映画「マトリックス」 感想
「今更だけど、王道をちゃんと観よう」シリーズ
私は、映画はそこそこ見ているのですが、ベタな映画を見ていないのです。
「タイタニック」「アルマゲドン」「七人の侍」、そして「マトリックス」。
さすがにこれではいかんと思い、今回は「マトリックス」を借りてきました。
で、見ましたが、感想は「少年マンガだな」です。
自分は救世主で、でも本人はまだそれには気づいていない。突然異世界に連れて行かれて、特訓して強くなって敵と戦う。ラストでやられたかと思ったらヒロインのキスで復活。そして覚醒により敵を一蹴。
いくら1999年制作といってもストーリーとしては一昔前のお話。しかしそれを様々な映像革命により、現代最先端の映画にしてしまう。
これでいいんです。私はアクション映画に「脚本の妙」「話のつじつま」なんて求めていません。ひたすら「すごいアクション表現」があればいいのです。
また、哲学的な風味や映像表現が映えるためには話の筋は単純な方がいいのです(「アバター」のように)。
そういう意味では大満足。公開当時に映画館で見たかったなあ。
ただ、ラストのトリニティのキスで復活する場面は、なぜ?と思っちゃいました。いや、これも少年マンガなら大定番のお約束。「そういうもんだ」でいいじゃない。
もうちょっと不満を書くと、格闘シーンのスピード感が物足りない。かっちかっちの「型」を演舞している感じ。コマ落としでもいいのでもう少し「息もつかせぬ」「まばたきもできない」感じにして欲しかったです。そう思うとやっぱりジャッキー・チェンやユンピョウなんかはすごいんだなあ。
キアヌ・リーブスは格好いい。サラリーマン姿が超ステキ。顔のラインもシャープだねえ。
さて、なぜ今までこの作品を見なかったかというと、「3部作って長い」「そして後半の評判が良くないらしい」からです。でも見てしまったからには最後まで見よう。変に哲学の方面へ走らないで「すごい映像」のみに注力して欲しいのですが、難解な感じになっているんでしょう?
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