やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

東京ひとり旅2018、春

先日、ライブを見に東京に行ってきたので、そのときに撮った写真などを放出するためのエントリ。


3月31日土曜日、上野。
行きの新幹線の中で読みかけだった内田樹『街場の憂国論』読了。


上野で下りたのはこれが目的。
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上野国立科学博物館の「人体~神秘への挑戦~」です。公式サイト↓
jintai2018.jp
中は撮影禁止なので写真はありません。


中世の時代、人体をより深く知るには解剖が必要で、それは今の時代と同じく倫理的な反対があり、なかなか難しかった。しかも当時は防腐処理等ができない時代なのでさらにいろいろ難しかったでしょう。そんな状況の中、想像でなく事実と科学の積み重ねにより、人体の実際は少しずつ分かってきました。
そして時代が進むにつれ、より深く、より詳しく様々なことが分かってきます。人間が細胞でできていること、さらにはDNAの組み合わせによりできていること、そのDNAはたった4種類の塩基配列の組み合わせによりその生物を形作っていること。
そして、体の臓器についても、これまではその臓器は自身の働きをこなしているだけで、イレギュラーがあったら脳から指令が出ていると思われていたのが、今では各臓器ごとに「血圧高いから塩分減らして」等それぞれやり取りをして体の状態を維持していることが分かってきたそうです。知らなかった!


こういう展示会を見るたびに思うのは「もっと知っているともっと楽しめるのになー」ということ。知識がないと情報を咀嚼できない。知識は人生を楽しくする。
と同時に、逆のことも感じました。この展示会では本物の臓器の展示があるのですが、実際見るとこれまで教科書や模型や映像で見てきた臓器と同じなのです。当たり前だけど。本物の臓器を見ても、これまで偽物をたくさん見てきたために「ふーん、同じだね」くらいの感想しかないのです。もったいない。臓器(心臓も内臓も脳も!)の実物なんて見る機会ないのに。知ってしまったから楽しめない。楽しめないというのは少し語弊があるな。驚けないとか興味深く見ることができないとかそういう意味。


もっとじっくり見たかったのですが、さすがに春休みのため混んでいて説明文を読んで終わり、みたいな感じでした。
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途中、少しですが撮影可の場所があったのでパチリ。NHKの番組は見ていません。これ見てから来たらもっと理解できたんだろうなー。
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ここ出るといつもこのクジラ撮っちゃう。私のスマホにこいつ何匹いるんだ。
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東京の桜はもう終わりそう。天気も良かったので花見の人たくさんいました。花なんて見てないくせに。お酒飲む口実のくせに。私もそうだけど。


新宿のタワレコRHYMESTERのライブBlu-rayをゲット。
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ここで買ったのはイベントに参加するためです。参加券は箱に手を突っ込んで自分で引くというやり方。これいいね。以前他のイベントで不正があったからなのかな?ちなみに私はあまりよくない番号だったのですが、そもそもあんなスペースにそんなたくさん人を入れられないので私の番号は相当後ろなんだろうなー。RHYMESTERだからあまり関係ないけど。


で、夜はこちらに行く。
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ese.hatenablog.com
ライブ終わりにはもちろんビールですよね。


その後渋谷TSUTAYAでCDを大量レンタル。TSUTAYAは郵便返却という方法があるので、私のような田舎者でもここでレンタルすることができます。
さすが渋谷TSUTAYA、品揃えハンパねえ。何でもある。何でもある!その上同じタイトルが何枚もあってレンタル中があまり起きない。CDのプラケースをもっと薄いケースに入れ替えているので、同じスペースでもたくさん在庫を置けるし、ケース割れもない。入れ替え作業は大変でしょうが、とてもいいことだ。地元のお店にないCDをたくさん借りてホクホク顔でホテルへ。


翌日4月1日日曜日、新宿。
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何度かゴジラの顔は見たことありますが、初めて来たTOHOシネマズ新宿。
せっかくこの映画館なので4DXやIMAXで見たかったのですが、見たい作品がなかったり時間が合わなかったりで断念。どうせ1日ファーストデーだから定価だったら見ない作品を見ようと思い、これにしました。
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ese.hatenablog.com


