やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

『フジロックフェスティバル2017』 に行ってきました!感想(7月29日)

ライブレポではなく、紀行文。


フジロックフェスティバル2017に行ってきました。フジロックは「フジロックにいること」が最重要だと思っているので、あまりライブは重視していません。最近の洋楽に疎いので知らないアクトも多いし、そもそも会場内の移動に時間がかかって予定していた数を見ることは困難です。
そして今年は雨だったので、余計ライブよりも「いかに生き抜いたか」みたいな2日間となりました。


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毎年おなじみの景色ですが、やはりアガる。フジロック、俺だーーーーーーーー!
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毎年の反省を生かして今年は9時前に越後湯沢駅に着いたのですが、それでも既にこんなに列が。
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天気予報を見るとどうも「基本、ずっと雨」な感じだったので、最初からウインドブレーカーの上下と長靴。私はアウトドアを一切しないのであまりいいモノをもっていない。長靴も冬用を履いてきました。だってそれしかないんだもの。
アーケードの下で並んでいたので雨も影響なく、バスもどんどん来るので待ち時間は20分ほどで済みました。スムーズ。
そして毎年会場直前で渋滞につかまるのですが、今年はそこもほぼノンストップ。いい感じで到着。以前の「バスに乗るまで90分、バスに乗ってから会場まで80分」なんてことを思えばとてもスムーズ。
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フジロック、来たぞーーーーー!(とセレブの宿泊施設に向かって叫ぶ)


まずは食事(とビール)。
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夕方以降、疲れてくると肉を食べられなくなるので今のうちに。(毎年同じこと書いているな)
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今年もこの車を確認できてうれしい。この車の持ち主はどこの出展者なんだろう。
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フジロック、今年も(独りで)来たぞーーーーー!


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フォトスポットはいくつもありますが、一人なので撮影できず。
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さすがにこの天気なので「モテキ」ごっこをしている人は少ない。
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だいぶ歩いたのでビールを補給。


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ホワイトステージにてH ZETTRIOを。開演15分前だけど空いているよー。始まったらお客さん多くなっていたけど。
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黒人セキュリティは今年も怖い。


肝心のライブですが、とてもよかった!私、H ZETTRIOヒイズミマサユ機もきちんと聴いたことないのですが、ジャズはそういう予習は必要ない。今目の前で鳴っている音が全て。カッコイイ!
ドラムはスネアとタムのみ。フロアタムすらない(その代わりスネアの隣にもう一つ別のスネアがある)。なのに無限のビートとリズムとグルーヴを生み出す。
ベースはウッドベースなのですが、ウッドベースの丸く太い音でありつつビンビン耳に刺さる音でもある。どうなってんの。ドラムとベースのみの瞬間もリズムとメロディの両方が聞こえる。どうなってんの。
キーボードは、メロディを奏でつつグルーヴも生み出す。旋律と世界観の両方を担う。ショルダーキーボードはまるでエレキギターのソロプレイでした。どうなってんの。
いやー、素晴らしい。音楽は素晴らしい。音楽は国境を超える。


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雨が強くなってきたのでポンチョを投入。Negiccoポンチョです。


お次は同じくホワイトステージでPUNPEE。細かいところは忘れてしまいましたのでざっくり感想。
PUNPEEは「テキトーに楽しんで」「テキトーに上がっていこう」と何度も言っていました。このユルさが彼らしい。そして途中ベック『ルーザー』→レッチリ『スカーティシュ』→オアシス『ワンダーウォール』のトラックでフリースタイルかましていました。これがHIPHOPの自由さ!サンプリングという文化とリズムがあればラップできるHIPHOPの強さと軽さ。
『お嫁においで』『夜を使いはたして』という(一応)代表曲も披露しつつ、PSGを呼び込んで身内ネタのフリースタイルを披露。「板橋のダメ兄貴」というパンチラインをいただきました!
こうやって書いていると軽さやユルさばかりが目につきますが、実際ライブを見ていると「センスがいい」「ダサくない」という印象を受けました。おぎやはぎとかのあの感じ。


PUNPEE終わりで移動。
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こんないい場所があるのか!しかし水筒持ってきていない。明日こそ。(とこのときは思っていたのに結局翌日水筒持ってくるの忘れた)
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2食目、プリンスホテルのカレーです。正直、普通のカレーでした。あと、ルーをもっとかけてくれ。
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なかなかビールが減らない雨になってきた。


グリーンステージへ移動。雨はずーっと降っています。
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Cocco-、私はもう動けない。頼んだぞー!


