会場のりゅーとぴあ。暗くて写らないけど、格好いい建物です。中もオシャレ。フラッシュを点けないで撮るとよいと聞いてもう1枚パチリ。
昨年、岡村ちゃんの復活の話を聞いたときは「どうせまた『期間限定』だろ」と思っていました。セルフカバーアルバムが出ると聞いた時も「新曲作れないからセルフカバーかよ」と思っていました。しかしそのアルバムは予想以上に良く、ライブにも足を運んでしまいました。そしたらそのライブはさらに良く、感動とともにびっくりしてしまいました。
そして今回アンコールツアーとして「エチケット+」が開催され、なんと新潟にも来てくれることになりました!岡村ちゃんは高校時代新潟に住んでいたので、その縁で選んでくれたのかな?
ともあれ、会場は新潟りゅーとぴあ。初めて行くところです。
新潟県民会館の隣にあり、コンサートホール(クラシックなどの演奏向け)、劇場(今回の会場。演劇などにも使える)、能楽堂まで完備しているという会場です。これと県民会館を合わせたら、実は新潟は素晴らしい会場設備を持つ場所なのですね。あとはライブハウスがもう少し大小あるといいけど。
話が逸れた。りゅーとぴあです。
今回、何と、私、2列目をゲットしました!しかも真ん中ちょい上手(舞台を見て右側)という絶好のポジション。実際席に着いてみると、本当に近い!1列目から舞台まではわずか30センチ。2列目の私の場所からも1メートルしか離れていません。
近い近い。始まる前から大興奮です。
そしてライブはスタート。今回もほぼオンタイムで始まりました。えらい。
オープニングは前回と同じく「どぉなっちゃってんだよ」のエチケットバージョン。舞台には幕がかかり、長いイントロが演奏され、会場は盛り上がっていきます。そしてブレイクの部分で幕が開き、岡村ちゃん登場!
ステージ中央に組まれた足場の上に岡村ちゃん降臨。ロングスーツを着込み、ビシビシとダンスを決めております。そして階段を降り(下手にジャンプしたら怪我しちゃうからね)、センターマイクへ。
近い!近い!表情までばっちりしっかりはっきり見えます。近いのでダンスのステップまでしっかりと見えます。私は岡村ちゃんのダンスは「基礎はなっていないけど、音楽を具現化するもの」だと思っていたのですが、近くで見たら足さばきなどのステップは非常に上手く、ちょっと認識を改めました。
喉の調子は前回の方が良さそうでしたが、ダンスのキレや運動量は今回の方が断然上。なので当然溢れ出すエネルギーも今回の方が多かったです。前回のライブレポで「動け馬場」なんて書いて済みませんでした。ここで謝罪と撤回をさせていただきます。
最近の岡村ちゃんは上だけ太いフレームの大きな眼鏡をかけていて、それで口をへの字にしていると何だか松本清張のようなのですが、いざ歌いだすと急にハンサムになり、輝きだす。このスイッチというかオーラは何なんだ。惚れちゃうじゃないか。
ライブのメニューは基本的に前回と同じ。
しかし、今回の方が曲が多くなっていました。「ラブタンバリン」「モン・シロ」「ステップUP↑」「Super Girl」「ハレンチ」が追加されていました。そのせいか、ライブの最中ずっと「ここがこのライブのピーク!」なイメージがありました。ずっと高揚・恍惚としている感じ。近かったからかな。個人的には「ステップUP↑」が入ったのが嬉しかったです。あとは「Peach Time」があれば尚のこと…。それは望みすぎか。
途中、マニピュレイターの白石さんがMCでつなぐところも同じ。
前回はラジオ番組を模して話していましたが、今回は「ちい散歩」的な旅番組をやっていました。しかしここが(個人的には)あまり盛り上がらず、そして長く。
その次に「あの娘僕がロングシュート決めたらどんな顔するだろう」を紹介するのですが、ここで曲名を言ってしまったため、あまりカタルシスを感じることができませんでした。前回も曲名言ったのかな?覚えてないけど。前回は全く知らなかったから盛り上がったのかな?うーむ。
ともあれ、「あの娘〜」はあのイントロがキモなので、曲名言わずに「リクエストはこれです」で曲に入ればよかったのに。しかしそうはいってもこの曲と続く「だいすき」は盛り上がりますね。ライブのピークでした。