お昼ご飯を食べよう。
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私は自分の地元の田舎っぷりが好きではないのですが、もし東京に住んでいたら毎日休みの日は昼からビール飲んでしまいそうで怖い。田舎は車移動しかないのでそれが私にビールのストップをかけてくれるのですが、電車移動だったら飲んじゃいそうで怖い。


さて、まだ時間があるのでどうしようかな。ファーストデーなので映画もう1本いっとくか。
写真はありませんが、お次は新宿ピカデリー
見た作品は『レッド・スパロー』。これも写真撮り忘れた。
ese.hatenablog.com


夕方、中野へ向かう。
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ese.hatenablog.com
真心ブラザーズのライブは開始時間・終了時間が早いので、私のような地方民でも当日帰れるのでありがたい。


帰りの新幹線の中で『ジブラの日本語ラップメソッド』読了。新幹線下りた後は自分の車を運転しないといけないのでビール飲めないのです。
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韻に重点を置きすぎでもっとフローについても書いてほしかった(キックとスネアの関係性とその中でどこに言葉を当てるのかとか)けど、面白かった。
これは、ラッパーが自己流かつ本能的に実践していることを構造的に解き明かすとこういうこと、という本なのですが、この本を読んで「なるほど!」と思ったラッパーは大成しない。これを読むまでここに書いてあることを分かっていないラッパーはもうダメ。理論立てて説明できなくても、肉体的にこういうことが分かっている奴でないとダメ。そうか、自分が気持ちいいと思ってやっているラップはこういう理屈があるのか、だったらいい。
最近Kダブさんが「日本のヒップホップとは」についてうるさいですが、私はZEEBRA派です。まず広げることが大事。ダメなものは勝手に淘汰されていきます。そこで当初のものと違うものが多数派になるのも歴史の必然。こだわりすぎることは広げることを拒否すること。門番がいてハードルが高くてヤジがひどかったら誰もやりたがらないよ。


2日間で展示会、本2冊、映画2本、ライブ2本。充実した旅でしたが、こんなことができるのも独りだから。いいことなのか悪いことなのか…。


NHKスペシャル 驚異の小宇宙 人体 DVD-BOX

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映画『レッド・スパロー』 感想

ニートラップってそういうこと?


映画『レッド・スパロー』を見ました。公式サイト↓
www.foxmovies-jp.com
スパイものなのでアクション満載なのかな、と思ったらそうではない。じゃあ騙し合いの心理戦なのかというと、そうなんだけどそうではない。エロス成分が多すぎて全体のバランスがおかしくなっている気がする。


この作品は、たぶん映画としては上手くない。映像としての迫力や説得力がない。脚本も、もっとシェイプアップできたし練ることができた(ような気がする)。
これは原作がいいから、その力で持っている気がする。原作読んでないけど。


ジェニファー・ローレンスバレリーナの役でプリマを演じているのですが、あまりにムチムチ。お前のようなプリマがいるか。
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で、怪我によりバレリーナを引退したドミニカ(ジェニファー・ローレンス)はいろいろあってスパイ養成所に入るのですが、ここは娼婦養成所。そもそも大人になってから教育してたんじゃ遅くね?男女一緒に学んでいいの?AV見ながらテクニックを勉強していたけど、そこに至るまでのテクニックが大事なんじゃない?
ここでジェニファー・ローレンスの全裸ヌード&大股開きが拝めます。こんなの、日本じゃ絶対無理。誰がこのリスクを取って演じられるんだ。ジェニファー・ローレンスすげえ。
あと、ここでチンコが一瞬映るのですが、チンコは映していいの?一瞬だからいいの?アップじゃなければいいの?ちょっとびっくりしました。モザイクだと冷めちゃうのでうっすらボカシくらいにしておけばいいのに。『ミレニアム ドラゴンタトゥーの女』ではモザイクで冷めた。


ニートラップって、セクシーな格好とかズボン越しにチンコ触るとか、そういう直接的なものだけじゃないと思うんですよね。さりげなく知り合いになり恋心を抱かせて心を開かせる。それが技なんじゃないの?とはいえ胸元がばっと開いた水着を見られるのは眼福。
ジェニファー・ローレンスは身長もおっぱいもおしりもあるので迫力がある。あんな女性に迫られたら誰でもイチコロだ。ただ、パッツン前髪は私の好みではない。これで違う髪型だったらもっとよかったなー。あくまで私の好みの話。
彼女は数年前に画像流出事件があったのによくこういう作品に出る気になったな。偉い。脱ぎ損にならないことを祈ります。


