やりやすいことから少しずつ

好きだと言えないくせして子供みたいに死ぬほど言ってもらいたがってる

生まれて初めてコンタクトを入れた話

女子がえらい理由がここにも


昔からコンタクトには興味と憧れはあったのですが、「面倒くさい」と「怖い」ため、コンタクトに近づくことができませんでした。
しかし、最近プールに通っていると裸眼だとあまりに何も見えなくて不自由のため、そしてそのプールで美人OLを見つけるために、ついに重い腰を上げてコンタクトにチャレンジすることにしました。


近所の眼鏡屋さんに行き「コンタクトにしたいのですが」と伝えると、初めての人は眼科で診察が必要だ、とのこと。そしてその店は隣にその設備が併設されているので、そちらへ移動して再び受付へ。
受付のお姉さんは手馴れた様子で事前の説明・視力検査を行い、私を鏡の前へ座らせます。「ソフトとハードがあるけどどちらにされますか?」これ、事前に考えていたのですが結局結論は出せず、ここで訊こうと思っていたのです。
ソフトはその名の通り付け心地もソフトだけど、付け外しが大変。特に外す時は眼球をつまむのだと。
ハードは付けっぱなしが可能だけど硬いので異物感がある。小さいので外すのは簡単だけどその分目の中で動いてしまう危険性もある。
いやー、迷ってるんですよねー。と気弱なところを見せると姉さんは「最初だからソフトがいいです」と食い気味に即断即決。はい、分かりました。お前の話に付き合っている暇はないのですね。


お姉さんは先ほどの視力検査で測定された視力に合ったレンズを持ってきて、「では、片手でまぶたを大きく開けて、入れてください」。それだけ?やり方も分からないし、ビビっている私に対して、それだけ?
それでもお姉さんが入れてくれるわけではないので、仕方なくまぶたを開いてレンズを…。怖い怖い!いや、無理でしょ。怖いのが近づいてきたら目を閉じるでしょ。
むむむ、と尻込みしていると、「黒目が全部出るまでまぶたを開かなければダメ」「片目も閉じちゃダメ」とお姉さんの叱咤激励が飛びます。お姉さん、何か怖いよ。Sなのかな。


その後何度かチャレンジしても出来ません。そのうちお姉さんは他のお客の相手をするために私から離れました。よかった、お姉さんに見られながらやるのはプレッシャーがでかすぎる。コンタクトが怖いのに、お姉さんの怖さまでプラスされたら俺はもうダメだ。
心が折れてきました。俺、メガネあるから無理にコンタクトする必要なんてねーし。プールだって毎日行くわけじゃねーし。プールだって裸眼でも別にいーし。
ため息をつきながらチャレンジを繰り返しますが、既にあまりやる気がありません。
ああ、処女の時ってこんななのかな。だからイケてる女子はコンタクトにするし、そうでない女子はメガネなんだな。あの子のとき、俺、無理してやっちゃったんじゃないかな。もっと優しくしてあげればよかったな。最近の若者はエッチの最中にお互いの眼球をなめたりするらしいが、これもコンタクト文化の影響なのかな。慣れれば痛くないよ、ってあの子が言っていたのはどっちの意味だったんだろう。あの娘ぼくがコンタクト入れたらどんな顔するだろう。


そんなことを考えているとまたお姉さんが戻ってきて「出来ましたか?」と覗き込みます。すんません、まだです。お姉さんにビビってレンズを入れたら、入りました!
入りましたよ!とお姉さんに伝えると、「じゃあ、もう片方も」。そうか、もう片方があるのか。
また心が折れそうでしたが、さすがにここまできて止めるわけにはいかないので、何とか四苦八苦しながら入れることができました!
両方入りましたよ!お姉さんに報告です。ボク、やったよ。褒めて。「はい、じゃあ、外してみましょう」冷たい!


むむむ、そうか、入れたら外さなきゃいけないんだな。やっとの思いで山頂まで登ったのに降りなきゃならない登山のよう。
外すのは、入れるよりも怖いです。だって、眼球に貼り付いたコンタクトを、指でつまんで外すんでしょ。
ここでも相当四苦八苦し、ようやく外すことができました。
ここまで、時間は計っていませんが多分30分以上かかったと思います。これを毎日やるのは無理だなあ。本当に慣れればすぐ付けたり外したりできるの?


ようやく全て終わると、お姉さんは「コンタクトは付けて帰りますか?」と訊いてきます。いや、もうあんな思いはしたくないのですぐ帰ります、と思いましたが、今後家で付ける勇気が出なそうだったので、もう一度付けることに。
振り出しに戻る。再びひーひー言いながら再度装着し、帰宅しました。


思ったより長くなってしまったので、一旦ここでエントリ切ります。
もう少しだけ続きます。