やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

四次元からくり旅館に泊まった話

先日、半分仕事半分ボランティアで茨城県へ行ってきました。そこで泊まった旅館が面白かったので、エントリ1本書きます。


今回の宿泊は男性10人、女性4人でした。
まず部屋に案内されると、そこは立派な屏風と熊手がお出迎え。部屋というか、宴会場?
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そして女性の部屋は、隣。正確には廊下を挟んでの隣ですが、襖での仕切りのため、カギは無し。
(イメージ図↓)
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分かりにくくてすみません。
男性の部屋は無駄に広いのですが、途中の点線の部分にアコーディオンカーテンがあり、廊下側は宴会場、壁側が布団となっています。夕食は外で食べたのですが、2次会はここで部屋飲みしていました。


で、男性の部屋のこの図での左側から出てトイレに行こうとすると、階段の欄干の間隔が50センチくらいあるため、酔っぱらったら落ちそう。(①)
そして、右に曲がろうとすると、すげー狭い!この狭さゆえ、余計欄干から落ちそう。(②)
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さらに、女性の部屋の奥にあるトイレへ向かう廊下の途中には、謎の小さな扉があります。(③)図の赤い部分です。
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ここを開けると
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何とトイレ!
しかも③の写真にあるように、少し高くなっているので、開けると便器が目の高さ!
女性の部屋のトイレは、図にあるようにちゃんと用意されています。なのになぜここにまたトイレが…???
謎の扉からこのトイレに入ると、ちゃんと正式な出入口がありました。その向こうは2人部屋が並ぶ廊下でした。
どういう造りになっているの?
ちなみにこのトイレには「受けのない蛇口」が付いています。
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試しに蛇口をひねってみたら、勢いよく水が出ました!足びちゃびちゃになりました…。


逆側から見て見ましょう。
二人部屋廊下から女性の部屋までは以下のような感じです。
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先ほどの蛇口の右側。画像右側にちょっと小さな扉があるのが見えますか?
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これが謎の扉です。
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開けると廊下があって
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女性の部屋に着きます。


さて、外で飲んで宿に戻ってきました。手洗い・うがいをしよう。寒いので「お湯」の蛇口をひねりますが、1分経っても温かくなりません。そうです、お湯は出ないのです。仕方ないので水で手を洗い、うがいをしました。
あれ、口の中、血の味がする。口の中切ったかな?と思い手を顔に近づけたら、手が鉄棒臭い。そうです、この水は金気ありすぎなのです。金気というか、水道管錆びてんだろ!
そこでふと横に置いてあった洗面器を見たら、黄色い水が溜まっていました…。錆びすぎだろ!
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なので、歯磨きしても全くすっきりしません。備え付けの歯ブラシも歯磨き粉が練り込まれているタイプのやつでした。


もう風呂に入るしかない。浴衣とタオルを持って、と思ったら、タオルは小さいものしかない。バスタオルないの?私、何も持ってきてないよ。
もやもやしながら脱衣所へ行くと、奥にもまた謎の扉。
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脱衣所の奥にまた謎の扉。
この写真は脱衣所の入り口を背にして撮っています。
恐る恐る謎の扉を開けると、また脱衣所と風呂場でした。何と、女性の風呂だったのです。女性は、男性の脱衣所を通って風呂に行かなければならないのです!
ビフォーアフターでもこんな造りないよ!
これはさすがにまずいので部屋に戻り、皆で協議し、かち合わないように男女は時間別で入ることにしました。バスタオルは結局ないので、小さいタオルで何とか体を拭きました。


今回のメンバーのうち数人はその前日からこの旅館に泊まっており、前泊組のうち一人だけ女性でした。そのため、その女性には前日は別の部屋があてがわれたのですが、その部屋がまた面白いというので見せてもらいました。
(この日は私たちしか宿泊客がいなかったので、結構自由に旅館内を使うことが出来ました)
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暗くて見えにくいですが、学習机があるのです。旅館の客室になぜこんな机?
さらにその机の上には
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なぜかまことちゃん…。


何なんだこの旅館は!ひどすぎる!でも、面白すぎる!
それにしても、なぜこんな造りなのでしょう。増築を重ねたからこんな辻褄の合わないつながりになったのかな?建築法とかに違反してないのかな?
もし個人的な旅行でこんな宿だったらとても嫌だし、毎回ここに宿泊というのも嫌ですが、大人数の1泊なので「ネタになる」と思って楽しく過ごしました。
二度と来ないけど。


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