やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

東京ひとり旅2018、春

先日、ライブを見に東京に行ってきたので、そのときに撮った写真などを放出するためのエントリ。


3月31日土曜日、上野。
行きの新幹線の中で読みかけだった内田樹『街場の憂国論』読了。


上野で下りたのはこれが目的。
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上野国立科学博物館の「人体~神秘への挑戦~」です。公式サイト↓
jintai2018.jp
中は撮影禁止なので写真はありません。


中世の時代、人体をより深く知るには解剖が必要で、それは今の時代と同じく倫理的な反対があり、なかなか難しかった。しかも当時は防腐処理等ができない時代なのでさらにいろいろ難しかったでしょう。そんな状況の中、想像でなく事実と科学の積み重ねにより、人体の実際は少しずつ分かってきました。
そして時代が進むにつれ、より深く、より詳しく様々なことが分かってきます。人間が細胞でできていること、さらにはDNAの組み合わせによりできていること、そのDNAはたった4種類の塩基配列の組み合わせによりその生物を形作っていること。
そして、体の臓器についても、これまではその臓器は自身の働きをこなしているだけで、イレギュラーがあったら脳から指令が出ていると思われていたのが、今では各臓器ごとに「血圧高いから塩分減らして」等それぞれやり取りをして体の状態を維持していることが分かってきたそうです。知らなかった!


こういう展示会を見るたびに思うのは「もっと知っているともっと楽しめるのになー」ということ。知識がないと情報を咀嚼できない。知識は人生を楽しくする。
と同時に、逆のことも感じました。この展示会では本物の臓器の展示があるのですが、実際見るとこれまで教科書や模型や映像で見てきた臓器と同じなのです。当たり前だけど。本物の臓器を見ても、これまで偽物をたくさん見てきたために「ふーん、同じだね」くらいの感想しかないのです。もったいない。臓器(心臓も内臓も脳も!)の実物なんて見る機会ないのに。知ってしまったから楽しめない。楽しめないというのは少し語弊があるな。驚けないとか興味深く見ることができないとかそういう意味。


もっとじっくり見たかったのですが、さすがに春休みのため混んでいて説明文を読んで終わり、みたいな感じでした。
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途中、少しですが撮影可の場所があったのでパチリ。NHKの番組は見ていません。これ見てから来たらもっと理解できたんだろうなー。
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ここ出るといつもこのクジラ撮っちゃう。私のスマホにこいつ何匹いるんだ。
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東京の桜はもう終わりそう。天気も良かったので花見の人たくさんいました。花なんて見てないくせに。お酒飲む口実のくせに。私もそうだけど。


新宿のタワレコRHYMESTERのライブBlu-rayをゲット。
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ここで買ったのはイベントに参加するためです。参加券は箱に手を突っ込んで自分で引くというやり方。これいいね。以前他のイベントで不正があったからなのかな?ちなみに私はあまりよくない番号だったのですが、そもそもあんなスペースにそんなたくさん人を入れられないので私の番号は相当後ろなんだろうなー。RHYMESTERだからあまり関係ないけど。


で、夜はこちらに行く。
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ライブ終わりにはもちろんビールですよね。


その後渋谷TSUTAYAでCDを大量レンタル。TSUTAYAは郵便返却という方法があるので、私のような田舎者でもここでレンタルすることができます。
さすが渋谷TSUTAYA、品揃えハンパねえ。何でもある。何でもある!その上同じタイトルが何枚もあってレンタル中があまり起きない。CDのプラケースをもっと薄いケースに入れ替えているので、同じスペースでもたくさん在庫を置けるし、ケース割れもない。入れ替え作業は大変でしょうが、とてもいいことだ。地元のお店にないCDをたくさん借りてホクホク顔でホテルへ。


翌日4月1日日曜日、新宿。
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何度かゴジラの顔は見たことありますが、初めて来たTOHOシネマズ新宿。
せっかくこの映画館なので4DXやIMAXで見たかったのですが、見たい作品がなかったり時間が合わなかったりで断念。どうせ1日ファーストデーだから定価だったら見ない作品を見ようと思い、これにしました。
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お昼ご飯を食べよう。
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私は自分の地元の田舎っぷりが好きではないのですが、もし東京に住んでいたら毎日休みの日は昼からビール飲んでしまいそうで怖い。田舎は車移動しかないのでそれが私にビールのストップをかけてくれるのですが、電車移動だったら飲んじゃいそうで怖い。


さて、まだ時間があるのでどうしようかな。ファーストデーなので映画もう1本いっとくか。
写真はありませんが、お次は新宿ピカデリー
見た作品は『レッド・スパロー』。これも写真撮り忘れた。
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夕方、中野へ向かう。
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真心ブラザーズのライブは開始時間・終了時間が早いので、私のような地方民でも当日帰れるのでありがたい。


帰りの新幹線の中で『ジブラの日本語ラップメソッド』読了。新幹線下りた後は自分の車を運転しないといけないのでビール飲めないのです。
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韻に重点を置きすぎでもっとフローについても書いてほしかった(キックとスネアの関係性とその中でどこに言葉を当てるのかとか)けど、面白かった。
これは、ラッパーが自己流かつ本能的に実践していることを構造的に解き明かすとこういうこと、という本なのですが、この本を読んで「なるほど!」と思ったラッパーは大成しない。これを読むまでここに書いてあることを分かっていないラッパーはもうダメ。理論立てて説明できなくても、肉体的にこういうことが分かっている奴でないとダメ。そうか、自分が気持ちいいと思ってやっているラップはこういう理屈があるのか、だったらいい。
最近Kダブさんが「日本のヒップホップとは」についてうるさいですが、私はZEEBRA派です。まず広げることが大事。ダメなものは勝手に淘汰されていきます。そこで当初のものと違うものが多数派になるのも歴史の必然。こだわりすぎることは広げることを拒否すること。門番がいてハードルが高くてヤジがひどかったら誰もやりたがらないよ。


2日間で展示会、本2冊、映画2本、ライブ2本。充実した旅でしたが、こんなことができるのも独りだから。いいことなのか悪いことなのか…。


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