Coccoは、真っ白のドレスに白の花束を持って登場。もちろん裸足です。


セトリはこの通りベストヒット集です。1曲目『けもの道』のときは声が完全に出ているわけではないのかなーと思いましたが(生Coccoは初めてだったので普段のライブが分からない)、曲が進むごとにどんどん声が出てくる!
Coccoって不思議。かわいいけど怖い、老婆のようで少女のようで、『リング』の貞子のような怖さもありつつ『ブラックスワン』のナタリー・ポートマンのような気高さもある、瘦せぎすの体に纏った純白のドレスがぼろきれのように見える瞬間もあるのに聖なる衣に見える瞬間もある、この世に絶望して死にたくなる歌声と生命の力強さを感じる歌声が同居している。Coccoって不思議。
Coccoはその発言(「歌はうんこ」とか)や拒食症で苦しんだ過去など、Cocco自身にスポットが当たることが多いですが、それ以前に素晴らしいシンガーだし素晴らしいソングライターです。「曲はうんこのように日々勝手にできる」なんて言っていますが、それがきちんとポップスとして成立するメロディやキャッチーさを持っているんだもんな。才能って恐ろしい。ファッションで裸足になっている君たちは今すぐ靴を履きなさい。


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さあ、なかなかの状況になってきました。奥へ進もう。
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フィールドオブヘブンを経由してオレンジコートへ。ここまで来るともう田んぼです。もう水たまりを避けて歩くなんてことはできません。長靴でよかった。
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トイレ前のぐちゃぐちゃを見ると何が真実か分からなくなる。このぐちゃぐちゃは果たして泥なのだろうか…。
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カフェドパリは毎年彼女に会いに来るのが目的。中では加藤登紀子さんが歌っていました。登紀子さんはなぜ毎年フジロックに出られるんだろう。
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屋根やイスは一切ないフジロックですが、なぜかここには大きなテントがあります。お好み焼き(広島焼)とビール。個人的には広島焼より大阪のお好み焼きの方が好み。


さて、ここのもう一つのステージ、オレンジカフェはトリビュートバンドが登場します。まねだ聖子とか桑田研究会バンドとか。そしてこの時間から始まるのはトリプルキング(王様)です。
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登場した王様は、当時のまま!あまり近くで見ていませんが、あの当時のままでした。今回のステージはドラム・ベースの3ピース編成なのですが、このリズム隊が上手い!人が多くてプレイしている姿は見えませんが、上手い!特にベースはフレットレスベースなのにこんなにバキバキ、かつフレットレス特有のスムースな感じもある。
演奏した曲は
ツェッペリン『移民の歌』(あの「アアア~!」は1オクターブ下で)
ヴァン・ヘイレン『ユー・リアリー・ガット・ミー』(イントロで『イラプション』も弾いていた!)
③ジミヘン『リトル・ウイング』
④マイケル・シェンカー(曲名聞き取れず。インスト)
⑤ディープ・パープル『バーン』
⑥ディープ・パープル『スモーク・オン・ザ・ウォーター』
アンコール
⑦ディープ・パープル『ハイウェイ・スター』
でした。パープル多いな!ちなみにアンコールは『スモーク・オン・ザ・ウォーター』を演奏する前に「次でラストの曲ですが、アンコールがあれば…」と自ら催促していました。
あと、さすがに芸歴が長いので、MCが面白い。「ジミヘンの一番すごいところは『飲んでるドラッグの量』。さすがの王様も真似できない。真似すると『SAY YES』になっちゃう」もはや漫談です。他にも何かあったけど忘れた。
いやー、やはりハードロックはカッコいいなあ。キメキメのリフ、各パートのバカテク、エレキの速弾き。やはりギターソロはカッコいいし、速ければなおヨシ。今の中高生はこういうベタなカッコよさを体験できなくてもったいないなあ。


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終わって振り返ったらこんな人たちがいた。PRご苦労様です。行けなくてごめんね。
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近くではこんなこともやっていた。あと、写真はないけどこのエリアでは和太鼓を叩くワークショップ?もやっていた。ところ天国では落語もやるし、本当にフジロックはどこかで誰かが何かをやっている。


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フィールドオブヘブンではマーカス・キング・バンド。ちょっとしか聴かなかったけど、海外のフェスに呼ばれるバンドはボーカルも演奏もしっかりしているなー。と当たり前のことを思いながら通過。
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苗場食堂のマキタスポーツを見にきたが、会場が狭すぎて何も見えない。1曲だけ聴いて退散。ごめんなさい。


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同じメニューでも温かいのと冷たいので100円差がある。なので温かい方を選択。


