やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

人類最大の敵は「めんどくさい」

想像を絶するルーズさ


私はダメ人間です。人間、生きていればやりたくないけどやらなければならないことなど山ほどあって、皆さんそれをきちんとこなして日々生活しているわけです。私生活でも仕事でも。
皆さんは夏休みの宿題はきちんと期限内に終えられていましたか?夏休みに入ってすぐ終わらせる人もいるでしょうし、計画を立ててそれに沿って進める人もいるでしょう。終わるギリギリになってようやく取りかかる人もいるでしょうし、終わらずになし崩しにしてしまう人もいるでしょう。
私は勉強は嫌いではなかったので8月末に慌てることはなかったのですが、これは私が「きちんと期限内にやる性格」ではなく、「好きなものならやる」ってだけの話です。


嫌いなものは手が動かない。甘えて怠けて生きてきたので、こんなダメ人間になってしまいました。
仕事でも「やりたくないけどやらなきゃいけない仕事」はいくらでもあって、それは「やらないと終わらない」のです。当たり前ですけど。
それなのに、やりたくないから後回しにして、後々余計自分の首を絞める。これまで何度も経験してきたのに、今でも同じことを繰り返す。ダメ人間なので改心しない。


さて、前置きが長くなりましたが、私、今年度地区の会計の仕事を任されまして、そこでまた同じことをやってしまったという話です。
2月以降ブログの更新が滞っていたのは、そもそも書くためのエンタメを摂取していないのもあるのですが、この年度末間際になって会計の仕事に取りかかったため、何もする時間がなかったためでもあります。
その苦しみもやっと終わったので、やっと書ける。私のブログを地区の人が見ていないことを願います。


地域によって違うでしょうが、私の地区では区長・副区長・会計の三役、伍長(3人)、班長(数名)という組織です。通常、班長→伍長→三役という順番で地区の役員を経験していきます。そうすることで地区のこと行事のこと1年の流れなどを知っていくのです。
しかし、私はいきなり会計に任命されました。
昨年度のある日、仕事から帰ってきたタイミングで近所の人が「エセさん、来年度、役員やってくんない?」とやってきました。地元に戻ってきて数年、今まで何もやっていなかったのでそろそろ受けないとまずいかなーと思い、「いいですよ」と返事しちゃった。
そしたら会計。
いや、今まで伍長も班長もやってないのにいきなり三役なんて無理だよ!と思いましたが時既に遅し。山のような過去資料とファイル、ミニタンス一式の事務用品、防災無線・ラジオ・ヘルメット・法被などが届けられました。マジかよ!こんなに多いの?


大変でした。町内清掃・町内費徴収・夏祭り・バーベキュー大会・役員慰安旅行(近くの温泉で日帰り)・新年会・年末年始の神社仕事・雪まつり、とやることたくさん。それぞれの準備と会議も当然あるし。
私は流れが分かってないので何をしたらいいか分からない。しかし私が動かないと皆さんにご迷惑をかける。必死で昨年のファイルなどを見ながらこなしていきました。


会計の仕事は祭りやバーベキューの買い出しや旅行の予約なども含まれます。何をどれだけ買えばいいか分からない。去年の実績を見て、去年余ったのか足りなかったのか聞いて、調整して買い出しを行う。
それよりも大変なのが町内費。各戸から徴収するので、総額では相当大きな金額となります。班長が各戸からお預かりし、班長から伍長に渡し、伍長はその都度私に渡す。誰が払ったのか、誰はまだなのか、直接現金で渡す人も振込で払ってくれる人もいる。誰が払ったのか、誰はまだなのか。振り込んであるこの金額は誰だ。名簿と現金と通帳とにらめっこして確認。


とそれぞれのイベントを何とかこなしてきましたが、会計ですので一番大事なのはお金の管理。
ここで私の悪い癖が出た。
上に書いたようなイベントのためにいろいろ買う、コピー用紙やゴミ袋など細かい買い物もある、地区内で亡くなった人がいれば香典の用意もいる、区長の会議や懇親会で必要なお金もある、負担金や助成金などで支払わなければならないお金もある。
いろいろあるのです。たくさんあるのです。
その管理をさぼっていました。領収書さえなくさなければ、後で精算すればいいや、と。


甘かった。
年度末が近づき、さすがにやらなきゃいけない。でもやりたくない。ただでさえやりたくないのに、溜めてしまったため、余計やりたくない。溜めたのは自分なのに。
分かっているのに手が出ない。休みの日に一日部屋に籠もっても、するのはTwitterかエロ動画か部屋の掃除。分かっているのに。


そうやってうだうだしているうちにデッドラインは近づいてくる。
仕方ないので手をつけ始めたら、終わらない。多すぎる。領収書の内容、科目、金額、支払日。現金での支払いと通帳での支払い。時系列順に並べて入力して通帳と齟齬がないように。しかし平行して現金立替している分もあるので通帳との齟齬は出てくるのでそこを認識しつつ入力していき、領収書をスクラップしていく。


終わらない。多すぎる。こんなの、日々やっていれば何も面倒くさくないし作業量も多くないのに。せめて週末ごと、それが無理なら月末に。それをやらなかったから今の地獄がある。完全なる自業自得。
そしてこの年度末は自分の仕事も忙しく、仕事を頑張って残業したら家での作業はできないし、会計仕事のために定時で帰ると翌日の自分が死ぬ。自業自得なんですけど。
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(ミッチー、分かるよ…)
そうこうしているうちに「仕事は忙しいので残業するが、家での作業も終わらないので夜なべする」という生活になります。こうして寝不足が続くと、昼間の仕事のパフォーマンスにも悪影響が出てきます。睡眠って大事。当たり前ですけど。自業自得ですけど。


何とか頑張って領収書の山をやっつけ、決算書を作り、監査を受け、来年度の予算案を作り、地区の会議で了承をいただき、来年度役員への引き継ぎを行い、山のような資料・タンス・ヘルメットなどを来年度役員に渡し、終わりました~~~!!!!


終わった。やればできる。明けない夜はない。やまない雨はない。
しかし、完全に自業自得でものすごく大変でした。こんなの今まで何回も味わってきたのに、まだ改心しない。まだ改善しない。人間だもの。
ese.hatenablog.com
映画『凪待ち』の香取慎吾に感情移入したのは「これは私だ」と思ったから。チュートリアル徳井を責めることができないのは「あれは私だ」と思ったから。


いやほんと、人類最大の敵は「めんどくさい」ですよ。古谷実は正しいですよ。子供の頃から何度こいつに負けてきたか。
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最大の改善策は「すぐやる」なんですよ。分かっているんです。反省もしているんです。でもできないんです。


3,000字も書いてきてオチはありません。これは懺悔なのだ。「次はちゃんとします」とは言えない。そんな空手形は切れない。決意表明ではなく、心に抱えた辛さを吐き出し、終わった安堵を叫びたいだけなのです。
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こうならなかっただけでよしとしよう。