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やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

映画「ローグ・ワン」 感想

エピソード3.9


(ネタバレあります)


スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ『ローグ・ワン』を見てきました。『スター・ウォーズ』に関するエントリはこちら↓
ese.hatenablog.com
ese.hatenablog.com
ここに書いてある通り、私は『スター・ウォーズ』シリーズに対してそんなに大ファンではありません。


さて、本作の感想ですが、「後半熱いが中盤までダルい」です。ネットを少し徘徊したら、皆さん結構絶賛ですね。私は、そこまで諸手を挙げて絶賛という感じではありませんでした。


本編との違い(オープニングであらすじが出る・出ない、あのテーマ曲が流れる・流れない他)や共通していること、リンクしていることなどはSW信者の皆さんがいろいろ書いているのでそちらを読んでください。私はそこまで詳しくないので、本作についてのみ。


「中盤までダルい」というのは、「ローグ・ワン」チームのキャラ立ちや最終決戦に至るまでのストーリーとしての盛り上がりが不足していると感じたからです。正直、途中眠かったです。
そもそも、主人公のジン(フェリシティ・ジョーンズ)のキャラがまず弱い。EP7のレイはあんなに輝いていたのに。その他のキャラクターも、チームメンバーとモブキャラとの線引きが曖昧なくらい。まあ、人数多いのでその他の人たちは弱くてもいいのですが、ジン・キャシアン・ボーディーくらいは際立たせてほしかったです。チアルートはキャラ立ちすぎですが。


あと、「ローグ・ワン」チームになる経緯や「ローグ・ワン」というチーム名のいきさつなどもくっきり語ってほしかったです。反乱軍が一枚岩にならない状態でなぜ彼らだけは「希望のために戦う」ことを選択したのか。そこには別々の目的があってもいい(その後ひとつにまとまればいい)のですが、何となく「俺たちはやるぜ」という感じで、まとまったようなまとまっていないようなぼんやりした感じを抱いてしまいました。
「ローグ・ワン」というチーム名も、もちろん本作のタイトルなのだから、その命名理由もほしかったなー。ボーディーが突然思いついた言葉じゃん。そんなのでいいのか。


というわけで、キャラが弱い、動機が弱い、目的に至る経緯が弱いという部分が気になって中盤までは乗れませんでした。


しかし、最終決戦が始まったら熱い!
昼間のビーチで戦うというのは『スター・ウォーズ』で初めて見る画。面白い!マイアミビーチ(違うけど)が戦場に!
そして、ここから戦争映画になります。『プライベートライアン』と『戦場の黙示録』になり、ベイズ(チアルートの相棒)の最期は『戦国自衛隊』の千葉真一のようでした。
そう、ここのみんなが少しずつバトンをつなぎ、削られ、それでもつないでいき、それでも殺され、そしてついに目的を達成する流れは熱い!目頭も熱くなった!
この目的達成(データの送信)にはシールドの突破が必要で、普通ならビームなどで壊そうとするものですが、今回は「宇宙船で空母に体当たりし、そのまま押してもう一機にもぶつけてその空母をシールドに突っ込ませて破壊する」という超力業!この物理的なやり方は、熱い!


めでたくデータ送信に成功したジンとキャシアンの「データは届いたかしら」「誰かには届いたはずさ」というやり取り(うろ覚え)もいいですね。「誰かには」なのです。明確な誰かに送ったわけではないし、誰かに届いたという確証もないのです。でも、やるべきことはやった、届いたはず。


しかしその後デス・スターが発射され、何と主人公もろとも主要キャラクター全員死亡!!!!エンタメ超大作映画でこんな結末あるかよー!哀しすぎるよー!


これだけの犠牲を払って送られたデス・スターの設計図。しかしあの男がやってくる。ダース・ベイダーです。
このダース・ベイダーのシーンはファンサービスの一環でもあるのでしょうが、それでもかっこよく、そして怖かった!来るなー、死ぬー、データをー。
何とか別の宇宙船で脱出して、あの人にデータが渡されます。そう、レイア姫です。
EP4を見た人ならここまではもちろん分かっているわけで、見る側の興味はレイア姫をどうやって映像で表現するのか。後ろ姿だけどかシルエットだけかなーと思っていたら、何とお顔がバッチリと!えー、どうやったの?ネットを見たらCGだそうで。時代は進んでおるのう、ばあさんや。一部「CGっぽくてキモかった」という意見も見ましたが、私は違和感は感じませんでした。
あれだけの犠牲を払って手に入れた「希望」。そう思うとEP4の「新たなる希望」というサブタイトルがより重く感じる!そしてEP4オープニングのあらすじ紹介で「デス・スターの設計書を手に入れ」というあの一文にこんな哀しい物語があったなんて!とよりこの神話に厚みを持たせるスピンオフでした。


というわけで、最終決戦は熱かったし、ダース・ベイダー登場からエンディングまではSWファンであればあるほど狂喜するラストでした。
しかし、このラストの盛り上がりは、EP4ありきでしょ。本作単体だったらそんなに盛り上がらないでしょ。
なので、本作の評価は難しい。どうやったって「スター・ウォーズ」ありきだし、いやそもそもスピンオフなんだからそんなこと当たり前だし。このカノン(正史)との関連や目くばせ(オールドファンへの接待)やリンクはどれくらい盛り込むのが適正なのか。本作の評価はスピンオフということをどれくらいプラスもしくはマイナスに作用させるべきか。難しい。
私がべた褒めでないのは、信者度が足りないからなんだろうな。知っていればなお楽しい。



「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」予告 希望編

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー  オリジナル・サウンドトラック

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