ロシア側のスパイであるドミニカはアメリカのスパイに近づき彼の情報屋が誰なのかを調べる任務を負います。そこで彼と恋仲になるのですが、それはスパイの罠なのか本気の恋なのか、見ている私たちもまだ分からない。
そして彼が捕まり、拷問を受ける。もちろんドミニカはそれを冷静に見ています。あれ、やはりスパイの罠だったのか。「私にもやらせて」と拷問器具を受け取るドミニカ。はい、ここで気が付きますね。反撃!やっぱりー。
ここでロシアのスパイと闘うのですが、お互い弱すぎない?プロなんだから一瞬で決めないと。アキレス腱斬るとか急所を一突きとか、プロならではの技を見たかった。


ドミニカをスパイの道に引きずり込んだのは叔父さん。どう見てもプーチンに寄せている顔!
そして、情報屋は叔父さんの上司(ジェレミー・アイアンズ)だったのです!ここはびっくりしました。そうきたか!
そこでスパイ交換をすることになり、ずた袋を被せられたロシア側のスパイが近付いてきて、袋を外すと何と叔父さん!ドミニカはウソの情報をロシアに伝え、おじさんを裏切り者に仕立て上げたのです。これで叔父さんからの支配を逃れることができ、情報屋を守ることもできました。ドミニカの完全勝利。


前半、文句ばかり書いてきましたが、この後半の流れにやられてしまい、「面白かった!」というのが見た直後の感想です。その後いろいろ思い返すと上記のようなおかしなところに思い至り少し減点修正はかかりましたが、それでもやっぱり面白かったです。「衝撃の展開!」がフリになっているという多重構造。


それにしても、ドミニカは幸せになったのでしょうか。バレエを続けられたのは国の庇護のおかげだし、スパイになっても国の管理下にいる。何も変わっていないのでは。母の治療費のためならそれでもいいのか。本当にそれでいいのか。


この作品は男の欲望に媚びる(ように見せるテクニックですが)エロス描写が多く、女性が見たらどう思うのかなーと思いながら見ていました。ハニートラップといってももっと描き方があるだろうと。
私はAVに脳を焼かれた男なので、途中の養成所のシーンは「SOD女子社員がユーザー様を心ゆくまでもてなします!」的な企画ものAVに見えてしまいました。


レッド・スパロー (下) (ハヤカワ文庫 NV)

レッド・スパロー (下) (ハヤカワ文庫 NV)

レッド・スパロー(上)

レッド・スパロー(上)

パッセンジャー』でも脱いでいましたね。乳首は映ってないけど。

映画『去年の冬、きみと別れ』 感想

小説だからできること、映画だからできること


映画『去年の冬、きみと別れ』を見てきました。公式サイト↓
wwws.warnerbros.co.jp
原作は読んでいません。


(以下、ネタバレあります。この作品はネタバレが重要なので、見る予定のある人は読まずにすぐ見に行こう!)


私は全然ハマりませんでした。セリフっぽいセリフと、演技っぽい演技と、演出っぽい演出。小説なら成立するセリフや展開でも、実写映像で描くととたんに「んなこたない」になってしまう。
と私は思ったのですが、ネットを徘徊したら褒めが多いですね。特に原作ファンからは褒められています。でも、それは「あの映像不可能作品を見事映画にしてくれた!」「小説を映画化にするにあたり上手い脚色!」という視点が多いです。それって、映画自体の評価と何の関係もないですよね。


叙述トリックを映像化したのは評価しますし、トリックにも「おお、そうか」と驚きましたが、その前で私の心は冷めていたのであまり乗り切れませんでした。
彼女「もう、結婚式の打ち合わせに遅れてくるなんて」彼氏「ごめんごめん、仕事が長引いちゃってさ」店主「はは、もう尻に敷かれているな」こんなセリフ、今どきありえますか?これだけで物語に入り込めなかったです。
あと、すれ違ったあとに振り向かないままセリフを言う場面とかも寒い!と思ってしまいました。


