やりやすいことから少しずつ

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『岡村靖幸 2021 SPRINGツアー 操』に行ってきました! 感想

やっぱりライブは生命維持装置


岡村靖幸 2021 SPRINGツアー 操』の初日に行ってきました。当初は1年前にアルバムリリースツアーとして開催されるはずだった本ツアー、緊急事態宣言の延長にも負けずついに初日!
私個人としても、ライブは去年の1月以来。コロナは私たちからいろいろなものを奪っていきました。私にとってライブは単なる娯楽ではなく日々の活力であり明日への希望であり、生命維持装置なのです!


当日、渋谷は嵐。
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ここは渋谷公会堂ではなく、LINE CUBE SHIBUYAです。渋公って言っちゃうけど。


開場時間に着きましたが、全然進んでいない。コロナ渦でのライブということで、やることたくさん。まず、事前に入力してもらった問診票の確認、入力していない人は紙に記入、チケットにスタンプを押し、検温をし、消毒液を吹きかける。やることたくさん。嵐吹き荒れる中、ひたすら待つ。
多分、次回以降のライブではこの辺のもたつきは改善されていくことだと思います(希望)。そもそも、問診票の入力なんてきちんとアナウンスしてなかったもんな。Twitterやっていなかったら私も気づきませんでしたよ。V4さん、もっとアナウンスしてください。


やっと入場。
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おお、LINEだな。
今回、私は3階席。しかも後ろから2列目。久々のライブでこの席??いくら久々のライブだから見れるだけでいいやと思っていても、こんな後ろかよ!
中に入るまではこんな感じで愚痴っていましたが、いざ席に座ると、思ったより近い!3階席ですから高さは照明より高いですが、距離はそんなでもない。悪くないぞ。
そして、左右に人がいないのは、快適。デンスし放題だぜ!


開演前SEは『火の鳥』、目の前は薄紫のカーテン(撮影禁止なので写真はない)。いつもの岡村ちゃんライブですが、実際はどう違うのかな?


さあ、開演!
オープニングは『ぶーしゃかLOOP』!カーテンオープンまでもっとタメがあってもいいかなと思いましたが、これもコロナのせいだな。
続いて『成功と挫折』『インテリア』『ステップアップLOVEとアルバム『操』の流れで続きます。
『成功と挫折』は後半のギターソロが肝ですが、もちろんライブでは田口さんが大活躍!ここ、タッピングしながらチョーキングもするの?すごいな。


ここまで、1曲終わるごとに「フォー!」と叫ぶ人がいましたが、それ以外はみんな歓声を必死にこらえて拍手とお手振りで岡村ちゃんに応えます。
私個人も、ここまではあまり違和感なし。曲のキラーフレーズを叫べないとかコール&レスポンスができないとかはありますが、そんなに不自由さはありません。叫ぶ以外にもお客は「ライブを楽しんでいるぞ!」「盛り上がっているぞ!」を伝えることはできるのです。


続いて『ぐーぐーちょきちょき』。この異色の新曲の置き場所はどうするのかなーと思っていましたが、ここでしたか。
そしてここで、まさかの前半戦クライマックスが訪れようとは、このとき誰も想像できませんでした。
曲の終わりで岡村ちゃんが「ちょきちょきちょきちょき」とダブルピースするだけで超面白いのに、さらに三三七拍子までしてくれるとは!
しかしこの曲はまだ終わらない。「俺がぐーって言ったらぐー(頭の上で○を作る)」「ちょきって言ったらちょき(アゴの下でYの字を作る)」「ぱーって言ったらぱー(普通に両手パー)」と、歌いながら説明してくれる岡村ちゃん
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(ちょきはこれの両手バージョン)
いやもう、最高です。これ、リハーサルで「こういうポーズがいいかな。こっちはどうかな」など、考えながらポーズ作っていったのかなー。こういうこと考えるとさらに面白い。


『俺たちのバッシュー』は、Twitterではあまり好評でないような気がするのですが、私は好きです。アルバム収録するときはもっとバキバキ濃密ゴージャスアレンジにしてください。
『少年サタデー』は、やはりシングルの強さを持っていないと思いますが、ライブで聴くと軽やかでいい曲だ。判官贔屓ですみません。


ここで岡村ちゃん一旦退場。バンドタイムです。
今回、ドラムとトランペットの方が新しくなっています。岡村サウンドはファンクがベースですが、ライブでは同期サウンドなので、タイトなドラムも要求されます。これまでのドラマー上さんは「パワフル+タイト」でしたが、今回の佐藤さんは「タイト+しなやか」な感じがしました。タイトでありつつ粘りもある感じ。ファンクと相性もよく、とてもよかったです。
そして、今回のバンドタイムの曲、とてもよかったです!もう何も覚えてないけど、とてもいい曲だった!


