やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

映画『ソー:ラブ&サンダー』感想

堪忍袋の緒


MCU最新作『ソー:ラブ&サンダー』を見てきました。

『ソー』シリーズは、個人的にはどれも好きではない。どれも面白くない。本作も予告編からポスターから、一貫してダサい。そもそもタイトルからダサい。しかし公開が近づくにつれて、この一貫したダサさは「あえて」であり、本編を見たら面白いのでは?という逆説的な期待が高まり、見に行ってきました。


面白くなかった。


前半はガンズの曲に乗せてバカっぽいけど爽快なアクションを決めてくれたのが、途中から停滞して面白くなくなる。
途中のラッセル・クロウ演じるゼウスのシーンは、コントですよね?日本だったらムロツヨシですよね?
クライマックスの子供たちを戦わせるところは、「えー、子供に戦わせるのー。ハリウッド映画だから絶対死なないじゃん」と冷めちゃった。
ラストでゴアの子供を育てるソー。この二人、今まで何の接点もなかったのにいきなり里親になるの?見ている私はこの二人に感情移入できません。


うーむ、この馬鹿馬鹿しさに乗れれば面白かったのかな。私は乗れなかった。
タイカ・ワイティティと私は合わない。


ミッドエンドでヘラクレスが出ても、何もサプライズにならない。「えー、あの?」とかないもん。お前誰だよ、知らんもん。
『エターナルズ』の頃からラストに知らん奴を出すだけで、それが次に繋がっていかない。
そもそも、フェーズ4以降のMCUは、全体の物語がまだ分からない。フェーズ3までは「サノスに至る物語」だったけど、今は何なの?


とはいえ、次の『ブラックパンサー』も『アントマン』も『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』も、公開されたら見に行くんだけどさ。半ば義務感で見に行くけど、以前のワクワクは今はないなー。
堪忍袋の緒が切れる前に、また傑作を見せてください!