ネタバレすると岩ちゃん(恭介)が復讐のためにいろいろやっていたということなのですが、「そんなことあるかなー」といろいろ思いながら見ていました。
●百合子(山本美月)は計画のための相棒で、恭介は復讐が終わったら百合子に他人名義のパスポートとものすごい大金を渡していましたが、そのパスポートどうやって作ったの?そのものすごいお金どうやって用意したの?
雄大斉藤工)、いくら恭介のことを気に入ったからといって初対面の人にいきなり自宅出入り自由のカギを渡すかな。
●小林(北村一輝)はこの事件の中心人物なんだからこの事件を嗅ぎまわる奴がいたら全力で排除するはずなのに、何で途中まで協力するの?いくら編集長の指示だとしても、「やっぱあいつダメでした」で切ることはできるのに。それは文章力でも取材内容でも態度でもいくらでも理由はつけられる。
マリッジブルー雄大に横取りさせるための計画の一部で、そのためにレストランで喧嘩をする二人。雄大が遠くから覗いていることをどうやって察知したんだ。そしてそこで喧嘩しても雄大に喧嘩の内容は伝わらないぞ。
●たまたま雄大NTRを実行してくれたから計画は進みましたが、偶然に頼りすぎ。
●たまたま北村が取材を許可してくれたから計画は進みましたが、偶然に頼りすぎ。
●百合子のTwitterのアカウント名は「百合子」でしたが、いくら匂わせる用のアカウントだとしても、若い女性が本名でTwitterやるわけないだろ。もう少し練ってこい。
●焼死体、状況証拠と指輪だけで本人確定するとは思えないのですが。DNAとか歯の治療痕とか、きちんと事実に基づいた確定作業をすると思うのですが。
●その焼け跡から手帳が見つかり、そこに百合子の心の叫びが綴られている、ということが映画における泣きポイントだったり物語における「被害者可哀そう、加害者許すまじ」になっていますが、そんな上手いこと焼け残るかね!手帳だよ、紙だよ。
●恭介は雄大の姉朱里(浅見れいな)からMDMA的なものを飲まされ「自分が火を点けた」ということを聞かされますが、あんなに雄大のことを守りたかった朱里さん、何でそんな簡単に告白するの?
●朱里は幼い頃に父親に性的虐待を受けていましたが、カーテン全開で性行為に及ぶかね?
●その父親が殺され、幼い兄弟ももちろん被疑者として警察は疑いますが、兄妹が受けた傷は身長170㎝以上の大人がつけた傷だからこの兄弟が犯人ということはありえない、という警察の捜査。えー、傷口で犯人の身長まで分かるの?本当??
●で、この事件は目撃者もまったくいないので迷宮入りになっていますが、実際は小林(北村一輝)が現場にいたわけで、目撃者がいなかったのは単なる偶然なのね。
●2回目の火災のとき、雄大も小林もちょうどいいタイミングで現場に到着するなあー。


私は小説は読んでいませんが、たぶん文章だと気にならない部分です。一人称で書かれていたら本人が勝手に都合よく解釈するし相手の事情は不明でもいいし。でも映像で三人称だと「そんなことある?」と思ってしまうのです。そこで映像としてのリアリティがないのでなかなか入り込めませんでした。


この作品にはMummy-Dが役者として登場。立派にたいめいけんのシェフを演じていました(違)。
個人的にはDさんは役者としての能力はあまりないような気がするのですが…。


真心ブラザーズのライブに行ってきました! 感想

ライブ力


真心ブラザーズ毎年恒例中野サンプラザ公演に行ってきました。今年のタイトルは「今年も恒例!サンプラザ!ホントです!」。これはこの日がエイプリルフールだからこのタイトルなのかな?
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散りかけの桜とともに。結局、中野サンプラザっていつまであるの?
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この日はPA席と同じ並び。遠いけど、真心ブラザーズだから別にいいや。PA席付近だから音いいはずだし。
実は今回のライブ、最速先行で当選していたのですが、入金を忘れて流してしまったのです。なのでどんな席でも文句は言いません。多分最前席だったのになー。
そもそもホールは傾斜が付いているのでどこでもステージがよく見えていい。前日ライブハウスにいて「近いのに全然見えねえ!」と思っていたのでなおのこと。


セトリはこちらをご覧ください。
www.excite.co.jp
blog.goo.ne.jp
私は真心ブラザーズは『善意の第三者』から聴いているなかなか古いファンなのですが、そんな私でもついていけない初期曲・レア曲のオンパレードでした。このライブは毎年恒例でツアーやリリースは関係ないし、お客さんも毎年来る人が多い(私もそうだ)ので、いろいろ掘り出してこういうセトリになるんだろうな。
YO-KING「正直このライブはしんどいのよ。ツアーじゃないから1回こっきりで、しんどいなと思いながら曲を覚えて。まあやったら楽しいんだよね」