ここで第一部終了。また幕がかけられます。
幕の向こうからスタッフの手が伸びてきて、床に何か貼っていました。見ると「リップスティック シャッポ 大学 車 週末 レシピ」と書いてあります。最初は何だか分かりませんでしたが、これ「セックス」の歌詞ですね。確かにこの曲は記号のように歌詞が羅列されるので覚えられない。流れも関連性もないし。以前は譜面台に歌詞を載せてそれを見ながら歌っていましたが、今回はこれなのですね。前回のライブでは「この曲、歌詞見ないで歌えているじゃん。すげえ」と思ったのですが、多分同じやり方ですね。でもライブ見てた時は全然気が付かなかったなあ。
で、今回はそれを分かって見るのですが、そしたら床見まくり。しょうがないけど、ちょっと笑っちゃった。後ろから見ているお客さんはどうだったのかな。多分気づかないですよね。じゃあ成功だ。
赤いスーツが格好良かったです。
そして第二部も終了。また幕が。
ということは、この次はキーボードの弾き語りですね。
ということは、真ん中ちょい上手の私の目の前にキーボードが設置されるわけですね!
ということは、岡村ちゃんが私の目の前に来るわけですね!!
ということで、目の前に来ました!!!
ここで即興の弾き語り。「新潟ベイベー」です。さすが以前新潟に住んでいたことがある岡村ちゃん。「沼垂」「萬代橋」などの地元地名がばしばし出まくり。しかし岡村ちゃんが住んでいた当時と新潟も様変わりしています。「あの大きな本屋さんで待ち合わせ(多分北光社)」「あのマックでフィレオフィッシュを食べていたんだぜ(多分万代のマック)」などは既に今はなく…。
方言も忘れかけていたのを必死に思い出そうとしていたのも嬉しかったです。「『だっけ』とか『だすけ』とか言っていたんだぜぇ」
ラストは前回と同じく「Out of Blue」で終了。
しかし、曲のラストで演奏はさらに盛り上がり、岡村ちゃんのダンスもさらにヒートアップ。最後の最後でまだこんなパワーが!私も盛り上がって感動しながら踊りまくりました。
冒頭にも書きましたが、アルバム「エチケット」は予想以上に良く、前回のライブはそれ以上に良かったのですが、今回はさらにそれ以上に良かったです!全体を通して、ファンに対する愛情や感謝を感じたライブでした。岡村ちゃんといえば「ナルシスト」なイメージがありますが、今は全くそんなことはなく、誠実さを感じる人柄でした。
このツアーを行っている間にもSOPHIAや一青窈への楽曲提供や在日ファンクのリミックスなど、精力的に仕事をこなしている様子が伝わってきます。
しかし。
私たちが待っているのは当然岡村ちゃんの新曲です。今回のライブは非常に良い内容でしたが、「復活ライブ」であり、それを確認・感謝・感動するライブであり、だからこそ選曲もオールタイムベストな内容になったため感動したのですが、真価を問われるのはこれから。
外野から「懐メロ」と揶揄される要素のない、現在進行形のアーチストとして、素晴らしい新曲を作ってください。待っています!
※この文章は2012年1月に書いたものです。
1.どぉなっちゃってんだよ
2.カルアミルク
3.ラブ タンバリン
4.ア・チ・チ・チ
5.Vegetable
6.聖書(バイブル)
7.Punch↑
8.Co’mon
9.イケナイコトカイ
10.19(nineteen)
11.いじわる
12.モン・シロ
13.あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
14.だいすき
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15.DATE
16.祈りの季節
17.マシュマロハネムーン
18.セックス
19.ハレンチ
20.ステップUP↑
21.Super Girl
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22.即興弾き語り(新潟ベイベー)
23.友人のふり
24.どうかしてるよ
25.Out of Blue
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