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やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

DragonAshベストアルバム「LOUD&PEACE」発売

買ってないけど


ドラゴンアッシュ。私の人生に欠かせないピースのひとつです。
人生の師を3人挙げるとするならばYO-KINGGAKU-MC、Kjの3人です。彼らに共通するのは「自分の意思で前に進む」ことです。「そのままの君でいい」「羽広げて未来へ」なんて歌詞は絶対に書かない。


今回のアルバムはバンドデビュー15周年を記念したアルバムなのですが、つい先日、同じようなアルバム出ていませんでしたか?ああ、あれは10周年記念です。でも、つい先日に感じますね。
調べてみると、前回のベストアルバムが出てからオリジナルアルバムは2枚しか出ていませんでした。そう思うと、やっぱり早すぎやしませんか?20周年まで待ちましょうよ。
さらに今回は新曲もないので、全てのアルバムを持っている私は買う理由がない。なので、今回はスルーさせていただきました。サーセン
それにしても、やっぱり「Grateful Days」は収録されないのですね。


でも、ドラゴンアッシュ、大好きなんです。
「BUZZ SONGS」の「BOTSはいるけれどまだ正式メンバーではない」頃からライブは見ています。「Viva la~」で泣くKjも何度も見ていますし、モッシュにやられて靴が脱げメガネを落としたこともあります(どちらも周りのお客さんに助けられて靴もメガネも無事でした。素晴らしいファン達!)。
そこで、以前「SPIRIT OF PROGRESS E.P.」が出たときに書いた文章を公開します。
↓ここからです↓


ダウンタウン松本が天才なのはいまさら言うまでもありません。
発想・語彙・間・表現力など、どれをとっても圧倒的に素晴らしく、カリスマ性もあり、まさしく「時代を変えた」芸人です。
また、あまり語られませんが、松本は「引き際の嗅覚」にも優れています。「ごっつええ感じ」が終わったのは、直接的には自分の番組より野球中継を優先されたためですが、多分松本としても番組としての引き際を考えていたのではないでしょうか。というのも、当時「ごっつえ感じ」は松本の発想のみに重きを置かれた、視聴者をおいてけぼりにする番組になっていました。当時の松本にはスタッフも誰も言い出せず、「松本の言うことだから面白いはず」という空気になっていたのではないでしょうか。
そんな中、本人だけが「このままではいけない」と考えていたのでは。そして野球中継の出来事があり、番組を終わらせることができた、というのが私の想像です。
同じように、「ガキの使い」でもフリートークを徐々に減らし、「松本見聞録」はたった2回で打ち切り、結婚を前に「放送室」も終了させる(プライベートを話しすぎるため)。
それぞれ「できること」「できなくなってくること」「うまくいかないこと」などに対し、的確な判断ができているように感じます。
もうひとつ。節目節目で新しいことを始めるところも、ダウンタウン・松本の成長・延命(というと聞こえが悪いな)を促しているように感じます。「ガキの使い」が「笑ってはけない24時」で延命し、「すべらない話」で「トーク」の新しい見せ方を提示し、映画への進出、NHKでのコント制作、そして次なる映画へ。
ダウンタウン・松本はもう駄目じゃないか」という声が聞こえ出すたびに新しいことを始め、さらに成長していく。
これらはいちいち考えていてもできることではないでしょう。そんなにうまくいかない。しかし、それがうまくいっているのは、もちろん「才能があること」が絶対ですが、それに加えて「天性の嗅覚」があるように思えてなりません。


前フリが長くなりました。本題はドラゴンアッシュです。
なぜ上記の文章を書いたかというと、同じことがドラゴンアッシュ、そしてKjにも当てはまると考えたからです。
ヒップホップをアンダーグラウンドから引っ張り上げ、次々に新しいスタイルへと変貌してゆくことにより成長・延命してゆく。カリスマ性を持つこと、熱心なファンがいること、世間から僻みのようなバッシングを受けることなども共通しています。


ロックバンドとしてデビューしたドラゴンアッシュは、Kjのヒップホップへの傾倒により、一躍大ブレイク。ヒップホップを世に広めた「時代を変えた」アーチストです。
しかしラップの声やフロー(=ラップの歌い方)がジブラにそっくりだということでジブラ本人よりディスを受けます(キングギドラの「公開処刑」という曲でもろに言われています)。
さらに同時期に出した「Life goes on」がファンファクトリーというグループの「I Wanna B With U」に酷似していると世間から言われ、このころドラゴンアッシュは完全に停滞してしまいます。
そうしてラップを手放したKjは、次にアンビエントエレクトロニカなミニマルミュージックへ興味を移します。そして出来上がったのが「Harvest」というアルバムです。今までの力強いメッセージは一切なく、英詞メインの緻密な音づくりのアルバムでした。
評論家として音楽を論評すれば「良いアルバム」なのかもしれませんが、一リスナーとして「何度も聴きこむか」と問われればNOです。
当時、私を含め、ファンは先行き不安な思いでした。