岡村ちゃん戻ってきて洋楽カバー。しかし、私は知らない曲でした…。
www.youtube.com
(今聴いても覚えてない…)
続いて鈴木雅之さんに提供したLuv or Trap』のセルフカバー。これ、アレンジ違っていましたよね?聴いている最中、「知っているはずなのに分からない…」とずっともどかしい思いをしていました。
さらに、このアレンジのまま『家庭教師』!ここ、めちゃめちゃよかった!!同じ伴奏で違う曲に移行するやつ、好きなんです。
さらに『Lion Heart』『彼氏になって優しくなって』。『彼氏に~』はリズムかアレンジが変わっていた気がするのですが、どうかしら。
『Out Of Blue』で中盤のクライマックス。イントロのフレーズが聞こえるだけで切なくなっちゃう。


岡村ちゃんはセットの奥側に引っ込んで休憩。その間はベースの横倉さんがMCでつなぎます。


コロナ渦のMCは岡村ちゃんという独特な手法で乗り切ったが、問題はこの次。
『あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう』『だいすき』、この2曲を無言で聴くのは辛かった!叫んだり合いの手入れたりしたいのにできないもどかしさ。ライブでのキラーチューンであるこの2曲は、ライブという双方向コミュニケーションの場においてもとても重要なんだなということを身に沁みて感じました。


カーテンが引かれて第一部終了。手拍子で待ちます。
いつもはこの間に弾き語り用のギターやエレピがセッティングされるのでカーテンが動くのですが、今回はその動きなし。そうか、コロナだからあまり前に出ないでやるのかな、とこのときは思っていました。
そしたら、いきなり美声が聞こえてきました。え?これ、岡村ちゃんの声?すげーいい声じゃん!まるで別人のような美声にびっくりしているとカーテンが開かれ、岡村ちゃんが歌っていました。
ビリー・ジョエル『New York State of Mind』。今回のライブ、オープニングは「岡村ちゃん、声出てる!気合い入ってる!」と思いましたが、途中「あれ?」と感じるところもあり、張り切りすぎて声のスタミナ持たなくなっちゃったのかなと思っていたのですが、ここで復活してきた!


続いて『赤裸々なほどやましく』。アルバムでもラストの雰囲気を纏うこの曲は、ライブで歌われると「ああ、もうすぐ終わっちゃう」と思ってしまいますね。
そしてエンディングへ。『愛はおしゃれじゃない』『ビバナミダ』でまさに涙涙のライブ終了。
時計を見るとまだ19:30。岡村ちゃんのライブとしてはとても短い!確かに濃縮バージョンって感じだったもんな。普段ならあと1ブロックあった。そして弾き語りはなかった。残念。コロナについて、ライブ延期について、ようやくの開催について、岡村ちゃんの口から聞きたかったなあ。
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ライブ終了後は規制退場。もちろん3階席は一番最後です。でも、待っている間に写真撮れたしトイレにも行けたし荷物まとめたし、特に不自由はありませんでした。


コロナ渦でのライブ。声を出せない分拍手手拍子お手振りなどで応えるのですが、それでもやっぱり物足りない。いや、正直にいうとそこまで不自由は感じませんでした。マスクの中で口パクをして、あとはいつもと一緒。ただ、曲によっては私たちの声があって初めて完成する曲もあるので、そういうときは本当にもどかしい。
岡村ちゃんは、ライブ開始時はいつも変わらないそぶりでしたが、途中はとても張り切っていたように思えたし、それでも私たちからのレスポンスがないと「頑張っちゃうぞ」が足りないような気もしました。


コロナ渦でのライブ。そもそもライブができない、できたとしても様々な制限がたくさんある、途中関係者に感染者が出たら即アウトと様々な困難がありますが、それでも悪いことばかりではありません。
両脇に人がいないとダンスし放題だし、開始時間終了時間が早いと私のような地方民でも日帰りが容易になるし、『ぐーぐーちょきちょき』のようなコロナ渦だからこそ生まれたライブ表現もあるし。
とはいえ、客席半分じゃ売上も半分だし(少し値上げしても2倍というわけにはいかない)、入場時の様々な手間はコスト増だし、この時期まだライブに行くのは躊躇うなという人もいるでしょうし、やる側は大変ですよね。


それでも、それでもやっぱり楽しかった!3階席最後列のひとつ手前という場所であっても、とても楽しかったです。素晴らしい音楽を素晴らしい演奏と素晴らしい音響と素晴らしい照明で体感できる。ライブはやっぱり楽しい。
ライブは私の生命維持装置です。
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セトリはこちらのブログを参考にしました。
er18415614.hatenablog.com


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