やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

民間経験者による公務員試験対策①職務経歴書・志望動機

職務経歴書・志望動機


せっかく公務員試験に受かったので、同じく目指している人のためにも何かお役に立てればと思い、これを記します。
しかし、いざ書こうと思い同様のブログを見てみると、皆さんとっても努力・勉強しているのですね。もちろん新卒採用で受験するのと民間経験者枠で受験するのとは違いますし、国家公務員と地方公務員でも違います。それでも皆さんとても努力をしています。民間企業を退職してまで1年間勉強したり、予備校に通ったり、テキストを何冊もこなしたり。
私はものぐさですし日々の仕事が忙しかったし休みの日まで勉強したくないので、手ぶらのまま受験してしまいました。
ですので、そんなみなさんに比べれば私の合格は単なるラッキーパンチなので、「こんな例もあるよ」くらいの感じで読んでいただければと思います。


では、今回は職務経歴書・志望動機の記載について書きます。
市役所や募集部門によって流れは違うのでしょうが、私が受けた試験では①職務経歴書・志望動機の提出 ②ペーパーテスト ③面接、という流れでした。


1次試験のペーパーテストの前に、これを提出する必要があります。
これは単なる自己紹介ではなく、ペーパーテストで同程度の点数があった場合、どちらを1次通過にするかどうかを決めるための重要書類だと思っています。
なので、既にここから試験は始まっているのです。


まず職務経歴書ですが、勤務地や勤務内容を記載するにしても、ただ事実のみを書いてはもったいない。もちろん嘘は御法度ですが、自分が今まで何をやってきたのか、その実績をアピールする場なのです。
日本の野球界で活躍してきた選手が大リーグに挑戦する場合、今までの実績を見て契約されるわけですが、それが素晴らしい実績であればあるだけ契約の可能性は上がりますし、契約金・年棒も上がります。
それと同じなのですが、野球と違うのは「相手は自分が今まで何をやってきたか知らない」ということです。ですので、それを相手に伝わるように書かなくてはいけません。
どこで何をやっていたのかだけではなく、そこで何を成し遂げたのか。
それでも業種が違えばその仕事内容は想像しにくいです。
例えば製造業ならこのヒット商品の誕生にこのように携わったとか、営業ならいくらの契約をまとめたとか、小売業ならこうすることによりどれだけ売り上げを伸ばした(もしくは在庫を削減した)とか、事務や簿記でも帳簿の洗い出しで年間いくらの財務ロスを減らしたとか。
知らない職種でも分かるような具体的な内容が必要です。
その際に説得力を持たせるのが「数字」です。売上10億を10億5,000万にしたという事実の場合、「売り上げを伸ばした」「売り上げを5%伸ばした」「売り上げを5,000万伸ばした」であれば、3番目が一番説得力があると思います。


もう一つ。その専門分野でいくら目覚しい活躍をしても、それが果たして公務員でも活かされるスキルなのか、という問題もあります。
公務員というのは一人のエリート営業マンが活躍する場所ではありません。組織として動く場所です。ですので、自分一人のスキル自慢ではなく、組織としてこのように動いた・動かした、というアピールも重要だと思います。
私は組織の中で上の方にいたので、自分が心がけている組織論を織り込んで書きました。


志望動機は、「なぜ今の仕事を辞めてまで公務員になりたいのか」ということです。
ただ「今の仕事が嫌だ」では「じゃあ公務員でなくてもいいじゃん」になりますし、「自分には夢がある」では「それは今の仕事でも叶えられるんじゃないの」になります。
今の仕事ではできない、公務員でなくてはならない理由・希望・夢・目標が必要です。
さらにその地方が自分の地元でも現在勤務している場所ではない場合、なぜこの市役所の試験を受けるのか、という説明も必要となります。


この志望動機は、後の面接にもつながってくる部分です。
いろいろ耳障りのいい理由を考えても、それがハリボテの場合、面接などですぐにバレてしまいます。なので、嘘は御法度です。志望理由なども、細かい想定問答よりは、「なぜここの公務員試験を受けたのか」という「幹」の部分が大事です。そこさえしっかりしていればそれにまつわる質問などは枝葉なので、幹がぐらつくことはありません。
逆にこの幹がしっかりしていないとちょっと自分の想定外の質問が来ただけでぐらつきますし、他の答えと齟齬が生じることになります。


その辺をきちんと考え、職務経歴書・志望動機を書きましょう。
記入はボールペンですので、1回でパーフェクトに書けることはまずありません。記入用紙は市役所HPからダウンロード&印刷ですので、何部か印刷・コピーし、下書きをきちんとしましょう。
当たり前ですが、きれいな字で書く事も大切。字が下手でも、丁寧に書けばそれは伝わります。
同じ内容でも字が下手だとそれだけで内容は頭に入りにくくなりますし、それだけで内容が程度の低いものに見えます。逆にきれいな字であればその人も書いてある内容もよく見えるものです。
読む相手は機械ではありません。私たちと同じ人間なのです。しかも全国から大量に送られてくる内容に目を通さなければならないのです。そこで字が下手なだけでマイナスの印象を持たれるのは非常にもったいないです。


そして下書きをして、きれいな字で書いた「決定稿」ができたら、それもコピーして取っておきましょう。
面接の際はこの用紙をもとに質問されます。そこで自分が何を書いたか覚えていなければそれだけで不利になります。というか大ピンチです。書いたことと言っていることが違っていたらもうアウトです。ですので、面接で答える内容もここに書いたことと一致していなければなりません。
この時点で、面接まで見据えた内容を書くことが大切です。


今回のまとめ

■自分の仕事内容を知らない人にも伝わる内容を書く
■数字を使うなど、具体的に書く
■自分のやってきたことが公務員でも活きることを書く
■公務員でなければならない理由
■丁寧な字で書き、コピーを残しておく
■最終面接までつながるゆるがない「幹」