やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

RHYMESTERライブツアー「KING OF STAGE Vol.12」 at ZeppNagoyaに行ってきました! 感想(その2)

構成・演出って大事


前回のお話↓
ese.hatenablog.com
ミステリーコーナーが終わり、次はまたNEWアルバムから「The X-Day」。スクリーンにはドット絵で描かれたUFOが数多く飛来。
アルバムもそうですし、ライブとしてもこの辺から後半の盛り上がりですね。
そのまま続いて「Beautiful」。この辺の「しっとりゾーン」はそのままやるとライブの熱として冷めていきそうなのに、私はずっと盛り上がっていました。何でだろう。構成の妙なのか。


曲終わりで3人は舞台から一旦はけます。この流れだと次あの曲だよなと思っていると、あのイントロが響いて3人が再び登場!「人間交差点」!

RHYMESTER - 人間交差点 - YouTube
3人はこの曲のときのアー写の衣装で登場。宇多さんの異星人ぶりがステキ。
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この「しっとりからのV時回復」、上手いなあ!上がる上がる!


と思っていたら続いて「K.U.F.U」!まだ上げてく!
この曲のDさんのパートは「廻シ蹴リ」のトラックでラップするのが最近のおなじみでしたが、今回はどシンプルなキックのリズムだけでラップします。そして「馬鹿でもできる~」からはリズムも消える本当の真っ裸丸出し!毎回ライブで見ているのに毎回上がりまくる。
この曲って、Dさんのこのヴァースがよすぎるからこの後の宇多さんの動物Disのヴァースはもうライブでは聴けないのかな。

RHYMESTER - K.U.F.U - YouTube
と上がりまくっているところに「ゆめのしま」投下!どこまで上げるんだ!
この曲は本当にいい。トラックはカッコいいし、BPM143と超高速ビートでのラップだし、そしてその歌詞もカッコいいし。この曲も今後ライブでのキラーチューンですな。
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本編最後の宇多さんのMC。何かいいこと言っていたけど、忘れた!で、「サイレントナイト」。
RHYMESTERの曲で3拍子の曲って他にあったかな?3拍子ってラップ乗せにくいですよね。でも上手い。そしてトラックもいい。名曲です。


本編終了。アンコール待ちです。
普通は手拍子でアンコールを待ちますが、最近のRHYMESTERライブでは「ブレックファストクラブ」の「帰りたくない!」を歌うことになっています。それも名古屋発祥らしい。個人的には手拍子だけでいいけどな。

ブレックファスト・クラブ - Rhymester - YouTube


ずっと「帰りたくない!」って言い続けるの嫌だなーと思っていたら、思いの外すぐに再登場。
アンコールですからツアーグッズをお召しになる3人。宇多さんはグレーのパーカーを着ていたのですが、ファスナーを胸の上まで上げていてパンツもグレー(シルバー?)だったので、浪人生というかニートというか部屋着の感じでした。
宇「グッズも買っていただかないとね。我々はアミューズとかと違って個人で細々とやっていますのでね」。宇多さんは毎度「攻撃的な低姿勢」だな。


さて、アンコール。最初は何かなと思っていたら「ONCE AGAIN」!
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個人的にはこすりすぎでもうあまり響かなくなってきたこの曲ですが、ライブで聴くとまた別腹。特にフェスなどの一見さんの場所だと強い。トラックもリリックもフックも聴き取りやすくてキャッチー。


んで2曲目ですが、これは宇多さんから緘口令が敷かれましたので自粛。感想も自粛。ふがふがふが、言いたい。でも自粛。


そして本当に最後は「マイクロフォン」。NEWアルバムの曲がライブのラストを飾ることができるっていうのは素晴らしい。それだけの強度と意味のある曲ということだから。


終わってしまった。
感想は、言うまでもないが「めちゃ良かった」、です。
今回はアルバムがそんなにはまらなかったのでライブにもそんなに期待はしていませんでした。いや、もちろんRHYMESTERだからライブが素晴らしいことは分かっていましたが、その想定をはるかに上回る満足度でした。
それは、「構成と演出」のおかげです。
今回の半円のスクリーン、これが素晴らしかったです。やはり映像があると華がある。曲と歌詞を立体的に演出することができます。
そしてもうひとつはセトリの置きどころ。NEWアルバム以外の曲で何をやるか、どこでやるか、どの曲の次にどの曲をやるのか。この辺が上手かったなーと思いました。「ガラパゴス」~「B-BOYイズム」までの流れは、ガラパゴスに進化した日本語HIPHOPの歴史そのものであり、この序盤での「B-BOYイズム」での最初の爆発。置きどころが上手い。
「The Choice Is Yours」の置きどころも良かったし、「The X-Day」~「人間交差点」のアルバム通りの流れも良かった。「人間交差点」になる流れは予想通りでしたが、衣装チェンジなどは予想していなかったのでこういう細かい演出もいい。そしてその後の怒涛のアゲ曲連打はもちろん最高の一言。
RHYMESTERの3人はもうおじさんなので、メリハリや緩急がないと疲れちゃう。それは見ている私たちも一緒。そして、疲れるのもそうですが、飽きるとかだれるという意味でもメリハリと緩急は必要。その辺も上手い。


あと、今回はライブハウスなのにイスがあるという変則的な席の配置。個人的にはイス席大賛成なので今後も続けてほしいです。以前パシフィコ横浜でホール公演やったときは盛り上がりがイマイチに感じたのでもうイス席はやってくれないのかと思いましたが、よかった。
演者としてはどうなのかな。個人的にはとても楽しかったし盛り上がりましたが、傍から見ればスタンディングで密集している方が盛り上がっているように見えますよね。そしてイスを置くと入場者数も制限しなきゃいけないし。
次回どうなるか分かりませんが、またこの方式継続してほしいです。東京だったら2パターンやればいい。


というわけで、めちゃめちゃ良かったです。次は富山公演に行きます。今回のツアーは大バコと小ハコでセットリストが違うそうなので、また楽しみだなあ!
唯一の不満は、こんなに素晴らしいライブなのに今回のツアーほとんど売り切れていないこと。宣伝が下手なんじゃないの!?このブログを読んでくれた人で、少しでも行きたいと思ってくれたら、ぜひ!チケットも高くないし、絶対に満足させますから!


<第一部>
1.Beautiful - Intro
2.フットステップス・イン・ザ・ダーク
3.Still Changing
4.ペインキラー
5.SOMINSAI feat. PUNPEE
6.Kids In The Park feat. PUNPEE
7.モノンクル
8.ガラパゴス
9.20世紀~開け心
10.WE LOVE HIPHOP
11.B-BOYイズム
<第二部>
12.イントロ(曲名不明)
13.The Choice Is Yours
14.ロイヤル・ストレート・フラッシュ~耳ヲ貸スベキ~ザ・グレート・アマチュアリズム
15.The X-Day
16.Beautiful
17.人間交差点
18.K.U.F.U
19.ゆめのしま
20.サイレントナイト
<アンコール>
21.ONCE AGAIN
22.(自粛)
23.マイクロフォン

今回のNEWアルバムはインタールード抜きで13曲もあるから他のアルバムの曲をあまり入れられないのは仕方ないですが、「POP LIFE」からは1曲もないのね。


Bitter,Sweet&Beautiful

Bitter,Sweet&Beautiful