やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

岡村靖幸ライブツアー2015「愛の意味」 Zepp Divercity(10月31日)に行ってきました! 感想(その2)

ネタ切れで 一周回って 王道へ


前回のお話↓ese.hatenablog.com
カーテンが引かれて第一部終了。まだアンコールではないので手拍子する必要はないのですが、するよね~。
こういうときの手拍子って、何でずれるのでしょうか。だんだん早くなっていって耐えられなくなって消えていく。そしてまた新たな拍手の波がくる。海辺の波のようです。
久保ミツロウ氏の最新の研究によるとこれは「妖怪アンコールずらし」のしわざらしいのですが、それとは別に科学的な検証をしていただきたい。みんな一定のリズム保てよ。
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そんなことを考えていると、再びカーテンオープン!


第二部開始は「彼氏になって優しくなって」
岡村靖幸「彼氏になって優しくなって(YouTube Version)」 - YouTube
私、この曲のジャズファンクな感じが大好きなのですが、何だかライブ映えがしない。フジロックのときもあまり弾けなかった気がするし、この日もライブ全体の高揚感からすると少しおとなし目だったような。
この曲はサビで分かりやすく上がるところがないからかな。曲全体を通して横ノリグルーヴだからなのかな。手を挙げづらいとか合いの手を入れづらいとか、そういうのが要因なのかな。
でもこの曲、好きなの!


続いてはまた分からないイントロだぞー。えーっと、と思っていたらミラクルジャンプでした!
ライブで聴くのは久しぶりです。アレンジは四つ打ち(最近のダンスミュージックの四つ打ちではなくヴァネッサ・パラディの「Be my baby」とかのあの感じのやつ)にホーンが入っていてとても気持ちいい。
このリズムを維持したままストーンズの「Jampin' Jack Flash」。歌えないけど、曲はさすがに知っているロック界の名曲です。


そしてまた分からないイントロで、岡村ちゃんは英語で歌いだします。これは全く分からない曲です。サビで「リスペクトユアセルフ」と連呼していたので後で調べたらステイプル・シンガーズの曲でした。私、曲もグループも全く知りませんでした。
Respect Yourself-The Staples Singers - YouTube
いい曲。スライストーンとかの70年代ソウル/ファンクな感じ。あー、私やっぱりこういうサウンドやリズムが好きだわ。ブラックミュージックでもディアンジェロとか最近のブラックものよりも、この時代のソウル/ファンク/ディスコのリズム感が好き。だからオザケンの後期やcero星野源があまり自分にはまらないのだな。
ちなみにこの曲は岡村ちゃんはカンペガン見していました。カンペは見えませんが、明らかに見ている!のが丸分かり。


続いて「マシュマロハネムーン」「セックス」のコンボ。この流れも久しぶりだな。
「セックス」はサビの「君が○○」の部分をいつもカンペ頼みだった岡村ちゃん、今回は「君が」だけを歌ってその後は私たちに丸投げするという新しい手法を使ってきました。なるほど、これならカンペ不要だな。
そしてこの曲は「セーックス!」と大声で叫べるのが醍醐味。普段こんな単語を大声で言う機会なんてないもんな。気持ちいい。


再び白石さんタイム。
スタッフの女の子を舞台上に呼び込んで、ツアーTシャツの宣伝です。「あら、かわいい。Tシャツが目を引く!どこで買われたんですか?」「今回のツアーの物販です」「着心地はどうですか?」「とってもしなやかで気持ちいいです」
分かりやすい宣伝!
そして「もうひとつお知らせしなきゃいけないことがあります。本日のライブ、あと1曲です」


