やりやすいことから少しずつ

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岡村靖幸ライブツアー「エチケット」に行ってきました! 感想

動け馬場


誰もが撮るコーストの看板













セルフカバーアルバム「エチケット」が想像以上に良く、ハードルを上げて参加したのですが、実際のライブはそれ以上に良かったです!


会場は新木場コースト。初めて来るところです。キャパは2200人とZEPPやAXと同じか、それよりもさらに大きいサイズ。チケットの入場整理番号が1858番だったため、入ったら既に前方は人でいっぱい。なので、1階スタンディング後方にある少し高くなったところから観戦。
初日ということでミュージシャンや芸能人や雑誌編集者など、いわゆる「業界関係者」が多く来るかな、と期待していたのですが、1階後方に陣取ってしまったため、2階の状況は見えませんでした。


19時の開演時刻からそんなに押さずに演奏スタート。
みんなの予想通り、「どぉなっちゃてんだよ」のエチケットバージョン。ステージには幕が張られており、パープルの照明が当てられているため、中は見えませんが、徐々に岡村ちゃんのピースマークや人影などが見えてくる。
そしてCDにおけるイントロが終わった瞬間に幕が下ろされ、岡村ちゃん降臨!CD「エチケット」のジャケットで見た、痩せてカッコいい岡村ちゃんがそこに!衣装もCDジャケットのようなスーツにメガネ。
踊りもキレキレです。
昔から、岡村ちゃんの踊りは「基礎はなっていないけど、音のグルーヴを具現化するもの」と思っていたのですが、今日はまさにそんな感じ。
頭の中で音の1音1音が鳴っていて、それを掴んで会場の私たちに振りまくような、「音を支配している」感じがありました。


1曲目からコール&レスポンスの応酬。全力で感謝とイノセンスとフェロモンを振りまく岡村ちゃんと、それに応える私たち。
声も、思ったより出ていて良かった。たまに高音が辛そうな時もあるし、サビの高い部分は私たちに丸投げの時もありましたが、充分合格点です。さらにライブが進むにつれて声が出てきたようにも感じました。
また、1曲目から何度となく曲終わりで深々とお辞儀をするのが印象的でした。


岡村ちゃんはMCをしないので、休憩が必要な時は岡村ちゃんが舞台からはけてバンドメンバーの演奏だけで間をつなぐ「JB(ジェイムス・ブラウン)方式」が採用されていました。また別の時は、舞台にはいるけれどMCはバンドメンバーが行う、という「本当に休憩方式」も使われていました。
何であんなに過剰なコミュニケーションを求める岡村ちゃんは、頑なにMCをしないのでしょうか。後半で披露された弾き語りではあんなにアドリブで歌えるのに。


その「本当の休憩方式」でキーボード・パーカッションのMCがラジオに見立ててリクエストハガキを読みだす。「東京都の岡村や…ではなくピーチ大好きっ子さん」からのリクエストは…。
ここで「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」!イントロのアコギのキラキラとした感じ、ポップスの魔法がかかったメロディ、後半のブラスアレンジ、そして今回のニューアレンジでリズムが強化されたコール&レスポンスの部分など、やっぱりこの曲の持つポップの力は大きい。
そのまま「だいすき」に突入!このライブ一番の盛り上がりでした。


1時間ほどで幕が閉じられ終了。
早すぎる!必死で手拍子を続ける私たち。
関係無いけど、このアンコールを求める手拍子って、何で絶対テンポがどんどん速くなって最後にはばらばらになってしまうのでしょうか。
頑なに自分のビートを守って手拍子を繰り返していると、再び幕が開いて演奏再開!
その後のMCによると、どうやらここは第2部のようです。そうであれば幕間に何かつなぎの映像や照明が欲しかった。ドキドキしたじゃないか。
第2部はファンク大会。頑張れ岡村ちゃん、動け馬場。


と思っていたらまた結構早めに幕が閉まる!
第2部にしては短くないですか?
また私たちは必死に手拍子手拍子。
また関係無いけど、こういうときに何もせずただ待っている客が許せない。お前はアンコールを求めてないのか!ライブチケットは入場料で無くて参加料ですよ。楽しませていただくだけじゃなくて、ミュージシャンを気持ちよくさせて、さらに素晴らしいパフォーマンスを見せていただこうよ。お客のバイブスでライブは変わるのよ。


そうこうしているうちに、幕の前にはキーボードが置かれ、岡村ちゃん登場。弾き語りを始める。
「今日は来てくれてありがとう。みんなにカッコつけたくて、いいとこ見せたくて、頑張ってきたけど俺はもう酸欠でフラフラなのさ」
という「酸欠ソング」を披露。
そのまま手癖で弾いているうちにレイ・チャールズ「ジョージアオンマイマインド」→ユーミン「卒業写真」を歌いだしたり。頭の中にいろいろなアンテナが伸びており、キーボードの音に反応して自然と歌いだしちゃうような感じ。最後には「君が代」まで歌い出す。この曲ってコードどうなってるの?
それにしても岡村ちゃん、「卒業写真」までサビ丸投げはどうかと思います。


またバンド演奏に戻り、「どうかしてるよ」を歌う。ここが一番声出ていたんじゃないですか?そして黒のオベーションギターを手にするとお馴染みパーカッシブなファンキーカッティング。ここでもいろんな曲がちょっとずつ飛び出す。口から曲の魂をはきだしている感じ。
それにしても岡村ちゃん、曲を丸投げして私たちに歌わせている間に勝手に次の曲に変わるのはどうかと思います。


ラストはデビュー曲「Out of Blue」でアンコールも終了。
何度もお辞儀と投げキッスをする岡村ちゃん。ファンに対する感謝の気持ちが大きかったんだろうなあ、と思いました。


本当に最高でした。
とてつもない才能と、あふれるやる気と、ファンへの感謝。しかし身体はついてこない(だってもう46歳ですよ!)。それを、私たちの愛が支えて、岡村ちゃんの背中を押して、身体を動かす原動力になっている感じがしました。晩年のジャイアント馬場を見ているようなイメージ。


私たちはいつまでも愛で支えますが、これからの新しいファンへのアピールも大事。そのための新作づくりを、早急に希望します!すぐやることが大事。考え過ぎちゃダメ。すぐ動くこと。
次も待っています!


※この文章は2011年9月に書いたものです。


追記
この日のセットリスト見つけました。
http://www.setlist.mx/?p=10256

1.どぉなっちゃってんだよ
2.カルアミルク
3.ア・チ・チ・チ
4.Vegetable〜聖書
5.Punch↑
6.Co’mon
7.イケナイコトカイ
8.19(nineteen)
9.いじわる
10.あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
11.だいすき

12.DATE
13.祈りの季節
14.マシュマロハネムーン
15.セックス

16.友人のふり〜Georgia On My Mind〜卒業写真〜君が代
17.どうかしてるよ
18.Out of Blue

エチケット(ピンクジャケット)

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エチケット(パープルジャケット)

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