やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

悪口は楽しくない。それはバラエティ番組であっても。

やっぱり「ラブ&ピース」だよね


年末のテレビ番組を消化しております。
その中で「苦手だっていいじゃない」(テレ朝)、「ガキの使い 絶対に笑ってはいけない熱血教師」(日テレ)、「ガチで大ゲンカ祭り2012」(TBS)を見て思ったこと。


「苦手だっていいじゃない」は、苦手なことを告白していく番組なのですが、だんだん番組制作者や共演者や街中の一般人に対する文句になっていったので、楽しくなくて途中で見るのやめちゃった。
司会のいない番組だったので、言っていくうちにどんどんエスカレートしていくのです。
「ガキの使い」は、番組全体がマンネリだったのでつまらなかったですが、その中でも遠藤の暴露が単なる暴露であり、面白いとは思えませんでした。
「ガチで大ゲンカ」も、コンビが言い合いをするのが面白いのに、そのテーマが悪口だと楽しくありません。


これらは、「アメトーーク」「ロンハー」だと起きない現象です。なぜなら、この番組には「芸人愛」があるから。


「苦手だっていいじゃない」で司会がいれば、ブレーキをかけたりその毒舌に対するツッコミがあったりするのに、全員パネラーだと悪口を言うだけになってしまい、「面白い」に着地しないのです。
「ガキの使い」でも、暴露する前提に必然(必要性)があったりや暴露したあとのお仕置きにオチがあればいいのに、何もないから不快だったり「遠藤のプライベートなんて知らん・興味ない」になったり「可哀想」になるのです。ここでも「面白い」に着地しない。
「ガチで大ゲンカ」は、以前ブラマヨが出ていた時はその言い合い自体が芸になっていたのに、それがないから単なる悪口になっちゃう。これは浜田の力量不足です。言った芸人が「おいしい」になるように裁いてあげないと。


毒舌を言ったり悪口を言ったりするのは、目先の笑いを取るには簡単です。私たちでも日頃そんな話をしがちですよね。でも、やはり後味が良くない。
なので、こういう番組をするには、言った芸人が「しょうもない」「くだらない」になってしまうとか、言われた芸人が「いい負け顔」ができるようにその場にいる芸人たちがフォロー(という名のツッコミ)をしてあげることが大切です。
「アメトーーク」「ロンハー」はその辺はとても気を遣っているように思います。ひどいドッキリにかかった芸人でも番組全体としてはプラスになっているのです。スべる芸人もそれで場が盛り上がるようにみんなが突っ込みます。


ダウンタウン松本人志も昔は「こんなことがあってキレた」という話をよくしていましたが、これもその事象の是非ではなく、松本さんの着眼点や言葉のセンスで笑っていたのです。その分、そのレベルが低い木村祐一の話では笑えないのです。


悪いことを言うにしても、「中学のときイケてなかった芸人」「運動神経悪い芸人」など、自虐なら笑えます。そして「相方大好き芸人」「ガンダム芸人・ジョジョ芸人」など、好きなものについての話なら笑いながらハッピーな気持ちになります。


やはり、笑いはハッピーでピースなものであって欲しいのです。