で、「Super Girl」
今回も側転を決めてくれました。今回は側転→ターンの連続コンボ!カッコイイ。もう側転でヒヤヒヤしなくなりました。それでも森光子の「放浪記」を思い出してしまうのは致し方無い。
この後半になっても、まだ岡村ちゃんは余裕がある感じ。遠くてよく見えないけど。見ているこちらも「怪我なく終わって」とか「最後まで持つかなあ」という不安を感じずに見ることができるのはとてもよい。
あと、この曲では「本当のダンス、チャンス、ロマンスは自分次第だよ。知ってる?」という岡村ちゃんからの呼び掛けがあって、以前はこの言葉に本当にグッときて涙腺を刺激される状態だったのですが、最近はカラッと見ることができます。これは、このセリフをそのまま岡村ちゃんが体現してくれてきたからなのですが、もうそういう「ストーリー」を持ち出す必要はなく、単なる名曲として聴くことができるようになったからです。


再びカーテンが引かれてアンコール待ち。手拍子で岡村ちゃんを待ちます。ここでも妖怪アンコールずらしは登場。ずらさないで!
毎回書くけど、アンコールの呼び込み(手拍子とか声を出すとか)を全くしない人は、アンコール必要ないのかな。「どうせやる」のは分かっていても、演者にも気持ちよくアンコール歌って欲しいでしょ。盛り上げようぜ。


エレピでの弾き語りは、なかなか歌に入らずしばらくキーボードと戯れておりました。ネタが思いつかないのかなーと思いましたが、その間弾いてくれたインストゥルメンタルがとてもいい響きで、それだけでも気持ちいい時間でした。
そして歌ってくれた「東京ベイベ」は

東京ベイベ
君は眠るとき、真っ暗にして寝るの
眠る前にちょっとお酒を飲んだりするの
うまく眠れなくて携帯持ったまま寝たりしてるの
東京ベイベ
君が眠るとき
隣には「えっ彼氏いるの?……ダ、ンナがいるの!?……イチャイチャ、してるの?」(台詞)
でも構わないぜ
たまにちょっぴり僕のことを思い出してくれよ
だってぼくは一人ぼっちで寂しく、でも結構いい感じで夜をすごしてるんだ
僕はそれだけのために修行もしてきたのさ
ちょっとさみしがりやで、ちょっとコンプレックスも多くて、
GINZAで連載してて、テレビブロスに連載してて、
その靖幸ちゃんを思い出してほしいのさ
寝る30秒前に、寝る0.0000000れーーーー秒前に思い出してほしいのさ

という内容でした。いろんな人のツイート・ブログのつぎはぎ。
内容もよかったのですが、今回は曲そのものがよかった!このときだけの即興にしておくのはもったいない。何かの特典などで発表して欲しいなあ。


弾き語りはこれでおしまい。いつもの「友人のふり」やカバー曲などはなし。開演時間が押したからかなと思いましたが、同じように押した翌日は3曲ほどやったそうなので、その日の岡村ちゃんの気分・体調なのかしら。


続いて「Lion Heart」。これが、めちゃめちゃよかった!ボーカル絶好調じゃないですか!50歳にして上り調子、岡村靖幸です!
バラードシリーズでは「ペンション」はやってくれないのかな。
そして「Automatic」。おお、この曲忘れてた。いい曲をいいボーカルが歌ったら、そりゃいいに決まってる。でもさきほどの「Lion Heart」の記憶しかない。良かったのは覚えていますが、アクションなどはもう忘れた。


そして岡村ちゃんにオベーションが渡されます。そうです、お別れの時間です。
あー、寂しい。
「Out Of Blue」のアウトロでは岡村ちゃんから投げキッスをいただけます。私は毎回キャッチしているのですが、今回はさすがに遠くて受け取ることができませんでした。
きっと岡村ちゃんも「いつも来てくれているあの人がいないな。心配だな」と思っていたでしょうが、安心してください、後ろにいましたよ。