今日の桜井さんはワイシャツにチョッキ。
Y「それ、省エネルック村上春樹に似ている政治家が着ていたやつ?」羽田孜のことをそんな喩えで言う人初めて見た。
Y「今日は朝から気分がいいのよ。やるっきゃないでしょ。土井たか子」今日は政治家の日?
YO-KINGマイケル・ジャクソンのTシャツにシャツをお召し。私の席からはよく見えなかったけど。
Y「後半、ここぞ!というところで脱ぎますから。ジャイアント馬場のようなつまんない上半身が」見たい!


今回はレア曲連打でしたが、『愛のオーラ』を聴けたのは嬉しかった。この曲の入った『I will Survive』は今年発売20周年ですが、完全再現ライブやってくれませんか?


途中、二人だけで弾き語りコーナー。
Y「僕たちテレビ番組に出るために組んで、すぐデビューだったので、デビューするまで二人でライブしたことないんですよ」あーそうか、なるほど。
真心の初期の曲は配信とかで聴けるのかという話題で、
桜井「僕に訊かれましても」
Y「またまたー、ITの革命児でしょ。『IT』って『桜井』の略だもん」
桜井「いっこも合ってないところが面白い」


Y「人生いい感じ」
桜井「俺も。一点の曇りもなく」
Y「人生いい感じって思っている二人だから30年続くんだろうね」
桜井「お互い『俺の方がいい感じ』って思っているから」
Y「ええええーーーー!!??俺よりいいと思ってんの?」
桜井「当たり前でしょ。俺ほどじゃないだろって」
Y「衝撃的だわ…。でも俺はこんな幸せで桜井はそうでもないから悪いな、って思ってたのは取り越し苦労だったのか。またひとつ肩の荷が下りたよ」
この他にもいろいろしゃべっていたけどもう何も覚えていない。


ライブは後半戦。ここから盛りあがりコーナーです。
『レコードのブツブツ』は、ビバさんのドラムで聴くと何か変な感じ。8ビートに我慢できず16を叩きたくなる衝動を必死に抑えている感じ。ファンキーでグルーヴィーなビートは得意だけどスクエアなビートは苦手なのかな?
『サティスファクション』はポップスとしては変な曲だけど、いい曲。こういう既存のポップスのフォーマットでないメロディや構成でもいい曲にしちゃうのがYO-KINGの才能であり桜井さんのアレンジなんだな。
今回の『愛』は、Aメロでのホーンの部分が音源よりだいぶルーズ(リズム遅れ目)に演奏していて(もちろん敢えて)、それがいつも以上にグルーヴを生んでいた!これで曲全体のリズムは遅くならないんだからすげえ。


曲終わりでビバさんが次の曲を叩きだすのですが、バンドメンバーの動きは止まる。
桜井「ビバさん、それ、次の曲です」やっちまったな、ビバさん!
正しい次の曲は『ENDLESS SUMMER NUDE』でした。このくだりもまさに生演奏ならではのハプニングで面白かったですが、ライブの流れとしては途切れずそのまま演奏した方がよかったよね。熱がちょっと途切れた。
で、ビバさんが間違えたその次の曲は『Song of You』でした!この曲は「わいわい踊って(歌って)」というお客さんが歌うパートがあるのでライブでは盛りあがる。こういう曲はCDで聴くよりライブで体験した方がいい曲に感じる。だって共演しているんだもの。


アンコールで歌った『Very Very Very』がよかった。すごくすごくすごくよかった。
さらにダブルアンコールもあり、大団円に欠かせない『RELAX~OPEN~ENJOY」で締め。この曲はオーラスとして間違いないけど、たまには別の曲でもいいのになーと思っています。『Keep on smiling』とかどうすか。


終わってしまった。2時間半くらいやってくれましたが、開演が17:30なので、まだ20時。おかげで地方民の私も日帰り出来ました。ありがたい。19時開演22時終演というライブだと帰れないもの。長いライブはありがたいけど、帰れないのは困る。


