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やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

「坂口恭平 新政府展」へ行ってきました! 感想

坂口恭平水道橋博士などがプッシュしているので何となく名前は頭にあって、そうしていると他でも名前を聞くようになり、いったいどんな人なんだと思い、本を読んでみました。
中身は突拍子もないことではありますが、共感できるところも大いにあり、そんなの現実的じゃないと思いながら、それこそが「現政府(=常識)」の考え方なのだと思う事もあり、冷めた見方をしながら羨ましく思える部分もあり、非常に両極端の思いで読んでいました。
そしてこの本で書かれている「新政府」の内容が実際に展示してあるというので行ってみました。


場所はワタリウム美術館です。入口前には「モバイルハウス」が置いてあります。
中に入るには入場料がいるのですが、一人1,000円だけど二人なら1,600円で、しかも一度入ると期間中は何度でも出入り自由(ただ、この催しは2月3日で終了してしまいました)。このチケットはパスポートであり、入国許可証なのです。


会場は2階~4階まであります。
中は、まさに本に書かれていた内容が目の前に展示してあります。
子どもの頃に作った秘密基地(勉強机にロープと布を掛けて、机・ベッド・食事と何でもこなせる)。まさに「レイヤー(層)」という考え方はこの頃からあったのですね。
そして彼が最初に影響を受けたホームレスの人たちの暮らしぶりの研究ノート。お金を使わずにどうやって生活しているのか、「家」という概念の転回など、本で書かれている内容がイラストや写真で紹介されていました。
モバイルハウスも展示してあります。どうやって運び込んだのかな?バラしてここで組み立てたのかな?中にも入ることができるのですが、ロフト付きでベッドも備え付け(使わないときは収納可能)。手作りで作ったのに窓ガラス(ガラスはめ込みと手動で開閉可能がある)などのデザインはおしゃれ。これが26,000円でできるんだと力説されても、私にはその技術・センスがない。あ、こういうときに「建設大臣」に頼めばいいのか。
3階は彼の子ども時代から学生時代の創作物。ぱっと書いたイラストでも上手い。絵心無い芸人の私としてはこういうデッサン力を非常に羨ましく感じるのです。手書きの文字も読みやすいし。
壁には彼のイラスト(ドローイング)の展示もあります。実物でなくコピーかもしれませんし、原寸大ではなく拡大してあるかもしれませんが、それでもこの緻密さには驚嘆せざるを得ません。その技術と集中力に。躁鬱病のなせる技かもしれませんが。
4階は彼の頭の中の部屋。YouTubeにある「政見放送」が流され、壁にはあの震災からの彼の行動の流れと「新政府」としてやろうとしていることがマインドマップのように壁一面に広がっています。全て彼の手書きです。
そしてその中に小さくプリントアウトした紙が貼ってありました。手書きではなくパソコンの文字です。そこには欝を発症したこと、会期途中なのにここを離れなければならない悔しさなどが綴られていました。


まさにこの新政府は動き始めた途中なのです。まだまだ流動的なのです。そしてこの新政府は坂口恭平個人に依っているので、まだ彼がいなくなっては困るのです。
会場には若者が大勢いました。彼らが何かを感じて、何か行動してくれることを期待します。この新政府と同じことでなくていいのです。何かインスピレーションを得て、新しい「レイヤー」を発見してくれればいいと思うのです。
私は、彼の名前とこんな面白い・新しい考え方があることを周りに広めてゆきたいです。


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