やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

春の桜巡り2019

桜は期間限定商売


桜が見頃なのでお花見に行ってきました。ついでにいろいろ行った場所のことも。


まず行ったのは上越市高田公園
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桜はきれいだ。アホみたいな感想ですが、見ればやっぱりそう思っちゃう。そして自分の写真フォルダを見ると、いくつも桜の写真を撮ってありますが、まあ、どれも一緒ですよね。きれいだな、でおしまい。
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あー、きれいだ。
高田公園は桜の名所として有名ですが、初めて行きました。さすが名所というだけあって、広い敷地にたくさんの桜。屋台もたくさん出ていて、カップルでも家族連れでも楽しめるとてもよい場所でした。
人出が多いので、臨時駐車場からシャトルバスで会場まで随時運行。この期間は準備する側も大変だなー。そのおかげでこの素晴らしい桜を愛でることができます。ありがとうございます。
www.joetsu-kanko.net
立派な公式サイトもあります。


続いては、新発田城。もちろん別の日です。
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ここは隣に自衛隊の基地があるので、面白い写真になる。自衛隊も桜できれいだぜ。
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あー、いい写真なのに指が入ってた!
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ここも広くてよい。何より天気がよくてよかった。天気がよいだけで旅は8割成功だ。


新発田城の次に向かったのは清水園。
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入り口の川の水がきれい!
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ここは日本家屋とその庭園なのですが、思った以上に広くて思った以上に素晴らしかったです。ちょうど外国人観光客がたくさん来ていて、何も知らない私ですら「日本、きれいでしょ」と誇らしかったです。たぶんもっと緑豊かな時期や紅葉の季節に来たらさらにきれいなんだろうな。
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説明のイラスト、雑すぎない?
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庭に出たら亀が甲羅干ししていた。
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鯉もいますが、餌付けされていないのでガッツキ感がなくてよい。ここは鯉まで上品だ。
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道を挟んで隣には足軽長屋。この屋根を維持するだけでも大変だなー。



お昼は月岡わくわくファームというところの農家レストランへ。
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美味しかった!
www.wakuwaku-farm.jp
ここは道の駅のような地場産の販売所あり、農家レストランへの他蕎麦屋・イタリアンもあり、さらに子供向けアスレチック的な遊び場もある。ここは家族連れで来たら楽しいなあ。私家族いないけど。


続いて北方文化博物館へ。
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hoppou-bunka.com
ここは豪農の館です。
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アルクアラウンド感。
www.youtube.com
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昔の炊事道具の説明にこんなスピード感溢れた写真いる?お餅アチチチ!
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藤棚の見頃は5月ということで、今は何もない。それにしても、あと1ヶ月で写真のような藤棚になるの?信じられない。
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古代ハスの見頃は7月。今はただの池。今は桜がきれいですが、ここはいつ来ても何かが咲いていてきれいな場所なのですね。紅葉も美しいようです。
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三楽亭。三角の建物です。
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三角だ!
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間取りや畳も変な形!ここで生活したら平衡感覚狂っちゃいそう。
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上から見た図。本当に三角なのね。


あー、楽しかった。桜は咲いているだけで幸せな気分になるし、古い建物はきちんと保存されているだけで十分楽しい。そして、晴れは旅を8割成功に導く。


桜

「弱起」でグルーヴを感じろ

ビートのお話


『ザ・カセットテープ・ミュージック』は毎回面白くて勉強になる。つい先日にこの番組の記事を書いたばかりですが、またいい話があったので、その部分だけ書かせて。
前回書いた話↓
ese.hatenablog.com
今回はライブ盤特集なのですが、私が書きたいのはライブの話でもライブ盤CDの話でもなく、ビートの話。
スージー鈴木さんが選曲したのはいとうせいこう『東京ブロンクス』(1986年)のライブバージョン。
www.youtube.com
曲を流したあとで

(スージー)今、みなさん普通にノっていたじゃないですか。日本語のラップって今や普通ですけど、あれをほぼ作ったのはいとうせいこうだと言いたい。
(スージー)弱起。弱く起きると書いて弱起っていうんですね。強起と弱起ってのがあって、音楽の授業で聴いた方もいるかもしれませんが、いとうせいこうよりも前のラップは弱起じゃなくて強起の方だったんです。

ここから過去の「日本語ラップの元祖」と言われてきた曲を紹介(番組内ではスージーさんがアカペラで歌う)。
You an' Me Orgasmus Orchestra『咲坂と桃内のごきげんいかが 1 ・2 ・3』(1981年)
www.youtube.com
「Here we go everybody come on Rocken'roll」(上記動画0:30~)


山田邦子『邦子のかわい子ぶりっ子』(1981年)
www.youtube.com
「お久しぶりっ子 ぶるぶるぶりっ子」(上記動画1:30~)


