やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

「SWITCH 浜田雅功特集」 感想

俺にやらせて!


「SWITCH」で浜田雅功を主役としたツッコミ特集。
もう本屋を何件回っても置いていないのですが、奇跡的にどこかのお店にあったものを取り寄せて購入しました。ありがとう、TSUTAYA
ダウンタウンでは松本さんにスポットが当たりがちだし、インタビューでも浜田さんは自分のことはあまり語りたがりません。「松本がおれへんかったら俺はこの世界にいない」「ダウンタウンとは松本人志である」というように、テレビでの強気な振る舞いとは逆で取材では謙虚な発言が多いです。
でも、浜田雅功ダウンタウンをこの世に広めたブルドーザーだし、「ツッコミ」の地位を向上させた功労者でもあります。何より、新聞販売店に就職が決まっていた松本人志を芸人の世界に引き入れた「日本を変えた人の人生を変えた人」なのです。
なのでだいぶ期待して読んだのですが、全然物足りなーい。


まず、インタビューが2ページしかない!しかも現在の仕事のやり方などについての話が多く、「ツッコミについて」「ダウンタウンについて」「浜田雅功について」「松本人志について」などが全然足りない!
この特集のインタビューや文章は川口美保さんという方なのですが、そんなにダウンタウンフリークじゃないのかな?私だったらもっと訊きたいことあったのに!


■なぜ松本人志を相方に誘ったのか(松本さんは就職内定ももらっていたのに)
■デビュー当時のコンビとしての可能性、その時の松本の可能性・自分の可能性
■浜田さんのツッコミが形作られるまで
■「ツッコミの地位向上」など、「ツッコミ」としての立場を代表しているという意識はあるのか
■途中から「頭を叩く」ツッコミから「率先して笑う」ように変わってきましたが、これは意識的なものなのか
■途中から「ゲラ」だったり「天然」だったりといじられやすくなってきましたが(それでもまだ「怖い」の方が強いですが)、これも考えてのことなのか
■現在の若手芸人に対して危機感はあるのか
■「世界はSHOW by ショーバイ」のときの話
■東京進出時、あえて暴れたり先輩芸能人にも叩いていましたが、怖くなかったのか
■歌手や役者などの挑戦は、将来的には芸人から遠ざかることがあると考えていたからなのか
松本人志がカリスマ視されていた時の心境。自分がおいてけぼりになってしまうような感じはなかったのか
ダウンタウン解散ということは考えたことはないのか
などなど、訊きたいことはいくらでもあるのになあ。昔喋った内容もありますが、今の言葉で話してもらうことが大切。


特集の後半では「ツッコミ7人の仕事術」として矢部浩之名倉潤蛍原徹天野ひろゆき後藤輝基、トシ、三村マサカズが「自らのツッコミ道」を語っています。
こういう、お笑いの熱い話大好き。それぞれのツッコミに対するスタンスや、あまりにも大きすぎるダウンタウンの影響、「ダウンタウン病」からの脱出、ダウンタウンや浜田さんとの距離感など。
特に矢部さんの口からダウンタウンについて語られるのはとても貴重。
名倉さんは「相手を叩く」という武器を持った浜田さんに対して、ボキャブラリーで勝負することを選びました。あと、兵庫県生まれなのにダウンタウン一色にならなかったのが良かったようですね。
後藤さんからはダウンタウンが東京進出した時の「熱」の話とダウンタウン病にかかってしまう当時の芸人の苦しみの話。
三村さんは独自のスタンスの話。三村さんって本をめちゃくちゃ読むし(でもすぐ全部忘れるそうですが)、お笑い話も大好き。実は熱い人なのですがそう見えない・見せないのも魅力ですね。


そしてラストは「作詞:高須光聖、作曲:奥田民生、歌:浜田雅功」という特別なコラボのCD「ラブレター」が付録に付いています。これは作詞は高須さんですが、浜田さんから松本さんへのラブレターなのです。
で、聴いてみると…、全然良くない。もともと民生さんの曲は歌詞がスカスカですが、それにも増してスカスカな感じ。そしてこのスカスカを埋めていたのが民生さんの歌唱力なのですが、浜ちゃんではやはり力不足。
クレジットを見るとドラムもギターも民生さんですが、ベースだけは「人の息子」です。そうです、ハマ・オカモトです。濱田郁未です。


ハマ君と浜田さんのラジオでの対談も先日ありましたが、この話題がネットに出た時に「売名かよ」「もっと売れてから明かせばいいのに」「こんなバンド知らん」なんてコメントが多くありました。そうか、まあ当たり前ではありますが、世間はまだOKAMOTO'Sを知らないのですね。だから「売名」なんて言われるのですね。
でもラジオでハマ君も言っていたように、「もう明らかにしても大丈夫」になったから公表したのです。OKAMOTO'S自体もシーンの評価は高いし、ハマ君はいちベーシストとしてもその腕は評価されています。この付録CDでもオケ全体はまったりしているのに、ベースだけはうねるうねる。
で、その対談ですが、そんなに中身のある話ではなかったですね。浜田さんが気を使って「あんた」と言ったり、あえて諭すようなことも言わないし「知らん」「関係ない」のスタンスを貫いたりしていたので。
それにしても、このタイミングで初めて親子であることを公表したそうですが、OKAMOTO'sを知っている人はもうみんな知っていますよね。こういうのってどこから情報出るの?ネット社会は怖いなあ。
とはいえ、ハマ君の顔と唇はDNAが主張しすぎているのですぐバレるのもしょうがないですが…。


SWITCH Vol.30 No.12 ◆ 浜田雅功 ◆ 誰がためのツッコミか

SWITCH Vol.30 No.12 ◆ 浜田雅功 ◆ 誰がためのツッコミか


浜田雅功とハマ・オカモト 初の親子対談がラジオで実現!!