やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

平和になるほど不安は増す「体感治安」の時代

社会は安全になっている


また、痛ましい事件が起こりました。こういう事件が起きると「最近は物騒だ」「不安な世の中」という意見を多く目にするようになります。
しかし、社会はどんどん安全になっています。


まず、殺人事件。
殺人事件被害者数|年次統計
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昭和30年には2,119人が殺人事件で亡くなっていますが、平成24年では383人です。5分の1以下、ピーク時の18%に減っています。みんな大好き『三丁目の夕日』の時代には毎日6人近く殺されていたのが、今ではひとり。それでも毎日ひとり殺されているのか!マクロで考えると少ないけど、日常の体感で考えると多いな。


続いて、交通事故。
www.jiji.com
jafmate.jp
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1970年(昭和45年)には16,765人が交通事故で亡くなっています。それが2018年(平成30年)では3,532人。これは5分の1近くに現象。ピーク時の21%です。
それでも殺人事件に比べると多いですね。事故は故意ではないのでゼロにはできません。機械の力でブレーキやエアバッグなどで減らしていくしか有りません。このご時世に飲酒運転する人は論外。これは故意なので免許永久取り消しと殺人事件としての逮捕出いいと思っています。


3つめ、少年犯罪。
kogoroy.tripod.com
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これは、上記の記事にもあるように認知件数と検挙件数の変化、そして警察がどの出来事を窃盗とするか強盗とするか、どこまで警察が少年犯罪検挙に力を入れているかによって変わるので、単純な分析はできません。それでも、減っているのは確実です。


このように、世の中は確実に平和で安全になっているのです。そのため、たまの事故や事件は珍しいからこそ大々的に扱われ、慣れないことだから余計に怖いと思うのです。
子供の怪我や人混みのベビーカーや保育園の子供の声やタバコの煙などもみな同じ理由。減ったから、少しでもあるとものすごく気になる。


不幸な事故や事件に対し悲しんだり寄り添ってあげたりすることは必要ですが、過剰に不安がる必要はありません。だって世の中は平和なんだもの。
世界は少しずつよくなっています。そう思うことで、世界はまたよくなっていきます。


犯罪白書〈平成30年版〉進む高齢化と犯罪

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