結論、いいアルバムってこと
前回までのお話↓
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8.Diamonds feat. KIRINJI
キラキラしてる!RHYMESTERなのにこんなにキラキラしているのはミニアルバム『フラッシュバック夏』収録の『into the night』以来。
KIRINJIとはKIRINJI『The Great Journey』でRHYMESTERが客演したので今回はそのお返しですね。
トラックは音がたくさん入っているけどごちゃごちゃせずポップに聞こえるこの感じ、まさにKIRINJI印です。
この曲はふたりとも歌詞がいい。
まずは宇多丸さん。オープニングショットで街の雑踏を描きます。多くの人が歩いている風景が見えるでしょ。で、「ライツ、キャメラ、アクション」で主人公である「僕」にぐーっとカメラが寄ってピントが合ってくる。その他大勢の一人だった「僕」に命が吹き込まれた瞬間です。私はアニメでの映像を頭に浮かべながら聴いています。
これが歌詞でしょ、これが表現でしょ。
続いてDさん。トラックがメロディアスだからか、この曲では韻よりも内容重視の歌詞です。
偏ってたっていいんじゃないですか? その偏りが人を幸せにするんだと思うんです
嘲笑(わら)う者はきっと羨んでる 何もないんじゃないかと悩んでる
ゾンビ映画がお好きだなんてステキですよ!
私が女子ならDさんにこんなこと言ってもらいたいなあ。しかしインタビューを読むと子供に向けて歌っているそうで。なるほど、確かにそうとも読めるな。
あと、「お好きですか?」「苦手ですか?」のコトリンゴさんの声、超ステキ!
サビの「そのブリリアンス煌いて」とか「瞳の透明度はきっとフローレス」なんかはKIRINJIとの共作だからこそ。宇多丸さん曰く「俺らが言ってたら超気持ち悪いよ」。確かにその通り。
ここ、ライブでは私たちが歌うのかな?
曲のテーマは「好きなものがあることは素晴らしい、それは他人に左右される必要はない、それがあなたの世界を輝かせる」というもの。賛成です!
9.カミングスーン
今作の実質ラスト曲。アコギのジャッジャッという軽やかなリズムの刻みが気持ちいい。
曲のテーマは「巡りくる季節」「また会おう」と「未来はもっとより良くなる」というもの。
40代後半のRHYMESTERが「オレ史上ベスト今更新中さ」と歌える強さ。しかもそれが強がりではなく、実際こうして最高を更新しているという事実。強いぜ。
この曲もライブでは「オッオー!」の合いの手が必須ですな。
10.マイクの細道
ボーナストラック的な一曲。アルバム全体編のエントリにも書きましたが、この曲だけ「ダンサブル」というこのアルバムのテーマにそぐわない。
ドラマ主題歌でシングルでもあるので入れなきゃいけないとなるとここしか置き所がないしアルバムを締めるという意味ではこの場所でいいのかもしれませんが、単純に曲の強さが足りない気がするんだよなー。
歌詞の内容はいいし頷くのですが、快楽性が足りない。それは曲のテンポのせいかサビの弱さのせいか。
ただ、ラストの「熱狂まであと5秒 4、3、2、1」という締めのフレーズは応用性があるのでライブで上手く使えば映えるでしょう。私には思いつきませんが、多分ライムスチームは素晴らしい使い方をしているはずだ。
終わった。全曲書いたぞ。後半になるにつれて疲れてきて熱量も文章量も減っているな…。でもどの曲も大好きなのです!
アルバムを多く作ると曲が増えてきて、アルバムツアーでは全曲披露してもその次ではどれかを落とさなければならない。そして新曲と定番曲とレア曲でライブが構成されていくのですが、こんなに名曲・ライブ映えする曲が増えちゃうとどの曲を落とすか困っちゃいますね。まさにうれしい悲鳴。
あー、ライブが楽しみだ。大箱セットと小箱セットでセトリも演出も違うそうなのですが、私は大箱セットには行けない…。12月になってからでいいので、アンコール大箱セットをやってもらえないかなー。見たいよー!
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