ラブレターは夜書いても朝見直そう
昨日、ミスチルのライブのエントリを書いたのですが、その直後に手厳しいコメントをいただきました。
確かに、本文中にはファンが読んだら怒るだろうことは書きました。それはある程度は分かっていて織り込み済みで書いたものです。「面白い」と思って。
その厳しいコメントに対して、私は酔っていたこともあり、売り言葉に買い言葉でこれまた挑発的なお返事を書きました。
「個人の感想なんだからあなたの感想と違うことは当然ある。それを書いてなぜ否定されなきゃならんのだ」という趣旨で、それに加えてコメントを書いた方の指摘に対する揚げ足取りの反論も。
そしてTwitterでも同様のことを書いて寝たのですが、朝起きたらあるフォロワーの方から「ああいう書き方は批判されても仕方ない。ファンに喧嘩売る書き方だ」というご指摘をやんわりといただきました。
その通りです。
個人のブログなんだから何を書いてもいい。それが表現の自由だ。
確かにこれもその通りです。でも、全世界に公開しているのであれば批判を受けることは仕方ないことです。例えそれがPVの少ない私のブログであっても。
そして、何かを批判・批評する際にも「マナー」というものは必要です。批判するにしても、わざわざ誰かを逆上させる書き方をする必要はありません。事実と自分の考えだけを書けばいいのです。
これが今回の私の文章には欠けていました。
もちろん「炎上商法」でPVを稼ぐやり方もありますが、私はそういう手法は取りません。真っ当に自分の考えを書いて、それに対する反応を読みたいのです。
今回の出来事は、たまたまミスチルという分母の大きい対象だったから普段私のブログを読まない人の目にも触れてこういう反応があったのかもしれません。もしかしたら私の過去のエントリでも誰かを不快にさせる内容を書いているかもしれません。
それは、こうやって指摘されないと分からないことです。そして、こういう手厳しい反応に対して「うるせー」でやり返すことももちろんできますが、そういうのはやはり「マナー」に反するのです。
今回は手厳しい反応をいただいたことも、私の返答に対するやんわりとした的確な指摘も、どちらもあったのでよかったです。フラットで冷静に自分のマナーのない文章を振り返ることができました。
こういう「意見に対する反論→陳謝」は「言論を委縮させる・言論の自殺」という意見もありますが、それはあくまでマナーに則った場合です。私の今回の文章はやはりマナーを欠いたものでしたので、批判されて仕方ないし、反省することも当たり前です。
今回の出来事を受けて、今後私の文章は褒め褒め一辺倒になるわけではありません。自分が見た・聴いた・読んだコンテンツや体験に対して、批判があればもちろん書きます。しかしそれは「表現のマナー」に則ったものでありたいです。
個人を無意味に貶めたり、わざと露悪的に書くことはしません。
しませんと書きましたが、本当にそうできるかは分かりません。それは読んでくれる人が判断し、違っているのであれば指摘をいただければと思います。そうやって切磋琢磨していくことで真っ当な「批評」が出来ていくものだと思っています。
もちろん明らかに的外れな意見に対しては無視・反論することはあります。
でも、根本は「これは個人のブログ。誰かから頼まれて書いているわけでもないし報酬をもらっているわけでもありません(アフィもやっていません)。だから、書きたいことを書く」というのが大前提です。
その上で、表現する際のマナーももっと上品に持ちたいな、ということです。
ちなみに、ミスチルエントリにいただいたコメントも私の反論も既に消してしまいました。ヘタレな私ですみません。