やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

RHYMESTERライブツアー「KING OF STAGE Vol.12」 at 富山MAIROに行ってきました! 感想(その2)

小箱は曲とスキルと人間力


前回のお話↓ese.hatenablog.com
ここからアッパーチューン連打の爆発ゾーンです。
まずは「ONCE AGAIN」!そして「耳を貸すべき当然ゴールまで騒ぎ通せ 風格の違いよく見とけ俺たちこそキングオブステージ」と「キングオブステージPartⅡ」のフック部分のみアカペラで。
そして「B-BOYイズム」!ここの「見ろよこの晴れやかな顔」での宇多さんのグラサン外しは、今まで私が見た中で最長の素顔時間でした。しかも下手にいるDさんに向けていたので、私の位置から丸見え。あざーす!
「ザ・グレート・アマチュアリズム」はJINさんパートのみ。残念。この曲のDさんヴァースが大好きなのにー。


まだまだノンストップで「K.U.F.U.」!最近この曲はDさんヴァースのところで「回シ蹴リ」のトラックでラップをするのですが、Dさんは途中でラップを止め、「間違えたと思っただろ。このトラックにもっと合うリリックを見せてやるぜ」と言ってオリジナルのマボロシ「回シ蹴リ」のラップを披露!おおお、ここでもまたKUFUが!RHYMESTERは更新してくるなー。えらいなー。さっきの土下座があったので、また歌詞飛ばしてしまったと思ったのは内緒です。
マボロシ - 廻し蹴り featuring MURO,DABO - YouTube
そしてさらに「宇多さんもやれよ」というDさんのフリに「いやいやいや、俺はいいよ」と言いつつ宇多さんも新しいヴァースをドロップ!何これー、またカッコいいじゃーん!ライブで必ず爆発するキラーチューンをさらにブラッシュアップ。マジでKUFUな3人ですよ!
さらにガッツキマンを呼び込み、ガッツキマンもオリジナルヴァースを披露。これはこの日だけのスペシャルな1曲ですな!
まだまだ!Dさんは「これが何の曲だか分からなくなっただろ」と言って元の「K.U.F.U.」のDさんヴァースをもう一度ラップ。ガッツキマンも一緒にラップします。これ、本人嬉しいだろうなあー。舞台からはける前に「一言だけ言っていいすか。夢が一つ叶ったぜー!」と言ってガッツキマンはステージを去りました。
カッコいい。「夢が叶った」ではなく「夢の一つが叶った」ですよ。ガッツキマンにとって(というか全国のラッパー全員にとって)RHYMESTERとの共演はもちろん夢のような出来事でしょうが、それだけが夢ではない。たくさんある夢の一つが叶った。この一言、言えるか言えないかでリアリティを感じるか定型句に感じるかが違ったと思います。私はグッときました。
まだ行くのか!人間交差点!!もう十分です、もう腹いっぱいです、もう幸せすぎてイッてしまいそうです。


本編ラストは「サイレントナイト」。3拍子できれいな曲です。攻撃的な強さはないけど、トラックはきれいで気持ちよく、韻を踏みつつストーリーも語る大人の歌詞。今のRHYMESTERだからこそ書ける曲ですね。


アンコール待ち。最近のRHYMESTERのアンコール待ちは「ブレックファストクラブ」の中の「帰りたくない」を客席で歌うのが定番になっているそうですが、ここではそれはありませんでした。その代わり、手拍子が本編ラストの「サイレントナイト」に併せて3拍子になっていたように感じたのですが、私だけ?私は3拍子をイメージしながら手を叩いていました。


再び3人登場。ツアーグッズTシャツやパーカーを身にまとう3人。今回はグッズの宣伝はありませんでした。
まずは「Rで始まりRで終わる」という自己紹介ソング。これ、とてもカッコいいのでどこかのタイミングで音源化してくれないかなー。リリックを読みたいのです。


続いて「The Choice Is Yours」!大箱セットでは第2部の頭に配置していましたが、小箱は途中休憩がないのでここに配置。
既に定番中の定番チューン(©LITTLE「クリスマスイブRAP」より)ですな。ライブではやっぱり盛り上がっちゃう。声を上げるのさ一晩中!(再びLITTLE)


