やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

劇団☆新感線『薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還-』感想

この人は実在する


劇団☆新感線の舞台、初めて見ました。天海祐希さんを見たくて。


会場は新橋演舞場。ここもお初です。
席は2階席のいちばん後ろだったのですが、これでも1等席なんですよねー、うーむ。とはいえ、2階席でも十分近いです。問題なし。

開演前の目線はこんな感じ。


今回の舞台は第一幕90分、休憩30分、第二幕90分という構成。

休憩中に知ったのですが、会場内の食事処はこの30分の間に食事を提供しているんですね。そのために30分も休憩時間をとっているのか(もちろん演者の休憩も必要でしょうが)。それでも、30分で店に入って注文して食べてトイレも行って、となると結構忙しいですね。私はビビリだからできない。


開演前のSEはずっとハードロック。Shazamで検索したらDirty Honeyというバンドでした。
www.youtube.com
うわ、大学時代に戻りそうな「グッドメロディのハードロック」だなー。エアロスミスMr.BIGとかを思い出す。


舞台は、セットはいくつも変化し、プロジェクション・マッピングがあり、セットの奥には生バンドが生演奏していて、途中の効果音もバンドが鳴らすという大がかりな構造。よくこの舞台装置とキャスト勢を連れて全国回っていたな。そりゃこれだけの公演数をこれだけのチケット代でやるよね。そうでなきゃペイできない。素晴らしかったです。


物語は、話の筋はベタで王道ですが、ベタで王道だから面白かった。正直3時間も必要ないなと思いましたが、面白いから3時間でも見ていられる。キャストの皆さんは、これを毎日、日によっては一日2回公演しているのか。声や体のケア大変だなー。お疲れさまです。


そして何より、天海祐希様!!!!!
登場から華がある、オーラがある、輝きがある!私は宝塚はまったく通ってこなかったしテレビドラマも見ないので、天海祐希さんの作品をひとつも見たことがありません。完全にお初の私にとってもその輝きは刺さるものがありました!
途中何度も衣装チェンジがあるのも、男装シーンがあるのも、そこで投げキッスを飛ばすところも、作り手、分かってる!!男装シーンでは会場からため息が出たし投げキッスではお客さんたち失神してましたね(比喩表現だけどあながち間違ってない)。


この日は平日昼間の回なのに会場満席。新橋演舞場は1,428席あるそうなんですが、男性はたぶん20人くらいでした。ほぼすべてが女性(40歳以上)。古田新太さんや神尾楓珠さんのファンももちろんいたでしょうが、たぶんほとんどが天海祐希ファン。そこで男装での投げキッス、破壊力ありすぎ!私のように特段ファンではない人だってこんなにやられちゃうわけですから、天海祐希力、恐るべし。


天海祐希さんは見目麗しいとか身長が高くスタイルがいいとかももちろんありますが、声がいい。しゃべり声も歌う声もいい。もちろん歌は上手い。女王のときの声と男装のときの声と怪盗・海賊のときの声が全部違うのです。役者やなー。そしてどれもいい。


天海祐希さんは明らかに私たち一般人より高次元な生命体ですが、この人は実在するんですよね。スーパーに買い物に行ったり楽屋の弁当食べたりしているんですよね。信じられない。どこかで天海祐希さんの日常に出会う可能性だってゼロじゃないんだ。信じられない。
「神は実在する」とは言わないけど、天海祐希は実在する。


舞台感想ではなく天海祐希崇高!な記事になっちゃった。仕方ない。