終わってしまいました。当たり前だけど、最高でした。
その他の感想を箇条書きで。
●トップフォーム
音楽評論家の宇野維正さんが以前岡村ちゃんのことを「完全にトップフォームを取り戻した」と表現していました。確かに、ここ最近の岡村ちゃんはこの表現がぴったりです。以前の「大丈夫かな?」という不安は全くなし。私の期待以上のパフォーマンスをしてくれます。岡村靖幸50歳、今が最高値です!
●やっぱ前!
今回はだいぶ後ろの方で見ていたため恐怖のモッシュには巻き込まれなかったのですが、それにしても遠い。表情や細かい仕草も見えないし、何より熱狂の度合いが足りない!
私の周りにいたのは私のように渋々後ろにいる人ではなく、「ゆったり見るぜ」という感じの人が多かったので、余計私だけはしゃいでいる感じがしました。あの日私の周りにいた人たち、邪魔だったらすみません。
それにしても、遠くてもどかしい感じがしました。私の岡村靖幸があんな遠くに!私がいるべき場所はここじゃない!ともどかしく思いながら見ていました。
●ネタ切れ感
「愛の才能」「ミラクルジャンプ」「マシュマロハネムーン~セックス」などが復活したのは嬉しいのですが、同時に「ネタ切れ感」も否めませんでした。やはり「禁じられた生きがい」からは披露してくれないのですね。何が問題なんだろう。ベイベの皆さんからの投票でも「青年14歳」が1位だったのに。この結果は事務所社長近藤さんにも伝えられたのに。何か難しい事情があるのかな。解禁してくれる日まで待ちますが、聴きたいもんはしょうがない。
(これは、私が「Me-imi」のアルバムをそんなに大好きでないという個人的好みの問題もある)
ちなみにそのときの結果です。↓sakurakanade.hatenablog.com
●構成・セトリ
演奏する曲は半分は同じだとしても、置きどころが違えば印象も変わると思うのですが、そういうのもダメですか?
●ダンサー
もう男性二人がダンサーで登場するのは「岡村ファミリー」のようになっていますが、私としてはもう一度「ギャラクシー」とやってほしいなーと思っています。女性との絡みの方がエロスも照れも表現できてよいと思うのですが、いかがでしょうか。
●寸劇
「家庭教師」の後半や「聖書」の前半のあの語りを実演も交えてライブでやってほしいなー。


こんな細かい要望は些細なこと。ライブ全体としてはとっても良かったです!次は春なのか、それともその前に何か動きがあるのか。今は明るい希望しか持っていません。11/15、期待して待つ!


<追伸>
この日、ライブ後にベイベの皆さんと合流して食事をしました。時間が遅くてあまり長くお話できませんでしたが、とても楽しい時間でした。社交、楽しい!
そして、皆さんからいろいろプレゼントをいただきました。私は手ぶらなのに。皆さんの心遣いと手先の器用さにはいつも感心するばかり。私は手ぶらなのに。次回は、ハグします!
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本当にありがとうございました!またご一緒したいです!


セトリです。
1.ヘアー
2.ぶーしゃかLOOP
3.ラブメッセージ
4.カルアミルク
5.モン・シロ
6.冷たくされても
7.どぉなっちゃってんだよ
8.愛の才能
9.家庭教師
(お着替え、インストタイム)
10.イケナイコトカイ
11.ステップUP↑
12.ア・チ・チ・チ
13.Vegetable
14.聖書
15.愛はおしゃれじゃない
16.ビバナミダ
17.いじわる
(白石さんMC:甘栗むいちゃいましただらけ)
18.あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう
19.だいすき
~第二部~
20.彼氏になって優しくなって
21.ミラクルジャンプ~Jampin' Jack Flash
22.Respect Yoursef
23.マシュマロハネムーン~セックス
(白石さんMC:ツアーTシャツの宣伝)
24.Super Girl
~アンコール~
25.東京ベイベ
26.Lion Heart
27.Automatic
28.Out Of Blue


彼氏になって優しくなって

彼氏になって優しくなって

彼氏になって優しくなって

彼氏になって優しくなって