コーネリアスが聞こえている。その後はオザケンも待っている。でも、もう疲れた。疲れたよパトラッシュ。何だかとても眠いんだ。
オレンジコートとグリーンステージの往復ってどれくらい距離(道のり)あるんだろ。例年はここまで疲れないけど、やはり一日中降り続いた雨、そして足元の長靴(しかも冬用)、このコンボで疲れ果てました。帰ろう。
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出入り口付近のトイレは長蛇の列。そしたらすぐ近くの闇に紛れて立ちションする人たちも多数。雨だから全部流れるので問題ないのかな?
フジロック様、DIY精神溢れるこのフェスは大好きなので屋根やイスが一切ないのは文句ないですが、トイレは生理現象なので、探したり並んだりしなくていいようにしてください。「熱中症に注意してこまめな水分補給を」とアナウンスしても、トイレに行けない恐怖で水を存分に飲むことができません。数よりも箇所の増設を何卒検討してください。


フジロックは会場が広いので、会場内で帰ろうと思ってから出入口ゲートをくぐるまで、そこからシャトルバスの乗り場まで行くのが遠い。行きは「元気+ワクワク+下り傾斜」なのですいすい歩けますが、帰りはその逆なので辛い。長靴でアスファルトの上り坂は地味に辛い。
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シャトルバスは待ち時間ゼロでちょうど乗れてラッキーでした。また明日!


こんなの出ていたの知らなかった。

2017年7月ツイートまとめ(その2)





























↑でも、こんな張り紙のあるお店では買い物したくないよね。
↑これ、自分への戒めとして書きました。こういうことを書きそうになったときに「以前あのツイートしただろ」と自分にブレーキをかける。
↑一応建前としては「失敗も笑いに変える」なんだろうけど、実際は「人の失敗を笑う」の方が多い。しかもわざとムチャ振りなどで失敗させて、笑いにする。もうこういうのやめようぜ。新しい笑いを開発しよう。














↑正確には「痩せてるメガネのおっさん」ではなく「痩せてる性格の悪そうなメガネのおっさん」でした。

↑しかも「3日で5人」なんていう猛者もいるんだもんな。すごーい。






↑これ、蒸れないのでいいですね。




2017年7月ツイートまとめ(その1)

















↑みんな不快。

↑何であんなにこぼすのか本当に理解不能。どこの公衆トイレでもこぼれているけど。


















↑とマイルドに書いたけど、パクリだよね。























さようなら、ドラゴンクエスト

こんにちは、老後


私は子供の頃セガユーザーだったので、ファミコンは持っていませんでした。中学くらいまでは熱心なゲーマーでしたが、高校に上がるころにはもうゲームをしなくなっていました。
そんな私ですが、ドラクエは別。ファミコンを持っていないのにドラクエは1からプレイしていました。ファミコン本体ごと友達に借りていたのかな?覚えてない。
ドラクエ4は、大学受験が終わって暇になったので友達から本体ごと借りてプレイしていたのですが、なかなか終わらず「明日、大学のある街に引っ越し」というギリギリまでプレイして何とかクリアして友達に本体とソフトを返した思い出があります。


なので、その後もあまりゲームとは縁がありません。ゲームボーイで「テトリス」を狂ったようにやったのと(これも本体持ってないのにどうやって遊んでいたのかな?)、大学時代に友達の家で毎日「桃太郎電鉄」をやっていたくらい。
そんな私ですが、ドラクエは別。ドラクエ7はプレステ本体を友達に借りてプレイし(借りてばっかりだな)、8をやるためだけにプレステ2を買い、9をやるためだけにDSを買いました。5・6も買ってプレイしました。ドラクエ25周年記念盤はソフトだけ買ってWiiは友人に借りてプレイしました。
ドラクエはひとりでやるものだという勝手な信念のもと、オンラインだった10はスルーして(9だって一度もすれ違い通信しなかった)、いざ11を待つ日々。


今年の3月くらいだったかな、NHKでドラクエ30周年の特番がありました。楽しい、懐かしい、ワクワクする。
このときはまだ11の発売日は決まっていませんでしたが、いてもたってもいられず、もう一度9をプレイしようと久しぶりにDSの電源を入れました。
ワクワクするオープニング。いざ冒険スタート。まずはツボやタンスを探索だ。フィールドではスライムを撃破だ。町の人々から話を聞き、怪しいところはくまなく調べろ。
あれ、面倒くさいぞ…。