で、再び箝口令曲です。ああ、まだ言えないのか。ふがふがふが。
宇多丸さんからは「次の札幌公演が終わったら解禁。追加の東京公演では知られていてもいい」とのことなので、後日これについてまた書きたいと思っています。
宇「このまだ書き込まないという件、『同意する/同意しない』どうですか?『同意する』しかないやつ」もちろん同意するしかない。


大箱ツアーではラストは「マイクロフォン」でしたが、この曲は既に演奏済み。じゃあこの小箱ツアーは何で締めるんだ?
「ラストヴァース」!これまたエモい!
エンディングで3人と握手できました!これが最前列の醍醐味!特権!うまみ!うれしい!
3人がいなくなった後でも私は一生懸命拍手を続けましたが、ダブルアンコールはなし。まだ客電は点かなかったからみんなで拍手・手拍子すれば応えてくれたと思うんだけどなー。こういう小箱でHIPHOPライブだったらライムス側も対応できると思うのですが。お客の皆さん、すぐに帰らずにもう一度めちゃめちゃ盛り上げてみましょうよ。何か起きるかもしれませんよ。


終わってしまいました。
小箱セットは、確かに言われていたようにベスト盤選曲でしたね。あれもこれも聴けて満足です。逆に、NEWアルバムからこんなにやらないのか、と思いました。
あと、ミステリーコーナーもないのね。しゅうけいくんうすうすに会いたかった。今回のミステリーコーナーはガチの名曲ランダムなので、他の組み合わせが見たかったなー。
大箱の第1部と第2部の間にある映像コーナー(CMパロディーコーナー)はないと思っていましたが、しゅうけいくんコーナーもないのはびっくり、というか少し残念。で、その結果ライムスの3人は休みなしで走りっぱなし。大変だなー。お疲れ様でした。


また、大箱セットはスクリーンを使った映像など大掛かりな仕掛け・演出がありましたが、小箱ではそういったことはできないので、むき出しの生身の3人しか使える武器はありません。つまり曲とスキルと人間力です。この中でこの盛り上がりを作り出してくれたRHYMESTERはさすがキングオブステージです。百戦錬磨とはいえ、慣れも飽きもなくいつでもフレッシュな驚きと楽しさと感動を与えてくれる3人(とスタッフ)には毎度感謝しかありません。


今回、私は耳栓をしてライブに臨んだのですが、とても快適でした。もしむき出しのまま最前列にいたらすぐに耳の不調が起き、ライブを楽しめなかったと思います。
しかし、その分お客の声は全く聞こえず、盛り上がっているのかも分からないし、コール&レスポンスでもみんなが何と言っているのかが分かりませんでした。もしかしたら私一人で的外れなことを叫んでいたかもしれない。


そして、RHYMESTERのライブではお客が全く押してこない。こんな狭い箱でこんな盛り上がるライブで、なぜ押さない。いや、ありがたいのですが、毎回RHYMESTERのライブでは押されない。何でだ。
マナーがいい!キングオブお客!


また、今回フロントアクトとしてガッツキマンが登場しましたが、これいいですね。全国の公演でもやってほしい。その地方で頑張っているラッパーやDJたちにチャンスを与えるいい機会です。終演後にCD売ればいい稼ぎになるだろうし、名前が知られてその後の活動にプラスになるだろうし。
見ている私たちも開場後1時間ぼーっと立っているのは辛い(というかヒマ)もんです。開演前の20分くらいだったらダレることもないし、ちょうどいい。今後の地方公演の定番となってほしいです。


これで私のキングオブステージVol.12終了。東京追加公演には行きません。次は来年5月15日の「人間交差点フェス」だな!楽しみ!
その前に年末のDVDを楽しみにしてようーっと。


セトリ入手した。多分合ってる。↓
1.Beautiful - Intro
2.オイ!
3.マイクロフォン
4.Still Changing
5.ライムスターイズインザハウス
6.SOMINSAI
7.Kids In The Park
8.ガラパゴス
9.ちょうどいい
10.It's A New Day
11.耳ヲ貸スベキ
12.And You Don't Stop
13.グラキャビ
14.ONCE AGAIN
15.キングオブステージPartⅡ(フックのみ)
16.B-BOYイズム
17.ザ・グレート・アマチュアリズム(JINさんパートのみ)
18.K.U.F.U.(途中「廻シ蹴リ」あり)
19.人間交差点
20.サイレントナイト
<アンコール>
21.自己紹介(曲名不明)
22.The Choice Is Yours
23.(まだ秘密)
24.ラスト・ヴァース