思い立ったが吉日
その日は、朝から晴れていました。天気予報をチェックしても雨の心配なし。
これは…。
仕事の進捗よし、今週中にやらなければならない案件なし、会議・打ち合わせの予定なし。
これは…。
「すみません、午後からお休みいただいていいですか?」
昼のチャイムとともに飛び出し、着替え、ここに着きました!
15時過ぎ。佐野元春に間に合った!
まずはビール。食事の列に並んでいる間に飲んでしまった。
苗場食堂に「きりざいめし」があったので買ってみました。ビールも。この地方のご当地グルメで「南魚沼きりざい丼」というのがあるのですが、それとどう違うのかな。もぐもぐ。
きりざい丼は納豆が刻んであり、神楽南蛮という辛味噌がかかっています。なので、「丼」の方が美味しいな。「めし」も旨かったけど。
さて、めしとビールの補給が済んだので、グリーンステージへ。
まだあまり客がいないな。というわけで2列目の柵の最前列へGO!
最前列の柵の間には通路があり、そこにセキュリティの兄ちゃんがいるのですが、やっぱ外国人怖え。日本人はもっと肉を食べなければいけませんね。
関係ないですが、ライブ中、私の後ろの方に向かって親指で首を切る仕草をしていた黒人セキュリティが怖すぎた。後ろの人、何やったんだろう…。
15:50。オンタイムでバンドメンバー登場。しーたかさん(古田たかしさん)モヒカン!長田さんはしばらく見ないうちにいい感じで老成していますね。山本拓夫さんはいつまでも変わらないな。
そして、コーラスにラブサイケデリコのKUMIさん!キャミ姿がステキです。
佐野さんは黒いTシャツに黒のズボン、頭も黒い帽子を被っていて、全身真っ黒です。暑いですよ!
今回のライブは「VISITORS」の完全再現ライブということが事前にアナウンスされていました。私はこのアルバムは持っていないのでどこまで分かるかなー、と思っていたのですが、ほぼ全ての曲を知っていました。さすが佐野元春。
で、肝心のライブなのですが、佐野さんのボーカルがCDと全く同じなのに感動した!もともとビートの人で、CDでもメロディーを歌っているのにリズムが聞こえてくる人。歌っているだけでHIPHOPになる人。
そしてこのアルバムも1曲目の「コンプリケイション・シェイクダウン」からも分かるように、HIPHOPの影響のもとに生み出されたアルバムです。
このアルバム、1984年ですよ。「DA.YO.NE」「今夜もブギーバック」は1994年ですよ。早すぎ!
佐野元春「コンプリケイション・シェイクダウン」(LIVEフルバージョン) - YouTube
ボーカル、これと全く一緒です。今、2014年で佐野さんは58歳ですよ!
1.COMPLICATION SHAKEDOWN
2.TONIGHT
3.WILD ON THE STREET
4.SUNDAY MORNING BLUE
5.VISITORS
6.SHAME - 君を汚したのは誰
7.COME SHINING
8.NEW AGE
アルバムの収録曲はこの通り。途中水飲み休憩などは入りますが、MCは一切なし。しゃべりも聞きたかったなあ。
そしてラストに「アンジェリーナ」の全く違うアレンジで締めてくれました。感動した!
上手く言葉にできないのですが、この人が上手くまとめてくれました。
佐野元春、VISITORS再現ライヴが心の底から感動した。
30年前はNYのヒップホップに対してビジターズだったことをシリアスかつ面白く表したこのアルバムは、今はむしろ邦楽に対してビジターズだけど、やはりこのフィジカルさと言葉でビートを射抜く鋭さはカッコいい。 #frf14
Y
— 鹿野 淳 (@sikappe) 2014, 7月 25
後はあてもなく歩き回る独りぼっちのフジロック。
やりたいけど独りだし…。
キッズエリアも楽しそうだけど、子どもいないし…。
モテキ遊びもしたいけど土井亜紀はいないし…。
ホワイトステージ。
こんなかわいい通路を抜けると…。
フィールドオブヘブン。ここの多幸感素晴らしい。
昔はフィールドオブヘブンは「秘境の地」っていう感じだったけど、今はさらに奥があるんだもんな。フジロック、奥が深くて果てしがない。
そしてここにたどり着いた。Cafe´ de Paris。
見たのは光風&GREENMASSIVE。グルーヴが超気持ちいい!でも、こういう音楽はメインにはなりにくいよね。お金も儲からないよね。どうすりゃいいんだ。好きと感動と感謝だけが歌じゃないのにね。
再び歩いていると、何と鈴木慶一さんがいらっしゃいました!