吉幾三俺ら東京さ行ぐだ』(1984年)
www.youtube.com
「テレビもねえ ラジオもねえ」


C-C-B『ないものねだりの I Want You』(1986年)
www.youtube.com
「愛して 冷たい 君は電話」

(スージー)全部1拍目から入るんですよ。ラップなんだけどちょっと民謡っぽい。なーんかグルーヴしないなってときに、(『東京ブロンクス』の)「俺はRAPPER」、半拍あとですね。

「あとね」と言い、例題を続けます。佐野元春『COMPLICATION SHAKEDOWN』(1984年!)
www.youtube.com
「つかの間の自由をビートに任せて転がり続けな」(上記動画0:49~)

(スージー)これは半拍前。強起じゃなくて弱起にすると、なんか向こうのラップに近くなるじゃないですか。吉幾三の「テレビもねえ」と今のラップはかなり距離がありますけど、いとうせいこうが作ったこの弱起のビート感っていうのは今のラップにかなり近い。
つまり、今のラップを作り上げたのはいとうせいこうだって話。

共演者からは「へえ~」くらいのリアクション。

(スージー)非常にサブカル濃度の高い話をしてしまって何となくシーンとしている気配もありますけど。

そうなんだよなー。サブカルっていうか、ラップ・ヒップホップに興味のない人にとっては「へえ~」しかないもんな。さらにそこで弱起・強起なんて話されても「へえ~」しかないもんな。
マキタスポーツによるフォローと補足。

(マキタ)いやいや、これは重要ですよ、ほんとに。「騒げー!」って言ってたでしょ。あれは英語のラップだと「スクリーム!」っていう盛り上げ言葉があるんだけど、あれを「騒げー!」にしたのがいとうせいこうさん。ラップって新しい表現だから、お客さんたちが慣れてないのよ。だから盛り上げ方のマナーとかも啓蒙していかなくちゃいけないんだけど、「スクリーム!」って言ったって分かるわけないじゃん。だから「騒げー!」っていう言い方を発明したの。


この曲についてはここまで。この重要度が伝わるでしょうか。
日本の昔の歌謡曲は、ビートは表拍です。1拍目に手拍子を打つ。民謡とか盆踊りが分かりやすいですね。
その後、日本にロックが入ってきます。ロックンロールは、4拍子に8ビートが基本で、3拍目にスネアを入れるのが一般的です。4拍子を8つに分けているので、2・4拍にビートが入る。
この差です。これが身体に落ちているかでビート感は変わってきます。
今は16ビートも当たり前になっていて、「裏から入る」というのも意識しなくても普通に耳なじみのよい音楽になっていると思います。この30年以上に渡る啓蒙の結果、日本人にビートは教育されてきたのです。
個人的に「裏から入る」とか「半拍ずれる」とかを意識したのはユニコーン『大迷惑』ですね。
www.youtube.com
サビの「この悲しみをどうすりゃいいの」の入りの部分、裏からですねー。


若い人やロックを積極的に聴いてきた人は、裏拍(スージーさん曰く弱起)の感覚がありますが、お年寄りはその感覚が身体に染みついていない。NHK『のど自慢』などで最近の曲を歌っても客席は表拍で手拍子を入れることがよくあります。ちがーう。


ラップも、上手いラッパーの気持ちいいフロウは、キックとスネアの位置を理解して言葉を当てています。ラップを聴いていて感じる「気持ちよさ」は、固い韻を踏むことだけではなく、ビートアプローチによるものもあるのです。というか、後者の方が重要。それさえ出来ていれば韻は踏まなくても心地よいラップに聞こえます。


ビートやリズムは意識しなくても身体が動くものですが、意識や知識があるとより楽しめるよ、というお話でした。


建設的

建設的

再建設的

再建設的

2019年3月ツイートまとめ(その2)






























































2019年3月ツイートまとめ(その1)





























































ザ・カセットテープ・ミュージック「そのとき歴史が動いた!激動の平成史!」

BSの濃さ、良さ


『関ジャム』という番組は、音楽の歌詞・メロディといった音楽の表層的な部分だけでなく、コードやリズムといった深い部分まで切り込み、分かりやすく解説をしてくれるとても素晴らしい番組です。マジで、この番組のおかげで日本人の音楽リテラシーはだいぶ向上するのではないかと思っています。
それでもやっぱりテレビなので「分かりやすさ」が最優先で、「それは前提としてその先の話を」みたいなことはやってくれない。いいんです。地上波でジャニーズなんですから。このままで十分素晴らしい番組です。


音楽のもっと深い話をしたい。それはどれだけ売れたという数字の話ではなく、誰がカッコいい・可愛いという芸能の話でもなく、このコードが持つ意味やこのメロディの動きによる効果など、もっとニッチだけどツボに刺さる話です。
そんなのは地上波では無理ですが、BSならできる。BSトゥエルビの『ザ・カセットテープ・ミュージック』です。
www.twellv.co.jp


