やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

『氣志團万博2017』に行ってきました! 感想(その2)

前回のお話↓
ese.hatenablog.com
ごはんを食べながらWANIMAをモニターで少し見る。私はパンクを全く通っていないので、なぜWANIMAだけがパンク・メロコア界隈(この辺もごっちゃにするとパンク警察に怒られる?)からぶっちぎりで売れているのか分かりません。
この日のライブを見て思ったのは、パンクの「反骨精神」は持っていてもそれは表に出さず、「楽しい」を前面に出しているのが支持されている秘密なのかなあ、ただ激しくメロディアスな音楽だけでなく変顔したりと「親しみやすさ」があるからかなあ、とかそんなことを考えました。もちろん「曲がいい」という大前提があってのことですが。
WANIMAはベースボーカルですが、ベースを弾かないことが多い。3ピースバンドでベースが弾かないなんて大事な骨がないようなものですが、それでも曲が成立するのはドラム・ギターが上手いからなのかな?もしくはメロディが強いから演奏がスカスカでも耐えられるのかな、なんてことも考えながら見ていました。
彼らは3人とも学生時代からみんなの中心にいてずーっと笑ってきた人気者人生だったんだろうなー。いつでもどこでも「ギャハハ!」とデカい声で笑ってきたんだろうなー。うらやましい人生だ。私の勝手な想像と僻みですが。


お次は水曜日のカンパネラ。ビバラロックのアンセムバンドで少し見ましたが、単体を生で見るのはお初。


私は正面いちばん後ろに立っていたのですが、始まる直前に何やら視界の隅でうごめくものを発見。見ると、何やら大きな布らしきものが丸く膨らんでいる。
これは!と思いそちらに移動すると、案の定コムアイ登場。コンテポラリーダンスというか現代舞踊というか、何やら不思議なダンスを踊っています。
そしてそこから徐々にステージへ移動。スタッフが誘導しているのもありますが、それでもモーゼの十戒のようにお客の列が割れる。女王降臨。
ステージ上にも布がかけられており、コムアイはそれをばさばさと煽ったり中に入って動いたりと謎の動きのパフォーマンス。
そしてラストはおなじみの巨大透明ウォーターボールの中に入って客席にダイブ!これ、本人怖くないのかな。ぐるぐる回って気持ち悪くならないのかな。
楽しい!とか興奮する!とかのパフォーマンスではなかったのですが、単なる音楽ライブの範疇にとどまらない、舞踏・舞踊、現代芸術、パフォーマンスアート等様々なアートが融合したステージでした。肉体でなく頭が興奮する感じ。
それにしてもコムアイさんは世間に登場したときは「おしゃれなサブカルラップ少女」みたいな取り上げられ方だったのに、いつの間にか「女王の立ち振る舞い」というような、歌だけでなく一挙手一投足までがパフォーマンスとして成り立っている感じになっていました。
この日のパフォーマンスは雨のせいで予定していた演出がほとんどできなくてコムアイは大層悔しがっていたそうです。よし、来年リベンジだ!
あと、やはりケンモチヒデフミさんのトラックはカッコいいなー。


お次は氣志團ですが、また休憩。ごめんなさい。これからが長いので、おっさんは無理できないのです。
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この辺から芝生に座りながらモニターを見る。ちなみにこの写真に写っている早乙女光のTシャツを着ているあなた、ステージの方へ行かなくていいのかい?氣志團の時間ですよ!
氣志團万博に来ると気合の入った氣志團コスプレをしている人が大勢いて、「氣志團愛されているなー」とか「この人たち普段どんなお仕事しているんだろ」といつも思います。こんな雨でもリーゼントキープしている人はどうやってその髪型作っているのだ。


ユニコーンなので少し前の方で見る。キックのときの風雨から学習し、下手側に移動。


このピーナッツタッチのユニコーン、とてもいい!こんなにデフォルメされているのにみんな似ている!
煽りのVTRで翔やんは「僕らは『ユニコーンになりたいボーイ』ですよ」と言っていました。その通りだよなー。あれだけ自由でメンバーがフラットなバンド、みんな憧れるよなー。ちなみに氣志團のデビュー時のプロデューサーはABEDONです。


1曲目は『服部』!おお!さすがフェス。いきなり盛りあがる曲を!張り切って花道まで出てきてくれる民生。しかし花道にはモニタースピーカーがないためバンド演奏と歌声がずれる。そりゃそうだ。曲終わりでテッシーに「最近の人はイヤモニ付けているんですよ」と指摘される民生。
ラストでは『大迷惑』もやってくれました。この辺の曲は何年も聴いていなくても歌詞が全部出てくる。やはり子供~思春期時代に聴いた曲は沁み込んでいるなー。
途中はテッシー・EBI・ABEDONボーカルの曲もあり。EBIってこんなに歌下手だったっけ?ABEDONは歌も上手いし曲もキャッチーな曲を作る。民生と二枚看板ですな。
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『WAO!』もやってほしかったなー。


ユニコーンは、バンドでありアイドルである。
メンバー全員が曲を書きボーカルも取るバンドなんてそうはないし、メンバーの立場がこんなに平等なバンドはなかなかない。バンドとしてある種の理想形でしょう。もちろんワンマン体制の方が上手くいくバンドもあるでしょうが。
そして、民生とABEDON以外は歌は下手だし曲のクオリティも低い。ビートルズみたいなわけにはいかない。それでもその状態を成立させているのは、ファンがそれを受け入れてくれているからです。
宇多丸さんは「アイドルとは魅力が実力を凌駕している状態のこと」と定義していますが、ユニコーンもこれに当てはまると思います。それにしても、メンバー全員50歳以上ですよ。ドラムの川西さんなんて今年58歳になるんですよ!


この後岡村靖幸山下達郎米米CLUBと続くのですが、ここからが長いので今回はここまで。続きはまた次回。頑張れ私の海馬。


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