記念撮影に臨まれているところをさらに後ろからパチリ。好々爺すぎてひとりで歩いていたら気づかないかも。この写真を同僚に送ったら、そもそも鈴木慶一さんを知らなかった。うーむ。
またご飯。トムヤムクンヌードルとモヒート。辛い!臭い!旨いけどそれを上回る辛さと臭み。入っている葉っぱの半分は食用じゃないんじゃないか。でも頑張って完食。汗が尋常じゃないくらい出てくる。どこかのパッキンが壊れた。
そして大森靖子。音は全く知らないけど最近いろいろ名前を聞くので覗いてみようと思い、スタンバイ。
歌が始まると、ステージには金髪の女の子。誰?
後で調べたらBisのこしょたんことコショージメグミさんでした。知らない…。
肝心の大森さんは、だいぶ後方から何かをしながらステージに近づいていたのですが、人込みで何をやっているのかは分かりませんでした。
後で調べたら、炊飯器で炊いた米をお客さんに配っていました。新潟だからね!
フジロックいいライブしたから炊飯器はエイベックス様が経費で買ってくださることになりました!やったー!やったー!やったー! pic.twitter.com/QZhL7LeS39
— 大森靖子'14 (@oomoriseiko) 2014, 7月 25
で、肝心のライブですが、私、女性の情念ものが苦手なのでちょっとはまりませんでした。ごめんなさい。
電気グルーヴの時間が迫っていたので途中離脱して再びグリーンステージへ。おお、お客さんいっぱい!
電気グルーヴはトークも楽しみだったのですが、今回はMC一切なしのストイックステージ!瀧さんがあんなに歌うなんて。被り物も「富士山」の時にコーン(パイロン)を富士山カラーに塗って頭と両手にはめただけ。実にストイック!
こういうやつ。
「N.O.」も「シャングリラ」もやってくれるサービスセットでしたが、おふざけなし!
ステージは真っ白い階段のセットで、これもシンプルだなと思いましたが、これがプロジェクションマッピングで自由自在に変化!豪華!
このライブの感想は、これに尽きる。
電気グルーヴ、男前だったー!!
— 大根仁 (@hitoshione) 2014, 7月 25
再び飯を。
この時間からステーキ丼。とビール。
食べ終わり、そろそろ帰ろう。
シャトルバスの列に並んでいると、お客さんの一人が「すみません、終電があるんで、何とかなりませんかね」と交渉中。シャトルバスの所要時間とか終電の時間なんて前もって調べておけよ、自己責任だぞ。と思いながらも本当に乗り遅れるとかわいそうなので、何とかならんかなと思っていたら係員の計らいで前の組の補助席に乗せてもらっていました。よかったよかった。
私たちも20分くらい待ち、シャトルバスに乗り込みます。今年は座れてよかった。
それにしても、この時間でも今から会場入りする人たちがたくさんいてびっくり。こういう人たちはどういう宿泊方法やタイムスケジュールで動いているんだろう。
さて、私も自分の電車の時間を調べないとな。えーっと…、ーーー間に合わない!
やばい、田舎の終電時間を甘く見ていた!間に合わないぞ。
友達に連絡するも、既に飲んでいるので車は無理とのこと。じゃあ、他の友達に…、---俺には友達がいない!
どうしよう。タクシーで帰るのは非現実的だ。越後湯沢駅から車で帰る人に近くまで乗せていってもらおうかな。いや、そんな社交性と積極性は持ち合わせていない。そんな能力があったらもっと助けを求める友達がいるし、そもそも今日独りじゃない。
どうしよう。
と思っていたら、当初の予定よりも早く越後湯沢駅に着きました。これは間に合う!エスカレーターを駆け上がり、構内を走って改札へ!と思ったら越後湯沢駅はスイカ未対応!切符を買って再び改札へ。ホームの階段を降りたら電車がまだいた!と思ったら目の前でドアが閉まった!
ドアを叩く私。しかし開きません。そしたら背後から「ボタンだよ」という声が。ドアの横にボタンがある!押すと、開いた!声をかけてくれた後ろの男性にお礼を言い、乗り込みました。
発車3分前。間に合った!
(乗降人数が少ない&雪国仕様なので、ドアの開閉は半自動になっているそうです)
あーよかった。
今年のフジは、夕立もなく、陽射しも強すぎず、とても快適なフェスでした。そして去年の反省を踏まえ、マイチェアも持ってきたのでとても快適に過ごせました。
去年のエントリ→フジロックフェスティバル2013へ行ってきました! 感想 - やりやすいことから少しずつ
本当は翌日も行くつもりだったのですが、家庭の都合で行けなくなったので、本当にこの日思い立って行ってよかったです。吉日でした!