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舞台「大パルコ人③ステキロックオペラ『サンバイザー兄弟』」 感想

増子さんに感動し、三宅さんに惚れる


クドカン作・演出による舞台「大パルコ人③ステキロックオペラ『サンバイザー兄弟』」を見てきました。
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特設サイト↓
www.parco-play.com
このシリーズは前回の「高校中パニック!小激突!!」も見まして、めちゃめちゃ面白かったので今回も期待して見に行きました。
ese.hatenablog.com
感想は、「めちゃめちゃ面白かった」です!
(正直、前作の方がさらに面白かったですが、今作だってめちゃめちゃ面白い!)


今作はロックバンド怒髪天の増子さんが主演というのが大きなトピックです。しかし、私は怒髪天を知らない。バンド名も増子さんのキャラも知っていますが、音を聴いたことがない。ごめんなさい。
もう一人の主役は瑛太。しかし私は瑛太の俳優振りも知らない。普段テレビドラマ見ないので。ごめんなさい。


増子さんは、歌が上手かった!歌手を相手に何言ってんだですが、上手かったのです。当たり前ですが、他の俳優より段違いで上手い。いや、当たり前なのですが。演技もとてもよかったので、今後役者仕事増えそう!
瑛太は、「いい人」でした。「いい人という役」というのもありましたが、あまり突き抜けない。途中の裸体は美しかったです。
裸体といえば三宅さん!毎回素晴らしい肉体美ですが、今回も素晴らしかった。48歳ですよ!あと、ドラム上手い。グループ魂でも毎回思いますが、ドラム上手い。
そして清野菜名さんも楽しみにしていたのですが、席が遠くてかわいいお顔をはっきり見ることができませんでした。あと、アホの役だったのも残念。途中のアクションシーンはさすがの立ち回り。アホ役がもったいない。
皆川さんは、使い勝手が良すぎる。絶対に笑うもん。キャラとか声とかの特徴もありますが、それ以上に間が上手い。当たり前ですが、笑いは間が命。そしてラップも上手い。
よーかい君はネイティブの大阪弁が上手いなあ。日本一のチンピラ顔。あと、当たり前だけどベースも上手い。
りょうさんはコメディもいけるのね。上手かった。途中キーボード弾いていましたが、もともと弾ける人なのかな?この舞台のために練習したのかな?結構一生懸命弾いていた感じがしました。


お話は、ずーっと面白くてずーっと笑っているのですが、話の筋運びとして面白いのかな、このエンディングでいいのかな、とも思いました。しかし、面白ければそれでいいのだ。だって舞台だもの。
やはり、クドカンは舞台の人だと思うのです。舞台は、その瞬間が面白ければそれでいい(それだけじゃないけど)。しかし映画は映像としての見せ方やお話としてのカタルシス(エンディングでしっくりくる感じ等)も必要です。そうなると、クドカンの「オモシロ優先」が上手く作用しないのです。テレビドラマはプロデューサーと演出(監督)がいるから上手く型にはめられて上手くいく。


今回の舞台では、客席にサンバイザーが置いてありました。
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舞台で使うから組み立てておくようにというお達しだったのですが、実際使ったのは後半のライブシーンでタオルのように回すだけ。なんだ、ちょっと拍子抜け。


他の回を見た人に質問です。この作品はオープニングで瑛太がお客さんに向かって「立て」と要求するシーンがありますが、ここでみんなが立ち上がった回はあるのでしょうか。私の見た回は誰も立たなかったのですが、これで正解なのでしょうか。


面白かったです。ずーっと笑っていました。舞台は素晴らしい。生で目の前で実際に演技をしているという体験は、映画とは全く違うエンタメだし、これをDVDで見てもまた違うのです。映画を映画館で見るかDVDで見るかというのともまた違う。その場で演技をしているということで、そのときの客席の状況によって役者の演技も変わってくるのです。アドリブやセリフど忘れなどの「その日限りの演出(あえて演出という)」も舞台ならでは。
舞台って、音楽のライブや映画よりもハードル高いと思いますが、ぜひ一度行ってみてください。面白いから。チケット代は高いですが、同じ舞台は二度とないわけですから、このお値段で納得すると思いますよ。



「サンバイザー兄弟」開幕直前記者会見&フォトコール ダイジェストmovie

「サンバイザー兄弟」宮藤官九郎コメントmovie