この番組は毎回とても面白い。もっと世に広めたいが、BSだ。そして、この番組を面白いと思ってくれる人口は、たぶん少ない。仕方ない。ある程度の音楽知識がないと楽しめない番組だから。
しかし、先日放送したこの回は日本中に広まってしかるべき内容なので、私が書く。私が書いたところで日本中に広まらないのですが、書く。


今回は「平成を振り返る」というテーマで、平成音楽史の重要な音楽を取り上げるという構成です。
①『うれしい!たのしい!大好き!』DREAMS COME TRUE(平成元年/1989年)

(マキタ)ユーミンは、高い思想性とか教養度の高い文芸性とか特別な経験値から来るもの、つまり地方の人間にとってはとっつきにくい世界観とかも提示しちゃってたと思うんですよ。だから出てくる単語やアイテムみたいなものもすごくオシャレだったり、ちょっと見上げる存在、そういう憧れが我々のモチベーションにもなってたと思うんですけど、ドリカムはそういうものとは真逆のものにしていっているんですよ。もっと身近にあるものだし、みんながマネできてみんなが共有できるっていうこと。
ユニクロって高品質で安いじゃないですか。ユニクロとドリカムって相性いいと思うんですよ。
(スージー)上から啓蒙するっていうよりは、「うれしい!たのしい!大好き!」うわー、平成!って感じしましたわ、当時。
(マキタ)当時の偽らざる心境としては、「うるせえよ」と思って。
(マキタ)元気パワーみたいな、大きい感動でひとまとめにする感じで言うと、僕は「感動一揆」って呼んでるんでますけど、「感動よありがとう」みたいな流れ。で、ユニクロ着て9%の焼酎飲んで渋谷の街で騒ぐみたいな。ユーミン聴いて渋谷で乱痴気騒ぎしないでしょ。これぞ平成的なものが始まったな、って感じですよ。

ここでの名言。「ユーミンは公家」「ドリカムはユニクロ」。
私もドリカムはブラックミュージックの匂いや吉田美和さんの素晴らしい歌唱力がありつつも「平たい感じ(=みんなに届く感じ)」というイメージがありました。「みんな」とは音楽リテラシーのない一般人という意味です。だから大きく売れた。


②『CROSS ROADMr.Children(平成5年/1993年)

(マキタ)この曲に平成のJ-POPのフォーミュラ(形式)が詰まっているような気がするんです。
(マキタ)この曲は、最初にキーボードが出てきて、その後シンセのストリングス。既にバンドメンバーより多くの人が出てきちゃってる。その後コーラスとかも入ってきて、これだけの人数を要して作る上げる豪華なサウンド。これがもうJ-POPのひとつのひな形になってるんですよ。
(マキタ)メロディでいうと、サビのキーはDなんですが、その後CメロではGM7になる。メロディは変わらないけどコードは変わって、Cメロをぐわーっと盛り上げてるんですよ。で、その後に3連符が出てくるんですよ(「音も立てずに」の「ずに」からの部分)。さらにこの後、もっとエモいとこあるから。この食ってるところ!(「それぞれに抱きしめて新たなる道を行くOh yes oh yes」の後半、リズムを食っている(=半拍もしくは1拍早くリズムを入れるところ)があります)そして遅れてダーン!さらにラストの食いまくるところ(ラストの「Oh yes」の連打の部分)。
この音のインフレ感。メロディ終わった後に鐘まで鳴ってるしマーチドラムみたいな人まで登場してる。

ここでの名言。「ミスチル千代の富士」「小林武史は建築デザイナー」。
ミスチルといえば世間的にいえば『innocent world』でしょうが、私はこちらが最初の大きな衝撃。その当時は単なる「いい曲」でしたが、きちんと分析するとこんな大仰な豪勢なアレンジだったんですね。


③『月の爆撃機ブルーハーツ(平成5年/1993年)

(マキタ)ブルーハーツは95年(平成7年)に解散するんですけど、バンドの解散を予見してるんですよ。このバンドもうそろそろ危ないよって言っているように僕には思えます。
(マキタ)世の中が90年代になって『愛は勝つ』とかから始まって、だんだん優しさとか感動とかそういう方向に行こうとしている、J-POPの歌詞の方向もそっちに流れ始めているときに、その象徴としてブルーハーツってあったと思うんです。
CD業界も金遣いが荒くなって、このままいけば経済バンドとしてすごいバンドになったかもしれない。でもそういうところには乗らないよって思っているヒロトさんがこの曲からは感じられるし、さっき感動一揆って言いましたけど、「やさしさ一揆」に背を向けているような気がして。
ロックが産業化されてCDも普及してCDバブルが起こってくるわけですけど、それは経済の話で、ロックの原初体験とか初期衝動みたいなピュアなものをちゃんと維持するためにバンドなんて解散してもいいんだよ、みたいなことさえも既に予見しているかのように言っているのが味わい深かった。
(スージー)やさしさ一揆、あと頑張ろう一揆、やればできるよ一揆ね。一見すごい怖そうないかつい人たちが「やればできるよ」ってめっちゃかわいいこと歌ってるんですよ。はー、一揆続いとるなーって思いますね。