そこで次にKjが手にしたスタイルは「ラテン」でした。
ラテンとロックをミクスチャーすることにより、「明るいけど憂いのある音楽」を生み出すことができました。
先行きを不安視していた私も一安心。この手法でドラゴンアッシュは「Río de Emoción」「INDEPENDIENTE」「FREEDOM」と3枚のアルバムを制作してきました。
聴きやすくはなりましたが、3枚通して「同じ印象」「平行移動」、というのが個人的な感想です。今までの「次々にスタイルを変えてゆくドラゴンアッシュ」が同じところでループしているような感じ。楽曲も徐々に日本語詞は増えてきましたが、字面だけ見ても何を言わんとしているのかが分かりにくい、伝わりにくい印象でした。
何よりも「日本語で力強いメッセージ」という、ファンが一番望んでいる部分が戻ってこないのです。


今年の夏フェスでドラゴンアッシュを見ましたが、そこではっきりと「もう私にはドラゴンアッシュに対する情熱は無い」と感じてしまいました。もう曲を聴いても燃えない、アルバムをリピートして聴かない、i-Podでドラゴンアッシュのアルバムがかかると飛ばしてしまう。
次の新曲が出ても買わないだろうと半ば決めていました。


しかし。
ドラゴンアッシュは戻ってきました。
今回の『SPRIT OF PROGRESS E.P.』のリード曲「ROCK BAND」で、私たちが待っていた曲を届けてくれました。
今までのラテンのスタイルではなく、ロック・ミクスチャーサウンド。日本語で、力強いメッセージ。メロディーを歌いながらも韻を踏むラップ詞。
これぞみんなが待っていたドラゴンアッシュです!久々にドラゴンアッシュを聴いて熱くなりました。
いやー、Kjはすげなあ。この変化はどれくらい意識的に行ったのでしょうか。「天性の嗅覚」なのでしょうか。
それは私には分かりませんが、とにかくドラゴンアッシュはまた新しいスタイル(スタイルとしては戻ってきたわけですが)を手に入れ、前進することができました。
だって今回のEPのタイトルが「前進する意思」だもんな。
いやー、Kjはすげなあ。


この曲を聴いてもう一つ思ったこと。
「成長したり苦悩したりするロックバンド」を描いた楽曲なのですが、そのメッセージの伝わり方が「逆によく伝わる」のです。
Kjの他に2名のフィーチャリングボーカルが参加しており、どちらもドラゴンアッシュと同じミクスチャーバンドのボーカルなのですが、これが「スキルが違いすぎる」のです。


「ミクスチャーバンド」というのは確かに現在の主流ではありません。なのでレコード会社から契約を切られたりライブの動員も厳しくなってきていると思います。そんな中でもドラゴンアッシュはいまだに最前線で活躍し、その他は厳しい状況。いろいろ要因はあるでしょうが、まずもって「スキルが違いすぎる」のです。
Kjが完璧に韻を踏み、格好良くフローし、なおかつメッセージは分かりやすく、さらに強い。それに引き換え他の二人は韻も踏まない、フローも下手、メッセージも伝わってこない。ラップの技術も、作詞能力も全く段違いです。これじゃあ残れないわな。
というわけで、逆説的に、曲のメッセージがより伝わってしまいました。


12月にアルバムが出ます。
うーむ、楽しみだ。


↑ここまで↑
これを書いたのは2010年の11月です。
「たられば」をいえば、ジブラにディスされなければ、KjはもっとHIPHOPの道に進んでいたでしょうか?そうしたら、どんな名曲・名パンチラインが生まれていたでしょうか。また、日本でのHIPHOPも現在とは違う状況・世間の認識になっていたでしょうか。
あー、残念。たらればですが。




[LIVE] Grateful Days / Dragon Ash
この時はこんなに仲良しだったのに。



Dragon Ash 1997~2001/「Summer Tribe」(PV 90sec)
まあ、確かにこれは調子乗りすぎですよね。



公開処刑 キングギドラ
そしたらこんなことに。



Dragon Ash feat. SATOSHI, KO-JI ZERO THREE / ROCK BAND 【PV】
Kjのヴァース、超格好いい。


LOUD & PEACE(初回限定盤3枚組)

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LOUD & PEACE(通常盤)

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