やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

「ビクターロック祭り2015」 に行ってきました!感想(その4)

トイレというインフラは大事。そしてライブ中にペットボトル投げるな。


長々と書きましたが、今回で終わります。レポと、全体感想です。
前回までのお話。↓

「ビクターロック祭り2015」 に行ってきました!感想(その1) - やりやすいことから少しずつ
「ビクターロック祭り2015」 行ってきました!感想(その2) - やりやすいことから少しずつ
「ビクターロック祭り2015」 に行ってきました!感想(その3) - やりやすいことから少しずつ

斉藤和義終わりで前の方へ移動。会場前方はバーで仕切られていて、最前列に行くとモッシュやダイブに巻き込まれてしまうのでバーの前で待機。周りは女性が多くて見やすい。


DragonAshです。
「ロックバンドの登場だ!」Dragon Ash、幕張で貫禄のパフォーマンス - 音楽ナタリー
セトリは最近の鉄板で、間違いなしのセトリ。私としてはもっと別の曲も聴きたいのですが、フェスなのでしょうがない。

Dragon Ash/『The Show Must Go On』 (MUSIC VIDEO ...

Dragon Ash - Run to the Sun - YouTube

Dragon ash The Live feat. kenken (live) - YouTube

Dragon Ash - Lily(MUSIC VIDEO YouTube Ver ...
演奏やパフォーマンスは文句のつけようがない。百戦錬磨のライブアクトがここにいる。
始まる前には「ダイブ・モッシュ禁止」のプラカードを持ったスタッフがステージ前を往復していましたが、始まってしまえばそんなの関係ねえ!前方では人が飛ぶ飛ぶ。サークルモッシュでがっつんがっつんぶつかっています。
私にはできないし、近寄りたくない。やっている本人はたのしいのでしょうが、音楽は聴けないしパフォーマンスも見れないじゃないか。それよりも自分がはっちゃけるのが重要なのか。
私の周りにいた女性たちは、多分この次の星野源目当てのお客さんなのでしょう。モッシュやダイブに怯えていてかわいそうでした。
途中、前方でペットボトルを投げる奴がいました。これ、どんな楽しさがあるの?投げた本人は楽しいの?気持ちいいの?周りに迷惑だなとは思わないの?
と思っていたら、今度は後ろからペットボトルが投げられ、私も水を浴びせられました。スポドリはベタベタするんだよ!
モッシュやダイブも嫌いですが、これは前方に行かなきゃいい(本当は、何でモッシュを避けるために自分が後ろに行かなきゃならんのだと憤っていますが)。でも、水を投げるのは避けようがない。困った客が近くにいないことを願うしかない。
本当に止めてほしいです。誰も得しないし誰も喜ばない。特にこういうフェスではそのアーティストのファン以外もたくさんいるので、マナーの悪いファンのせいでそのアーティストまで嫌われてしまう。本当に誰も得しない。止めろ。


雑誌インタビューでのKjはいいことばかり言ってくれて読んでいる自分も感動したり奮い立たせてくれたりするのですが、どうも最近のライブでのMCは自分にフィットしません。言っていることは名言なのですが、言い方が気に入らない。何だか長渕剛みたいになってきている。
とはいえ、「ライブは戦場だし、これがやりたくて生きてるけど、それだけじゃダメだと思う。バンドマンも、シンガーも、グループも、みんながいい曲作るからさ。みんなCD買ってください」なんて言われちゃうとグッとくるよね。常々「自分たちはライブバンド」と言い続けているKjが、「もちろんライブは大事だけど、曲が一番大事」と言ってくれるのは嬉しい。
と思っていたら、降谷建志ソロ活動だって!
Dragon Ash・Kjの挑戦!「降谷建志」でソロデビュー (サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース
聴きました。いい曲でした!ソロだから「HARVEST」やnidoみたいな難解でメロディの少ない音楽だと思っていたら、ポップだった。アルバムももうじきできるようで、これは楽しみ!


次がトリの星野源なのですが、帰りの混雑を恐れてここで退場。もちろんライブはとても良かったようです。
“あの人”も熱唱!星野源が「ロック祭り」で奔放ステージで大団円 - 音楽ナタリー


というわけで、ビクターロック祭り2015終了です。では、ここからこのフェス全体の感想を書きます。
フェスというのは、もちろん音楽が主役ではありますが、音楽以外の時間や空間の方が大事なのです。そう考えると、このフェスは物足りない部分がたくさんありました。
日本で本格的な音楽フェスが始まってもう15年以上。フジロックを始めとしてたくさんの音楽フェスがありますが、夏冬ともロッキングオン主催のフェスが一番集客力があります。これは、ブッキング力ももちろんですが、それ以上にホスピタリティの素晴らしさがお客の満足度を上げています。
フェスはフェスごとに存在理由や特色があってしかるべきなので、全てのフェスがロッキンになる必要はないのですが、フェスを作る側の人が今日本で一番お客を集めているRIJやCDJのことを全く見ていないはずはないと思うのです。ましてや同じ幕張メッセで開催しているだから。


なのに、なぜ今の時代にフェスでトイレ難民を発生させるんだ。
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どのタイミングでも、女子トイレは長蛇の列でした。転換時間中、ずっとトイレ待ちじゃないか。女子かわいそう。
トイレという基本インフラをおろそかにしているフェスに未来はない。
http://www.rockmatsuri.com/map.pdf
http://countdownjapan.jp/1415/areamap_18
このしつこいくらいのトイレの数を見よ。CDJの方が何倍もお客さんはいましたが、トイレに長蛇の列ができているのは見かけませんでした。


また、ステージがひとつしかないので、お目当てのアーティストでない時間を持て余してしまいます。ステージがひとつしかないので、転換にも時間がかかります。ご飯食べてもまだ次が始まらないくらいです。
その分ハイレゾ体験やパターゴルフやコラボドリンクなどがあるのですが、それでも持て余す。ビクターという素晴らしい財産があるんだから、もっと活用すればいいのに。
ビクター所属のアーティストのPVを延々流すブース、イントロクイズ、写真展、CD・書籍・グッズなどの販売、ビクター縛りのDJプレイなど、いくらでもやりようがあると思うのです。
個人的にやって欲しいのは、小さいサブステージを作って、転換時間に新人のショーケースライブをやらせること。ここに来ている人たちはみんな音楽ファンなんだから、アピールにはこれ以上ない「いいお客」のはずです。「生・実物」という体験は、ラジオのヘビロテに勝る効果があると思います。自分の会社の新人なんだから、コストはほとんどかからない。
ぜひ来年、どれか採用されますように。


あと、飲食ブースももっと種類あって欲しかったです。カレー食べたかった。
会場内が寒い。飲食ブースが外にあるので、外気が入ってくるので寒いのです。会場内にはコート着たままの人が何人もいました。春のフェスなのに、これはないんじゃない。


と、ライブ以外では文句がいろいろとあるフェスでした。
ビクター主催なので音楽は素晴らしいのですが、それ以外が至らない。ハイレゾとか、自分たちが推したい技術やトピックも素晴らしいですが、もっとお客目線でのエンタテイメントを考えてほしいです。トイレ自体は1円も生み出さないしエンタメではありませんが、そこをおろそかにするとエンタメの楽しさが減るのです。
ビクターさん、よろしく!


では、今年ビクターのお仲間になったこの人たちの曲でお別れ。次回は呼んでください!

RHYMESTER - Still Changing - YouTube