何だか億劫です。戦うのに何ターンもかかるのもいちいちツボやタンスを調べるのも町の人に話を聞くのも面倒だ。
どうしたことだ。ドラクエができない体になってしまったぞ。
これがスマホ脳なのか、これがTwitter脳なのか。地道な作業を面倒に感じてしまったのです。ドラクエは物語序盤のどうのつるぎ時代がいちばんわくわくするのに。


というわけで、翌日私はドラクエとDSをGEOに売ってしまいました。これは青春を卒業することでも大人になることでもない。老人になり始めたのだ。細かい作業ができない、新しい刺激を受け入れられない。完全に老人です。
堀井雄二さんをはじめ、すぎやまこういち先生や淡路恵子さんはずっと青春なんだよなー。うらやましい。


山下達郎ツアー「PERFORMANCE2017」新潟公演に行ってきました! 感想(その2)

前回のお話↓
ese.hatenablog.com
大きな会場ではやりたくない、ディナーショーも嫌だ(他人が飲み食いしているところで歌いたくない)、今さら紅白に出ても意味がない、人前で歌う商売が長く続くとは思わなかったのでゆくゆくはレコード会社のA&Rにでもなろうかと思っていたけど、もしなっていても社長と喧嘩して辞めただろうな、とひねくれ者達郎節が次々に飛び出します。
「先日加山雄三さんが80歳のバースデーライブをやりまして、あの人はモンスター中のモンスターですから比較になりませんけど、私の先輩だと小田和正さんがもうすぐ70歳、吉田拓郎さんが71歳、井上陽水さんが68歳、矢沢永吉さんが67歳、細野晴臣さんが70歳と素晴らしい先輩方がいらっしゃるので私も頑張っていきますのでよろしくお願いします」
そうか、達郎さんの上でもまだこんなに先輩がいるのか。日本の音楽界、層が厚い。


お次は『メリー・ゴー・ラウンド』。あら、私この曲知らないわ。
この辺で私も含めてお客さん立ち上がったのかな?常連さんは「この曲で立つ」とか分かっているのかな。この曲はいつもやってるのかな?
ここまで既に2時間以上。お客さんの中には「盛り上がったので立ちたい」よりも「これ以上座っているとエコノミー症候群になりそう」と思って立ってくれた人もいたことでしょう。偏見。


次の『LET'S DANCE BABY』では「心臓に指鉄砲」の部分でお客さんがクラッカーを鳴らす!おー、達郎ファンはこんなことやるのか。びっくり。長渕剛の『勇次』みたいですな。
この曲の後半でも他の曲を織り交ぜる「レキシスタイル」(こっちの方が本家でしょうが)でいろいろ歌ってくれました。曲名は忘れた。


『高気圧ガール』『CIRCUS TOWN』で本編終了。
曲の後半でアカペラでウォウウォウ歌うところがあって、これは岡村靖幸も『イケナイコトカイ』の後半で毎回やっている(私はこれを「ノウホウタイム」と呼んでいる。ノウホウノウホウ叫ぶから)のですが、岡村ちゃんだと「ちょっと笑ってしまう一生懸命さ」(それがいいんだけど)があるのですが、達郎さんの場合は「ハイレベルな声と歌声に聞き入る」になっちゃうのね。キャラの違いかしら。


アンコール待ちはもちろん手拍子をするのですが、達郎ファンの手拍子は早くならない!手拍子ってなぜか勝手に早くなってしまうものですが、早くならない。さすが達郎ファン、手拍子までハイレベル。
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なぜ早くなるかというと、この妖怪の仕業です。


アンコールでは青いシャツの達郎さん。おお、これは山下達郎っぽい。
山下達郎のコンサートは長いのが有名で、自分の年齢を考えるともっと短くした方がいいんじゃないかと思うのですが、3時間を切るとなると何曲かカットしないといけなくて、でもそうするとライブの起承転結がおかしくなるし、『明日声が出なくなるかも』と思えば今やれることを精一杯やろうと思うわけで、そうすると長くなってしまうのです」
ありがたいお言葉。でもMCをカットするという考えはないのね。


他人に提供した曲でどうせなら徹底的に自分のキャラに合わない曲をやろうというフリで始まったのは何とハイティーン・ブギ近藤真彦の曲ですよ。ロックな演奏や「俺・お前・ツッパリ」なんていう歌詞が達郎さんに合わなくてそのギャップがとても良い!