ヒロトマーシーは結局ずーっとぶれずにハイロウズからクロマニヨンズまで続けているんだからすごいよな。


④『俺たちに明日はあるSMAP(平成7年/1995年)

(マキタ)この曲は歌謡曲感もありながらソウル感とDJのミックス感とかも融合された、しかもカラオケで歌えるレベルで、トータルのバランスが良くできあがったカッコいい曲だと思います。
(スージー)ジャニーズの音楽は、そのときそのときのダンスミュージックのイノベーションを歌謡曲に取り込もうとしていたから、この曲もジャニーズの音楽史ではシームレスでつながっているんですよ。

確かにこの時代のSMAPはカッコいい。でも、歌が下手なのでちゃんと聴いてないんですよねー。ごめんなさい。


ここからスージー鈴木選曲。
⑤『LOVEマシーンモーニング娘。(平成11年/1999年)

(スージーつんく♂さんの書いたこの曲の歌詞って、本当に日本の世紀末の女の子の心情をストレートに書いたというね、あの当時のガングロでチョベリグな女の子の日々の会話とかそういうものが全部この曲に乗ってるなって。
(マキタ)そうかー。つんく♂さんの歌詞がこの当時の風俗を切り取った感じになってるってことですね。
(スージー)アイドル音楽というのは、良質なポップスの復権だと思うんです。ロックとかニューミュージックの連中の音楽がどんどん難しくなっていくときに引き戻す効果がアイドルの音楽にはあって、おニャン子クラブの『じゃあね』とかAKB48の『ヘビーローテーション』とか、極上のポップスが出てくるのがいい。

ここでの名言。「つんく♂は平成音楽史清少納言」「清少納言は現代のナンシー関
この時代、SMAPもそうですけど、私は洋楽にハマっていた時期なのでアイドルや日本のポップスをナナメに見ていた時期です。世間で売れているものはダセえと。そんな考え方がダサいんですけどね。


⑥『天体観測』BUMP OF CHICKEN(平成13年/2001年)

(スージー)もう21世紀になってくると、ロックバンドっていうのがポップスシーンのワンオブゼムになってくるわけですよ。特にギターロックなんていうのはフェスとかじゃでかいツラしてますけど、音楽の売上の中では非常に一部になってくるわけですよね。
(スージー)もっともシンプルなスタイルのギターロック。これは俳句みたいなもんですよ。五七五。平成音楽シーンの松尾芭蕉BUMP OF CHICKENだと思うんですよ。松尾芭蕉バンプ与謝蕪村アジカン小林一茶レミオロメン

私、この頃までのバンプは好きだったのですが、RADWIMPSが出てきたら乗り換えちゃった。ソングライターとしての腕は両方素晴らしいのですが、バンドメンバーの演奏技術の差がありすぎる。


⑦『長い夢』YUKI(平成17年/2005年)

(スージー)確定的ではないんですけど、一説にはこの曲はこの直前にお亡くなりになった息子のことを想って書いたと言われております。(曲を聴きながら確認)実際のところは分かりませんけど、歌詞を「こういう世界かな」と想像して聴くのはリスナーの特権でもあります。

ここでの名言。「平成の与謝野晶子
YUKIちゃんはもちろん好きなのですが、個人的にはジュディマリ時代の方が好き。YO-KINGの嫁でもある。プライベートのことは何も分かりませんが、私の理想の夫婦。


⑧『道』宇多田ヒカル平成28年/2016年)

(スージー)欧米の文化を身体で十分に理解・咀嚼し、日本オリジナルなものに仕立てた、夏目漱石ですよ。
(スージー)宇多田オリジナルなメロディがここで完成している。サビのメロディが「ド・レ・ミ」だけなんですよ。J-POPっていうのはメロディの起伏がおなかいっぱいにするもので、さっきのミスチルの音の幅と比べると、宇多田ヒカルの作るメロディは世界のここだけにしかない独自性と言うか、宇多田ヒカルここまで来たんだ!っていうね。

ここでの名言。「平成の夏目漱石


いやー、面白かった。個人的にはaikoが出てこないのが不満でしたが、この分量ではもちろん語りきれるものではないので仕方ない。続編に期待しよう。続編あるか分からないけど。


カセットテープ少年時代 80年代歌謡曲解放区

カセットテープ少年時代 80年代歌謡曲解放区