今回のライブの感想はこれに尽きる。あんなぐだぐだなのに、結局大満足で笑顔になっている私がいる。これがライブ力。


真心ブラザーズは今年の9月にオリジナルアルバムを出すそうです。去年出したばかりなのに。これも2019年の30周年に向けての布石なのかな?次はMB'Sでの豪華なアルバムを期待しています。


このエントリを書くにあたり、曲名などを間違えないようにWikipediaを見ながら書くのですが、そこで真心ブラザーズオリコン順位を見てびっくり。


よくこんな順位で今まで契約切られないもんだな。それはこうやっていいライブを積み重ねてお客を増やし離さず30年やってきたからなんだろうな。
正直に言うと昔ほどの真心熱は薄まっているのですが、やはりライブを見ると楽しい。次のアルバムも楽しみです。


GOODDEST

GOODDEST

GREAT ADVENTURE

GREAT ADVENTURE

KING OF ROCK

KING OF ROCK

I will Survive

I will Survive

あいみょん『TOUR 2018 -TELEPHONE LOBSTER-』に行ってきました! 感想

全部できる子、あとはライブ


あいみょんのツアー『テレフォンロブスター』のファイナル公演に行ってきました。
会場は渋谷クロトロ。
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クワトロって有名だけど、私来たの初めてだな。
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中に入るとインスタ映えしそうなツアータイトルのタペストリーがあったり先日出演したテレビ番組からのお花があったり。


今回はグッズを3,000円以上買うとサイン会に参加できるとのことでしたが、入場後に買うような出足の遅い私には「もう締め切りです」でした。そりゃそうだ。
Tシャツは先日買ったので、今回はタオルと光る指輪っぽいやつを購入。
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スイッチを入れると点滅・点灯します。これ、電池なくなったらどうなるの?


今回は整理番号がだいぶ遅かったので、後ろ側で見ることに。ライブハウスなので距離はあまりないのですが、人の頭越しに覗く感じなのでやっぱり見にくい。私の身長がもう少し高ければなー。ライブハウスもステージをもう少し高くしてくれればいいのに。


開演時間を5分くらい過ぎ、フィンガー5『学園天国』の出囃子であいみょん含むバンドメンバー登場。ドラム、ベース、ギター、キーボード。みんな若くてイケメン(多分)です。
1曲目は『ふたりの世界』。「まだ眠たくないのセックス」でおなじみの曲!
あいみょんは作詞作曲素晴らしいし声もいいし歌も上手い。そして、ライブで聴いても音程いいし歌上手い。すげーなこの子、全部できるじゃん。
バンドの音は、「CDよりもグルーヴがすごい!」とは感じませんでしたが、皆さん上手かったです。ただ、スネアの音が好みじゃなかった。バシャンバシャンというスネアは好きではない。もっとスコンスコンとした音が好み。あくまで私の好み。


そのまま連続して『幸せになりたい』『ジェニファー』。『ジェニファー』ここか!こんなオープニングに持ってくるのもったいないくらい。


マトリョーシカには「キラキラに光何かを追いかけて」という歌詞があって、物販で買ったアレはここで光らせるのだ!しかし焦った私はスイッチの場所がよく分からず、最初のサビに間に合わず。
つーか、あいみょんも「次の曲ではキラッキラに光らせてね~」とか言ってくれるものだと思っていたのですが、何も言わずにスルー。曲が終わってもスルー。何だよー、張り切って買ったのにー。
そもそも、会場内でもそんなに皆さんが持っていなかったですね。レキシの稲穂くらいの所有率だと勝手に思っていましたよ。


『愛を伝えたいだとか』では「皆さん踊れますか?」と煽ってくれたので、腰を揺らす。あいみょんもギター持たずにハンドマイクで歌ってくれればいいのに。
『生きていたんだよな』はギター1本弾き語り!これは曲の伴奏も好きなのになーと思っていたのですが、ギター1本での説得力もとてもよかった。
で、この後『わかってない』という曲を歌ったのですが、これ、私知らない。シングルのカップリングですか?これがまたいい曲!この子、ダサい曲1曲もないのね。
(追記:この曲は『満月の夜なら』のカップリングだそうです)


