やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

『PIXARのひみつ展』に行ってきました!感想

魔法を生み出しているのは数学と人間


PIXARのひみつ展』に行ってきました。公式サイト↓
www.tokyocityview.com
私は、ピクサーの熱心なファンではありません。現在製作された20作品のうち、見たのは6作。そんなニワカが見てもとても面白かったピクサーのひみつ展でした!


入場。
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あとはひたすら写真貼っていきますね。だって全部撮影OKなんだもの!
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全部載せるときりがないので一部だけですが、これだけの工程を経てピクサーの作品はできています。で、この緻密で高尚な作業はどうやって行っているかというと、数学と人間です。


ピクサーの作品はCGアニメなので、もちろんプログラムで作られています。そこに監督の「演出」を入れるにはどうすればいいか。プログラムとはいえ、自然に(でもアニメなので適度にオーバーアクトで)見えるように動かすにはどうすればいいか。
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表情を動かすことを体験できる装置。
例えば目を動かすとき、眉毛・上まぶた・下まぶたを動かすことができます。それも右側左側どちらも。その案配により「表情」は決まってきます。さて、どうする。もちろん決めるのは人間です。そしてそのとき、当たり前ですが口も身体も連動して動いています。それらが全部合わさって「感情」になり、アクションになり、物語は動いていくのです。
これを決めるのはAIではできません。人間です。
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手の動きも細かく設定できます。
あー、私、これだけでも「もうどれでもいいよ!」と投げやりになってしまいます。これをできる人は愛情と情熱と執念を持っている人だ。
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セットの配置もカメラアングルも照明も自由自在。いくらでも決められるから、作る側のこだわりと「どこでジャッジするか」が問われる。無限に選択肢があるからこそ、基準をどこに置くかを決めておかなければならない。


んで最後には
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ひとピクセルごとに発色決定しないといけないのです。ひとピクセルごと、ひと画面ずつ、2時間分…。想像しただけで発狂しちゃう!


このように、何でもできちゃうわけですが、すべて手作業で行っているわけではありません。髪の毛の揺れ具合や材質による反射の違いなどはプログラムによる計算が作業を助けています。そのプログラムにより、自然にかつ本物っぽく見えるわけです。
そのおかげで「1→2」の動きは「1.1→1.2→1.3」の部分をプログラムが手助けしてくれています。実際は「1.00001→1.00002→1.00003」というレベルでしょうが。
でも、それを「この動き・この表情・この色味・この照明・このカメラアングルでOK」とジャッジするのは人間です。どれだけの機械があってプログラムがあって人海戦術があったとしても、最終的な判断・決定は人間がしなければなりません。そこはAIではジャッジできないのです。


この展示会は自分でいろいろ触ったり動かしたり作ったりすることができます。子供も大人も楽しい。これに触って「アニメ作るの楽しい!」と思った子供たちが未来の芸術を生み出すのかもしれません。
楽しかった。単純に楽しい(Fun!)と、面白い(Interesting!)、びっくり(Amazing!)、アホか(Unbelievable!)を同時に体験できる素晴らしい展示会でした。9月16日まで開催していますので、ぜひ行きましょう。友達同士でもカップルでも親子でも、どのカテゴリでも楽しめます。