やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

映画『グレイマン』感想

面白いアクション映画


Netflix映画『グレイマン』を見ました。
www.grayman-jp.com
劇場でも公開されていますが、私の地方では上映されていないため、Netflixで見ました。こういう派手なアクション映画は劇場で見た方が盛り上がるのでしょうが、田舎なんだから仕方ない。


面白かったです。
私は「アクション映画は素晴らしいアクションがあればいいのだ」が持論なのですが、本作はまさにこれ。肉弾戦、銃撃戦、飛行機内と飛び降りた空でのアクション、トラム(路面電車)とカーチェイス。様々なシチュエーションで繰り広げられるアクションシーンの数々。大満足でした。


アクションは「条件と制限」が大事。飛行機内での揺れや落ちたら終わりの緊張感、電車内での動きに制限をかけられた空間、カーチェイスの街・路面・対向車などの障害物。これらの条件と制限が枷となり、アクションを盛り上げます。


そしてもうひとつ大事なのが、それの「撮り方」。ショットが近すぎたりカット割りが多すぎたりすると、今何が起きているのか分かりにくくなります。本作はその点も見やすく撮っていてとてもよかったです。


お話は王道で特に目新しさはありません。あそこが革新的、とかあのシーンは現代のあれを暗喩している、とかはなし。ひたすらお金のかかった素晴らしい娯楽作でした。


ライアン・ゴズリングの無表情な主人公像がいい。いつでも冷静で現実的に危機の打開を考えている。彼は『ドライヴ』『ブレードランナー2049』のような憂いのあるキャラが似合いますね。
クリス・エヴァンス。彼が出ていることを知っていたから分かったけど、何も知らずに見ていたら気づかなかったかもしれない。ヒトラーのようなチョビ髭だけど、それよりもフレディ・マーキュリーを思い起こした。キャプテン・アメリカからの脱出を図るために悪役を演じたのでしょう。ノリノリでよかったよ。
アナ・デ・アルマス。めちゃめちゃ可愛い彼女も、ルッソ兄弟だとエロさは封印、かっこよさで勝負。『007』では本編にほぼ関係ないチョイ役出演でしたが、本作ではシックス(ライアン・ゴズリング)の相棒として大活躍。後半はランボーばりにロケットランチャー撃ちまくり!個人的にはもっと可愛い&エロスが見たかったなー。


さて、続編があります。本作で黒幕として「御大」の存在がありましたがまったく表には出てきませんでした。次回作はこの御大も登場して世界が広がるんだろうな。
さらにスピンオフもあるんだって。まだ1作しかないのにスピンオフやるの?アナ・デ・アルマスの話かな。そして劇場でなくNetflixのドラマとしてやるのでは。Netflixにとって劇場公開は撒き餌でしかないもんな。


アクション映画は映画史に残らなくてもいい。見ている瞬間が面白ければそれでいいのだ。