『○○ちゃん』の前で「この曲は私をあいみょんと名付けてくれた子がモデルで、大阪でライブをやったときに『ここ地元やからあんまり言わんといておこう』って思って抑えていたのに客席でめっちゃアピールしよる。めっちゃ目立っとるやん」と言っていました。この子のネタ、テッパンですね。
「よく『私の曲作って』って言われることあるんですけど、そういうときは『大した人生送ってない奴の曲作ってもおもんない』って答えてます」うん、それでいい。
「今回の『テレフォンロブスター』っていうツアータイトルはどこから付けたか知ってますか?」と会場に問い掛けると「ダリ!」と即答する男性。「すぐ答えるやん。そうなんです。ダリの作品に『ロブスターテレフォン』っていうのがあって、『いただき!』と思ってスタッフに提案したら『いいですね!』って言われた」
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これです。


「このツアーのために新曲を作ってきました」と歌ってくれたのは『夢追いベンガル。これもいい曲!(しかしもう何も覚えていないのですが)本当にこの子は駄曲ゼロだな。
『漂白』で本編ラストかなと思っていたら、『君はロックを聴かない』でシメ。『漂白』は映画のエンディングテーマとして作った曲なので、サビに至るまでが長い。こういう構成がきっちりした曲も書けるのね。今後もノベルティソング作っていこうぜ。
『君はロックを聴かない』は、あいみょん初期の名曲としてずっと歌われていくんだろうな。ミスチルCROSS ROAD』とか尾崎豊『15の夜』とかDragon Ash『陽はまた昇りくりかえす』とかRADWIMPS有心論』みたいな位置づけ。決してこの曲が世間で一番有名な曲にならない。今後も絶対いい曲書くことは分かっているのだから。


アンコールで登場したあいみょん野生爆弾くっきーがデザインした(全然似ていない)あいみょんリーゼントTシャツで登場。「今日の物販で売っていないTシャツで出るという」とあいみょん自身言っていたけど、普通物販の宣伝として着てくるだろ!
そして新曲『満月の夜なら』
www.youtube.com
まだフルMV解禁しておらず、聴けるのはここまで。でも、いい曲なのは伝わるでしょ。ライブではイントロから全部聴けた(当たり前だ)のですが、もうAメロから名曲!


メロディって音符が五線譜を上下しているわけですが、そこにはリズムとコードがあって、その3者の関係の中で音楽は成り立っています。だから、リズムのどの部分(キックなのかスネアなのか等)にどんなメロディを当てるのか(上げるのか下げるのか伸ばすのか休符にするのか等)、そこにどのコードを乗せるのか(もしくはこのコードにどのメロディを乗せるのか)が肝なのですが、それをできるのが「才能」なわけです。
もちろん技術や知識でできる部分もありますが、それを凌駕するのが才能なわけで、彼女にはそれが備わっている。


ラストは『どうせ死ぬなら』。インディーズの1曲目で本編締められるなんてすごいな。デビュー時からいい曲を書いてきて、しかも新しい曲の方がさらに名曲。今後もいい曲を書くであろう確信しかない。あいみょん株があるなら貯金全部はたいて買ってもいいぜ。だって上がることはもう分かっているもん。


ライブ終了。ここまで書いて分かる通り、素晴らしいライブでした。
しかし、少し注文を書きます。
ライブ中あいみょんはずーっとアコギを弾きながら歌っていたので、動きがない。アコギは彼女の武器なので必須アイテムですが、今後は手ぶらで歌う曲も増やしてほしいな。ステージの左右まで動いてお客を煽ってほしいです。サザン桑田さんやミスチル桜井さんくらいの分量でいいです。
そして、曲もライブを意識した曲を書いてほしいな。合いの手入れるとか一緒にコーラス叫ぶとか、そういうライブで機能する曲がほしい。君ならできる。
ついでに。MCはもう少しできるようになるといい。おもしろでも感動でもいいですが、もう少ししゃべれるといい。ライブ中「私が本気出したらやばいで。お腹よじれるで」と言っていましたが、そんなおもしろでもないよー。まあ、私が普段見ている真心とかレキシとかRHYMESTERとかと比べるのは酷ですが。


いい曲いい歌いいライブ。十分満足。今後はもっと大きなハコでやるようになるでしょうから、そういう意味でもライブパフォーマンスはまだ伸びしろがある。期待しかない。新曲も楽しみです。


こちらのセトリを見ながら記憶を手繰って書きました。
www.livefans.jp


満月の夜なら

満月の夜なら