続いてRIDE ON TIME。おお、まだこの曲が残っていたな!
曲のラストで山下達郎のコンサートではおなじみの「マイクを使わず生声で客席に歌声を届ける」をやってくれました。初めて見ましたが、これは素晴らしい。他の人もやって欲しいわ。


『DOWNTOWN』ではコーラスの男性もキーボードを弾いていたのですが、これがとってもノリノリで見ていて楽しい弾き方でした。もっと弾いてもらいたい。


ラストはステージ上に達郎さんひとりになって最後のMC。「音楽は悩みや問題を救うことはできないが、慰めたり癒したりすることはできる」その通りだなー。行動したり解決したりするのは自分であって音楽ではないけど、その助けや背中を押してくれることはできる。
そして『YOUR EYES』をアカペラで。3時間以上たってまだこの声出るのか!


終わってしまいました。ちゃんと時計見ていませんでしたが、3時間半近くやってくれました。サービス満点。セットは豪華で照明の演出もありましたが、それ以外の演出自体はほぼゼロ。お客さんとのコール&レスポンスもほぼゼロ。基本的には「素晴らしい演奏と素晴らしい歌声を聴かせる」に徹したライブでした。エンタテイメントでありながら、もうひとつ上の高尚な芸術に触れた気分。
前回のエントリにも書きましたが、最初はずーっと座って聴いているのが少し退屈で「鑑賞会みたいだな」と思っていたのに、いつの間にかノリノリで惚れ惚れなライブになっていました。構成の妙。そしてもちろん演奏・歌声の素晴らしさ。


その他いくつか。
達郎さんのコンサートは時間が長いせいかお客の年齢層が高いせいか、トイレの途中退席する人がとても多かったです。ライブ中ずっと座っていて汗かかないからトイレ行きたくなっちゃうのかな?
あと、達郎さんは64歳とは思えない瑞々しい歌声なのですが、ステージ上を歩いている姿は猫背でヨボヨボとぼとぼしています。これって昔からですか?64歳はもっと若々しく歩いていい。


ついでに、いくつか文句というか注文を。
先日のエントリでも書きましたが、転売対策をしっかりやってもらうのはいいのですが、その縛りがきつすぎて何も悪くない人に迷惑が掛かるのはやめてほしいな、と思います。これだけ対策を取ることができるのであれば、キャンセルや譲渡についてももっとできることはあると思うのです。思うのですというか技術的にはできるので、それをやるかやらないか。
興行側からすればチケットは売ってしまえば譲渡やキャンセルは儲けになりにくいのでなかなか手が出ないのかもしれませんが、ライブに行く一般人からすれば、当然起こること(仕事で急に行けなくなった等)なのだから対応してもらうのは当然だと思うのです。
ese.hatenablog.com
この辺の愚痴はきりがないのでやめましょう。


もうひとつ、当日は免許証等写真付き身分証で本人確認をし、バッグの中身の確認(自分で開けて見てもらうだけの簡易的な検査ですが)もあって、さらに手首に紙のリストバンドまで付けるのです(係員がその場で巻くので、他人に渡すことはできない)。
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まあこの辺は転売防止の一環で別にいいのですが、一旦中に入ってしまうと外に出られないのです。えー、そこまでする必要ある?何のためのリストバンドなの?飲み物買おうと外に出ようとしたら「再入場禁止です。自販機は上の階にあります」と止められてしまいました。
仕方ないので上の階に行くと、既にお目当てのお茶は売り切れでした。あーあ、外の自販機ならまだあるかもしれないのに。しばらく後にまたこの自販機を見に来たらスポーツドリンクも売り切れになっていました。あーあ。
そもそも、何で再入場禁止なの?せっかくリストバンドまで付ける意味は何?車に荷物忘れたとかの場合でもダメなの?


上記のキャンセル・譲渡問題もあったので「何て殿様商売だ」と思ってしまいました。きちんとやるのはとてもいいことですが、お客さんの都合だってあるわけで、その辺はもう少し柔軟にしてもらえないですか。


とはいえ、そんなモヤモヤもライブが始まってしまうとすべて忘れて楽しんでしまうので音楽のちからは素晴らしい。できれば運営の改善は今後も続けてください。


当日のセトリ
山下達郎 @ 新潟県民会館 大ホール (新潟県) (2017.07.13) | ライブ・セットリスト情報サービス【 LiveFans (ライブファンズ) 】
↑私はこれを見ながら記憶を手繰って書いていたのですが、
2017年7月13日(木)山下達郎「PERFORMANCE 2017」新潟県民会館 セットリスト | 日刊セットリスト(セトリ)
↑こっちは曲の途中に歌った他の曲名まで入っている。すげー。メモ取ってるのかな?


COME ALONG 3

COME ALONG 3

OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜(通常盤)

OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜(通常盤)