やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

「ダーリンは55歳」山崎紗也夏&「人間コク宝 まんが道」(泉晴紀部分) 感想

「広い心」と「聞き上手」はモテの必須アイテムだな


山崎紗也夏泉晴紀と結婚して、そのエッセイ漫画をまとめて単行本化した本作。
最初の読み切りが雑誌「IKKI」に載っていてそれは読んだのですが、連載されていたとは知らなかったです。そもそも「IKKI」なんて普段読まないし、なぜ読んだのかな?表紙に何かアオリがあったのかな?覚えてないけど。
そしてその読み切りの時点では「旦那は55歳」ということは公表されていましたが(まあ、それが売りのマンガだし)、そのお相手の詳細は描いてありませんでした。それが最近吉田豪の「人間コク宝 まんが道」を読んだら、何と泉晴紀さんだということでビックリ。
泉晴紀さんもそんなに詳しく知っているわけではないし、泉昌之名義でも「ダンドリくん」を知っているくらいですが、それでもビックリ。


ダーリンは55歳なので腰が弱かったり老眼だったり昼寝が必須だったりしますが、それでも「やさしい包容力」「料理が上手」「怒らない」など、旦那にするには高ポイントの特典満載です。
そしてそれは「人間コク宝 まんが道」を読んでも感じられます。昔はすぐキレるキャラだったそうですが、40歳を境に怒らないことを「決めた」そうです。

仕事だろうと彼女だろうと全部一緒で、決めたことをやるっていうのが一番楽でいいよ。だから、俺はもう怒らないって決めたの。

なんか、口に出したことはやるって決めたら楽なんだわ。迷わないで済むから。「明日行くよ」って言ったら絶対に行く。

そうしたら、40歳を過ぎてモテるようになったそうです。むむ、これはメモメモ。


マンガを読んでもインタビューを読んでも、奥さんが自由に(ワガママ)していて、旦那がそれを許容している感じがします。
また、女心はやっぱり分からんなと思ったのは、ディズニーランドで写真を撮ろうとした時に嫁のデジカメの操作がよく分からない旦那がデジカメをいじっていて、それを嫁が「何が分からないの?貸して」と手を出すが旦那はそれを無視してデジカメをいじり続ける。「ちょっと見せてくれる?」と再び手を出すがそれでも旦那は自分一人で解決しようとデジカメをいじり続ける。そして無事機械の操作はできたのですが、その時には既に嫁はご立腹。そのままディズニーランドを出て電車に乗り居酒屋に入ってもまだ不機嫌。結果旦那が先に笑ってくれて無事仲は修復したのですが、このエピソードを読んでも私は全く理解ができませんでした。
確かに嫁が不機嫌になるのも分からなくもないですが、そんなに長持ちする怒りじゃないでしょう。マンガに描くようなネタとは思えない。やはり女性とは感情のツボが違うなあ。


この夫婦は奥さんの方がマンガ家としての収入は格段に大きいので、そこでの変なライバル意識はなさそうでいいですね。もちろんそれを受け入れる旦那の広い心が前提ですが。


そして、私は旦那のものの考え方や「悠貧」という言葉やライフスタイルにとても憧れてしまいました。私も物欲はもうありませんが、いくつになってもやりたいことがあり続けて、それをニコニコとしながら実践していく姿勢はもっと見習いたいです。
ガツガツしない向上心。


ダーリンは55歳 (IKKI COMIX)

ダーリンは55歳 (IKKI COMIX)

人間コク宝 まんが道

人間コク宝 まんが道

「人間コク宝」については後日ちゃんと書きたいです。