「舞台裏」が好きです。ミュージシャンのレコーディング風景や、芸人さんが笑いの裏で真剣に取り組む姿などを見るのが好きです。
YOUの声
なので、「ブラマヨとゆかいな仲間たちアツアツっ!」は大好きです。
今回のゲストはYOU。当然聞きたいのは「ごっつええ感じ」の舞台裏です。これまでも何度も語られてきましたが、やはり当時の「目が合ったら殺される」頃のダウンタウンの話はいい。
とにかく(コントを)1回しかやらない。
(撮り直しは)ダウンタウンさんが絶対にやらないって。
(演者がどう動くか分からないので)撮れてないカメラマンさんは次の週には居なかった。
吉田の「今までふわふわ生きてこられたのに、なぜ「ごっつ」ではそんなに頑張れたんですか?」という質問に対しては
ダウンタウンさんとか周りのお兄さん達が大好きだったのと、スタッフなど番組へのみなさんのモチベーションが、生きてて初めて見たくらい高くて。
やはり番組は演者だけで作られるのではないのですね。いい話だ。
ダウンタウンとの出会いは、「ヤングタウン」というラジオ番組。この話もいろいろなところで聞きますね。
とにかく最初は喋ってくれなくて、番組が始まって30分たって自分から「自己紹介していいですか?」と切り出すと浜田さんが「チッ、したらええがな」だって。生放送ですよ、怖ーい。
そしてそんな放ったらかしが続いたのですが、2ヶ月くらい経って
やっと浜田さんが収録前に口をきいてくれたときに、泣いたもん私。
それくらい当時は怖かったと。
小杉から「YOUさんにとってダウンタウンさんはどんな存在なんですか?」という質問に対しては
勝手に、本当に、足向けて寝らんない感じ。
もう、大リスペクト。
普段わざとずらしたことを言うことの多いYOUですが(照れもあるのでしょう)、この質問に対してはいつも同じ。本当にそうなんでしょうね。大げさでも誇張でもなく、当時のYOUを育てて鍛えてくれた存在なんでしょう。
だから将来は浜田さんのオムツ替えようと思ってます。
菜摘さんと一緒に、だそうです。
今田耕司の声
先ほどのヤンタンの番組には今田耕司も出演していたのですが、当時は今田さんもまったく番組中喋れなかったそうです。これについては今田さんのインタビューでも語られたことがあります。
今は司会で芸人から素人までツッコミもフォローもする今田さんですが、当時は
大崎さん(現社長)に、「お前、今日5秒しかしゃべってへんぞ」とか言われていましたもん。
でも、当時は二人の間合いに入っていけなかったんです。達人同士がやり取りをしているので、隙間がないんです。
という状態だったそうです。
大崎洋の声
ついでに大崎社長の話を。
大崎さんも松本さんも若かりし頃、二人でプールにいて
松本、もし息継ぎなしで向こう(25mプール)まで泳げたら、将来俺の言うこと1個だけ何でも聞いてくれや。
と言い、松本さんが返事をする前に泳ぎだし、見事息継ぎなしで25mを泳ぎ切った大崎さん。でもまだその約束は使われていないそうです。この話は有名ですね。
また、同じく大崎さんが若い頃に仲間と麻雀をやって、ひどく負けたそうです(お金もかかっていたようです)。そこで徹マン明けの明るくなった窓に向かって
俺、絶対出世したる!
と叫んだそうです。それで社長まで上り詰めるとは。いい話だ。
松本人志の声
先日、「クイックジャパン」で久々にダウンタウン特集が組まれました。
ダウンタウン自体の特集や書籍も久々なので飛びつきましたが、「ダウンタウンDX」の特集だったので、ダウンタウン自体の掘り下げが少なくてちょっと物足りない。それでも現在のダウンタウンや「DX」のすごさなどがきちんと言語化されている部分は良かったです。
特集のラストには松本さん・浜田さんへの個別インタビューがあるのですが、これは倉本美津留と高須光聖という、内部中の内部の人間がインタビューしている点が不満です。吉田豪のような、外部だけど詳しい人間、そしてこの二人にきちんと深く突っ込める人間がよかったなあ。
でも、松本さんのインタビューは「まだ現在進行形の松本人志」が見えてよかったです。そしてその中で気になったセリフが…。
同世代をどこで取りこぼしてしまったのか、と思うんですよ。今の48歳がダウンタウンに付いてきているとは思えない。(中略)
もっと言うなら、48歳で取りこぼした中に、浜田も入っているからね!11年前から置いてけぼりになってる(笑)。
それを受けて倉本さんは
11年前…。あの番組のあの打ち合わせのあの瞬間や!(笑)
何でしょう。気になる!
そしてラストでも
いや、一時期ねえ、ホンマにもうアカンと思った時もあるんですけど、今考えたら「浜田がおってよかったのかな」って。必要悪ですよ(笑)。あれくらいの錘(おもり)がないと靴紐が切れてまう。(中略)
11年前から足を引っ張られている。「それをみなさんご存知ですか?」(笑)
ダウンタウンとしては、一時期の危険な状態はだいぶ前に脱していてもうおじいちゃん(YOU曰く)なので安泰なのかと思っていたら、松本さんが半ば諦めているからうまく続いているように見えるのでしょうか。
亭主関白な夫(浜田)にいい気分をさせてあげる貞淑な妻(松本)、という構図なのかな?熟年離婚は今更ないと思いますが、二人が同じ熱量で物事を作ることもなさそうですね。
最後に、手をつなぐダウンタウンを。
トップ - NO MUSIC NO LIFE. - TOWER RECORDS ONLINE
あと、ダウンタウン30周年特別サイトもあるので、そちらもご紹介。
http://www.dt30thdvd.com/index.php
ヒストリーがまだ2001年までしか書かれていませんが…。

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