主人公なのですが、本作のダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)はその魅力がまったくありません。終始マイナス思考でうじうじして何度も泣くしラストでは「レディに手を貸して」なんて言う。お前はこのシリーズ失格だ!いくらタンクトップ着ていてもダメ。私は認めない。
見た目もウーマンラッシュアワー中川パラダイスみたいだし。


そして何より、本作はエイリアンの話ではなかった!アンドロイドのデヴィッドとウォルター(マイケル・ファスベンダーの二役)の話でした。エイリアンは添え物。


この作品についてはいろいろ周辺情報があり、深読みもできます。
miyearnzzlabo.com
blog.imalive7799.com
でもね、作品中では何も語られていないしその深さにたどり着く面白さもない。作品に消化されていないのです。


このシリーズはまだ続く(しかも2本予定!)そうですが、やめようぜ。もしくはリドリー・スコットから権利を奪おうぜ。